『捨てられた魔法人形との出会い。……それは、非日常が始まる合図だった』
最強の人形師によって作られたものの『弱い』と捨てられ、心も感情も封じられた人形——《シエラ》は、ある一人の人形師に拾われる。
それは、魔法大学での最低ランクである『
Fランク』で、特別強い力も持っていない、ごくごく普通の人形師。
ただし、彼には一つだけ、他の人形師とは明らかに違うところがあった。
……彼は『人形を戦闘用の道具として見られない』。
捨てられた赤の他人の人形でさえも放っておけず、まるで自分の人形であるかのように大切にする。
そんな彼の優しさに触れたシエラは、やがて封じられたはずの感情さえも取り戻し、その身体に『光』が灯る。
彼女の光はやがて、この国最強であり、彼女を捨てた張本人である人形師をも打ち倒す力となり——。
魔法という異能力が発展した現代日本を舞台に、魔法大学へと通うFランク人形師・漣圭司と、その人形たちを中心に紡がれる、現代ファンタジー。
*第一章完結まで、一日四話投稿!*
*カクヨム、アルファポリスでも連載中です。*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 19:04:40
299827文字
会話率:34%
優秀な双子の妹の足元にも及ばない男爵令嬢のアメリアは、屋敷ではいない者として扱われ、話しかけてくる数少ない人間である妹には馬鹿にされ、母には早く出て行けと怒鳴られ、学園ではいじめられて生活していた。
長年に渡って酷い仕打ちを受けていたアメ
リアには、侯爵子息の婚約者がいたが、妹に奪われて婚約破棄をされてしまい、一人ぼっちになってしまっていた。
心が冷え切ったアメリアは、今の生活を受け入れてしまっていた。
そんな彼女には魔法薬師になりたいという目標があり、虐げられながらも勉強を頑張る毎日を送っていた。
そんな彼女のクラスに、一人の侯爵子息が転校してきた。
レオと名乗った男子生徒は、何故かアメリアを気にかけて、アメリアに積極的に話しかけてくるようになった。
毎日のように話しかけられるようになるアメリア。その溺愛っぷりにアメリアは戸惑い、少々困っていたが、段々と自分で気づかないうちに、彼の優しさに惹かれていく。
レオと一緒にいるようになり、次第に打ち解けて心を許すアメリアは、レオと親密な関係になっていくが、アメリアを馬鹿にしている妹と、その友人がそれを許すはずもなく――
これは男爵令嬢であるアメリアが、とある秘密を抱える侯爵子息と幸せになるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 18:42:01
173841文字
会話率:60%
男爵令嬢・エイシャには、ディーノという幼なじみがいる。
顔がよくて騎士として優秀で身分もなかなかな彼は人気者だが、エイシャとは仲が悪かった。
だがある日、彼が助けた妖精の「祝福」により、二人は【一定距離離れると、それぞれの体が入れ替わる】よ
うになってしまう。
はた迷惑な「祝福」をした妖精が見つかるまでの間、エイシャとディーノはぎこちない同棲生活を送ることに。だがそうしていると、彼の優しさが見えてきて……?
