「さいくろぷす」。目が一つしかない言ってみれば――人外のことだ。ぼくが生きている昨今においては、決して珍しい存在だというわけでもない。「さいくろぷす」は苦労している。ヒトと少し見た目が違うだけで疎まれ、蔑まれるからだ。不躾にいいかっこはした
くない。積極的に性善説を唱えるつもりもない。ただ、とてもではないけれど、ぼくは「さいくろぷす」を嫌う気にはなれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 09:37:59
3283文字
会話率:62%
サリクスは王妃になるため、幼少期から虐待紛いな教育をされてきた少女だった。過剰な躾にサリクスはいつしか心を殺し、両親に従順な子供になっていった。
だが彼女が十八歳になったとき、婚約者である第一王子から婚約解消を言い渡されてしまう。サリク
スの代わりに彼女の妹であるヘレナと結婚すると告げられた上、両親からは「今まで厳しく育てすぎた、これからは自由に生きて欲しい」と身勝手なことを言われ、サリクスは絶望する。
今までの自分の人生はなんだったのかと。サリクスは生きる気力を失い、自殺してしまう。だが、彼女に死んでほしく無かった精霊達が、精霊王に頼んでサリクスを生き返らせてしまったのだ。
死ぬこともできず、かといって生きる希望も見出せず、サリクスは生きる屍になった。流石の精霊王も酷なことをしたと反省し、彼女に仕事を与えた。
人間界のとある地にて、偏屈な竜人が住んでいる。精霊王の弟子であるユーカリという青年の様子をしばらく見てきて欲しいと、サリクスに頼んだのだ。
ユーカリは王国でも有名な魔法使いだった。類を見ないほどの美形だが、とてつもない人間嫌いで、ある日王都から忽然と姿を消した幻の宮廷魔法師。例に漏れず、ユーカリは訪れてきたサリクスも拒絶したが、死人のような彼女を放っておけず、仕方なく彼の店で働かせることに。
そうしてユーカリと魔道具店で働いているうちに、サリクスは殺してきた己の心を取り戻していく。
一方で、サリクスが突然いなくなった公爵家では、両親が悲しみに暮れ、何としてでも見つけ出すとサリクスを探し始め……
これは親による無自覚な支配から脱却し、本当の自分を見つけていく少女の物語。
※アルファポリス様にても掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 07:42:17
82290文字
会話率:39%
〜躾とけじめ〜
ひまわり組のシノダ君
最終更新:2022-12-01 10:20:17
996文字
会話率:42%
「君を愛する事は出来ない――――が、心はともかく、君のお腹は満足させよう、絶対に!」
『人形令嬢』アリーシャは困惑した。それはもう大いに戸惑った。
何故なら、夫となるべき男がそんな事をのたまったからだ。
無機質・無表情・無感情
。心を持たぬ芸術品とあれ、と育てられ、社交界では見世物として畏怖される自分だ。
女として愛されることなど初めから期待していない。これは政略結婚。男女間の恋愛感情などそこに在り得る筈が無い……のに。そも、この旦那様が恋するのは人でなく食べ物だった。もう一度言う、食べ物だった!
『美食伯』セシル・シュトラウス伯爵。彼は、美味しい物を食する事に己の全てをかける、稀代の変人貴族だったのだ!
「我が血、我が肉と為すこの世の食材全てに、私は敬意を捧げている。それ、すなわち愛だ」
――どうしよう、どうしよう。この伯爵様は変な人だ。もの凄くおかしい人だ!
そうして始まった結婚生活は不可思議そのもの。
見たことも無い料理をたらふく食べさせられ、その薀蓄を語られ、嬉々としてアリーシャに構う伯爵に振り回される。
けれど、そんな日々が『人形』の凍てついた心に確かな変化をもたらして――
これは心を持たぬ人形として躾けられた令嬢が、食べる愉しみと生きる悦びに目覚め、幸せを知る物語。
※前・後編合わせて二編の短編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 12:07:12
73861文字
会話率:32%
ある日、男爵令嬢のミシェルが冷徹公爵と呼ばれるクーザ•ロバーツから婚約を受けることになる。
ミシェルの両親と姉から躾というなの虐待を物心つく前から受け感情のない少女となってしまっているため、「次の奉公先は公爵家ですか......」とただ思
うのあった。
心を持たないある秘密を抱える少女と嫁ぎ先の公爵との物語。
この物語は心身ともに壊れてしまった少女と冷徹公爵と噂さらる男のラブストーリーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 04:49:12
1912文字
会話率:36%
1,000字完結の「千夜千字物語」をスタートさせました。さまざまなジャンルで紡ぐ物語。楽しんでいただけたら幸いです。
最終更新:2022-10-26 16:49:17
999文字
会話率:10%
俺は男なんだよ!!!!
