魔王として生まれながらも、心優しく慈愛に満ちた「慈愛の魔王」は、自分の力を人々のために使うことを夢見ていた。しかし、魔王の務めは人間たちを恐怖に陥れることであり、彼はその葛藤に悩みながら日々を過ごしていた。
そんなある日、魔王は異世界の光
に包まれ、突如として勇者として召喚されることになる。召喚先の世界では、魔王の強大な力は救世の希望とされ、彼は「勇者」として人々から崇められるのだった。初めて感じる信頼と期待に戸惑いながらも、魔王は異世界の平和を守るため、自らの力を存分に振るうことを決意する。
しかし、異世界の平和には様々な試練が待ち受けていた。仲間との絆や人間たちの思いに触れる中で、「慈愛の魔王」は真の勇者として成長していく。彼が異世界に降り立った理由とは?そして、魔王としての宿命と勇者としての使命の狭間で、彼が選び取る未来とは――。
これは、慈愛の心を持つ魔王が、異世界で「勇者」として新たな生き方を見出していく、運命と葛藤の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 23:58:58
4350文字
会話率:37%
現代日本における怪死、変死の多くを担う化け物、【妖魔】。ただ人には見えず、異界の向こうからただ人を襲うべく魔の手を伸ばすその化け物と人知れず命を懸けて戦い続ける【倶利伽羅】と言う特別な存在がこの世には居る。
強き想いに応える力でもって妖
魔を滅する倶利伽羅の血。妖魔との血に塗れた歴史の上で成り立つ一時の安泰。その歴史と、積み重ねられた血を何よりも重んじる倶利伽羅。そんな倶利伽羅の中でも名家と呼ばれる子供達。彼らは一人前の倶利伽羅になるべく、今日も学園で学びを深める。
だが、その特別な環境にそぐわない人物が、一人。
その名は燼月永新。彼は名家のみが通う事を許された空間に押し込められた落ちこぼれ。永新は誰よりも心優しく、誰よりも純粋でありながら、その心は次第に砕けていく。不幸が不幸を呼ぶ中で、彼に手を差し伸べたのは――。
神童と呼ばれた落ちこぼれは、才児にもなれず、ただの人にもなれない。そんな彼を認めてくれたのは、たった一人だけだった。
これは、落胤を押された永新が――を殺すまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:00:00
876929文字
会話率:41%
春から高校生になった涼風伊織(すずかぜいおり)は中学生時代に【男らしくない見た目】と言う理由で嫌がらせを受けていた。
伊織は地元を離れ遠い学校に入学し、それを機に一人暮らしを始めた。
そしてある日、学校の高嶺の花である水無瀬玲奈(み
なせれな)が学校を休み、家が隣という理由でプリントを持っていくことで初めて二人は接点を持つ。
伊織は玲奈が自分を警戒していたしそこで関係は終わりだと思っていた。
しかし伊織が学校で玲奈を助けたり、家のトラブルを一緒に解決したりして行くことで、何かと二人は関わって行くことになる。
そして時が経つにつれお互いはどんどんと惹かれあっていくのだった。
これは気弱だけど心優しく時にかっこいい伊織と、誰にも心を許さなかった学校の高嶺の花玲奈のじれじれで甘々な二人の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 06:00:00
4980文字
会話率:40%
あらすじ
38歳の男性、田中健一は現代日本でバーテンダーとして働いていた。彼は中二病の一面を持ち、独自のファンタジー世界に没入することが趣味だった。しかし、ある日突然、異世界に転生してしまう。
目を覚ました健一は、美しい異世界の街並みの中
で、自分が「ケン」と呼ばれる若々しい姿に変わっていることに気づく。新しい世界では、彼の中二病的な妄想が現実となり、彼は魔法の力を持つバーテンダーとして再び酒場を営むことになる。
酒場では、彼の青春時代を取り戻すかのように、若い冒険者たちと交流し、彼らの悩みを聞き、時には彼自身が彼らと冒険に出ることも。彼の魔法はただの演出にとどまらず、本物の力として役立つ。
