騎兵が草原を駆け抜け、砲弾が大地を震わし、艦隊が大波を砕く――。
戦記に彩りを添えるは、女性士官・奥方様・美少女……女性陣は、ものぐさな知将が気になる様子。
「あと5分……いや、4分30秒でいい……寝かせて……くれ」
「少佐、作戦行動中で
す。仕事してください」
イタタタ……中尉、耳を引っ張るのは勘弁してくれ。
400年の長きにわたった帝国による五大陸七大海の統治――それが揺らぎはじめている。
広大な草原に育まれた騎馬民族国家
四方海に囲まれ船と暮らしてきた海軍国家
風雪に鍛えられた精強な将兵有する寒冷地国家
各地で国々が威信をかけ、立ち上がる。
それらを迎え撃つのは、このぐーたらな知将が所属する帝国軍。
彼は、戦術面から謀略面まで、斜陽の母国軍に変化をもたらす。
国家の存亡を賭けて、知将が黙考し、勇将が咆哮する。
次の一手をめぐる、智将どうしの盤上の応酬。
名将の采配は、芸術的ともいえる大軍の進退を生み出す。
「今朝も朝食前に軍議ですか」
「ああ、老人たちは朝早くて困る」
彼はあくびを噛みころしながらこたえた。
国と民を富ませる内政
国家の命運を背負った外交
国と国の誇りがぶつかり合う軍事
権謀術数渦巻く調略
蒸気機関技術が全盛を迎えようとしているリアルな世界とともにご体感ください。
少女から青年、婦人そして老将まで、数多の人物が織りなすドラマがそこにはある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 14:04:44
565226文字
会話率:18%
イレーネが若き皇帝リーンハルト四世に出会ったのは14歳の時だった。最初の印象は、一つ年上だと聞いていたのに随分と大人びて見える人、生きているのに死んでいるような瞳をしている人。
その日のうちに婚姻を結び、皇妃としての生活を始めることにな
る。もちろん政略結婚だと理解しているが、イレーネは自分の役割を全うしようと心に誓っていた。しかし、リーンハルト四世はイレーネに全く興味を示さず、口もろくにきいてくれず。あまつさえ、この婚姻が不服であると訴えたのだった。
帝国皇妃としてではなく、妻としてイレーネは告げる。
「陛下、離縁は致しません――」
――皇帝と諸侯、教会が権力を巡り群雄割拠する封建制の時代。権謀術数うごめく帝国内で、若き皇帝を支えた妃殿下の物語。全3話短編折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 18:09:30
12225文字
会話率:19%
いじめを苦に薬物過剰摂取(オーバードーズ)で自死を図った、心優しい女子高生の真木(まぎ)雪華(せっか)。彼女は「プリンセス☆レボリューション」という乙女ゲームの世界の中で目を覚ました。鏡に映った姿を見て、自分がキャラクターの一人、悪辣さで
名高い第一王女ラシャンテ=リュ=ヴァーンになっていることを知る。
どうせならゲームの主人公である妹姫リセノワールになりたかった――と落胆するのも束の間、雪華はラシャンテに約束されている結末を思い出して戦慄する。主人公のリセは、複数のエンディングが用意されており、終幕で必ず幸せになる。しかし、彼女がどのルートでエンディングを迎えたとしても、姉姫のラシャンテは必ずギロチンで死ぬ最期を迎える運命なのだ。
孤独から逃れたい一心での選択が、さらなる絶望に繋がっているなんて――雪華は失望と後悔に囚われながらも、心機一転、新たな人生を送るために努力することを決意する。
設定資料集を買って読み込むほどにハマったゲームだし、いつ何が起きるかが分かっているわけだから、きっとうまくやれる。そう考えて奔走し始めた雪華=ラシャンテの懸命な行動は、知らず知らずの内に権謀術数の宮中を優しく変化させていくのだった。
※本作は~~~『逆』転生してきた悪役令嬢は、JKヒロインとして青春を謳歌する~~~からの続編短編読切です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-30 17:47:09
10287文字
会話率:28%
もし、神が人として、この世に再臨したならーー。
なんの才覚も持たない平凡な少年ファウストは、しかし平凡な人生を決して送れない。
ただ、『前世が神だった』という理由だけで。
