ミスティア・レイヴンフットは生まれたその瞬間から孤独だった。母は亡くなり、父には憎まれたせいだ。
その上、物心がつくころには誰からも虐げられ、にも関わらず死ぬことも病になることもない。
ミスティア、という霧のような、あるのかないのか分からな
いのに厄介、という意味の名前をつけられ、屋敷の敷地の隅、魔物の住む森の一番近くの小屋で寝起きし、使用人たちの下僕として朝から晩まで働いている。とっくに心は死に、意志は潰えていた。
そんなミスティアにも『授かりの日』は訪れる。この世界に住む人間には誰しもに訪れる、12歳で受ける儀式だ。
神の助言と呼ばれる『ステータス』『ジョブ』『スキル』を授かる日。
どんな身分のどんな境遇の子も、かならず神の目が届いて、教会に連れて行かずとも教会から迎えがくる。そう決まっているため、ミスティアも教会に連れていかれた。
そしてミスティアが授かったのは、灰色で他からは見えなくなっている『大聖女』というジョブと複数の今は使えないスキルだった。
いずれこの世の大聖女として君臨する一人の少女は、神の助言をきっかけに、広い世界で心と自由を取り戻す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 06:36:32
44896文字
会話率:25%
【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19)
クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。
先般の戦で負けたばかりの敗戦国の姫であり、今まさに敵国であるバラトニア王国に輿入れしている所だ。
こ
れは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣国に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。
しかし、待っていたのは予想外の反応で……?
「よくきてくれたね! これからはここが君の国で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」
アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から国王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。
クレアはバラトニア王国ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。
※長編改稿にこのまま進めていきます。更新頻度が落ちるかと思いますがよろしくお願いします。
※日間総合1位ありがとうございます!(12/30)
※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00)
※感想の取り扱いについては活動報告を参照してください。
※カクヨム様でも連載しています。
※アルファポリス様でも別名義で連載していました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-16 07:00:00
187431文字
会話率:36%
「よくもぬけぬけと……今まで隠していたのだな」
昨日まで優しく微笑みかけてくれていた王太子はもういない。
双子の妹として産まれ、忌子、とされ、王家に嫁がせ発言力を高めるための『道具』として育てられた私、メルクール。
一つ上の姉として生きて
きたブレンダが、王太子に私たちが本当は双子でという話をしてしまった。
この国では双子の妹ないしは弟は忌子として嫌われる。産まれたその場で殺されることもある。
それを隠して『道具』として育てられ、教育を施された私はまだ幸せだったかもしれないが、姉が王太子妃の座を妬んで真実を明かしてしまった。
王太子妃教育も厳しかったけれど耐えてきたのは、王宮に嫁ぎさえすればもうこの嘘を忘れて新しく生きることができると思ったからだったのに…。
両親、そして婚約していた事すら恥とした王室により、私は独身で社交性の無い、顔も知らない『野獣』と呼ばれる辺境伯の元に厄介払い、もとい、嫁ぐ事となったのだが、辺境伯領にいたのは淡い金髪に青い瞳の儚げに見える美青年で……?