主要なキャラクター
ケン(田中健一): 38歳のバーテンダー。異世界では若々しい姿を取り戻し、魔法の力を持つ。中二病的な性格で、ダジャレが大好き。実は心優しく、人々の悩みを聞いて助けることが得意。
リリア: 若い女性冒険者。酒場の常連で、ケンにとって妹のような存在。明るく元気だが、心に深い傷を抱えている。
エリオット: 若い男性冒険者。真面目で正義感が強いが、少し頑固。ケンにとって弟のような存在。
マスター: ケンが元いた世界での師匠的存在。彼のアドバイスが、ケンの行動に影響を与える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 18:01:12
8850文字
会話率:39%
私は無名で孤独な素人作家、一番合戦仁です。
私の名前を知らない人は多いけど、実際に私に会ってみると多くの人が私の豊かな心の中の世界に感心し魅了されます。雄大で豊かな自然が広がる双子の浮遊大陸が、広い広い心の大空に、悲しい歴史を背景に浮かん
でいるからです。
その世界は私の心が投げかけた影であり、とある、ひとりの、とても心優しく美しい少女の住む世界でもあります。
その少女は生まれた時の血に恵まれず、数々の 困難を経験していきました。その中で彼女は内的な強さを手に入れたのです。
彼女はとても優しい だからきっとあなたに出会うことができたら、あなたが誰であろうと、そっと寄り添ってくれることでしょう。
コメント欄で彼女たちといくらか話をすることもできますので、ここの規約に抵触しない範囲内でどうぞご利用ください。
ここは世界の はずれ。
社会と繋がらない心の孤独な大空です。
たまには忙しい生活から離れて、この世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 20:11:20
3758文字
会話率:42%
伯爵令嬢のジゼルの幼馴染の婚約者は見目麗しく、努力家で心優しく、けれど大層不器用な人間だった。そんな婚約者アランに対して恋愛感情はないものの、ジゼルは彼を大切に思っていた。
結婚を1年後に控えたある日、ジゼルはアランと1人の少女が運命の出会
いをする場面に出くわしてしまう……
不器用な二人の不器用なハッピーエンドを迎える割れ鍋に綴じ蓋な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:07:48
32334文字
会話率:38%
――海を翔る、〝魔女〟がいた。
◆
異世界軍と地球連合軍は約100年にも及ぶ戦争を繰り広げていた。
ドラゴンなどをサイボーグ化した兵器、機械魔獣に対して通常兵器しか持たない地球連合軍は苦戦を強いられるが、科学の力を集結させて
巨大人型機動兵器【パトリオット】を製造した。
量産に成功したそれは驚異的な戦果を発揮して形成を押し返す。
しかしパトリオットの操縦には特殊な才能が必要だった。
女性しか持たない未知の物質。
魔法のように不可思議なその力を“魔力”といい、魔力を持ち、パトリオットを操縦する者を“魔女”と呼んだ。
日本国自衛隊所属のパイロット、上原飛鳥もその魔女の一人。
幼い頃、命を魔女によって救われ、その姿に憧れて自らも魔女として生きていく事を選んだ。
正義感が強く、心優しく、天才的な才能を持ちながらもお転婆な熱血な飛鳥が愛機“雷桜参式”を駆る。
◆
巨大ロボットの発進シーンから戦闘シーンまでを描きました。
カッコいいロボットとチャーミングな飛鳥少尉の活躍をどうぞご覧下さい!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 12:10:00
9994文字
会話率:22%
「君は……リリスたん?」
地方貴族の長男ブラッディ=ナイトメアはある日、義理の妹となる少女リリスを紹介されたときに前世の記憶を取り戻す。
この世界は彼が前世はまっていたゲームの世界であり、目の前の少女リリスは、自分が最も推したキャラク
ターであり、様々な人々に迫害された結果、誰も信じられなくなり、その身に宿した邪神の力を使い、この世界を滅ぼそうとする冷酷無比な最強最悪なラスボスであることを……