『神聖教』の掲げる神、【神聖】の生まれ変わりだと予言
された少年ファウストは、国家レベルの宗教対立の引き金となる。
術中権謀絡み合い、雁字搦めになったファウストは、ある日、死の間際、一人の少女に助けられて……。
命と思惑が絡み合う王道ファンタジー!!(予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 18:02:10
102694文字
会話率:21%
剣と魔法、精霊と神が色濃く息づくトゥラーン大陸。
赤ん坊の時に両親を失いエルフに育てられた少年リンランディア。
少年は両親の真実を知るために
義姉カレナリエル、仔猫のエフイルと共に旅立つ。
魔導技術の結晶とも言える|魔導兵装《マギア》と出
会いは偶然か必然か。
数多の国がしのぎを削り権謀術数が渦巻くこの世界で
少年が葛藤しながら生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 15:00:00
87433文字
会話率:41%
偶然、自らの秘密を知ったことで、両親に確かな愛情を受けながらも、むしろそれゆえに住まう屋敷を出ていくべきだと考えていた、末の王女マールツィア。
ある日そんな彼女に届けられた、その願いを後押しするようなメッセージ。
――外の世界に、出
たくはないか――
そして約束の夜、メッセージの送り主として、彼女を連れ出すために現れたのは、彼女の兄。
8年前、病で亡くなったはずの……今は都を騒がせる義賊〈黒い雪〉の一員となった元王子、レオノシスだった――。
「ようこそ、マールツィア。
――この、どうしようもなくくそったれな世界へ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 21:52:03
234790文字
会話率:30%
平民出身の巫女、シェーラ。本来階級制度が著しい神殿内で、実家が貧しい彼女は加護も少ない下級巫女であることも相まって最下層の存在ではあったが、実は大きな秘密があった。神殿が祀る精霊王に気に入られてしまった彼女は、加護が大きいと思われる上級巫
女よりも多大な加護を与えられており、度重なる嫌がらせも難なく対応、排除できていたのだった。
このまま通常の任期を終えれば嫁ぎ先に苦労せず、安穏な一生を送れるとささやかに願っていた彼女だったが、ふとしたことで王子の一人にその加護が露見してしまい、王位継承に絡んだ権謀術数に巻き込まれることに。自身が望む平凡平穏な人生から徐々に遠ざかって行く事態に、シェーラは一人頭を抱えるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-21 22:34:46
16399文字
会話率:67%
権力闘争に負けて幽閉エンドを迎えた王妃が巻き戻って自分を陥れた公妾に復讐成功!と思ったらまたもや時は巻き戻り、なんと今度は相手まで回帰していた。負けて堪るかと再び互いに権謀術数を張り巡らせるも、結果は疲弊した国を他国に侵略されるエンド。
そ
して、四度目の初対面。どうしたものかと、王妃と公妾はすっかり疲れ果てていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 18:02:58
3477文字
会話率:37%
「これは陰謀です!」
極度の陰謀論者である埋火一禄(うずみびいちろく)は、今日も物事の背後に陰謀を嗅ぎ取り、警鐘を鳴らす。
誰も取り合わない。話半分に聞く者、半分の半分に聞く者、全然聞いてくれない者しかいない。
医療事故の隠蔽。
暴対法の
真実。
半導体メーカーの策謀。
政財界の権謀術数。
夜の街を支配するラーメン屋の親父。
家畜とされ、人権を剥奪された無名の民。
誰も、その存在を知らない。知っているのは、埋火を含む有志数名のみだ。
ある時、クラス一の美少女である堀北神流(ほりきたかんな)が、埋火たちが集まる作戦会議室(旧校舎二階の教室)に案内される。
純朴で心優しい美少女を交え、一癖も二癖もある仲間たちが、それぞれの意思をもって陰謀に立ち向かう。
陽キャと陰キャの格差を消し去り、恋愛の平等性を訴える恋愛共産主義者:畦遼鵜(あぜりょうう)。
