「ちょっとの魔法でいいんだよ」というのがヴィルヘルム先生の口癖だ。それからは決まって「あとは適当に」。
お金を貰って仕事をしているのだから、「適当に」なんて商売をする者としてとんでもないと思うけれど、先生のお仕事はそれで成り立って、そ
こそこ繁盛しているのだからく何も言えない。
お客様のお話を聞いて、それに見合う”ちょっとの魔法”を提供して、あとは適当に丸くおさめる。これが先生の主な仕事内容だ。私は助手としてそれを手伝っている。
これは怠け者の先生と、まだ少女だった頃の私の日々の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:16:32
7298文字
会話率:59%
この短編集に集めているのは、ヒューマンドラマです……ただし、その話の登場人物の中に、生きている者ではないナニカが混ざることがある、というだけの。
日常生活の中で、人を呪うような人に遭う頻度ってどのくらいでしょうか。
霊を見ることのできる身近
な人の話を聞いていて、幽霊というものは、人に害を為そうとしている者ばかりではなく、生きている時と同じようにただ行動している者も少なくないのだなと感じます。聞いた話の実例を挙げると、出来上がった学校でいまだに大工仕事をしている霊とか、後ろからつついて逃げるだけの子どもの霊、好みの女の子が来ているときだけその場所に顔を出す男の霊などなど。この世とあの世が交差する中には、恐怖とはちょっと位相がずれた物語がたくさんあって、私はその類の怪談話も大好きなんです。
先に挙げた例は(伝聞の)実話ですが、こちらに上げている作品は、全て創作となります。ある日突然、異界と接触してしまった人たちの想いを、丁寧に書いてみたいと思ったのです。
【2020.5.9】過去作品について、読みやすさのため空白行を追加。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:00:00
51967文字
会話率:24%
彼女はまさに安楽椅子探偵ならぬ、安楽御簾探偵!
平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。
華やかな姉、可憐な妹に比べれ、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれ
ていた。
ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。
男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、土筆に悩みを打ち明ける。
その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……
中将の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。
事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。洞察力優れた彼女の平安探偵譚を、ご覧あれ。
※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いと頃までは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新、ご容赦ください。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 11:27:26
221526文字
会話率:40%
ここで6月まで連載していた「帝都に砲声轟けば…」の延長線上にある現代世界を描いた続編(?)になります。
現実世界から「帝都に砲声轟けば…」の現代世界に迷い込んでしまった主人公である「私」が旅をしながら人々から話を聞いていく物語です。不定期
更新になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 17:00:00
86082文字
会話率:41%
エメリアは孤児院で育ち、今は治療院で治療師として働いている。
楽しみは、騎士団へ薬の納品に行くこと。
騎士団では、副団長補佐のハロルドさまにお会いできるからだ。
孤児院仲間のゼイン、ミリア、ブレットにも度々ハロルドの話を聞いてもらっている。
しかしハロルドが副団長になったのをきっかけに、事態は動き出す。
え、ゼインが私のことを好き!?
それまで意識したことなかった相手を意識し始めて、真摯な気持ちに触れて絆されちゃう女の子のお話です。
そんなに山も谷も海も川もありません。
(湖はありますが…)
ありふれた設定のありふれたお話ですが、ハッピーエンド必至なので楽しんでお読みくださると嬉しいです。
途中まで、ヒロインがヒーロー以外に思いを寄せています。
違うなと思う方は、そのまま回れ右でお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 15:40:38
37099文字
会話率:32%
『明日はきっと 〜お話を聞いてね〜』というオリジナルの童謡を、詩にしてみました。
元ネタは、かわいい動物の歌です。
最終更新:2025-06-22 10:05:14
1086文字
会話率:0%
二十歳の萌黄は、結婚初夜に夫と妹の不貞を目の当たりにする。
初夜を逃げた萌黄は、メイドとして使われ虐げられる日々。
倒れた彼女を救ったのは、夫の弟・海斗だった。
海斗は萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、誰よりも優しく接してくれる。
そして彼が
案内した『汚れた蔵』は、実は魔道具師にとって最高の工房だったのだ。
萌黄には、かつて“匠姫”と称されたほどの魔道具技師としての才があった。
海斗との出会いが、その眠っていた才能と心を呼び覚ます――。
そして萌黄の心に芽生えたのは海斗への想い……初めての恋。
『萌黄姉さん』とわざと呼び、自分の感情を抑えている海斗。
しかし真白も、海斗へ激しい感情を抱いている様子。
純愛、狂愛……それぞれの愛が交錯する冠崎家。
最低の夫と、執着する妹に翻弄されながらも、萌黄は影工房で、新たな人生を取り戻すことができるのか?