「だったら、俺がリリスたんを救って見せる!! 彼女が夢見ていた英雄(ヒーロー)として!!」
そして、ブラッディは誰にも心を開かない彼女が、心のよりどころにしていた絵本の英雄の真似をして彼女を破滅フラグから守り抜いて幸せにすることを誓う。
その結果、リリスは原作とは違い、リリスは心優しく美しい少女に育っていくのだった。
「ああ、大人になったリリスたんはやっぱりかわいいなぁ……」
「ブラッディ様が正体を明かせば恋人になれるかもしれませんよ?」
「何を言っているんだ。俺は推しであるリリスたんに幸せになってほしいんだよ。俺のようなモブキャラじゃなくて、愛する人と結ばれてくれるのが一番だからな」
「はぁ……めんどくさいこじらせ感情ですね……」
そんな会話をしながらもブラッディはその正体を隠して、リリスを助け続けるのだった……だが、
「うふふ、またお義兄様に助けていただきました……いつもかっこいいです♡」
「ブラッディ様はリリス様のことをとても大事にされてますからね。でも、なんであんな変な格好をしているのでしょうか?」
「私にはわかりませんがきっとお義兄様には考えがあると思うんです♡」
とリリスはもちろんのこと、街の人々も彼がリリスを守る正義の味方であることを知っていたのだった。その結果、何度も助けられているリリスはどんどん重度のブラコンになっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 17:24:37
93650文字
会話率:56%
「出来損ないのあの子をあなたの代わりとして嫁がせましょ。あんなところに嫁いだら何をされるか分からないもの」
小国アーレンス王国は突如隣国シュナイダー帝国の侵略を受け、城を呆気なく制圧された。
アーレンス城を制圧したのは冷酷無慈悲な帝国
の魔道将軍オスカー・シュナイダー公爵。
アーレンス王国は無条件降伏を受け入れ、帝国の支配下へと下る。
皇帝が戦利品として要求してきたのは、アーレンス王国第一王女エリーゼの身柄。皇帝の甥っ子であるオスカーのもとへ嫁がせるためであった。
だが、可愛い我が子をそんな非情な男のもとへなど嫁がせたくない第一王妃アーレンスは、第二王妃の子であるフローラをエリーゼの身代わりとして帝国に差し出すのであった。
⸺⸺
毎日虐められているにも関わらず、心優しく育ったフローラには、不思議な力があった。だがそれは誰にも気付かれることなく、彼女自身も無自覚であった。
そんなフローラがオスカーのもとへ嫁いだことで、アーレンス城には悲劇が起こることとなる。
一方で拷問覚悟で嫁いだフローラに待っていたのは……?
※アルファポリスにも掲載しています(完結済)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 18:00:00
44508文字
会話率:51%
魔女は忌み嫌われ迫害される存在。魔女は異端審問により暴かれ、時に村ごと焼かれる。信仰のため、全てが正当化されていた。魔女のメービスの故郷もそうして焼かれ、一人生き残る。だが、メービスは他の魔女と違った。単純に強かった。そして、誰よりも心優し
く純真だった。
これは、人間に絶望した魔女の復讐譚ではなく、最後まで人間を信じ、人間は善性だと信じて疑わない最強少女が、悪性の人間を悪魔と信じて疑わずに滅する物語。
魔女というだけで無実の少女を悪と断じ攻撃する、そんな本物の人間なら絶対にしない行為をする人の皮を被った悪魔を、拷問の限りを尽くして悪魔と自白させ処断する、大虐殺よりも恐ろしき物語。
もしくは、聖女が悪を断罪する神話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 01:06:29
22399文字
会話率:28%
宝石商アルベリク・ブランシャールには、夢があった。自らの店を皇室御用達に育て上げるという夢である。
その夢のためなら、たとえ他者を蹴落とし、地獄の底に追いやっても構いはしない。それこそが、皇都に生きる者の作法なのだと、彼は信じていた。
