年神様が月神たちのお屋敷を巡り、季節の移り変わりを思う小話集。
一月から十二月まで。
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大雑把な登場人物
年神(としがみ)
月神(つきがみ)各月の代表者、屋敷の主人
奉公人(ほうこうにん)それぞれの月神に仕える者
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ひとつひとつの
お話は1000字以内と短め。
和風月名を使用し、季節の区切りや移り変わりは二十四節気、七十二候を参考にしています。
ルビはふっておりますが普段使わない漢字をあてている言葉も多々あります、予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 06:00:00
7836文字
会話率:15%
幽霊や妖が視える高校生・裏屋敷碧(みどり)は両親の死をきっかけに、自身の特異な体質の理由を探し続けていた。ある日、彼は「ゼーレ」という不思議な店に導かれる。
店主は、神々から「屍悪魔」と恐れられる神・エデン。彼は、碧に「アオ」という仮の名を
与え、店の奉公人(ディーナー)として働くよう促す。
実は、アオはかつて天使であり、エデンが唯一心を許した存在だった。しかし、神々の策略により天使の座を追われ、記憶を失ったアオは、千回目の輪廻を迎えていた。
エデンは感情を持たないはずの自身の中に芽生えた「何か」の正体を知るため、ゼーレを営み続けている。アオとの再会は、偶然ではなく、エデンの「思召(おぼしめし)」によるものだった。
魂が集うゼーレで、アオは様々な存在と出会い、失われた記憶と向き合っていく。
これは、神と人間の境界を超えた、魂と感情の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:50:24
34532文字
会話率:49%
ごく普通の高校生だった俺、能美 崇(のうみ たかし)は、ある日突然、幕末の江戸に肉体ごと転移してしまった!
頼れるのは現代知識だけ。着の身着のまま、無一文。飢えと絶望の中、偶然出会った謎の浪人・仙吉の気まぐれに救われ、なんとか場末の米屋に奉
公人として潜り込むことに成功する。
「まずは生き延びる、そして成り上がる!」
持ち前の現代知識(読み書き計算)を活かし、劣悪な環境と厳しい丁稚奉公に耐えながら、徐々に店の信用を得ていく崇。斬新なアイデアで「ブランド米」を開発・ヒットさせ、ついに手代へと昇進! 順風満帆な成り上がり街道を歩み始めたかに見えた。
そんなある日、貧しさにあえぐ母子との出会いが、崇の運命を大きく変える。
「そうだ、この時代にないなら、俺が作ればいい! 現代の保険制度を応用した、米による相互扶助システム…『米保険』だ!」
この革新的なアイデアは、試行段階で大きな成功を収め、江戸屋の評判をさらに高める。しかし、その成功が、崇の中に眠っていた野心を目覚めさせてしまう。
独立と「米保険」の本格展開に必要な資金と後ろ盾を求め、崇は再び仙吉を頼る。だが、そこで足を踏み入れたのは、幕末の動乱の裏で暗躍する謎の組織「世直し組」の世界だった。
金と情報を武器に、崇は組織内部でのし上がっていく。持ち前の知恵と現代知識で頭角を現すが、同時に、邪魔者は容赦なく排除する冷徹な策謀にも手を染めていく。情報操作、プロパガンダ、そして裏切りと粛清…。かつての理想は歪み、権力への渇望が彼を蝕んでいく。
ついに組織のトップに立った崇。江戸全域に「江戸大互助講」の網を張り巡らせ、民衆を管理下に置き、絶大な権力を手にする。だが、その手は血に塗れ、心は孤独と猜疑心に満たされていた。幕府からの追及、内部からの反発、かつての仲間との決別…。追い詰められた彼が最後に選んだ道は、江戸を狂乱の渦に叩き込む、破滅的な計画だった。
