大坂船場、漬物の「山紀屋」の三代目長太郎はおよそ商売に興味のない男。23歳で店の当主になったものの、商売などやる気も無いというわけでさっさと弟の傳次郎に店を譲って自分はぶらぶらと遊んで暮らしております。
そんな山紀屋にやってきたのが女奉
公人のお芳。大変な別嬪でございますが、顔に表情を出すということがおよそございません。
こういう要らんところではよく動く長太郎、この能面のような別嬪がいつから笑うとらんのやろうと詮索を始めまして、探っていくうちに大坂のご城内で起こった大騒動に巻き込まれてまいります……。
このサイトには比較的少ない時代物、そして時代物の中でも数が少ない大坂を舞台の物語にし、侍でもなく目明かしでもない商売人を主人公に探偵もの風に仕上げてみました。
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-05 05:03:26
90906文字
会話率:71%
とある武家の、老将は病の床にあった。
その彼たっての願いは、若き頃、全国を巡っている際に飲んだ、雪解け水だという。
水でありながら、飴のように甘いのだが、今の技術による水飴では老人は満足しない。
思い出の水を求め、奉公人たちは全国へ散った
……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-02 19:57:40
3970文字
会話率:8%
貿易都市エリアール。
その港湾都市で最も大きな奴隷貿易商アギラ商会。
そこで奉公人として働く混血の少年ヨハネ。
彼の不思議な日常。
最終更新:2018-05-15 17:58:23
12168文字
会話率:31%
十七世紀のある国での物語。その国はスペインに占領され、植民地にされてから百年経っていた。そこでは先住民族ワクワクが最も劣った人間として蔑まれていた。
ワクワクの女性とコーカシコス(白人)の男性の間に生まれた少年ヨハネが主人公。
彼は父を
知らず、幼くして母を亡くすが、親友のペテロやワクワクの人々、宣教師たちの助けを借りて成長する。
しかし、ワクワクの村で飢饉が起こり、ヨハネは、ペテロと共にやむを得ず自らの身を奴隷として売る。売られた先は奴隷貿易で栄える町、エル・デルタにある奴隷売買業アギラ商会だった。その商会の経営者はトマス。隻腕の大物奴隷商人だった。
そこでヨハネは奉公人(六年間の期間限定奴隷)として働くことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-25 19:07:12
142101文字
会話率:47%
僕のところにやってきた訳ありの奉公人は、いつしか僕の心に住むようになった。彼女と家族になるまでのあれこれ。
最終更新:2017-09-29 23:30:07
2380文字
会話率:53%
剣と魔法の世界という場所に飛ばされながら、剣も魔法も使えない佐藤良人。
際立った才もなく、蓄えている知識も半端なものばかり。
唯一、他の者と違うところは、物事を斜め上の視点で見るというところ。
良人は己の力量を弁えて、平凡な生
活を求めている。
しかし、困難が彼を抱きしめて離さない。(自分から抱きしめられに行っているともいう)
良人は理不尽な困難を相手に、数少ない手持ちの知識や発想・想像力を生かして切り抜けていく。
そのため、本人にそのつもりはないのだが、何気に出世していく。
おまけに妙な肩書きまで背負う。
(現時点で、奉公人→執事補佐→隊長兼交渉人→先生。誰も殺めていないのに『死神』の通り名)
平凡な生活からかけ離れていく良人。
タイトルの平凡とは一体なんなんだ? と、彼は思っているだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-15 18:44:11
191644文字
会話率:47%
明治時代--
酒屋の奉公人、泰輔は
醸造酒の近代変革と共に
青春を生き若い才覚を発揮する。
唯一つ、克乃への想いだけは
許されず。
そして泰輔が望まない克乃の
未来への扉が開こうとしていた。
最終更新:2017-04-02 05:09:59
4694文字
会話率:36%
季節を司る女王様が交代で塔に住むことで、季節が廻る不思議な国がありました。
ところがある時、冬の女王様が期間を過ぎても塔から出てこなくなってしまいました。
更には交代するはずの春の女王様も塔を訪れません。
困った王様は、季節の女王を交代させ
た者に褒美を出すというお触れを出す事にしました。
そんな中、食べ物が減り始め、営業が難しくなった料理屋の主人から奉公人の娘・アクアは頼み事をされました。
アクアに、冬の女王様を説得してきてほしいと……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-10 23:42:19
5739文字
会話率:33%
風早蒼炎智三郎が天子様の使い馬蒼炎と共に去ってしまった後の、続編にあたる。
智三郎の甥、勘助の物語。
一揆の首謀者の仲間として、身分を落とされた風早家。
その流された山林の小さな村から、江戸に奉公に出てきた勘助を待っていてのは、火の馬蒼炎と
智三郎だったのだ。
蒼炎智三郎と勘助の火を巡る物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-16 09:27:46
7288文字
会話率:6%
「もう絶対に離しません。あなたはずっと、私のもの……」 呉服屋の娘杏(あんず)とそこで働く奉公人の柊(ひいらぎ)。二人は友のように親しく接するほど仲が良かった。ある時、近くにできた小間物屋の若旦那が杏の父が経営する呉服屋と親しくなるため頻繁
に出向くようになる。その度に杏へお土産をくれるので、杏はお礼がしたいと言い、柊を連れて買い物に出かけた。しかしなにやら、柊の様子がおかしくて……? 身分も性別も超えた禁断の恋愛物語。きっとあなたも、彼女の罠に嵌められる。 ※百合要素を少し含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-24 09:16:27
4454文字
会話率:65%