お
抱えの老宝飾技師が死亡し、その納品物の回収のため故郷に戻ることとなった彼は、そこでナタリー・ルルーという名の宝飾技師と出会う。
その技倆に並ならぬものを感じたアルベリクは、彼女との専属契約を結ぼうとする。
しかし、彼女の師である老宝飾技師が残した遺言には、不穏な言葉が書き連ねてあった。
『彼女の作品を世に出してはならない』『彼女は恐ろしい女だ』『しかし、彼女を大切にしてやれ』『彼女は心優しく純粋な女だ』『だが、彼女は厳密に秘匿せねばならない』
狂気を孕んだその内容をアルベリクは黙殺し、彼女の作品とともに出世街道を邁進しようと決意するが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 12:00:00
346718文字
会話率:37%
「エレオノーラ、お前みたいな血も涙もないような冷酷な女を王妃には出来ぬ。王妃とは慈愛を持ち、国母となるのだ。私はお前との婚約を破棄し、新たに心優しく我が伴侶に相応しいヘンリエッテと婚約を結ぶことにする」
第二王子ジークフリートは自身の成
人を祝う宴の場で公爵令嬢エレオノーラにそう宣言した。王子の隣には花のような微笑みを浮かべる伯爵家の養女、ヘンリエッテの姿がある。
エレオノーラは冷や水を浴びせられたかのように固まる。今まで懸命に王妃教育を受け、冷酷と言われようとも静かに耐えてきたが、最愛の人からの言葉に今なら氷のようになってしまえるとすら思っていた──。
衆人の前で晒し者になってしまったエレオノーラは最後な力を振り絞り、毅然と対応する。
「私から婚約者を奪って満足ですの、ヘンリエッテ嬢? 奪って得たものはいずれ奪われるもの。真に価値あるものは自分の中にあるものですわ」
婚約破棄の意趣返しに、ジークフリートなど価値あるものではないと言い切り、ヘンリエッテも人のものを欲しがるだけの空っぽな女だと侮辱して皮肉げに笑って見せたエレオノーラ。
しかしヘンリエッテは笑顔を崩さずこう告げた。
「まあ、私もこんなバカ王子なんて要らないんですけどね」
(※設定はゆるゆるです。倫理的にアウトな表現・不快な表現があるかもしれませんがあくまでフィクションです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 12:00:00
13947文字
会話率:45%
オムニバス形式で綴られる彼、彼女たちの物語。
──その願い、叶えてやる。復讐、憧憬、栄誉……過去も繋いでみせる。
悩み訪れる彼、彼女たちを救いつつその強さで魔を退ける男ダリル。ゴリゴリの肉体から繰り出される一撃に耐えられる奴なんて神くら
いか。
「強い武器でも売ってくれれば済む話だって? それでお前の“願い”は叶えられるのか? かつて願いに対して絶大な力を授けられて最後にはその力に滅ぼされた少年を俺は知っている。お前がその“願い”を叶えたいのなら、お前自身が“強く”“気高く”そして“心優しく”ならなければ。」
街に一軒だけの武器屋にいる無愛想な中年に差し掛かったくらいの歳の男、ダリル。ダリルは自分を訪ねる客をずっと待ち続けている。それは1年か10年かそれとも。
キーワードは「願い」。ダリルの元に訪れる客にはどうしても叶えたい「願い」がある。そうして訪れる客にダリルとその相棒が全力で応えていく。時には死ぬ思いをする事もあるだろう。時には絶望して打ちひしがれる事もあるだろう。それでもどうしても乗り越えられない、そんな時はきっと力になってくれる。道を示してくれる。
そんなダリル自身にも叶えたい「願い」がある。だから彼は今日もそのカウンターで待ち続けているのだ。
これはそんな街の武器屋に訪れる客がそれぞれの想いを持って奮闘し、やがて新たな一歩を踏み出す、そんな物語。
一人称、三人称と視点が混在してたりしますが、登場人物自体がそれほどいないので特にだれだれ視点とかの注記はしてないです。
また、各章の主人公についてその特徴を明記していないのは、これまでの先達の方々によりたくさんの作品、キャラクターが生み出されてきた中で読み手の好みのキャラやイメージがあると思いますので、それを反映させて貰えればと思ってのことです。