「今くらいは、俺に任せてくれ」
「おまえが幸せすぎて泣くくらい、とろとろに甘やかしてやるよ」
全25話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 20:00:00
68366文字
会話率:50%
佐藤平は、頼まれると断れない性格。
小さい頃から色々頼まれた。
目立つことのないモブ少年である彼の優しさは、誰もにも気づかれることなんてなかった。
たくさんの人の手助けをしたが、表彰されたことも、当人以外から褒められたことも滅多になかった
。
そして、彼にはもう一つ絶望的な特徴があった。
何もかもが平凡なのだ。成績も足の速さも、好きなことも何もかもだ。
そんな彼だから今まで彼女どころか友達すら数えるくらいしかできなかった。
新入生のクラス替えでまたもやボッチになった彼は深くため息をつく。
僕に声をかける女の子なんているはずがない。
恋バナをしている陽キャラを横目にいつものように席に座る。
羨ましいと自分がそう思うだけで、女の子からキモがられるだろう。彼女なんて出来るわけがない、そう思っていた。
「おはよー、今日からよろしくねぇ」
一瞬、隣に座る冬月さんが何を言ったのか分からなかった。僕が冬月さんを見るとニッコリと笑って手を振った。
目立つことなど一度もなかった僕の生活はこの日を境に大きく変わることになる。
『冬月さんは空気を読まない』
この状態の僕みたいなボッチなモブキャラに声をかけるなんてありえなくないか。
僕は揶揄われてるんだろうか。
冬月さんは、その日から僕を迷わせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 10:58:11
22173文字
会話率:55%
俺こと葉山大輔は、幼い頃から影が薄かった。かくれんぼでは忘れられ、テストでは危うく欠席扱い。
そんな存在感皆無の俺が通う高校には、三人の有名人がいる。
そのうちの一人、完璧美少女である高瀬魅依が襲われかけていた場面に俺が遭遇してしまい、持ち
前の影の薄さを活かし、彼女を助けることに成功した。
そしてその日以来、彼女は俺に学校で関わることになり……ってなんで俺に気づけんの?
これは影が薄すぎて誰にも気づかれなかった少年と、そんな彼の優しさを知り、彼を見つけることができる少女による、ジワジワ系ラブコメディ!
(なお不定期更新なり)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 00:18:19
47815文字
会話率:46%
リーデルフェルト王国の侯爵家令嬢・アリアドネは、社交下手なうえに流行のドレスがまったく似合わない。自分の容姿も性格も好きになれなかった彼女は、ある晩シュトラール公爵のテオフリートから声をかけられる。
シュトラールは腕のいい職人を多数抱えてお
り、ドレスや宝飾品、化粧品などで貴婦人たちを虜にしていた。その領主であるテオフリートから「ドレスが似合っていない」と指摘され、アリアドネは落ち込むが、次の瞬間とんでもない提案を受ける。
「君に似合うドレスを贈ろう。次の舞踏会にはそれを着て、私のエスコートを受けてくれ」
その結果、アリアドネは誰もが見とれるような貴族令嬢に。そしてテオフリートは、「君は逸材だ」とアリアドネに求婚する。
「必ず君を社交界の花にしてみせよう」と宣言されて腰が引けるものの、彼の優しさに惹かれていたアリアドネはつい承諾してしまう。
しかし待っていたのは、テオフリートから贈られる山ほどのドレスや宝飾品、情熱的な愛の言葉の数々に困惑する日々。
テオフリートはアリアドネを流行の発信者にすべく、「幸せな婚約者」として振る舞ってもらいたいと言うが――。
自己肯定感低めなド真面目令嬢が、愛も押しも強い公爵との日々で自信をつけていく成長物語。
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※結末まで書きあがっているため、毎日1~2話ずつ更新していきます。
※カクヨムでも連載中です。
※念のためR15にしていますが期待しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 21:00:00
183857文字
会話率:44%
二度目の人生は異世界でした。けど、『魔女』と呼ばれたり、殴られたり、、、最低な思い出しか今は残ってない。
いつ死んでもおかしくない日々を送っていたが、15歳のある日『伴侶となったものは死ぬ』と言われる貴族のところへ売られてしまった。
彼は
言う。「キミを愛すことはない」
その言葉と裏腹に、彼の優しさを知りわたしは『生きたい』と願うようになる。
そんな物語・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-19 21:33:54
4643文字
会話率:38%
プロナラ伯爵令嬢のリアーナ・アズベルは、未覚醒聖女として虐げられていた。
ある日、獣人が住まう隣国、ファナス公爵領から注文書が届く。
内容は「人間の聖女を一人ください」。
自分の身内を獣の嫁として出すことを嫌がった国王は、報酬を餌に身代わ
りの聖女を探す。
リアーナの父は、餌につられてリアーナが聖女ではないにも関わらず縁談を了承したのだった。