※感想の取り扱いについては活動報告を参照してください。
※アルファポリス様でも別名義にて掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-10 07:00:00
33443文字
会話率:28%
咲守美桜は異能の一族の娘だった。その中でも咲守家は卑弥呼が存在した、とされている時代から『令和』と呼ばれる現代に続く花守の家系だ。『咲守』という苗字の通り、国内における花と言う花が滞りなく咲き誇れるよう花々の憂いを晴らし、守護する役割を担っ
ていた。
他には国内の植物全体を守護する役目を担う『常盤守』一族、風全体を守護する『風守』一族、水全般を守護する『護泉水』一族、大地全般を守護する『地護院』一族、火全般を守護する『火護』一族と、合わせて六つに分かれていた。その六つの一族全てを総称して「六守族」と呼ばれ、それら全てを束ねているのが日本国内の四季を司る星宮一族だった。
これら一連の事は、六守族と星宮一族の絶対的な秘密として代々受け継がれ、隠密に日本の四季を守り抜いて現在に至る。表向きでは格式高い名門一族、世界を股にかけて活躍する財閥グループとしてその名を知られている。
咲守家の長女として生まれた美桜は、生まれながらにして邪気を始めとした悪しき物を浄化する力と、自然霊……即ち精霊や妖怪、付喪神等と呼ばれる類……に、好かれる体質を持っていた。その為、幼い頃より奉納舞の修行を積み重ね、十歳の誕生日を迎えた頃より「春季皇霊祭」の舞姫を任されるようになった。
美桜には婚約者が居た。火を守護する一族の嫡男、火護凌だ。だが彼は美桜の実妹、牡丹と恋仲だった。妹はコノハナサクヤ姫の再来と呼ばれ容姿端麗、美桜はイワナガ姫と呼ばれ可愛らしい妹を虐げる悪女だと噂されていた。それは凌と牡丹が仕組んだ冤罪だった。学園の卒業パーティーで、凌が美桜を断罪した上で婚約破棄、牡丹と新たに婚約を結ぶ事を企んでいる事を知る。両親は美桜の実力を認めて尊重はしてくれるが、愛情は全て妹へと向いていた。
その一方で、美桜には唯一の味方がいた。星宮一族の次期当主と名高い壮真だ。
美桜が新たに自分を知り、視点を変える事で愛を知る成長物語。
※エブリスタ、アルファポリスにも公開しています。
※何でも許せて楽しめる方向け。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 23:00:00
8000文字
会話率:35%
会社員の千花は、仕事中に前触れもなく異世界に召喚されてしまった。どうやら巻き込み事故らしい。
同時に召喚された後輩社員は聖女に認定され、国王の妃に。
一方、不要なおまけ扱いの千花は、この世界の災厄の元凶といわれる「人喰い邪竜」の生贄に差し出
されてしまう。
死を覚悟した千花の前に現れたのは、人間の言葉を話す竜(ドラゴン)だった――。
社畜女子と孤独な竜人が出逢って始まる、異世界のお伽話。
☆短編で描き切れなかった部分を書いてみたくなりました。
大筋は変わりませんが導入部分から加筆しています。お目にとめていただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 22:05:11
64264文字
会話率:38%
聖女に認定された双子の妹リズラインの付き人として虐げられてきたアリアテッサは、ある日突然、身に覚えのない殺人未遂の罪で捕らえられてしまう。
アリアテッサの婚約者を略奪するため、「姉に殺されかけた」とリズラインが嘘をついたのだ。
故郷
を追放され、命まで奪われかけたところを異国の魔法騎士シルヴィオに救われたアリアテッサは、アリッサと名を変えて生き直すことを決意する。
そんな彼女に、シルヴィオは思いがけない提案を持ちかけてきた。
「一年間、俺の婚約者を演じてくれないか?」
まだ結婚する気がないのに縁談の嵐で困っているという。
一年間の住まいの保証を条件に、自立するまでの足掛かりとして偽装婚約を受け入れるアリッサ。
謎に包まれたシルヴィオの過去は気になるものの、彼と過ごす日々は初めての連続で、意外にも楽しい。美味しいものを食べたり、仕事を見つけたり、舞踏会に行ってみたり……。
一方その頃、故郷が異変に見舞われはじめて――?
孤独だった少女が愛されて自分の居場所を見つけるお話。
(戦闘シーンあり。主人公は動物を飼っています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 22:10:20
256418文字
会話率:37%
「此度は其方に「時を渡る魔道具」の開発をする栄誉を与える」
「はあぁぁ???」(つまりタイムマシンってを作れってこと???)
いきなり何言ってんだこの馬鹿国王!
