今は初夏。ここはオフィス街の喫茶店。オーナーの娘で主人公の理名は今日の昼休みどきもビジネスマン客たちの給仕に大忙し。OLたち、威厳ある部長、理名の妹さおりに気がある気の弱い新入社員。理名の給仕にいちいち文句をつける若いエリート課長。しかし理
名は待っている、いとしき彼が来店するのを。そしてついに彼が来店すると、なんと夕食のお誘いまで受けた。婚約指輪まで見せられて有頂天の理名。でもオーナーの母親とその兄のおじさんが来れば理名はこってりとしぼられ、イヤミを言われるのだ。
客がひけたあとに理名はひとり窓辺にたたずみ「ムーンカクテル」をかたむける。すると・・・
ふと気づくと季節はいきなり冬になっている。周囲を見渡せばしゃれたインテリアが自慢の店がいつの間にかうらさびれた居酒屋に成り果てている。時間も夜になっていて理名は混乱するが、それは破滅の序章にすぎない。現れた妹さおりはあばずれに、かつての立派な部長さんは浮浪者で人買いの飲んだくれに、あれほどいばっていたエリート課長はさえない御用聞きに、OLはけばけばしい夜の女に変わっていた。あれからもう十年がたっていると彼らは言うのだ。そこへ現れたのがかつての婚約者。彼だけは相変わらず誠実で清潔なビジネスマン。安心する理名。ところが一番の悪党はこの男だった。何人もの女を渡り歩き搾り取り使い捨てる名うての遊び人。飲んだくれの人買い部長もこいつの相棒だ。そして理名はついに思い出してしまう。十年前のあの夜にだまされて以来、一度はこの男と結婚し、捨てられてすっかりすさんで酒びたりの日々を送る自分の記憶を、この十年を。こういう境遇になって初めて知る母とおじの自分への愛情。エリート街道を断念し自分に尽くすために御用聞きになったエリート課長の自分への恋ごごろ。しかしこのすさんだ十年間はもうやり直せない。
疲れた理名はひとり窓辺にいきカクテルを飲み干す。すると・・・
気づくと季節は暑い初夏。そこはもとの喫茶店。きれいな店内、愛らしい妹、相変わらず憎まれ口をきく母親とおじ、威厳をよそおう部長、そして妙に芝居がかった固い態度で自分に接するあの若いエリート課長。理名にはみんなの本心が手に取るようだった。そこへ現れる彼女の婚約者。誠実の皮をかぶったこの男をモノも言わずにひっぱたく理名。すべては音をたててその本来の正体を容赦なく現し始める・・・
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最終更新:2020-03-28 20:24:00
33670文字
会話率:1%
誰だ、あの子。
前田悠が職場で見つけたのは、派手なピンク頭の女。
オフィス街には場違い過ぎる女なのに、周りは気にしていない様子で。
イヴの満月の奇跡を信じるか?
特別な夜の満月は、悠にどんな奇跡を見せるのか。
独り身男とピンキー女の
、二夜限りの奇跡のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-02 20:18:26
31207文字
会話率:54%
ただの食いしん坊が美味しいものを食べに行くお話です。
最終更新:2019-12-23 02:47:02
2535文字
会話率:6%
剣と魔法の世界、そう言われたのは今や過去の話、剣は銃に置き換わり魔法は科学に置き換わった。かつて城を中心に賑わった王国は民主主義の元、オフィス街を中心に回っている。巨大大戦を経て経済発展を続ける首都シルク、しかし経済発展には犠牲が伴うもの、
その影にあるのは広がる貧富の差だった。
貧困の広がるスラムの街、そこに佇む一人の少女、暁ほむらはスラムを牛耳る組織に追われていた。魔装と呼ばれる槍を操るほむらはその力でかろうじてやり過ごしていたがしかし組織に追い詰められてしまう。その時ほむらの前に現れた圧倒的な力を持つ光と闇を思わせる黒白の青年。
青年、龍に拉致同然に連れ去られたほむらに訪れた転機、それは龍の元で強くなりながらメイドとなることだった!