これは、激動の幕末に転移した男が、知識と野心を武器に成り上がり、そして自滅していく物語。彼がもし、違う道を選んでいたら…? シビアで、時にダークな、幕末成り上がり(&破滅)シミュレーション、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 18:10:00
50417文字
会話率:37%
間も無く建国二百年を迎える耀青国の首都蕭洛は、十日前からその繁栄とは真逆の不穏な気配に包まれていた。縮緬問屋安芸月、米問屋栄屋、油問屋箕松屋と、三件の連続火付け押込み事件が起きていたからである。五十一年前都を暗躍した凶賊狐火と同じ、家人奉
公人を皆殺しの上放火と言う残虐な手口に、人々は狐火の再来かと眠れぬ夜を過ごしていた。
そんな中、何故か伝統的に仲の悪い警察組織清竹と火消し集団桐水は、一向に何の手掛かりも摑めぬ現状を打破する為に共同での夜警を開始する。清竹唯一の女性警吏紅子と組んだのは桐水一の女誑し武早とそのお目付け役大和だった。初対面時から口説きに掛かる武早にうんざりしながらも、紅子は独自の情報網を用いて密かに捜査を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 07:00:00
177497文字
会話率:24%
齢十五で絶命し、冬を司る国{利休}は篝(カガリ)に転生した風見家·奉公人の織江は、屋敷の裏庭で利休に咲くはずのない大輪の向日葵(ヒマワリ)を見つける。そこへ突然、風見家次男·常雪が現れ、なぜその花を知っているのかと問い詰められる。
意を決し
、自分が転生者であることを告白した織江だったが、何の因果か常雪も同じく転生者であり、今生きる世界は前世で常雪が創った"乙女ゲーム"の世界だと判明!
そして、突然発生した"バグ"に侵され、崩壊しつつあるこの世界を共に救って欲しいと頼まれ、常雪の原因解明を手伝うことになったのだが、その矢先、今度は常雪の母からの命により、喪男な常雪の調整役(コーディネーター)に任命され····
織江&常雪の迷コンビを中心に繰り広げられる痛快ちょいラブ?活劇(笑)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 00:29:09
197644文字
会話率:50%
上州屋という代々続く呉服屋、当代は徳三郎と言う。
妻の名はおそめと言い、旦那にはつくす、奉公人の面倒はよく見る、出入りの者からの評判も高いと絵に描いたような人柄で、周りが羨むほどの仲睦まじさだった。
ところが三年の月日がたったある日、おそめ
は病に倒れ、帰らぬ人となる。
徳三郎は一周忌を済ませたあと、親族や店の者から後妻を娶るよう強く勧められる。
お相手は店の奥で働いていて、おそめにたいそう可愛がられた、おすわという女性。
おそめが認めていた人ならと徳三郎は彼女を後添えにむかえる。
ところがそれから20日ほどたったある夜、徳三郎はおすわど~ん、と表の戸をバタバタ叩きながら呼ぶ声に気が付く…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 23:44:55
8243文字
会話率:1%
江戸、深川にある『貸本屋』があった。
貸本屋とはその名の通り本を貸す商売だ。本が高価な江戸時代では、本を貸すだけで商売になったのだ。
だがこの物語に出てくる『貸本屋』の主人は『愛書家』で、商品の本をなかなか手放そうとせず……。
先生、真面
目に働いてくださいっ!