剣士の青年とか、エルフとか、そう言う抽象的なもので思い浮かべる姿で構いません。
ただし、全編通しての主人公であるところのダリルについてはこちらのイメージをある程度押しつけることになりますが。
過去投稿完結作の改稿再編集版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-18 11:29:51
110510文字
会話率:32%
エマは、幼いころから妖精が見える女の子だった。
家を追い出されてから、とある理由で旅を続けていたエマは、ある日、行き倒れの青年貴族ユーインを拾う。ユーインは治療できない病にかかった友人の命を救うため、伝説の万能薬を探して旅をしていたらしい。
(伝説の万能薬のパナセアって、存在しない薬じゃないの)
エマは当てもなく旅をするユーインにあきれるが、友人を救いたいという彼の気持ちは痛いほどわかる。
エマも、半年前に叔父夫婦に家を乗っ取られて追い出されてから、ずっと大切な友だちを探して旅を続けてきたのだ。
伝説の万能薬は存在しないけれど、エマならば妖精の特別な薬を手に入れることができるかもしれない。
エマはユーインのために、妖精の特別な薬を探す旅に出る――
妖精が見えるせいで「気味の悪い娘だ」と言われ続けて来たエマと、心優しくもちょっとした秘密を抱えた青年貴族ユーイン、それからにぎやかな妖精たちのラブコメディです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 06:00:00
122758文字
会話率:35%
霊獣ゴリラの恩恵を受けたイヴァリース国の姫、ゴル・リラ・イヴァリースはその破壊的な怪力が原因で、人々からゴリラ姫というあだ名を付けられていた。結婚適齢期になっても、結婚の相手が見つからないリラの元に、ある日隣国ゲルタニアから結婚の申し込みを
受ける。
相手は第一王子のリチャード・フォン・ゲルタニア。心優しく寛大な彼はとても美しく儚い印象で、リラは一目で惹かれてしまう。
しかし彼は生まれた時から虚弱体質という、ある意味呪われた運命を背負っていた薄幸の王子様だった。
病弱で、少しの衝撃でも骨折をしてしまう彼との結婚生活が始まるが、新婚の妻に甲斐甲斐しくお世話をしてもらい、迷惑ばかりかけている自分の不甲斐なさに、リチャードはどんどん精神的にも衰弱していってしまう。
そんな彼を憂いたリラは、イヴァリース国に伝わる秘薬の存在を思い出した。彼を救う方法はこれしかない。
お伽話に登場するドラゴンの心臓、それは万病に効く特効薬とされている。
余命数か月と宣告された夫を救う為に、怪力無双のゴリラ姫はドラゴンの心臓を手に入れようとするが……。
※こちらは同名小説が、短編として投稿されています。内容の大筋は変わりませんが大幅に加筆してます。
※この作品は、書籍化やコミカライズの打診をまだ受けていません。ご縁があれば、お待ちしています!
*不定期更新です。申し訳ありません*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 19:48:47
16107文字
会話率:26%
霊獣ゴリラの恩恵を受けたイヴァリース国の姫、ゴル・リラ・イヴァリースはその破壊的な怪力が原因で、人々からゴリラ姫というあだ名を付けられていた。結婚適齢期になっても、結婚の相手が見つからないリラの元に、ある日隣国ゲルタニアから結婚の申し込みを
受ける。
相手は第一王子のリチャード・フォン・ゲルタニア。心優しく寛大な彼はとても美しく儚い印象で、リラは一目で惹かれてしまう。
しかし彼は生まれた時から虚弱体質という、ある意味呪われた運命を背負っていた薄幸の王子様だった。病弱で、少しの衝撃でも骨折をしてしまう彼を救う方法はただひとつ。
お伽話に登場するドラゴンの心臓、それは万病に効く特効薬とされていた。
余命数か月と宣告された夫を救う為に、怪力無双のゴリラ姫はドラゴンの心臓を手に入れようとするが?