言われるがままに隣国へ嫁いだリアーナは、ファナス公爵領当主ステラ・バミアールと出会う。
黒狼族である彼は、余命一年を宣告された病人だった。
聞けば、従者が「人間の聖女は命を救う力がある」と勘違いして、勝手に縁談を申し込んだとのこと。
真摯に謝る彼の優しさと愛情に心打たれたリアーナは、彼を救おうと模索する。
ステラが病気の原因は、獣人に掃除をする概念がなく、不衛生なせいだった。
ステラから与えられる愛情が、ついにリアーナがいつまで経っても聖女として覚醒できない理由を解き明かす……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 16:51:32
8886文字
会話率:30%
国の許嫁制度によって許嫁になった生田目朱里と幼馴染みの男の子。
初めは不満でいっぱいであったが、時間が経つにつれて彼の優しさなどに触れることで彼を意識していくようになる、どんどん好きになっていく。
口の悪い許嫁が徐々にデレていく話です。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 10:12:02
6233文字
会話率:73%
友達との勝負で負けた八事瑠香は罰ゲームでクラスの目立たない男子に告白して1ヶ月付き合うことになる。
初めは罰ゲームが早く終わらないかと思っていたが、時間が経つにつれて彼の優しさなどに触れることで彼を意識し始める。
クール系ぽいギャルの女の
子がちょっとだけ重たくなってほしいなって話です。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 12:30:34
4574文字
会話率:63%
「帆夏とキス、したい…」
放課後。4階の端っこにある、教材室の中。市川巽は、私にそう言った。
巽くんは私の彼氏で、交際して3ヶ月くらいになる。彼の優しさと、笑ったときのふにゃっとした可愛らしい笑顔が好きになって、私から彼に告白した。
告白をしてOKをもらったのは良いけど…彼はけっこうなヘタレで、手を繋ぐだけで毎回気絶してしまうほど。
そんな彼がキスしたいって!?
心臓マヒでも起こして死なないか心配で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-10 16:05:58
1620文字
会話率:36%
コールドウェル家には美人で有名な姉妹がいる。
姉は美形で有名な伯爵から熱烈なアプローチを受け、結婚の約束を交わている。妹のシェリーは今年社交界デビューが決まっていた。姉と同じように幸せを掴んでほしい両親は、彼女にも華々しくデビューさせたいと
張り切っていた。
だが、お転婆娘のシェリーは社交界デビューを控えている身でありながら生傷が絶えない。父は使用人のリチャードに彼女の見張りと、ついでに立派なレディとしての振る舞いを教えるように頼む。
リチャードは容姿端麗で語学も堪能、仕事も完璧にこなしている。あまり裕福ではないコールドウェル家だが、彼は完璧な使用人だった。だが、誰からも信頼される彼には、ある秘密があった……。
シェリーは完璧主義のリチャードが苦手だった。いつも子ども扱いするし、怒りっぽくてなんだか意地悪な気がするから。だが、二人で過ごすうちに彼の優しさに触れ、心が通うようになる。
リチャードも生意気で世話の焼ける子どもとしか思っていなかったはずなのに、彼女の素直な心や、隠された繊細さに気付くと放っておけないと思うようになる。
素直になれない使用人(?)と、無自覚で天真爛漫すぎる令嬢のすれ違う恋。
※アルファポリス、カクヨム 、ツギクルにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 00:36:17
72423文字
会話率:41%
一国の王女は、ある一人の男性に出会った。
王女は偶然出会った彼の優しさ、彼の温かさに触れて、次第に恋に落ちた。
王女は彼と一生添い遂げ、彼と幸せになれると思っていた。
だが、彼は王女の婚約者の企みによって王女の目の前で斬首された。
さらには本当の母親のように思っていた彼の母親も無残に殺され、あまつさえ国で有名な洋服屋をしていた彼がでっち上げられた罪を、国民は信じてしまったことで、王女はすべての人間に復讐することを決意した。
十年という歳月を経て、王女はすべての人間をできるだけ苦しみの中で殺し、最後は燃える国の中で死んだと思った。
だが、時の女神と契約したことで王女は過去に戻り、彼と、彼の母親の三人で幸せになれるように王女は嗤う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 16:39:11
14617文字
会話率:14%
バイト帰りに夜道を歩いていたら、銀色に輝く小鳥とも呼べない程小さな鳥を見つけ、気が付いたら見知らぬ道に迷い込んでしまったシュナ。
しかも、迷い込んだのはただの裏路地ではなく、言葉も理解できない異世界だったようで……。
早々にトラブル
に巻き込まれかけたものの、すんでの所で救われる。
助けてくれた人にもやはり言葉は全く通じないが、なんと、その人の顔がとても良い。とてもとても顔が良い。
通りかかった船に大喜びで飛び乗り、しばらく一緒に過ごすうちに彼の優しさや物腰の柔らかさ、何より笑顔が眩しくて……浄化されてしまいそう……!!