私はルナ。モーラス子爵家の長女(18歳)です。
実は私、元現代日本人の転生者で
す。
前世では最先端技術の研究者をしていました。
前世の知識も合わせて研究して、現代の家電製品のような魔道具の開発に成功。
若くして魔法道具研究所の、所長兼開発責任者に任命されました。
さらに王太子の婚約者でもあります。
それでこんな無茶苦茶な命令を。
「そのようなものは出来ません」
「ええい!何をごちゃごちゃと言い訳をしておる。貴様は「やる」といえば良いのだ」
とゴリ押しされちゃいました。
なぜなら、馬鹿王太子が国が滅ぶような失態をしでかしたのです。
じゃ。
開発費だけ頂いてとっと国から逃げようと思います。
タイムマシン?作りませんよ。
ミッションスタート!
(全5話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 06:00:00
15121文字
会話率:55%
わたくしの名はメイア・ヘンダーソン。婚約者に不貞を働かれ捨てられた憐れな令嬢です。一年の留学を経て祖国に帰ってきたのですが元婚約者の態度がおかしい。
え、婚約解消した記憶はない?だから俺と結婚するべきだ??
寝言は寝てから言ってくださいませ
。
しかしその願いも虚しく次々面倒な方々が現れて………。
わたくし、もう我慢しませんよ?
※長い断罪劇です。
※ゆるふわ設定です。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 20:00:00
164490文字
会話率:27%
『私の絵が盗まれました』
そこからの彼の……春風朝陽のイラストレーターとしての人生や名誉の暴落と急落はあっという間だった。
とてつもない炎上騒動に発展し、ファンだった人間からは避難され、山のような問い合わせにコラボ先への謝罪要求。
大手メディアからは契約を切られて賠償請求。
このトレパク事件により栄光は日にして3日で崩れさった。必死に無実を主張をする彼だが、その声は意味をなさず社会の底辺まで落ちぶれた。
その後、住所は特定され無限のようなピザアタック。破られたり焼かれた画集や漫画の写真が送られつけられたりと散々たる日々。
ついには家から追い出されたが、なんとか仲の良かった従姉の経営する店に居候として転がり込み鎮火を待つこと1年。
生活的にも精神的にも安定してきたある日、さらなる事件が彼を襲った。
「お、女になってる……!?」
鏡の前に現れたのは白銀の美少女。
魔法なような出来事に巻き込まれ、慌てふためく彼女の前にさらには大人気作家と名乗る女が現れ……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 23:03:48
42180文字
会話率:62%
ギルドにたった一人しか存在しない【Sランク冒険者】として活躍していたルークは、魔物が及ぼす被害に苦しむ人々を助ける為、剣と魔法の鍛錬を重ねに重ねた結果『あなたの力は国を滅ぼしかねない』と王国から討伐対象に指定され、信じていた仲間に裏切られて
しまった。
なので以前からの夢だった『田舎でゆっくり過ごしたい』という夢を叶えるべく、ルーゴという偽名と認識阻害の能力を持つ防具を使ってその正体を隠し、辺境の田舎村でゆっくりとした生活を送ろうと引っ越すことに決めた。
一方、Sランクを切り捨てた王国とかつての仲間達は、増え続ける魔物の被害に対処が追いつかず頭を悩ませるハメになる。
そしてあろうことか、正体を隠していたルーゴに対して、戦力増強の為と元パーティメンバーがパーティ申請を送ってくる事態に。
「ルーゴさん、私にパーティに入る気はありませんか?」
「断る」
田舎に住む元Sランクと村人少女の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 19:07:56
274487文字
会話率:43%
私(わたくし)、キャロル・ガルシア伯爵令嬢は婚約破棄されましてよ。
でも…勘違いじゃございませんこと?
