『イル・カノーネ』
それは前世の俺、ニコロ・パガニーニが終生愛用したヴァイオリン、グァルネリ・デル・ジェスのことだ。
それまで使用していたヴァイオリンを賭博――いや、不幸な出来事によって失ってしまったのだが、リヴロンという商人が俺のため
に家宝ともいえるこの名器を無償で譲ってくれたのだ。
俺はその恩義に報いるため、このイル・カノーネは俺以外の奏者には絶対に弾かせないという誓いを立てた。
そして演奏家として引退した際、俺は生まれ故郷であるイタリア・ジェノヴァ市に『他人に譲渡、貸与、演奏をしない』という条件でこのヴァイオリンを寄贈した。
だが俺の死後、約70年後にその遺言ともいえる約束は突如として破られた。聞けば現在に至るまで多くの演奏家に貸与・演奏されてきたというのだ。
……ふざけんじゃねえ。
その昔、人間が天まで届く塔を作らんとしたとき、神もいいかげんキレた。それぐらい俺も怒っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 21:31:38
37920文字
会話率:49%
2009年10月
ニューヨーク市、スタテンアイランド区。
埠頭の廃倉庫で麻薬取引を行うイタリア系マフィア『バレンティノファミリー』とチャイニーズマフィア『劉家』。
その帰り際、バレンティノファミリーの頭上に突如飛来したニュー
ヨーク市警とFBI捜査官が乗るヘリ。投下された正方形の鉄箱。その謎の置き土産に首領であるトニー・バレンティノが触れると、ファミリー全員をすさまじい閃光が包み込んだ。
……
トニーとウィリアムのバレンティノ兄弟が目を覚ました時、悪役達を主役とした異世界の物語は始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 09:51:13
1405349文字
会話率:53%
話が短いので、あらすじは無しです。
作品タイトルを日本語に訳すとネタバレになります。
作品タイトルはイタリア語です。深い意味は無いです。
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最終更新:2025-01-12 14:50:30
771文字
会話率:96%
今日もお料理に励んだワタクシ。
最終更新:2025-01-09 21:21:21
589文字
会話率:0%
運命に流されるままに世界中で悪事を繰り返し還暦前まで好き勝手に生きた大島紗里。天は大島紗里にもう一度人生をやり直させることにした。
2周目の人生、今度は運命に逆らって生きることにしたものの、何を目標にしたらいいのやら。前世の心残りは「燃える
ような恋とかしてみたかったな」。
恋に生きよう。
お相手は前世での唯一の光であった幼馴染みのサッカー少年の藤堂翔吾。彼も前世では人生の途中で夢破れて死んでいったのであった。彼の夢をかなえることを目標に、前世の知識を最大限に活かして生きていこう。
※1970~80年代の海外の少年サッカーの事情など、調べてもわからなかったことは、いろいろ作者の勝手な想像で書き進めていきます。あくまでフィクションと思ってお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 16:03:57
40328文字
会話率:27%
16世紀のスペイン。スペイン=ハプスブルクは太陽の沈まぬ国と呼ばれ、大いに栄えていた一方、深刻な財政危機に陥っていた。もし、スペインが経済チートを果たしたら?転生貴族レオナルドとフェリペ2世王女イザベラが造る世界変革。
イザベラとレオナルド
はラブラブにしたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 17:37:32
7093文字
会話率:34%
山に囲まれた織物の街。イタリア様式の古い図書館で働き始めた司書の小野琴音は、夕暮れ時になると死者の姿が見えることに気づく。
ある日、イタリア人の少女の死者から一枚の織物図案を渡される。それは1924年、琴音の祖母と図書館を建てたイタリア人技
術者が遺した、不思議な織物の設計図だった。
光を織り込む技術。それは単なる織物の革新ではなく、人々の記憶を永遠に残すための挑戦だった。現代物理学の研究者とともに謎に迫る琴音は、祖母たちが残した壮大な実験の真相に近づいていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-31 14:47:54
16965文字
会話率:43%
アメリカ大陸に派遣された私が最初に目にしたのは、駐屯地を囲むデモ隊だった。
怒号を飛ばし、プラカードを持った群衆が車両を取り囲む最中、自分がこの地に降り立ったことを不思議に思った。
