会社が潰れたのを機に田舎へと帰った賢人(けんと)は、実家に住む祖母から土地の相続を持ちかけられる。
権利書には、自宅以外にも祖父が趣味でやっていた畑の住所がいくつか並んでいた。
マップアプリを使って場所を確認し、当時を懐かしんでいた賢人だっ
たが、その中にひとつだけ、見知らぬ土地があった。
――気になるんなら見に行けばいいじゃないか。どうせ暇なんだろ?
という祖母の言葉もあり、賢人はその土地を訪れることに。
なぜか出発前に、祖父の形見のスーツと防災バッグを祖母に持たされた賢人は、その土地でパーカッションロック式のマスケット銃を発見する。
そして、その銃を手にした瞬間、賢人は異世界へと飛ばされたのだった。
禁煙パイプを吸って心を落ち着け、見知らぬ森を歩いていると、黒猫獣人の冒険者ルーシーと出会う。
ふたりに襲いかかる強敵を前にした賢人は、マスケット銃から発射される光の弾丸――聖弾――を駆使して魔物を討伐し、ルーシーとともに街を訪れ、冒険者となった。
この世界で冒険者となった者は『加護』を得られる。
それはHPやMP、魔法、スキルといった、ゲームのような能力だった。
加護板と呼ばれるステータスプレートには、【攻撃力】や【防御力】といった現地文字の項目が並んでいたが、その能力値を評価するA~Hの文字はアルファベットで、その世界では神代文字と呼ばれていた。
――あたし、【運】の値がおかしいんだよね。
そう言うルーシーの加護板に並ぶ最低評価『H』の文字。
その中にあって【運】だけが『S』だった。
この世界にあって失われた文字である『S』
そして賢人の加護板でルーシーも初めて目の当たりにする【SP】という項目。
彼は、その特殊な能力と《聖弾》を放つマスケット銃、そして日本の知識を駆使して、冒険者としてルーシーとともにこの世界を生きることに決めた。
元の世界と異世界とを行き来できること、そして彼が辞めた会社の跡地で新たな事件が起ころうとしていることを、賢人はまだ知らない……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 00:00:00
158971文字
会話率:46%
泣くのは赤ちゃんの仕事
「泣くのは赤ちゃんの仕事よ」という母の言葉を胸に、奮闘する新米ママの話。
※挿絵(色鉛筆による自作画)付きのものを、https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15407956
にも投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 13:30:03
3968文字
会話率:34%
冷たい闇夜が密度を濃くし、ミッシリのしかかる様に落ちてきた。
途端。
ミシミシ。足元からスプリングが軋む音。
動いた?私。
途端。
鮮明に思い出す、忘れていた祖母の言葉。こわい話をして、とせがんだ私にしてくれた、昔ばなし
。
灯りは薄ら、あったほうがええな。外のお月さんのやお星さんのでもええ。
どうして?ゾクゾクを楽しみながら聞く私。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-01 08:06:12
2558文字
会話率:16%
突然、所謂神隠しにあった、ちょっと変わった女子高生、黄河夏芽。
訳も分からず連れてこられて思い出した祖母の言葉は非常に酷な事だった。
戸惑いながらも現状を少しづつ受け入れていく夏芽を置気ざりに、勝手気ままな神様はとんとん拍子に事を進めていく
。そこで夏芽を待っていたのは神様が受け持った仕事のお手伝いだった___。
※創作の妖もいたりします。全てにおいてフィクションですのでそれを踏まえてお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-05 17:11:12
29261文字
会話率:41%
冒険は終わった。
ウィルとファルは三代魔女の子孫である身分を隠し冒険者をやっていた。
身分を知っての上で受け入れてくれた仲間と共に。だが長くは続かなかった、ある戦いがきっかけでウィルとファルは三代魔女の子孫である事がバレて、二人は縁を切る事
に。
仲間が殺され、家族も失い居場所もない、その上世界のギルドのお尋ね者にまでなる。元いた王国を離れ、かつての仲間と夢見た大都市に訪れ冒険者の身分ではなく一般人として過ごすことを決めた矢先、偶然にも知った顔の女に出会った。それは母さんを討伐した大剣士の娘。
そしてまた始まった。
ウィルと彼女を取り巻く冒険が始まる。