19世紀後半の英国
使用人をその家のステータスとした時代
ある屋敷に住む若き主・エスポワールは自分の暮らしを助ける女性奉公人を求めることにした
俗にいうメイドである
やがて屋敷にやって来たのは、家から売りに出された心優しい少女・マリー
これは二人の温かく、切ない物語です折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-02-28 20:14:35
1213文字
会話率:14%
小作の子である喜作は、十歳になったら奉公に出された。
田舎者の喜作ば、不器用だが素直である。
叱られると、次には失敗しないようコツコツと努力を欠かさなかった。
奉公に出たことを、喜作はむしろ喜んでいる。なぜなら、読み書きも算盤も教えてもらえ
るからである。
文字や計算を覚えるのに夢中になった喜作は、遊びや買い食いの誘惑に負けず毎日の仕事に追われた。
奉公に出て十年、喜作は手代に昇格し、出入り職人との折衝も任されるようになった。
ここでも喜作の素直さが役に立ち、とかく気難しい職人が喜作を気に入り、可愛がってくれた。
手代になって五年。喜作の番頭修行が始まった。
番頭の座が現実のものになりかけたとき、喜作は恋をした。
住み込みで女中奉公に来ていた「みつ」は、無口で無愛想と評判である。
歳は十四で、無愛想では決してなく、陰日向なく働く娘なのである。
江戸者の荒い話し方が苦手な喜作は、みつと話すととても癒され、所帯をもちたいと願った。
が、奉公人同士の色恋沙汰はご法度。主人は、所帯をもつことを諦めるか、店を出てゆくかと難題をつきつけた。
悩んだ末に喜作はみつとの生活を選んだ。行くあてがみつからぬまま日だけがすぎ、喜作は途方にくれた。
しかし、一度は番頭にと見込んだ喜作を惜しんだ主人は、小間物の行商を勧めた。
喜作は、江戸市中ばかりか近在の村々にまで小間物を売りまくった。自前の店をもつために。
みつも通い女中として働いた。
はたらいて、働いて、喜作は店持ち商人となった。
かねてから喜作を可愛がってくれていた職人たちも、喜作の持ち込む難題を見事に解決して値の張る売り物を作ってくれる。それが評判となり、商いが軌道にのると、喜作は御家人株を買って武士の身分を手に入れた。
ところが、故郷に錦を飾るという当てが外れ、出役を命ぜられることになった。
金の力で武士になったことを快く思わない役人により、喜作は稽古と称して責め折檻を受ける毎日が続いた。
あまりの惨さに、明日は目が覚めるなと願いつつ、今日も目が覚めてしまう。
ウーンと伸びをした喜作は、着古した羽織の袖や、幟をたてた道具箱を目にする。驚いて見回せば、そこは柔らかな草原で、喜作を穏やかに見守るお地蔵さんがいた。
そして、気持に変化があったのか、喜作は早仕舞いをすることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-29 09:47:27
5985文字
会話率:23%
<習作>
※架空の話です。出てくる組織、人物には実在のものをモデルにしたものがありますが、話の筋立てや性格付けは完全な創作です。
江戸時代。
三月三日の雛祭りの翌日、三月四日は納雛と言われ、
この日は年契約の奉公人が働き場所を
変えたり、奉公人が昇進する日でもありました。
そんな日の、ある商家の若い番頭が直面した、ある出来事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 23:37:49
10003文字
会話率:23%
とある一社の倒産が、多くの人間を狂わせた。
最終更新:2013-08-06 19:05:09
14974文字
会話率:29%
日本橋の浮世小路にある百川という懐石料理屋で、奉公人の百兵衛が殺された。
下手人として魚河岸の若い衆の初五郎と権兵衛が捕まった。
唐笠長屋に住む熊五郎は、魚河岸の親方、源蔵に頼まれ、下手人探しの為に失せ物探しを生業とする、萬屋の惣介を訪ねる
が…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-06 08:31:21
20644文字
会話率:78%
え?与吉がおかしい?なに?胸が苦しい!?そりゃぁ、恋っちゅうもんだぜぃ!! 大きな商家の息子の与吉が初恋をしたことから始まるお江戸初恋物語集。 可愛いものが大好きで、町中の女の子から熱い視線をもらう美丈夫の岡っ引き『兵助』がみんなの初
恋を実らせる、そんなお話。お茶屋の美人女店主も、看板娘も、御隠居の孫娘も奉公人だって初恋を実らせてるのに、あれ?兵助の初恋はどうなってんの?? ※あらすじ変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-03 20:15:05
80640文字
会話率:46%
江戸時代、商家の生まれの若は宛名のない手紙を見つける。どうにかその手紙を届けたいと考える若だったが、橋を渡った先の隣町で奉公人が何者かに殺されたことを知る。それと同時にもたらされた付喪神・白銀刀の失踪ーーそして若の身に危機が迫る。
最終更新:2011-03-26 22:00:00
11068文字
会話率:40%
江戸時代を舞台にしたSF時代劇。深川佐賀町にある水油仲買問屋の吉屋では、毎年のように奉公人が謎の死をとげていた。事件の解明に乗り出したのは、富岡八幡門前町で見世物小屋を営む美人手妻師、松江太夫とその仲間たち……。◆◆◆『空想科学祭2008』
連載第2弾◆◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-08 20:53:56
67392文字
会話率:48%
青山百人町の道具屋、原口屋徹五郎は口煩い上、ケチな性分で奉公人達から嫌われていた。店で面白くないことが重なり、近くの骨董屋の女主人、万里江と共に料理屋へ行く。そこで彼女の哀れな身の上話を聞き一緒に怨みを晴らそうと、深川六間堀のご隠居、鐡蔵を
訪ねるが・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-08-26 15:01:01
21512文字
会話率:76%