1948年、日本はアメリカに勝利し、アメリカ大陸の
西海岸を手に入れた。
植民地というシステムが形骸化しつつある時代、傀儡政権という形で樹立した西アメリカ帝国は、安定とは程遠い国家であった。
武装勢力との飽くなき戦闘、現地政府との軋轢、仕留め損なった隣国との拗れが、我々兵士に降り注ぐ。
イデオロギーが人の信念を強固なものに変え、狂乱へと誘うことは歴史が証明していた。
我々は繰り返すことしかできないのだから、また繰り返す為に殺すのだ。
資本主義も共産主義も民主主義も社会主義も、皆滅んだ後に何が残ると言うのだろう。
アナーキスト達の楽園だろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 12:35:53
239934文字
会話率:34%
「私の意図するところは、異教の地を悉く福音化することである」(イエズス会創設者・イグナチオ・ロヨラ)
戦国時代末期、キリストの福音宣教の使命に燃えて日本の土を踏んだイタリア人司祭ジョバンニ・コニージョ。
織田信長の天下統一から本能寺を経て
関白秀吉の天下という激動の時代の中にあっても、実は宣教会のイエズス会自体は一枚岩ではなかった。
このままでは日本は恐ろしいことになる……コニージョ神父は苦悩の末に……。
その顛末をコニージョ神父自身の口から語る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 21:00:00
1093714文字
会話率:35%
長崎のオランダ語通詞横山仁左衛門が、鹿児島に上陸したイタリア人宣教師シドッチのことを注進するために江戸に上っていたときに、琉球船に乗ってあるオランダ人が観音崎に上陸してきた。交易国のオランダの人でもあるし、琉球国王の親書を携えていたために六
代将軍になったばかりの徳川家宣に謁見。その後、オランダ語でフリヘルと名乗るそのオランダ人は長崎奉行の行列と共に長崎に送られることになり、横山が護衛についたが、そのオランダ人は小人の国や巨人の国、空飛ぶ島なんとも奇妙な航海の経歴を持っていた。
この作品はJonathan Swiftの“Gulliver's Travels”(『ガリヴァー旅行記』)の第三篇十一章、‘A Voyage to Japan’(日本渡航記)からの二次創作です。
この作品は「歴史小説フリマ(http://www5b.biglobe.ne.jp/~freema/index.htm)」にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-03 12:25:02
25469文字
会話率:15%
天才発明家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
自作の怪しい実験装置が暴走し、目が覚めたらなんと現代日本の女子高生「宮原カオリ」になっていた!
黒板、スマホ、3Dプリンター、果ては量子制御技術――15世紀イタリアの知識では想像もできない超文明が詰ま
った世界に大興奮。
ならばこの奇跡的環境を活用して、新発明してみようじゃないか!
スチームパンク風の改造自転車に、量子結晶レンズを組み込んだ異形のガジェット、そして学園祭では、文化祭の熱気と電磁波を利用して時空の裂け目を安定化!? そんなSF(少しだけ不思議な)現象にクラスメイト達は大混乱!
この時空歪曲は、ダ・ヴィンチを元の時代に戻す手がかりなのか、それとも更なる未知の世界への扉なのか――?
青春と発明、量子回路と歴史的天才性、そしてJK生活をカオスに楽しむ、転生学園SFコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:36:00
4973文字
会話率:24%
1話完結のショートショートです。
SFとファンタジーを混ぜたような、不思議な世界を語り部の視点から書いています。
くすっと笑えたり、皮肉を感じられたら嬉しいです。
『ナラティヴィノ』とは、「物語(語り手による物語)」を意味する「ナラティブ
(narrative)」とイタリア語で「小さい」を意味する「イノ(-ino)」を合わせた造語です。
どこかの誰かが紡ぐ物語であり、それは他の視点から見れば、まったく別の様相を示すでしょう。
どうぞ、お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 19:20:00
8531文字
会話率:12%
主婦アレッシア・ダスカニオは、息子アントニオと久しぶりの休日を楽しんでいた。そしてサン・ラッファエーレ教会へ顔を出した。しかし、参加したそのミサが恐ろしい白昼の悪夢へと変貌しようと、誰が予想しただろうか?