これは復讐ではない。
生前母さんが言った言葉 ”この血に勝ちなさい、この力で世界を救いなさい”
ただ一人母の言葉を信じ、お尋ね者冒険者ウィルの”救う”物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-30 21:57:07
34789文字
会話率:46%
口から放たれたその言葉は、まるで点滴のように、体内へと堕ちていく。
ぽとん
ぽとん
長い年月をかけ、身体の隅々へと染み渡っていき、その細胞らの、ひとつたりとも残さずに。
✳︎✳︎✳︎
双子で生まれた姉サヤと私ミヤ。無意識に放たれる母の言葉は
、私たち姉妹の中へじわりじわりと浸透していく。
✳︎✳︎✳︎
お読みいただければ、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-23 13:12:53
6908文字
会話率:26%
自分(私)が五歳の時、父の独立開業で今の町へやって来た。ちっとも友達ができない自分に母は「いつも笑っていなさい」と教えてくれた。あれから四十八年、人生の歯車が狂った今でも母の言葉を信じている。
最終更新:2020-07-28 16:52:08
89226文字
会話率:46%
おとぎの国で『小説家になろうよ』の新規登録を経て小説を書き始め出した
サンプライズパグ男(匿名)の小鬼は
就職しなさいと催促する母の言葉に焦りを覚える
それでもパグ男は突拍子で書いた小説に希望を託して執筆する
これから始まる物語は
幸福に終
わるか、不幸に幕を閉じるか
それは作者にもわからない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-08 13:27:33
606文字
会話率:29%
亡き母の言葉を胸に、幸せを求めループする。
どこか乙女ゲームに似た世界。
登場人物に名前はありません。
うっすらと同性愛描写と残酷描写あり。
最終更新:2020-03-31 17:00:00
2089文字
会話率:11%
一体僕の計り知れない「冒険心」とは何処から植え付けられてきているのか。
子供心に耳に残っていた母の言葉に異様な「好奇心」が今甦ってくるのである。
燃え尽きようとする祖父の魂がまるでその答えを暗示するかのように…
最終更新:2020-02-25 10:36:05
2947文字
会話率:30%
小学一年生の西脇渚は母の梓と2人暮らし。
ある日曜の朝、仕事から帰ってきた梓に赤いロリータ服を着せられ新宿駅西口地下に連れて行かれ、直ぐに戻るから待っていてと言われる。
母の言葉を信じて待っている渚。
しかし、梓は戻る事はなく、殺人犯
として追われていた。
母との約束だからと待ち続ける渚。
果たして、梓は渚の元に戻って来るのだろうか?
母と娘の絆と渚を取り巻く人間模様を描いたヒューマンサスペンス……のつもりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-31 00:00:00
62168文字
会話率:53%
幼いころ、母と無理心中させられそうになった治夫。
「生まれて来ない方が良かったのに」その母の言葉が心の瘡蓋となってこびりついた。その後やっとつかんだ小さな幸せな家庭も妻の浮気で瓦解。まだ五歳の息子まで奪われた。
「おとうさんよりパパの方がい
い」
もう、何も信じるまい。
故郷を捨て、流されるままに辿り着いた地で出会った女と少女が傷心の治夫を救う。
過去と現在とを行き来しながら。一人の男の再生を追う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-01 04:42:11
173985文字
会話率:42%
※2019年11月22日、HJノベルス様より書籍化いたしました!
転生者である母は幼い私に語りかける。「あなたは乙女ゲームに出てくる意地悪なライバルキャラクターなの」と、転生前の言葉で呪いでもかけるかのように。
それを聞いて育った隠れ転生
者である私は、気付いていないフリをしながらもその話にノってあげることにした。つい、好奇心に負けてしまって。
しかし母の言葉や従者のアドバイスを参考に意地悪令嬢を目指すもなかなか上手くいかない。なんせ私は乙女ゲームをやったことがないのだから。……まぁゲーマーではあったけれども。
さらにはファンタジックな世界の過去に興味を持ち始めたり夢の中で過去の偉大な人達に出会って興奮したり、自分の身に隠されている謎にぶち当たったりとじわじわ脱線してしまったり……。
私は本当に意地悪令嬢になれるのか?