運命論を説き、右にも左にも寄らない中立こそが理想であると唱えるニュートラル理論提唱者:真壁封弥(まかべふうや)。
世にはびこる誠実はすべてまやかしであると声高に主張する財閥令嬢:鈴鹿来夏(すずからいか)。
彼らは叫び、主張する。たとえ、耳を傾ける者がいなくても。
在るべき理想を追い求め、イデオロギーの海に漕ぎ出していく。
思想強めの少年少女と純真無垢な美少女が織りなす、陰謀と真実の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 18:38:46
5747文字
会話率:60%
『ハルピアが人の前に現れ祝福を齎す時、祝福された者はやがて来る災厄と立ち向かう事になるだろう』
人間に決して懐かないと言われたその生き物、ハルピアに"祝福"を与えられた少年カイル。
大人へと育つうちに沢山の仲間と出会い
沢山の冒険をして、やがて導かれるように世界の運命を左右する大事件へと巻き込まれていく…
これは現代とは異なる世界でさまざまな理不尽と戦いながら世界の隠された真実を知る、カイルと六人の仲間たちの物語。
*
七人の名前紹介
「カイル」
人族:男 主人公
「サラスティア」
人族:女 ヒロイン
「シルフィ」
長耳族(エルフ):女
「タロス」
獣人族(狼):男
「ルミアス」
人族:女
「レイティ」
人族:女
「ハルデヒト」
人族:男
*
作中に出てくる「ある時ある場所にて」は物語に関連する小話で、【間話】と書かれているものは関係しない小話です。間話は後日談だったり、作者が書きたい話を書いただけだったり……
*
※完結させてから公開しようとしたものの途中でエタってしまったので、半ば供養のための公開です。需要がありそうなら続きも書きます。
(ストックが尽きるまで)毎日19時公開予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 19:00:00
428835文字
会話率:50%
1人の英雄が危機を救うなんて言うのは、夢物語なのかもしれない。
だが平凡な日常を送っていた主人公と幼馴染は、ある不思議な少女との出会いをきっかけに独り善がりな欲望によりもたらされた危機に身を投じる事になる…
幻の生き物である竜を駆り、金と
権謀術数が渦巻く世界を変えていく。
金が世界を支配すると信じて疑わない権力者を前に、弾圧された者らは理不尽な世界に抗う為に立ち上がる!
タイトルは「モーノ・モンドン・レーガス」と読み、タイトルの通りエスペラント語の諺で「金が世界を支配する」という意味です。
そして本格的な物語に突入するのは3話からです。
※この作品は、カクヨム様でも公開しております。カクヨムの方では少々改訂しているところがありますが、全体の話の流れは変わっていません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-03 19:00:00
557094文字
会話率:41%
『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『続・五位鷺の姫君 因果逆転のカースフォージ』『続・五位鷺の姫君2 有為転変のハニートラップ』の続編にしてシリーズ完結編。pixiv連載作品、紙版はBOOTH、電子版はKindl
eで販売中です。
https://ncode.syosetu.com/n9794hq/
結局、お妃候補でなくなった預流。
受領の妻にも中将の愛人にもならずに済んだ。
めでたい。
……あんまりめでたくなかった。
全て賢木中将の権謀術数。
しかし、彼はあまりにうまくやりすぎた。
謀略とすれ違いがドミノを倒し、二百人の強訴勢が叡山を駆け下り、洛中を蹂躙する。
だが北嶺大衆蜂起すらも途中経過に過ぎない。
ドミノは止まらずに200年積もり積もった憎悪が神仏の裁きとなって、パラレル平安京は新たな歴史の可能性に引き裂かれる。
預流の信仰心も引き裂かれる。
誰も見たことのない末法濁乱の世に突入する。
この非常時に権律師・明空はといえば、忠誠と信仰とを試されていた。
前回の絢爛王朝恋愛絵巻から打って変わってタクティカルパンク平安ラブコメ。
何そのジャンル名。初めて聞いた。
突然だが明日、世界は終わることになった。
そのときあなたは誰とどこにいる?