だって、私は……。
最終更新:2023-02-14 21:00:00
24760文字
会話率:13%
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
『大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います』の続編になります。
https://ncode.syosetu.com/n1796hu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 20:05:53
4992文字
会話率:31%
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 14:30:24
5112文字
会話率:35%
妹に心変わりした婚約者に婚約を破棄され、『ポイ捨て令嬢』という不名誉なふたつ名で呼ばれるようになったリーゼ。
婚約破棄事件から2年後。引きこもり気味に暮らしていたリーゼは縁戚の子息から求婚されるのだが、彼もまた妹と関係があるようで――。
貧
乏伯爵家の地味令嬢が、わけあり美形王子に偽装婚約を持ちかけられ、演じているうちに恋がはじまる、ほのぼのだったり、シリアスだったり、溺愛されたりする話。※妹はざまぁ対象ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 07:00:00
67928文字
会話率:31%
最近流行りの悪役令嬢が婚約破棄されてアンチヒロインが《ざまぁ》されるネット小説の世界に転生してしまった。それも殺される運命のアンチヒロイン、メルティアネスに……。王子に惚れられて婚約破棄からのざまぁも嫌だけど、殺されるのはもっと嫌!!
殺さ
れる前に逃げ出そうと思ったけど、私を殺す予定の婚約者様に一目ぼれしちゃって……?
アンチヒロインですが、婚約者と問題なく結婚します!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 20:00:00
7161文字
会話率:32%
「マリアンヌ、ただ今を持ってお前との婚約を破棄する!」
ルーラン王国の貴族が集まる夜会で突然、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢マリアンヌ。彼女は見た目から幼少期より魔女だと罵られてきた。そのため人の視線を恐れて俯いてしまう癖がある。そんな彼女
が夜会を抜けた先で出会った、熊のようにずんぐりした男性。実はこの男性こそがーー!?
ざまぁ要素ありのハピエンストーリーです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-29 18:36:20
3639文字
会話率:54%
ある日、従姉妹の結衣と買い物に出かけた俺は、暴走した車から結衣を庇い、死んでしまう。
そして気がつくと、赤ん坊になっていた。
どうやら、異世界転生というやつをしたらしい。
特に説明もなく、戸惑いはしたが平穏に生きようと思う。
ところが、色々
なことが発覚する。
え?俺は皇子なの?しかも、出来損ない扱い?そのせいで、母上が不当な扱いを受けている?
聖痕?女神?邪神?異世界召喚?
……よくわからないが、一つだけ言えることがある。
俺は決めた……大切な人達のために、最強を目指すと!
これは出来損ないと言われた皇子が、大切な人達の為に努力をして強くなり、信頼できる仲間を作り、いずれ世界の真実に立ち向かう物語である。
少年は……いずれ、自分が転生した意味を知る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-28 21:09:39
521825文字
会話率:56%
平民の少女ニニカ・マルケットはお世話になっている孤児院のために、野山で摘んできた花を売ることで日銭を稼いでいた。
そんなある日のことだった。
突然目の前で馬車が停まり、中から出てきた公爵に「君、公爵令嬢になってみないか?」と訊かれたのは
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-17 09:00:00
9916文字
会話率:38%
伯爵令嬢パメラ・エリメールは、自分の家よりも爵位の低い男爵家の長男イスクと恋仲になり、親が持ちかけた縁談を悉く断ったことが原因で、親から劣悪な扱いを受けるようになった。
そのはずなのに、なぜか親は突然イスクとの仲を認め、縁談の席を設けた。
何もかもが信じられない状況だったが、本当に信じられない出来事が起きたのはこの後だった。
縁談の前に開かれた食事会。そこでパメラは親に毒を盛られ、意識を失った。