これは働かないが本ばかり読んでいて知識だけは豊富にある『貸本屋』の主人、『先生』と、その奉公人である亀さんの元に寄せられる、ちょっと変わった相談事の話である。
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カクヨム様にも掲載させていただいております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 12:00:00
73084文字
会話率:45%
時は大正。公爵家の女中である十五才の【田中かめ】は、公爵令嬢・徳川菊子の専属女中。奉公期間が終わったあとの【髪結い】になるということを生きがいに毎日を明るく生きていた。
ある日、【奉公人全員解雇】の日に自分だけが残されるという異常な事態に
驚くかめ。
当主・葛丸に呼ばれて書斎に行くと、初めて会う三人の色男たちに囲まれて・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 10:25:06
120694文字
会話率:25%
メアリー10歳、ローゼン伯爵家の次女だ。
ある日、姉オリビアの婚約者、第三王子から、欲しがり妹として断罪され、破綻寸前の駅馬車商会に商会長として追放される。
オリビアが起業した駅馬車商会は破産寸前、ならば、メアリーのせいで、破産したとす
るための策略だった。
メアリーは転生者であるが、特に何か特技があるわけではない。
欲しがり妹として振る舞うことにした。
やがて、彼女の意図とは別にして、商会が立ち直り。奉公人達はやる気を出し。
債権者は融資を追加するが・・・・・
王子と姉は商会を取り返そうと企む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-10 13:48:18
6251文字
会話率:50%
いつかおっかあと暮らす。
そう夢見ていたのに、おっかあはとっくのむかしに死んでいた。
その悲しみをあやかしに魅入られて、私を襲った奉公先の坊っちゃんを殺そうとしたところを通りすがりの青年に止められる
彼はこの世ならざるモノを祓う祓い師だった
彼とともに過ごしながら私は自分が何者なのか知ることになる
華族の青年と元奉公人の切ない恋物語
※大正時代風
※他サイトにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 20:16:04
120048文字
会話率:34%
深川、門前仲町に〈月見堂〉という損料屋があった。損料屋の女主、千世(ちせ)は深川の人々に助けられつつ、奉公人たちと共に店を切り盛りする日々に追われている。損料屋とは、現代で言うところのレンタルショップで、〈月見堂〉は人手も貸し出す。そんな〈
月見堂〉には否応なしに事件が持ち込まれてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 17:00:00
123659文字
会話率:38%
マリ・フユツキの次女姉は借金をして役者に貢いで家族に返済を押し付けて失踪。
お家没落や奉公人達の失業、優しい長女姉の婚約破棄の危機を回避する現実的で効率の良い方法は、まもなく成人するマリを売ること。
そこに、個人的に期間限定で買いたい
という男性が登場。
期間限定の政略結婚のようなものと、遊女になることだと、どちらが良いのかは明白。彼女と両親は彼と交渉することにした。
シン・ナガエは厭世主義者で世捨て人のような小説家。育った環境ゆえに自尊心の低い彼にとって、自身の書物が売れることが唯一の拠り所。
今後の執筆活動の為に、世間から、特に男性から隠されているお嬢さんやお嬢様の生態の詳細を知りたかった。しかし、それは中々手に入らない情報。
そこで、彼は金で買える凋落寸前のお嬢さんやお嬢様を探し、マリ・フユツキを発見したので大金を使って購入。
マリは大型金貨五枚の為に、シンは小説に使う資料の為に彼と彼女は政略結婚すると決定。世間を欺いたり、犯罪と間違えられないように、二人はまず婚約から開始した。
【R-15はシンがエロ小説家、残酷な描写は物語の後半に少し辛い話があるからで、基本的にはほのぼの話です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 13:37:27
189811文字
会話率:54%
堺県堺市に居を構える生駒家は、戦国武将として名高い生駒家宗の末裔にして華族の家柄。
そのため、跡取り娘である英里奈に対しても厳格な教育が施されていた。
生駒家に仕えるメイドの菜畑カスミもまた、生駒家当主夫妻の意向に従い、英里奈に対して厳格な
姿勢で接していた。
ところが生駒家の厳格な教育方針が裏目に出てしまい、跡取り娘の英里奈に予期せぬ事態が起きてしまう。
そこでカスミは、ある決断に踏み切る羽目に…
※ 本作品は、ひだまりのねこ様御主催の「つれないメイド企画」の参加作品で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 07:10:34
7969文字
会話率:26%