これは、推せる。
いつも一緒にいた、大好きな幼馴染がある日突然消え、宙ぶらりんとなった人生を歩んでいた彼女が迷い込んだ異世界。
そこには、オタク人生の中で初めての三次元推しがいた。
尊さで浄化されないうちに、彼女は幼馴染に再会できるのでしょうか。
*************
マイペースな彼女が言葉を覚え、バタバタしているうちに、世界を知り……そして、人々から「氷の魔女」と呼ばれるようになってしまった、大好きな幼馴染に再会する物語です。
終始様子がおかしいヒロインですが、見守ってあげてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 09:00:00
78368文字
会話率:30%
スピカ・クラーロは二十三歳、お一人様歴も二十三年目の声楽教諭。恋愛できない自分に悩んでは、行きつけの店に入り浸る毎日を過ごしていた。そんな彼女は、ある日赴任してきた騎士レオン・カルモと出会う。会うたび、スピカは彼の優しさに惹かれていって……
恋ができない教師スピカと、恋を諦めた騎士レオンのお話。※前作「真面目なエリスの憂鬱な縁談」に出てくるレオンと同一人物です。※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 18:22:11
44813文字
会話率:41%
「僕がなんでこんな田舎に!」
廃嫡されたレイマンはファルネブルク侯爵家を追い出され、地方の領地ナーゼルへと追いやられた。親や友人達の裏切りに心を閉ざしていた彼の前に隣領ヴィーティン子爵の息女エリサベータが現れた。賢く篤実な彼女と交流を深め
てレイマンは次第に立ち直っていく中でエリサベータへの想いを募らせていく。一方、エリサベータもレイマンと過ごすうちに彼の優しさや心遣いに気がつけば恋心を抱くようになっていた。
やがて二人はお互いの想いを告げ婚約した。
しかし、エリサベータに嫉視した『冒瀆の魔女』が現れ『冒瀆の呪い』をエリサベータにかけ、彼女の顔を見るに堪えない醜くいものへと変えてしまった。
封建主義の根強い貴族社会で、致命的な汚点を背負ったエリサベータはレイマンの栄達の邪魔になってはと思い悩み婚約を解消し出家することを決意していた。その頃レイマンはエリサベータの呪いを解く術を求めて奔走していたが、その結果は絶望的なものであった。
エリサベータを諦めきれないレイマンは家督を捨てて彼女の元へと向かおうとする。その彼の前に美しき公爵令嬢アグネスが現れた。彼女はエリサベータとの呪いを解く方法を提供する代わりにレイマンとの結婚を要求してきた。その提案にレイマンは全てを捨てて呪いに苦しむエリサベータと共に生きるか、エリサベータの呪いを解く為に彼女を諦めるかの岐路に立たされる。
レイマンが選択するのは地位か愛か、美か醜か……
果たしてレイマンとエリサベータは想いを遂げることができるのか?