その出会いは国を、世界を巻き込んだ大きな戦い、その序章に過ぎなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-10 09:01:57
91775文字
会話率:48%
主人公の白川水樹は、オフィス街のカフェに勤める十九歳の女子。ある日、来店した客に一目惚れしてしまう。水樹はほどなくしてその男性と「知る人ぞ知る」場所へ行き、時空を超えてしまう。果たしてこの恋は成就するのか・・。
最終更新:2019-08-09 11:23:41
130760文字
会話率:60%
R県にあるとあるオフィス街に、『もの書き怪奇』という二階建ての木造建築物がある。
その窓辺には、何かを待っている一人の男の姿があった。
彼の名は伏見 怪奇(ふしみ かいく)。
彼は小説家であり、待ち人である。
彼が待つもの。それは、〈怪
奇現象〉
彼が出会う全ての怪奇現象が、彼の物語の全てだった。
そして今回も『もの書き怪奇』に小さな依頼者が現れる。
7年前にいなくなった姉を探す、小さな依頼者が。
「さぁ、執筆を始めようか」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-29 18:48:43
9656文字
会話率:51%
オフィス街に程近い場所でひっそりとたたずむ店「ナツメ」。
11:00~14:00までのランチ時間に営業しており客層はサラリーマンや子供連れが多くやや繁盛している。
そんな「ナツメ」には夕暮れ時の午後七時になるとどこからとも無く声が聞こえると
いう。
あれ?営業しているの?
と思えば看板はクローズのまま。
いえこの時間帯は少し変わったお客様の営業時間とさせていただきます。
騎士団長から勇者から魔王、はたまた国王もその味の虜になってしまう。
時に悩みを解決したり、食べることの大切さ意味を教えてくれる店主でシェフのナツメはせっせと料理の準備をする。
そんなちょっとしたほのぼの系折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-29 12:31:49
53050文字
会話率:46%
河川敷を挟んでオフィス街とホームレスのいる公園
河川敷の向こう側とこちら側のどちらの世界も体験した男は何を思うのか
最終更新:2019-04-09 02:11:49
1239文字
会話率:0%
俺はオフィス街の片隅で、ビルの入り口を見つめてその人を待っていた。缶コーヒーを飲みながら、ぼんやりとベンチに腰を下ろしていると、そこでようやくその人がビルが出てくる。そうして俺は、その人の肩を叩き、「よう」と声を掛けるのだった。なんてことは
ない一日が、何気ない一言で花開くような、ほのぼのとした日常の一コマ。 (以前書いた作品のリメイク版です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-15 18:00:28
2866文字
会話率:50%
俺はオフィス街の片隅で、ビルの入り口を見つめてその人を待っていた。缶コーヒーを飲みながら、ぼんやりとベンチに腰を下ろしていると、そこでようやくその人がビルが出てくる。そうして俺は、その人の肩を叩き、「よう」と声を掛けるのだった。なんてことは
ない一日が、何気ない一言で花開くような、ほのぼのとした日常の一コマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-29 18:35:26
3186文字
会話率:50%
仕事を早くに切り上げ、一緒に会社を出てきた私と加代子さんは、オフィス街を歩きながら雑談を交わしていた。そんな中、私はある決意を抱いていた。今日こそ彼女に言おう、と私は機会を窺い、思い切って告白したのだった。(「寒いなら、一杯のコーヒーを」の
数年前の話です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-10 20:28:40
1098文字
会話率:58%
ある猛暑日のこと。
重たい荷物を両手に抱えた会社員風の男女は、汗を拭くことも、日差しを遮ることもできないまま、オフィス街を歩いていた。二人が一時の涼と空腹を満たすために入ったラーメン屋でのちょっとした出来事から覗く、女の黒い想い。
最終更新:2018-02-22 22:10:24
4897文字
会話率:70%
【短編 No.14】
その空間を満たすのは、いつだって悲喜交々(ひきこもごも)の喧噪だった。
オフィス街の中心部にあって、一際目を引く高層ビル。その上層階を占有する中堅投資銀行のディーリングルーム。
フロアに所狭しと並ぶデスク。
夥おびただしい数の液晶ディスプレイ、取引専用の端末、電話機と、それらの間を慌ただしく動き回る様々な肌の色のディーラー達……
――――――
当作品は夕凪もぐら様主催 2017年 忘新年会企画【帰り道を探して】参加作品です。
2017.12.31 初掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 22:41:09
6397文字
会話率:42%
東京のオフィス街のほど近くに位置する地区、霞町。中間地区で「何もない」と称される霞町で、人々の思いが交錯する。
最終更新:2017-09-25 11:20:43
9006文字
会話率:26%
とある大手企業の営業マンとして務めるサラリーマン『加賀 貴仁(かが たかひと)』36歳。嫁や子供はいないが、それなりに充実した人生を送っていた。ところがふと気づくと、何故かオフィス街を歩いていたはずが何もないだだっ広い草原のど真ん中にいた
。
服装も着ていたスーツから黒を基調としたものに変わり、そして男なら見ていて思わず惚れ惚れしてしまうような巨大な銀の鎌を背負っている。
何が何だか全く分からないが、そのまま突っ立っていたら野垂れ死ぬのは確定。生きるために、当てはなくとも歩き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-29 22:00:00
242064文字
会話率:30%
創作グループ『夜風』によるハチャメチャでちょっとシリアスで伝説化不可避(⁉︎)なリレー小説!
pixivでの連載1周年を記念してシーズン1をちょっとリメイクして毎日連載!