※この作品は、書籍化やコミカライズの打診をまだ受けていません。ご縁があれば、お待ちしています!
※後日、同名作品の連載版を投稿します。そちらはリラ視点、リチャード視点、新キャラ、新たなイベント、そしてもっと甘々な展開を増やしたいと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 23:37:57
20487文字
会話率:29%
これは、不老不死の男の子と幽霊の女の子の恋物語。
むかしむかし。
この地、エイオラには、とても心優しく、聡明で、可愛らしい、ルシアという名の少女がいました。彼女はたくさんの人に愛されて、幸せに暮らしていました。
しかし、その幸せは
長く続きませんでした。彼女には、愛しい恋人がいました。彼は、ある日、魔女に16歳になると死ぬという呪いをかけられてしまったのです。ルシアは献身的に彼を看病し、支えながら、どうにか彼を助ける方法がないか、探しました。
やっとのことで、見つけ出したのは、自身が身代わりになる方法です。ルシアは、彼の身代わりになり、彼がそれを知って悲しまないように、遠くの地へ行くことにしました。そして、呪いを引き取り、最後に一目彼を見ようと、彼の元へ訪れました。
そこで目にしたのは信じられない光景でした。彼はルシアを忘れ、魔女に愛を囁いていたのです。ルシアはその光景に悲しくなりました。しかし、同時に安心もしました。だって、存在を知らなければ、ルシアが彼の呪いを引き受けて死んでしまうことに悲しまなくて済むからです。ルシアは、お幸せに、と呟いて、その場を離れました。そして、ルシアは16歳の誕生日に、息を引き取りました。
「おいおい、ずいぶんな話じゃねーか」
「それで、この話がどうしたっていうだ?」
「まあ、聞けって。この話には、続きがあってな。この物語の主人公ルシアはたくさんの人に好かれてたが、何も人だけじゃないんだ。」
「はぁ?人だけじゃないなら、なんだっていうんだ?神とかか?」
「違うね。聞いて驚け、悪魔だ」
「悪魔ぁ?聞いた話だと、ルシアは優しくて、献身的で、愛情深い、って悪魔に好かれるよーな性格じゃないだろ。」
「そこは複数の説があって、その悪魔が特異的だったとか、悪魔を改心させるほど、ルシアが純粋だったとか…、まあ、そこはいいんだよ。話が進まねーから、結論言っちまうと、その悪魔がルシアが死んだことに嘆き、エイオラを滅ぼしたんだとさ。」
とある酒場の一角。やれ飲み比べだ、やれ腕相撲だとお祭り騒ぎをしている中、がたいの良い男たちはこの地に伝わる伝説についても話していた。
そこに場違いな鈴のような声が響く。
「あの、すいません。その悪魔はその後、どうなりましたか?」
さてさて、ここから、開幕ーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 20:28:29
126110文字
会話率:44%
古塔に閉じ込められたひとりぼっちのお姫さまと、お姫さまのもとに夜ごと現れる心優しくも姿の見えないなにか。
そんな二人の暖かい夜のお話。
この作品はmonogatary.comにも掲載しています。
最終更新:2023-08-23 20:51:43
3200文字
会話率:11%
二つの大国にはさまれた小国フロリアに、弱冠十八歳の少年王が即位した。
少年王の名前はエリオット。
少年王エリオットの治世は、のちにフロリア王国の黄金時代と呼ばれることになる。彼の即位は、その黎明期の幕開けだった。
優秀な四人の兄を持ち、
王位など継承する予定のなかったはずの末っ子王子は、いかにして戴冠するに至ったのか。心優しく、ちょっと天然なところのあるエリオット少年を見守る、訳ありな冒険者から見た、歴史の裏側の物語。
全三十二話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 18:00:00
192400文字
会話率:42%
全てが幻想のようでいて、しかし、全てが真実だった。
誰かが他の誰かを想うことで、ひとつの奇跡にたどり着く。
──これは、ひと夏の恋の物語。
病気で父親を亡くした少年、高橋都(たかはしいち)は、四年ぶりに故郷である神無し島に戻ってき
た。
島根県の沖にあるこの島は、守り神がいるという言い伝えがある反面、神の姿を見た者は誰もいない。そんな状況を揶揄してついた名が、「神無し島」なのであった。
花咲神社の巫女である、花咲夏南(はなさきかな)と向かった川で、仲良しグループの面々と川遊びをしていた都。そんなおり、人数が一人増えているのに気が付いた。
しかし、全員が知っている顔で?