これは封建主義の強い大国で強く生きながらも、呪いによって引き裂かれた恋人達の苦悩と葛藤の中で真実の愛を求める美しくも切ないお伽噺的ヒストリカルロマンス。
※ この作品は5万字ジャスト版完結作品を掲載しています。
※ アルファポリスに掲載しているのを加筆修正して投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 17:00:00
124999文字
会話率:40%
私には大好きな幼馴染みがいます。
でも、その幼馴染みは文武両道で運動に勉強、容姿もハーフということもあり女の子からモテモテ。それに対して邪険に扱ったりしないが間違っていることはハッキリと言うのが彼の優しさであり良いところだった。
私の前に陰
険なことをする「ライバル」が現れるまでは……ね。彼と仲が良い私が気に入らないのか、全学年の男女に嘘を言いふらし、私はイジメをうけ心が壊れかけ不登校に。家族にもイジメを理解されず見放された私。
……いつも私の心の支えになってくれたのはあの人だけ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 22:17:19
5455文字
会話率:34%
「スピラ、婚約破棄だ!!」
貴族の男ヘルブラオ・ヴァインロートと婚約していた令嬢スピラは婚約破棄を言い渡される。これはヘルブラオの婚約詐欺だったのだ。
何もかも失い、絶望したスピラは怒りに震えるも反撃する力もなく途方に暮れる。帝国を彷
徨っていれば、エキャルラット辺境伯の令息にして、インペリアルガーディアンのカエルム・オーリムが目の前に現れ、救いの手を差し伸べてくれた。スピラはそんな彼の優しさに惹かれていく――。
※ご都合主義&コメディ風です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 00:46:12
51132文字
会話率:51%
『究極のダメ男好き』の美少女高校生、宇白美紀の彼氏は、それを具現化したような、チビデブハゲの37歳。「文字通り」傍から見れば異様なカップルは順風満帆のように見えたが、彼氏があることをきっかけに変わろうと決意する。彼氏のいい所に触れていくうち
に、美紀は次第に彼をダメ男と思えなくなる。彼の優しさに触れる度に、自分の描く『ダメ男』像から遠のいていき、だんだんと愛が失われていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 20:30:35
4951文字
会話率:33%
髪の色は、魔力の色。王族なのに金髪碧眼ではなく不吉な黒目のウィンリーナは、意地悪な姉から特に虐げられていた。そんな姉のせいで母である王妃から「王子を篭絡しなさい!」と突然隣国スーリアでの密偵(スパイ)を命じられる。
スーリアは広大な領土を
所有し、近隣諸国を属国化して勢力を広めていた。つい先日も周辺国が侵略されたばかりだ。逆らう者は殺害された後に塔に見せしめとして吊るされると聞く。その残虐な仕打ちを行ったが、妃を募集している王子だという。漆黒の死神とも呼ばれている王子にバレたら死亡フラグ。帰国しても、最悪な男との結婚が待っているバッドエンド。
逃げ道のないウィンリーナは、母と姉のような悪女になってでも密偵を成功させると決意をする。
ところが、隣国では一年前に黒色は不吉ではなく貴重だと論文が発表され、価値が見直され始めていた。篭絡対象の王子となかなか会えない中、彼の側近と仲良くなり、彼の優しさに心惹かれていく。
事情があって身分を偽る王子と、疎まれ続けて自信のない王女の恋のお話。
※全25話完結予定。
※誤字脱字報告ありがとうございました。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-12 17:00:00
114655文字
会話率:40%
「力を失いかけた聖女を、いつまでも生かしておくと思ったか?」
聖女の力を使い果たしたヴェータ国の王女シェラは、王となった兄から廃棄宣告を受ける。
死を覚悟したが、一人の男によって強引に連れ去られたことにより、命を繋ぎとめた。
シェラをさ
らったのは、敵国であるアレストリアの王太子ルディオ。
「君が生きたいと願うなら、ひとつだけ方法がある」
それは彼と結婚し、敵国アレストリアの王太子妃となること。
生き延びるために、シェラは提案を受け入れる。
これは互いの利益のための契約結婚。
初めから分かっていたはずなのに、彼の優しさに惹かれていってしまう。
しかしある事件をきっかけに、ルディオはシェラと距離をとり始めて……?
……分かりました。
この際ですから、いっそあたって砕けてみましょう。
夫を好きになったっていいですよね?
シェラはひっそりと決意を固める。
彼が恐ろしい呪いを抱えているとも知らずに……
※『ネコ科王子の手なずけ方』シリーズの三作目、王太子編となります。
主人公が変わっているので、単体で読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-29 16:36:45
165812文字
会話率:30%