【内容】
オフィス街あり、商店街あり、住宅街あり、森林あり、つい
でに同性愛者も多くはびこる都市―芸百合。
この街に住む少年・桜川咲夜は、突如空から無数の吸血鬼が出現し、人々を襲うという悪夢を見た。逃げ惑う咲夜だが、すぐに追いつかれてしまった。だが、自分を襲おうとした吸血鬼の性格が意外なもので…⁉︎
気付けばその夢は、正夢となっていた。というのも、吸血鬼が現れたのは悪夢を見た咲夜のもとだったのだ。しかし周りの人々は、吸血鬼の存在に気付かず平和で安寧な毎日を送っていた。
密かに地獄の訪れが進んでいるとも知らずに。
同じく芸百合に住まう少女、名を性全如神根。
彼女も周りと等しく、女子校生らしく華やかな日々を送っていた。
ある日、自らを教育実習生と言う美麗な青年と出会う。会話を重ねるごとに打ち解け合う2人。
しかし、その邂逅こそが如神根の運命を変えることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 00:00:00
37633文字
会話率:56%
地球に彗星が落ちてきた。
大きく砕けた彗星の破片が北極に落ち、津波となって世界を飲み込んだ。
砕けた小さな破片は地球の周りをリングの用に周り、徐々に溶けては雨となり地上に降り注いだ。
世界が水で満ちた。
多くのものが流され、町が、都市が水底
に沈んだ。
そんな世界で旅をする一人の男性が主人公となり、沈みかけている町で、水底に沈んだオフィス街で、なんとか物資を集め日々を乗り越え、出合った人々と協力をしていく。
そんなサバイバル&ヒューマンドラマがテーマな作品です。
編集や誤字脱字の修正よりも、とりあえず書き上げることを目標に書いておりますのでご容赦ください。必ず修正します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-29 01:01:16
55539文字
会話率:38%
突如現れた巨人がオフィス街を恐怖に陥れた。
彼の名は小諸晴彦(こもろはるひこ)。普通の営業マンだ。同僚と居酒屋でたらふくビールを飲み、トイレに飛び込んだまでは覚えているがそれからの記憶がない。目が覚めたら十五メートル級の巨人となって
いたのだ。
迫りくるのは巨大怪獣。おめでたい席でよくみるタイの塩焼のような姿をしており、晴彦を襲う。
一方、会社の先輩、鍋島京香は、怪獣を倒そうと晴彦を励ましその気にさせるのだ。
果たして巨人晴彦と怪獣の戦いの行方は。
京香は晴彦をうまく導くことができるのだろうか。生理現象に苛まれる晴彦に至福の時が訪れるのはいつの日か。戦いの最後に見えた光景とは?
ー夕陽の向こうに奴が立ち尽くす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-24 05:00:00
7791文字
会話率:24%
深夜。人影のないオフィス街に、異能の殺し屋が跋扈する。彼らはそれぞれに目的、標的を秘め、遭遇戦を繰り返す。まるで自身の価値を示すように。
最終更新:2014-11-20 18:40:13
16100文字
会話率:51%
尽くす女、美鶴のお話。
起承転結にわけ、シンプルに書いています。
四行小説に投稿した話を少し加筆しています。
最終更新:2014-08-06 08:23:23
651文字
会話率:0%
閉店間際のオフィス街。小さな花屋を訪れた自称「一応えらい人」の植田と、「大丈夫です。薔薇、見つかります。ついてきて下さい」と言って走り出した店員のお話。本編+続編「いちばんの贈り物」で完結。自サイトからの転載です。
「pisforpage
single stories 現代」にも同じ話が入っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-21 08:00:00
16792文字
会話率:54%
山羊の骨でできた杖を片手に山路を登っていた登山者は、カッシーニの間隙に思慕の情を寄せました。
最終更新:2013-03-26 21:59:50
423文字
会話率:0%