※これはフィクションです。歴史風ファンタジー小説です。実在の人物・団体・宗教とは一切関係ありません。
書籍・Kindle版は書き下ろし後日談含みます。
続・五位鷺の姫君3 縦横無尽のウォークラフト - 汀こるもの - BOOTH
https://korumono.booth.pm/items/2024200
Kindle
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B089398YN4/migiwa0c-22/ref=nosim
pixiv
https://www.pixiv.net/novel/series/1276695?p=1折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 20:16:13
133448文字
会話率:51%
地球を飛び出し、銀河系へと拡散し、生息域を押し広げ、離合集散・合従連衡・栄枯盛衰を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ大樹のごとき歩みの経脈-それが、銀河戦国史です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込みます。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回少年に元に舞い込んだのは、銀河史中世の物語です。
美しくも冷徹な王妃はその手を血に染め、先祖伝来の所領安堵に余念のない貴族は計略を巡らせ、権力に翻弄される庶民はそれでもしぶとく雑草のように生き延びます。
3つに分割された王国において、戦争に加えて権謀術数を尽くした暗闘までもが繰り広げられ、王妃も貴族も庶民も、それぞれの立場で試練を経験するのです。
王国は「漂流星団」に営まれています。銀河系円盤上の他の天体とは異なる運動をしているのが「漂流星団」であり、住民を「航宙民族」の巣窟へと導きました。
略奪しか生きる術を持たない野蛮な人々が「航宙民族」と呼ばれており、彼らの巣窟に飛び込んだ「漂流星団」の住民は、それだけでも悲劇的だったのですが、そこにようやく樹立された王国も、内部分裂を起こしてしまい、3つの分王国に別れて相争っているのです。
「北の分王国」「東の分王国」「南の分王国」の3つが並立している星団の、「南の分王国」の王妃と、王の側近の貴族と、名も無き庶民たちの繰り広げる、血みどろでありつつも涙ぐましい努力の数々を、是非ご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 12:00:00
75906文字
会話率:43%
現世にて病で死んだ一人の男。その男は何故だか分からぬまま戦国乱世に転生してしまった。転生先は毛利家の次男、吉川元春。
まだまだ安芸国の国人盟主に過ぎない毛利家。大内と尼子という大国二つに囲まれながら、権謀術数渦巻く中国地方で始まる現代人の戦
国サバイバル。
知識はあれども記憶はなく、有名な武将への転生に戸惑い、重圧に苦しみ、生まれ変わった意味を模索しながら、そんな自分を家族として受け入れてくれる両親や兄弟の愛情に支えられ、前世で蓄えていたらしい歴史知識を基に、転生元春は新たに得た掛け替えの無い、大切な家族達と過酷な戦国時代を生き抜く。その心に百万一心を抱いて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 12:00:00
615932文字
会話率:43%
ハトルストーン公爵家へ奉公に出ていたアリシア・プリムローズは、社交界嫌いの公爵令嬢フィオナになり替わって社交界に出ることとなった。権謀術数が渦巻く貴族の場で公爵令嬢として滞りなく振舞っていたアリシアだったが、突然、金髪の貴公子が歩み寄って
きて――。
「――どうか、僕と婚約してくれないだろうか」
これは勘違いで求婚されたアリシアが、婚約破棄のその日まで影武者だとバレないように奮闘する物語。
そして――……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 20:00:00