誰が、何の目的で紛れ込んだのか、まったくわからないのだった。
――増えたのは誰か?
真相を知りたければ、御神木がある時超山(ときごえやま)に向かうといいよ、と夏南に聞かされた鮫島真人(さめじままさと)は、新條光莉(しんじょうひかり)、南涼子(みなみりょうこ)、に都を加えた四人で山の中腹を目指すことに。
その道中。『同じ道筋を誰かがたどっていた』痕跡をいくつか見つけていくことで、増えた人物の『正体』が、段々と浮き彫りになっていくのであった。
増えたのは誰だ?
増えた者はいずれ消えるのか?
恋愛×青春ミステリー、ここに開幕。
※この作品は、アルファポリスとカクヨムでも連載しています。
【登場人物紹介】
〇高橋都
父親を心臓の病で亡くしたのち、神無し島に戻ってきた少年。心優しく面倒見のよい性格で泳ぎが得意。医者になるのが、将来の夢。
〇花咲夏南
島の守り神を祀っている、花咲神社の巫女。自分のことをボクと呼ぶ、明るく元気な女の子。過去に都と会ったことがある?
〇鮫島真人
造園会社の息子で、明るく活発なクラスのムードメーカー。都がやってくるまで水泳部のエース候補だったが、彼が来てからというものずっと二番手に甘んじている。
〇新條光莉
都と幼馴染の女の子。物静かで、優しい性格。心臓に先天性の病を抱えておりスポーツは苦手。病のせいで、いまひとつ積極的になれない自分の性格がコンプレックス。
〇南涼子
市会議員など優秀な人材を輩出することで有名な南家のお嬢様。
容姿端麗な美少女。都に思いを寄せているが、彼の気持ちが光莉に向いていることで、嫉妬の念を抱いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 20:59:51
126267文字
会話率:43%
舞台は近代ドイツのとある地方。大戦の気配が近づく時代。
美しく、心優しく、誠実だと謳われた神父コンラートは、教会への襲撃によって辱められ「殺された」。
彼を慕っていた盗賊ヴィルに救出されたものの、コンラートは自らの遺伝的な特性により吸血鬼
へと変貌。信仰を抱いたまま、「怪物」として追われる身になってしまう。
吸血衝動に苛まれ、信仰と現実の軋轢により荒んでいくコンラートに、たった一人、ヴィルだけが手を差し伸べる。
憎悪を抱え、追い詰められていくコンラートを、ヴィルは「護る」と誓った。
盗賊は自分を救った神父に惜しみない愛を捧げ、吸血鬼と化した神父は悪夢から逃れるよう盗賊に縋る。
刺客から身を隠し、時に共闘するうち、二人の絆は誤魔化しが効かないほどに固く、強く結ばれていく。
奪わなければ生きられなかった彼らの行く先に、果たして救いは訪れるのか……?
これは、人殺しの盗賊×吸血鬼化した神父の血濡られた恋。
口付けるたび、血の味が滲む……そんな、歪んだ恋愛譚。
※本作はノベルアッププラスおよびカクヨムにも掲載しています。
※倫理的にまずい表現もそれなりにありますが、作品の雰囲気を鑑みてのことです。ご了承ください。
※R15程度の描写ではありますが、性行為を匂わせる表現はございますのでお気を付けください。なお、R18版(ヴィル視点)はアルファポリス、pixiv、ムーンライトノベルスに掲載しております。
※この作品には殺人などの暴力表現、吐血などの流血描写、モブによる陵辱の匂わせ、首ポロや欠損などの要素が含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-14 20:58:39
163134文字
会話率:38%