なぜ教会は、蜘蛛の巣の白い網に支
配されたのか。なぜ二十一世紀初頭の現代イタリア某所で、さながら大昔のパニックホラー映画のごとき惨事が引き起こされたのか。その理由を知るドン・ジュゼッペ・コッラディーニ司祭が、真実を語り、脚を震わせながら懺悔をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 22:59:20
25175文字
会話率:36%
秋月解世はイタリア人博士ベアトリーチェ・アルバの下である施術を受けた。
施術後、目を覚ますと解世は現代とは異なる世界におり、直近の記憶を失っていた。
言葉が通じない世界で、解世は『異世界人』として敵視され、帝国の皇女ネムリアの異能によって
焼かれるが、肉体は即時再生し一命を取り留める。
解世は居合わせたイリスフィア剣師長に『超速再生能力』に目を付けられ、彼女の弟子となる。
剣師となった解世はネムリアを始めとした現地人と交流し、任務をこなす中で、世界に対する謎が深まっていく。
やがて辿り着いた世界の残酷な真実とは――
異世界×異能×SF×ミステリ
※完結まで文庫一冊分の長さです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 10:29:56
114515文字
会話率:34%
【※全18話 本日中に完結します】
『穴』に飲み込まれた者は、『望んだ姿』になって転移する。
『穴』に飲み込まれた者は、『最後に考えたこと』が力になり転移する——。
西暦1808年。怪我を負い戦線を離脱したイタリアの軍人ファウステ
ィは、ある日、捨てられた少女ドメーニカを保護することになる。
支え合い、ささやかながらも幸せな日常を送る二人。だが、そんな彼らの前に『穴』が突然現れる。
異世界に転移した彼らが見るものとは、そして、二人を待ち受ける運命とは——。
これは千年前の、とても悲しい物語。
※こちらは拙作「ライラと『私』の物語」の第六部第四章を切り取ったものです。
※ですが単体でも楽しめる構成となっております。ご安心くださいませ。
※こちらを読んだ後に本編をお読みいただいても全く問題ありません。普通に読み進めた場合と違った視点でお楽しみいただけるかと思います。
※ カクヨム様、ノベルアップ+様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 14:50:00
38362文字
会話率:39%
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ
方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】(不思議のパルプンテ)
https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos
【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【カクヨム】
https://kakuyomu.jp/my/works
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 18:50:30
369文字
会話率:0%
満州の位置にドイツが転移、朝鮮半島の位置にイタリアが転移し、入れ替わりに欧州のドイツの位置に満州が転移、イタリアの位置に朝鮮半島が転移した世界の架空戦記です。
最終更新:2024-11-01 18:00:00
12084文字
会話率:1%
教科書で習う「メルセン条約で、フランク王国が分裂してフランス・ドイツ・イタリアの元となった」という話。
実はその後、フランク王国は統一されていた。
というか、フランク王国はかなり昔から、分裂しては統一、分裂しては統一という、中華帝国の項羽と
劉邦やら三国志やら南北朝やらってのと同じ歴史を辿っていた。
それなのに肥満王カール3世による最後の統一フランク王国の後、分裂が常態で固定され、中国のように統一王朝になる事なく現代に至ったのか?
この歴史の分水嶺を、とある脳筋王子を主役に描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 19:00:00
150416文字
会話率:24%
昭和二十五年、九月。
戦後の傷跡残る横浜で孤児となっていた葉子は、丘の上にあるイタリア料理の店で働くことになる。
葉子はそこで腕の優れた料理人親子と出会い、いつしか愛憎入り乱れる関係となってしまう。
それはいつしか店の終焉を招くこととなり―
―。
※那月結音先生主催の企画、いけおぢ豊穣祭2参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 12:07:09
29482文字
会話率:50%
この作品は、イタリアの芸術家サルマネーレ・ダレソレさん(うろ覚えなのでちょっと違うかも)が発表した見えない彫刻(価格は数百万円)の、インスパイア実験小説です。
もとは自作「ちょうどピッタリ140字縛りのゾクッとショックなショートショート」の
第422話にて扱ったネタですが、愚考するに(ホントに愚かだーっ!)こんなバカな内容は世界でもそうそう無いと思われるので、自分で書いてみました。
空白が2万行ありますが、最後まで読んでも特に何もありません。文字数は140字です。
もし運営様より叱られたらただちに削除いたします。
※ご注意 「140字」の文字数カウントには、カクヨムの文字カウントシステムとそれに準ずるマイルールに基づき、各サブタイトル、段落1字下げを含む空白、本文前後の行送りを含む改行、傍点を含むルビを含みません。
Copyright ©︎ 尻鳥雅晶 @ibarikobuta+ID:1999255
Unauthorized reproduction will incur a monthly fee of 555,555 yen.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 19:20:00
200文字
会話率:0%
私の隣の席の男の子ムークは、日本語ではいつも礼儀正しいが、私がイタリア語わかっていないと思って、なぜか俺様系の話し方をする。私がそれをわかっていることを知らないでやっているので、日に日に私も恥ずかしくなっていく。
最終更新:2024-10-02 19:36:08
1145文字
会話率:0%