74142文字
会話率:32%
帝国将軍の家系ロガ家の嫡子ベルシスは、幼い頃から社畜なる労役者として生活する妄想を抱えていた。
そんな彼は若くして将軍の座を引き継がねばならず、四苦八苦しながらその役目を全うしようとする。
人と出会い、努力を重ねた結果、親友カルーザスと共に
帝国の両翼と呼ばれるほどの将軍に成長を遂げた。
だが、皇帝が崩御し、第三皇子が皇帝となってから雲行きが変わる。
徐々に諫めを聞かなくなる新皇帝、諸国を暗躍する異大陸の大国の影、そして敗戦国から連行したはずの王妃がいつの間にか皇后に成り上がった事から閑職に回される。
新皇帝が外交の席で魔王を侮辱し、戦に発展。
親友の活躍で被害は最小限に抑えられたが、今度はそのカルーザスが投獄の憂き目にあう。
ベルシスの激しい諫言でカルーザスの投獄は解かれたが、ベルシスは完全に新皇帝に疎まれてしまう。
そして、魔王との戦いに和平をもたらした勇者一行の凱旋式の際にも、新皇帝が傍若無人な振る舞いをしたことにベルシスが激怒。
結果、無能の上に口数が多い奴はいらんと帝国を追放される。
しかし、それも帝国の力を削ごうとした異大陸の大国が仕掛けた策略だった。
しかし、勇者一行には感謝され、親族は反帝国を誓い、かつては争っていた筈の他国や部族までが力を貸してくれるようになる。
最終的には魔王とも盟約を結び、異大陸の策謀をはるかに超えた速度で帝国を脅かす覇者へと成長したベルシス。
彼は忠誠と現状の狭間で悩みながらも、帝都を攻略する決断を下す。
全ての戦いの終わりに待つのは、真に倒すべき敵の姿と数百年後の未来。
それはより複雑化した民族主義と近代戦略が跋扈する戦いの世界であった……
三日に一回更新予定
カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-19 23:07:10
347753文字
会話率:28%
戦乱渦巻くディルス大陸。彼の地に死なない聖騎士と呼ばれる者達あり。故国を裏切り聖騎士となった弟を倒すために北方の地に足を踏み入れた死霊術師ロズワグンは、聖騎士の一人と戦い、敗北が間近にあった。そこにふらりと現れたのは異郷の剣士、征四郎。呪術
と剣技で聖騎士を退けた彼は、ロズワグンの旅に同道する事になる。これは、後に聖騎士殺しと呼ばれる男と稀代の兵法家と呼ばれる女の旅の一幕である。
平日夜更新予定、土日は更新無し
※カクヨムでも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-29 01:15:47
142455文字
会話率:21%
真実の愛に目覚め、婚約者を悪役令嬢として裁こうとした第一王太子とある男爵家の令嬢。二人の愚行は当然の如く失敗に終わり、通例通り破滅へと至った。
本来ならばそれでめでたしめでたし、と終わるのだが修道院送りとなった彼女は諦めなかった。玉
の輿がダメなら次は何を目指す?そうだ、教会で成り上がれば良いのだ、と。
そんな野望を貫き、権謀術数の教会社会を渡り歩いた一人の少女の王道婚約破棄事件のその後の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 19:07:31
9407文字
会話率:25%
ある日、神は世界各国に大迷宮を作り出し、人々に〈スキルカード〉を与えた。
日本大迷宮内部に設立された高天原学園。表向きは迷宮攻略を志す冒険者の育成を目的とした高等教育機関であるが、高天原学園には日本政府が隠匿する裏の顔があった。
とある
目的を胸に高天原学園に入学した新藤到(しんどう・いたる)は、入学式が終わって早々に学園の秘匿されていた内情を知る。
そこではスキルカード争奪戦が日常的に行われており、生徒たちは互いのスキルカードを賭けて日々争いあっていた。
スキルカードとは神から人に贈られた魂の写し身。スキルカードを所有するということは自身を所有するということであり、スキルカードが他人の手に渡るということは他者に自身を保有されるということ。
スキルカードを奪われれば絶対服従を強いられる。