◯咲花萌黄(さくはな・もえぎ)→冠崎萌黄
二十歳の控えめな性格の美しい娘。
縁談を妹の真白に決められ、嫁ぐ事になる。
子供の頃に『匠姫』と呼ばれる程『魔道具技師』としての才能があった。
◯冠崎海斗(かんざき・かいと)
十九歳の精悍な美青年。
魔道具技師としての勉強もしているが、祓魔騎士としての資格も持つ。
留学していたが、兄の結婚話を聞いて帰国した。
萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、優しく接してくれる。
◯咲花真白(さくはな・ましろ)
十九歳の派手好きで男好き、我儘で凶暴な性格の娘。
姉である萌黄の縁談を勝手に決め、初夜で萌黄の夫を寝取った。
ただの嫌がらせではなく、何か魂胆があるようだ……。
◯冠崎陸一郎(かんざき・りくいちろう)
二十五歳の冷酷な男。
爬虫類のような冷たい瞳で、初夜に萌黄ではなく真白を抱いた。
その後も真白と一緒に、萌黄を虐げる。
萌黄を愛しているようにはとても見えないが……。
この作品はノベマ!様でも公開しコンテスト応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:32:05
29081文字
会話率:50%
私の初恋のときの話を聞いてください
最終更新:2025-06-21 00:23:11
3913文字
会話率:41%
子爵令嬢フリジットは、他人に興味を持てない令嬢だった。
例えば他人の噂話を聞いても「そんなことがあったんだ」程度に思うだけで、周囲と盛り上がることができない。
そんな彼女は“冷めたポタージュ”とも称されるようになる。
そして、ある日の夜会
でフリジットは、まさに自分のような雰囲気を持つ伯爵令息リオートと出会い……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 16:35:11
3994文字
会話率:25%
リディアーヌにはモーリスという幼馴染がいる。婚約こそしていなかったものの、将来二人は結婚するのだろうと、周囲の誰もが思っていた。リディアーヌ自身も当たり前のようにそう思っていたが、ある日、モーリスと友人の会話を聞いてしまい、その将来が音を立
てて崩れていった。リディアーヌは彼の婚約者ではないし、親同士が仲が良いだけで将来を誓い合った仲でもない。そのことに気が付いたリディアーヌは、モーリスから離れることを決意した。周囲が思う当たり前に逆らうことを決めたリディアーヌは、同じ皇宮仕えをしているドロシーに成り行きで男性を紹介してもらうことになったのだった。GW中の完結を目指しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 00:10:00
65398文字
会話率:49%
ほんと安定ってなに?エントロピーは増大しかしないっていうことを理解できていないんでしょうね。
これは心理の一つですよ。
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最終更新:2025-06-14 20:49:03
975文字
会話率:0%
【カドカワBOOKSから書籍版の刊行が決定しました!第6巻は令和2年1月10日発売です!】
【コミカライズ第4巻が11月21日に発売します!お陰様で全巻重版中です!「ComicWalker」内の「異世界コミック」コーナー、ニコニコ静画で連載
しています。コミック担当は力蔵先生です。】
事故で死亡したらしく、異世界「迷宮国」に転生することになったアリヒト=アトベは、転移先に出る際案内役と名乗る女性から「探索者の札」を渡される。転移者は全員が迷宮探索者となり、それ以外の生き方を許されないという少々ブラックな世界であると知ったアリヒトは、とりあえず探索者のならわしに従って、札に希望する職業を書くことに。適性があればその職業に就くことができるというのだが、アリヒトは「優秀な後衛が不足している」という話を聞いて、職業欄にそのまま「後衛」と書いてしまう。魔法使いでも射手でもない、迷宮国に今まで存在しなかった職業「後衛」に就くことができてしまったアリヒトは、色々と試しながら「後衛」という職業の持つスキルの有用性、応用性を発見し、理想のパーティメンバーたちを見つけて、探索者の序列を駆け上がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 19:00:00
1412862文字
会話率:57%
白浪桜綾には話を聞いて欲しくなる。
もはやクラスの常識とも言える程、彼女の元には愚痴を吐きたい者達が集まっていた。
そんな中、同じく人からの相談が絶えない青年、海坂緋夕は桜綾から
「あの....良かったら、僕の愚痴を聞いて欲しいんです」
と
懇願され、彼女の愚痴を聞く事に。
そこからクラスのお調子者、学校屈指のモテ女、生徒会長に校長先生と....