水飲み百姓の娘、多津は、村名主の家の奉公人として勤め始める。同じ奉公人の又吉やお富、八代と日々を過ごすうち……。あの日の晩に、なぜ自分が泣いていたのか。あの時になぜあたしはついていったのか。その全てが今ここに答えとしてある。あたしはどうして
も乗り越えられない何かを、風のように乗り越えてみたかっただけなのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 07:19:31
16889文字
会話率:23%
自分が恵まれていないと感じながら生きてきた教会勤めの奉公人、みすずは、ある満月の夜に一人の男と出会い、親交を深めるようになる。 みすずは彼に恋をするが、どこか闇を抱えたその男は、決して自らの詳細を明かそうとはしなかった。そんな折、突如教会に
現れた中年セールスマンの手腕によって、みすずは男の名前を知る。もっと彼の事を知りたい、私の事を知って欲しい。その願いは、やがて彼女を大きく突き動かす。
ややファンタジー寄りの要素を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 09:34:52
24678文字
会話率:38%
啼々莽深冬はおとり潰しとなった啼々莽家の末娘。奉公人「冬」として啼々家で働いていた。
四百年前に封印された邪神、その封印を強化するために十年ごとに姫巫女と呼ばれる霊力の強い女子達が勾玉に力を注ぐ。
ある日、姫巫女を選ぶ神託の儀式が行われた。
しかし、誰一人として選ばれる事は無く、啼々家の子息「泰時」に冬は神託をやってみろと強制される。
同じく奉公人として働いている秋の後押しもあり、儀式で使用する水晶に冬は手を翳した。すると、石化していた初代姫巫女啼々紫の式神「迦楼羅丸」が目を覚ました。
迦楼羅丸を目覚めさせた人物は、啼々家四百年の歴史の中でも初めてで、冬は急きょ姫巫女へと選ばれる。
だが、奉公人出の冬を姫巫女として暮らしていた少女たちは気に入らず、数々の嫌がらせをしてくる。
そんないやがらせにも負けず、冬は一人前の姫巫女になるべく奮闘することになる。
冬と秋。二人が紡ぐ表裏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 21:44:08
263601文字
会話率:44%
足を悪くした父に替わって、豆腐を売り歩くことになった善吉は、慣れぬ商売に気落ちする日々を送っている。
ある日の帰り道、道の端でうずくまる童に出会った。
家についてきた童だが、母の目には映らないと知る。
豆腐を求める童に、売れ残った豆腐を渡
したことから始まる物語。
※「神さまの奉公人」と同じ町を舞台にしていますが、直接的な描写はありません。単品で読めます。
投稿先:エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-02 15:12:28
4734文字
会話率:46%
団子屋の娘、絲(いと)は、稲荷神社で、行き倒れの男を見つける。
その男――佐田彦(さたひこ)は、稲荷神の神使であり、去った悪鬼の後始末にやってきたのだという。
人でありながら「神使」として、神様に仕える佐田彦と、裁縫が得意な絲が織り成す、
あやかし奇談。
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江戸時代の、架空の町を舞台にした、和風ファンタジー。
にわか知識満載なので、致命的なミスを発見したら、誤字報告、web拍手等でこっそりご指摘くだされば幸いに存じます。
遥彼方様の「ほころび、解ける春」企画、参加作品。
「禍、転じて福となりけり」は、「夏祭りと君」企画参加。
「紅につづく道の果て」は、「冬のあしあと」企画に参加しております。
投稿先:カクヨム、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-18 21:09:23
98836文字
会話率:46%
「西屋敷」と呼ばれる屋敷の奉公人である少年・朔。とある出来事をきっかけに、屋敷の若様と言葉を交わすようになる。
城から離れてひっそりと暮らす若様の秘密とは。
なんちゃって戦国時代風、どこかの国の、ワケありお屋敷物語。
最終更新:2021-02-09 23:04:49
12791文字
会話率:38%
奉公人として生き、強いたげられた少年は一人の女性に貰われる。
「今日からお前は私の弟子だ」
彼女の弟子となった少年は、何を成すのか。
それは誰も知らない。
最終更新:2020-11-30 23:00:00
3192文字
会話率:37%
「Novelist.jp」にも同じ著者名で掲載しております、私のオリジナル小説です。
江戸中期の大川(隅田川)の袂にある一膳飯屋に、得たいの知れない男がある夏に現れます。
その店の常連と、主人公であるはずの口数の少ない男が少しずつ心を交わし
ていき、結末を迎える物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-20 22:45:22
56342文字
会話率:32%