そんな元ゲーマーヒロインがファンタジックな世界でファンタジックな単語にテンションを上げながらたまに意地悪令嬢っぽいことにチャレンジして高確率で失敗する、そんなほのぼの異世界学園ラブコメです。
※2019年5月4日 本編完結しました。現在番外編更新中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-07 06:00:00
418120文字
会話率:48%
夜のベッドの上、恋人の亜希と眠りながら美玲が考えていたことは、亡くなった祖母のことだった。
pixivにも投稿しております。(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11222111)
最終更新:2019-06-02 18:47:05
1940文字
会話率:42%
妾の子である貴族令嬢リーヴは毎日、姉や取り巻きから嫌がらせを受けていた。穢れた血と罵られる毎日。そんな日々でも耐えられたのは母の言葉。
『リーヴ、この先貴方には辛い事が沢山あると思うわ。でも必ず貴方の気持ちを分かってくれる友達が現れるわ。
だから希望を捨てないで』
その言葉を胸にリーヴは毎日耐える。そしてある日、リーヴの元へ現れたのはーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-25 13:11:43
5189文字
会話率:51%
母は生前、祖母の言葉である『ノライ様が見たっさる(から悪いことをしてはいけない)』を心にとめながら生きていたので、そう悪いことはせずに生きてきた、と言っていたのを思い出した。
人のものを盗んではいけない、などの道徳を教えるときに、「それは何
で?」と聞き返され、さらに、それを繰り返されると答えに窮することがある。
道徳の究極的な根拠づけは論理よりも信仰や思弁によってなされるのに、それを解さぬ現代人は無理に科学的根拠を入れようとして、「水からの伝言」のようなペテンに引っかかる。
もっとも、現代になっても人間の非道徳性は変わらないので、正しさを要請される場所、例えば、裁判所における弁護士や判事も証拠を改ざん・ねつ造することはよくあるし、それを見抜けない。
それを考えると「ノライ様」という民間信仰による道徳構築をだれが笑えようか、という話。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2018-10-20 08:10:45
2299文字
会話率:3%
この頃、むかし祖母に言われたことが思いだされます。そんな祖母の言葉を詩にしてみました。
最終更新:2018-10-15 15:15:51
319文字
会話率:15%
ある寝苦しい夏の夜だった。
眠れずにスマートフォンを操作していると見た事が無い番号から電話がかかって来た、青年は取引先の人が番号でも替えたのかと思って何も考えずに出ると、聞こえて来たのは10年間も会っていなかった母の声だった。
青年は
驚いたが母の言葉から10年も実家に帰っていなかった事に罪悪感を覚えて久しぶりに実家に帰ると伝える。
そして一週間後、青年はバスに乗り実家のある団地に向かったのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-21 10:12:00
21908文字
会話率:20%
主人公「勇気」は死んだ母の思いに応えることができない人生を送っていた。いつも自分を信じられず、すべて中途半端。そんな人生に常に違和感を感じながら生活する。そんな時思いを寄せていた香里が異動することになる。勇気は思いを告げられずにそのまま香里
を送り出す。勇気は母親の残した言葉が気になっていた。さらに駅で倒れてしまうなど勇気の状態はさらに悪化する。そして香里がいなくなってしばらくして、高校生くらいの女の子、事故で家族を亡くした男性、スーツの女性、様々な人との出会いを通して仕事や母の言葉と向き合っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-14 21:39:36
10664文字
会話率:49%
『サイハテの国はね、世界を恐れた人間が作り出した、幻の国なんだよ』
亡き祖母の言葉の意味を知るのは、全てが終わった後だった。
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優れた腕を持つリティア・オーガイトは、国からの要請で『特別部隊』へ勧誘された。だが
特別部隊は、祖母が暮らしていた『サイハテの国』への攻撃のために作られた部隊だった。
断固拒否したリティアは、義弟ライトと共にサイハテの国へ向かう。目的はただ一つ。国が攻撃してきたときに、自分達が戦って国を守るため。
勿論、全てが簡単に進むわけではなかった。様々な困難、問題に立ち向かいながら、戦っていく。
終結したとき、彼らは新たな一歩を踏み出すであろう。
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物語の始まりは、全てここから。
そして、世界が変わるのも、きっとここから――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-25 12:45:27
226026文字
会話率:39%