節目かのように様々な人物から二人は今まで以上に愚痴を吐かれる事に。
愚痴を聞き続けてきた茶坊主コンビが送る青春ラブコメ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 20:45:50
26436文字
会話率:48%
俺、東山 晴人には長年片思いしている幼馴染がいたその女の子の名前は高峯 凛。見た目、「清楚美人」。学力、運動、共にトップクラス。そして、中身まで完璧と来た。好きにならない訳がないという話だ。そんな超絶美人で完璧な幼馴染に、俺は告白しようと決
意する。そして、告白決行日。俺は告白するために、凛を待っていた。凛と凛の友人の中園 真彩さんが話しながらやって来た。中園さんとの話が終わったら凛に話しかけようと思っていたのだが、そこで俺はとんでもない話を聞いてしまった。「そう言えば凛、藤田先輩の告白断ったってほんと!?」「うん、断ったよ」「因みに何て理由つけて断ったの?」「経験人数100人以上の人じゃないと付き合えないって言って断った」ッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・。え?????凛の好きなタイプって「経験人数100人以上」の男子なの!?!?!?!?
なるほどなるほど・・・・・・・・。「いや、絶対無理なのでは?」そう思わずにはいられなかった。
だが、俺は凛の事がどうしようもないほどに好きなため、諦めなたくなかった。だから俺は、こう思った訳だ。「片思い中の幼馴染の好きなタイプが「経験人数100人以上」らしいので、100人斬りしようと思う」と。※R15は保険です。また、初投稿ですのでお粗末な文章だとは思いますが、温かい目でお読み下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 20:10:00
13934文字
会話率:24%
生まれつきの病気で病院の外から出た事が無かった主人公。
18歳を迎えたその日、彼女は死にそして「リーリア」の名を持ち新たな人生を開いた。
だが生まれ変わってもなおリーリアの体は足のみ動かなかった。
だが皆の役に立てるリーリアは今日も平民の為
に車いすに乗り動く。
これはそんな少女が様々な旅の話を聞いてる冒険者から貰った本をきっかけに始まる物語である。
本のタイトルは「精霊召喚 見習い編」
リーリアの物語はここから幕を開けるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:22:08
1063文字
会話率:12%
精霊の声が聴ける巫女・パティは、引退と同時に、嫁ぎ先を言い渡される。
しかし結婚を前にして、彼女は嫁ぎ先の街にある古びた塔に逃げ込む。
そこで出会ったのは不思議な雰囲気の管理人。彼に自分の話を聞いてもらう内に、パティは自分の抱えていた本当の
気持ちに気付いていく。
――これは仕事に誇りをもって生きて来た元巫女が、自分の思いを吐き出して最後は幸せになる物語。
※よくあるボーイミーツガール系のハッピーエンドです。
※後半一気に展開が進みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:20:00
15463文字
会話率:56%
仕事帰りにスーパーによっていた雪城あきな。
長ネギの袋の中に少年が入っており話しかけてきた。
あきなは少年を買い、話を聞いてみることにした…
最終更新:2025-06-07 07:40:27
452文字
会話率:46%
女子高生「丑三トキコ」は、霊能力者である。ただし、特に何もできなければ霊が見えるだけであり、霊からも気づかれぬという性能。故に、トキコの日常は「普通の人には見えない動物園の檻から脱走した獣が堂々と闊歩してる」という至ってごく普通のものであっ
た。
そんなある日のこと、クラスにいる人当たりの良いギャル「アキコ」が昼休みの日にダル絡みしてきた。根が陰キャのトキコには断るという選択肢がなく、故に聞いてみれば「最近、聞き間違いが多い」というテーマのしょーもない話であった。
だがしかし、アキコと一緒にやってきたレイコは、随分とアキコの話に興味津々な様子で、アキコが意気揚々と話せばよくわからない熱量でフォローする。挙句には、人を呪い殺そうとする物騒な発言までする始末。
その一方で、アキコはとなりのレイコに一切気にすることなく、最近ツイてないことが多いとぼやくのだった。うん、憑かれてるね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 00:07:53
6692文字
会話率:28%
寝る前、ちょっと疲れた人に。
お話を聞いてくれるお姉さんは、いかがですか?
最終更新:2025-06-04 21:00:00
395文字
会話率:0%
戦争が終わって、もう80年は過ぎただろうか。
今もなお、その戦争の記憶は色褪せず、確かに残されている。
さあ、戦争の代弁者の話を聞いてみよう。
今もなお、静かに朽ちていく彼の声に耳を傾けて。
最終更新:2025-06-04 19:29:52
316文字
会話率:0%