最終更新:2022-10-09 19:33:57
6205文字
会話率:43%
―――そこは人と魔が共存する世界。
人は己が覇権を取るべく同族とすら戦いに明け暮れていた。
そんな世界で二人の少女は己の目的の為に強力な僕を召喚しようと思ったのだが………現れたのは異世界の魔王。
召喚されたのは異世界の覇者。人の身で魔
王へと至り、人を超えた男だった。
魔族と人が争う世界に降り立つ魔王は二人の少女と共に踏破すればどんな願いも叶うという7つの大迷宮を巡る旅を始めた。
その中で少女達は少しずつ世界の真実に触れていく。
7つの迷宮。
異世界からきた勇者。
初代勇者の血を引く者。
―――そして、この世界にあるもの。
自らの目的と………
そして蘇ろうとしている魔神から世界を守るために。
少女達は武器を取る。
この物語は2人の少女と呼び出した最強魔王から始まった物語である。
――――――――――――――――――――――――――――――
感想質問誤字脱字の指摘いつでも歓迎しております。
是非是非お願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 06:00:00
1280215文字
会話率:44%
彼―――神山 慶一郎はとある企業の跡取り息子だった。
神山家たるもの、かくあるべし。
常日頃から厳しく躾けられた彼は、高校入学試験の時に迫ってくる車から女の子を助け、気づいたら見知らぬ世界の見知らぬ人物へと成り代わってしまっていた。
抑圧されてきた彼が命を落として気づいたそこは、名のある貴族の一人息子であるスタン・カミングの身体であった。
転生前のスタンは若干9歳。そして生まれた頃より甘やかされて育ってきたその性格は、わがまま放題のドラ息子でもあった。
そんなスタンが突然変化したことにより戸惑いつつも、次第に周りも受け入れ始める。同時に、神山家から開放されたと実感した彼は新たな生を謳歌しようとドラ息子の立場を利用してわがまま放題すると決めたのであった。
しかし元が御曹司で英才教育を受けてきた彼にとってのわがままは中途半端なものに過ぎず、やることなす事全て周りを助ける結果となってしまう。
彼が動けば良い方向へ。そんな行動を無自覚ながら取り続けた彼の周りには、従者や幼なじみ、果ては王女様まで様々な美少女がついてくることに!?
これは異世界に転生した御曹司のわがまま(自称)生活が、今盛大に始まる!?
※3日更新、1日休載のペースで投稿してまいります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 00:00:00
299472文字
会話率:38%
侯爵令嬢であるヴィクトリア・フォーベルマンは、最愛の義弟レティスの手によって家族を殺されてしまう。自身もレティスにとらえられ、監禁される日々。「あの頃に戻ってもう一度やり直したい」ヴィクトリアはそう強く思うようになって…。
最終更新:2022-09-20 06:00:00
30403文字
会話率:45%
必要なのは、攻めの戦術ではない。
守りの——生き残るための戦術である。
最終更新:2022-09-17 07:00:00
254文字
会話率:0%
「あなたが噂の魔女か?」
出会い頭に不躾な質問をした騎士ハルが森の中で暮らす薬師のトーナに1つの依頼を持ってきた。その内容は領主の娘の治療であった。
しかし、この依頼が黒髪、赤眼というだけで『魔女』と謂れのない迫害を受けていたトーナの運
命を大きく変えるものになるとはこの時の彼女はまだ知らない。
これは天涯孤独の身となり、誰からも理解されず、それでも魔獣の棲む森の中で誇り高く薬師の本分を貫いてきたトーナと、そんな彼女の苦難を救おうとする白銀(しろ)騎士ハルの恋物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 14:00:58
135696文字
会話率:37%
とある貴族令嬢が幸せを掴む、どこにでもある平凡なお話。
最終更新:2022-07-11 16:25:03
8589文字
会話率:31%
いつ終わるか分からない関係でも、終わるまで愛されていたいんです。
短編の私の可愛い可愛い猫ちゃん
上記の続編です。
躾のお時間です。
最終更新:2022-06-27 04:10:45
3021文字
会話率:20%
侯爵の息子である自分は、常に感情を表に出さないように躾けられた。
けれど、子供の頃会った伯爵の娘エラフィーネは、我慢ばかりしないでいいのだと、頭をなでてくれる。
彼女と一緒にいることで気持ちが和らぐのが分かる。だから、アカデミーに行く前に彼
女に結婚の申し出をしたが、次に会った時彼女はそれを覚えていなかった。
なんとか結婚に漕ぎ着けても侯爵になったばかりの私は忙しく、彼女との時間を作ることができない。
しつこくアプローチしてくる王女や足を引っ張る者たちを相手にし、自分の仕事を全うしている間に、エラフィーネとの距離が大きく開いてしまった。
そうして母上が亡くなってから、久しぶりにエラフィーネと話す機会を得られたのだが…。
【夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。】番外編:ラファエウ視線 になります。
番外編を先に読まれますと本編のネタバレになります。お気を付けください。
[本編] → [番外編1:殿下] → [番外編2:エラフィーネ] → [番外編3:ラファエウ] の順番でお読みいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 10:24:26
12391文字
会話率:40%
魔物の調教師をしているソウレイが年頃になったころに始まった争いが終わったのは数年前。