生徒同士が互いの所有権を賭けて争いあう戦場。それが高天原学園が持つ裏の顔だったのだ。
否応なくスキルカードを賭けた〈決闘〉に巻き込まれる神道。
だが、彼の顔には笑みが浮かんでいた。
「学園に所属する生徒のスキルカードを全て集め、迷宮を攻略して神に謁見する。それが俺の目的だ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-26 11:10:38
4066文字
会話率:45%
警察局捜査部所属の捜査官、ランドルフが他殺体で発見された。
翌日、バックアップから「復元」されたランドルフは、自分自身の殺害事件の捜査担当に任命される。
容疑者は三人。機密情報漏洩の疑いで、以前からランドルフが調査していた同僚、スタンリー。
ランドルフがかつて関わった犯罪者から殺害依頼を受けた可能性がある、街のチンピラ、ボリス。泥沼の離婚をしたランドルフの元妻、メグ。
死亡し復元されたことを隠したまま、三人の容疑者と接触するランドルフ。その過程で、警察組織の腐敗した実態が明らかになってゆく――。
*ハヤカワSFコンテスト一次選考通過作品
*毎朝5時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-18 05:00:00
123776文字
会話率:51%
南アジアの小国の国際空港で現地世話役の丸山が土岐を出迎えた。丸山はエイジアン・コンサルタンツ・インターナショナルの正規社員で土木エンジニアリングが担当だ。フィージビリティスタディに参加しているのは、土岐をのぞくと十人だ。プロジェクトマネージ
ャーが王谷、副プロジェクトマネージャーが吉川、電化エンジニア主任が松山、電化エンジニアが川野、運行エンジニアが山田、軌道エンジニアが高橋、電信エンジニアが浜田、信号エンジニアが畠山、輸送エコノミストが中井、そして土木エンジニアが丸山という布陣だ。
現地国鉄の作業所で、土岐は中井から乗客予想のレポートを受け取った。中井はかつてEUの調査会社が書いた乗客予想のレポートを下敷きに、適当に数字を加工して作業を終わらせようとしていた。プロジェクトマネージャーの王谷は定年間際で、今プロジェクトを成功させて、エイジアン・コンサルタンツ・インターナショナルの取締役就任を企てている。王谷は外務省ノンキャリアからの天下りで、権謀術数をめぐらせる極めて腹黒い男で、どこでなにをされるかわからないという。王谷には、プロジェクトを成功させたいという強い動機がある。その夜、土岐と丸山は現地国鉄の財務副部長のシュトゥーバに夕食の招待を受けた。シュトゥーバの自宅を見て貧しい生活であることがよくわかった。土岐はシュトゥーバから、公明正大な財務分析を要望された。
交通エコノミスト中井は次の仕事で東欧に去った。その作業事務所に南国バケーションスタイルの商社マン南田がやってきた。作業に必要な部品や機材は南田が勤務する巨大商社が一手に引き受けることになっている。プロジェクトが実行に移されれば、巨額の口銭が南田を経由して日本の本社に流れ込む。南田にとってこの国の駐在員であることは不本意であるが、プロジェクトにかかわる売り上げを手土産に出世することを期待している。そういう意味でプロジェクトを成功させることに強い動機が南田にはある。実際、軌道の仕様がエンジニア高橋の推す安価なバラストから南田が推奨する高価なスラブに決定された。王谷の鶴の一声だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 00:00:00
62199文字
会話率:48%
あらすじ
混沌とした性産業で栄える夜の街、ノースハーツ。終身奴隷のレーナは、娼館で強かに働きながらも先の見えない人生を送っていた。そんな彼女はある日、女色趣味のあるノースハーツの女領主(歳下)に買い取られることになる。
権謀術数渦巻く
貴族社会で身一つで成り上がる、ちょっぴりダークな百合。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 14:01:46
123328文字
会話率:47%