自国のために、と魔物を調教しているうちに気付けば独り身のまま四十歳を迎えたソウレイは、魔物の納品で訪れたはじめての王都で見知らぬ美丈夫に首筋の匂いを嗅
がれていた。
「この匂い、間違いありません。俺のご主人様!」
獣の尾を振りながら迫る美丈夫の手綱をソウレイは握れるのか。
長岡更紗さま主催、ワケアリ不惑女の新恋企画参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-15 18:28:20
9326文字
会話率:39%
大学のサークル仲間である女子達が、大学卒業後もしょっちゅう居酒屋に集まって近況報告をし合うという何でもない日常の物語。しかしそのメンバー達はそれぞれ独特の人生を歩んでいた。
舞台は登場人物の一人である絢香が店主をつとめる居酒屋。30歳からの
10年間、それぞれどんな日々を過ごしていたのだろうか。また、彼女達は将来に向けての計画を一緒に立て始める。
高嶋絢香…大学卒業して飲食チェーンに就職。紆余曲折あり、29歳で退職して独立。自分の店を持つことが出来た。彼女は学生時代から恋愛に関しては何の興味も示さなかった。現在も独身であるその理由とは。
武田優子…絢香達とは一年先輩(だが絢香が一浪していた為、絢香とは同い年)。誰とでも仲良くなれる明るい性格の彼女だが、会社の上司と長年不倫関係にあった。40歳間近で年下の彼氏が出来、結婚する事になったがどこか浮かない表情。
中野由香里…大学卒業後は教員採用試験の勉強をしながら塾講師のバイトをしていたが、2年待っても結果が出ず、そのまま学習塾に就職。物凄いストレスを抱えている頃に、20歳年上の康太郎に声をかけられる。長いことくっついたり離れたりを繰り返しながら結局彼と結婚し、専業主婦となる。子どもはいない。
内田沙織…両親とも大手銀行に勤めていたこともあり、厳しく躾けられてきた反動で大学時代から派手に遊び回っていた為、フリーターのまま結婚離婚を繰り返す。いろんなスーパーのいろんな部署で働いているので、自らを「ある意味スーパーウーマン」と呼んでいる。
斎藤仁美…大学の頃から付き合っていた同級生の真一と結婚して一男一女の母となる。このメンバーの中で唯一まともな暮らしをしているように見えるが、彼女にも大きな悩みがあり、密かな野望があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 11:12:16
98152文字
会話率:22%
完璧な地位、完璧な容姿、完璧な婚約者。
アリスティーノ・クアトラ公爵令嬢の人生は、全て順調に進んでいた。
彼女は完璧なまでの悪役令嬢であり、その地位を利用して学園内でも好き放題に振る舞っていた。
ある日、隣国から第四王女が学園にやってくる。
妖精のように可憐で皆から愛される彼女が許せず、アリスティーノは愚かにも王女に手を出してしまう。
味方は誰一人おらず、婚約者であるユリアンからも見放され、アリスティーノは失意の中一人ひっそりと死んでいった。
筈だったのだが。
目が覚めるとそこは、自分の部屋。鏡に映る自分は、五歳の姿。
どうしてか人生を逆行したアリスティーノは、今度こそ真面目に生きあんな最後を遂げるまいと誓う。しかし成長すればするほど、以前と変わらない意地悪な自分へと近付いてしまうのだ。
焦りに焦った彼女は何を血迷ったか、婚約者にこう泣きついたのだった。
「ユリアン様、どうか私を調教してください!」
と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-07 19:16:02
127847文字
会話率:47%
「ヴェル・ド・レギン公爵令嬢、もはやそなたを王家へ迎え入れる理由は何もない」
病によって二目と見られない姿となった私は、王太子殿下から婚約を破棄されてしまいました。
その殿下の隣では、美しい妹がぞっとするほど酷薄な笑みを浮かべています。
身に覚えのない罪を着せられ、さらに妹からは密かに命を狙われる始末。
そんな絶体絶命を救ってくださったのは、妹の婚約者であり隣国の超エリート官僚、クワスル様でした。
しかも気が付けば空の上。あっという間に隣国へと誘拐される私。
どうして彼が?
なぜ私を?
ここはどこ?
あれは何?
「貴女の疑問へお答えする時間はたっぷりありますから、安心して」
怪物の私にも分け隔てなく接してくださるクワスル様。
できることなら、彼のお側で生きていきたい。
そのためには、過去や妹としっかりケリをつけなくてはいけません。
一線を越えた妹には、姉である私が最初で最後の躾をしてあげなくては。
※全2話、前後編構成。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 18:08:01
28907文字
会話率:45%
一口百合
「お嬢様、またピーマン残しましたね……メイドとして躾けて差し上げます」
「うう、だって嫌いなんだもん……無理やり口移しで食べさせるのやめっ……んっ……もっと……」
#創作百合
#百合
こちらはカクヨムとpixivにも投稿してお
ります〜!
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816700428636559273/episodes/16816700428636581147
pixiv:https://kakuyomu.jp/works/16816700428636559273/episodes/16816700428636581147
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 17:39:08
29231文字
会話率:18%