そして気がついた時にはもう、パメラは床に倒れている〝パメラ〟を空中から見下ろしていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 09:00:00
6984文字
会話率:41%
ダリアル国の王子アルスには妻がいる。
名はルキナ。
奇跡の力をもって人々の病や怪我を治す聖女だった。
その聖女が、死んだ。
ダリアル国が金儲けのために催している聖女の行事に毎日のように参加させられ、寝る間を削られ、命にかかわるほどに疲弊して
しまったせいで。
ルキナを休ませてほしいというアルスの嘆願を、国が無視し続けたせいで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 09:00:00
3303文字
会話率:30%
侯爵令嬢エレノア・バートンの妹、アリシアは両親からもエレノアの婚約者であるレノンからも溺愛されている。アリシアは産まれた時から身体が弱く姉であるエレノアと同じような生活は出来ないからと両親達は言うが……
「すでに身体は健康そのものでここ十
年熱を出した事すらありませんよね?」
何を言っても変わらない状況にエレノアはついに両親達から離れる決意を決める。
婚約破棄ざまぁ要素ありの話が書きたくなったので書いてみました。此方の話は短編になると思いますので暇潰し程度に読んで頂けたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 01:11:05
9444文字
会話率:48%
私のお嬢様は王子殿下と婚約をしています。少し前まで仲睦まじくしていたのですが、ある男爵令嬢の登場で王子殿下の様子がおかしくなります。しまいにはお嬢様に婚約破棄をつきつけて……。
「良い。余の色を纏うことを許す!」交流パーティーに姿を見せた、
隣国の年若い国王様。このひとならもしかしたら、私のお嬢様を幸せにしてくれるのではないでしょうか。
公爵令嬢の侍女による語りです。テンプレ婚約破棄ものです。
いつも通りゆるゆる設定ナーロッパ。お楽しみいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 23:02:53
16955文字
会話率:51%
アード・グラメルスが、騎士として戦い、その戦いが終わった後に部隊長にクビを宣告された。
その後たくさんの魔物と出会い、もふもふ狼とも出会う。もふもふ狼と辺境の村でスローライフしたいと思います。
ざまぁ要素あり
最終更新:2022-10-30 00:00:00
21977文字
会話率:68%
硝石収集局、奇譚拾遺使、兵要地史局……これらは表向きの任務とは異なり、国内外の情報を収集し、分析し、国政を担う者のもとへ報告する、いわばスパイたちの名前である。
婚約破棄されて領地に帰ってきたサファイルーズ姫は、幼いころから好きだったおとぎ
話を全国・全世界から集める『御伽噺収集局』を父親である伯爵にねだって設立してもらう。婚約破棄を言い渡したジルコニード第一王子も、辺境伯として辣腕を振るう父親も、辺境伯と手を結び権勢を手にしたいオルジェード第二王子も、集められた凄腕密偵たちも、皆確信する――(この姫は、婚約破棄された身の上を儚み、内政に身をささげるつもりなのだ……)。ただひとり、サファイルーズ姫本人を除いて。
「小さい時の夢が叶ったし、なぜだかみんな協力的だわ! 婚約破棄は悲しいけど、これからは素敵な物語だけを読んで生きていくのよ!」
そしてもうひとり、隣国の国境の砦を預かる若き将軍、“鉄壁卿”フリダール少将もサファイルーズ姫に目を付けるのだった……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 21:37:39
2582文字
会話率:32%
義理の妹に婚約者を寝取られたの長女アンジェニカ。義妹のベロニカがアンジェニカの婚約者のゲイルズとの子供を身籠ったから、婚約を解消してベロニカの婚約者である鬼畜伯爵の所に行くように言われる。
今まで家と領地を守ってきたのは、頼りない父に代わっ
て働いてきたアンジェニカなのに。自分が居なくなれば家と領地はどうなるのか。それでも義母のキャシーは、父と婚約者のゲイルズがいるのだから大丈夫だという。
もう何を言っても聞き入れてはもらえない。鬼畜伯爵はお飾りの婚約者がいればいいらしい。
「分かりました。私は鬼畜伯爵の婚約者として、伯爵の元に行きます。え?明日には伯爵が迎えに来るですって?」
アンジェニカは思ってもいなかったことに困惑する。
でも、もういいわ。お飾りでいいなら、私は好きな事だけをして生きていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 21:00:00
172844文字
会話率:52%
宿敵である英雄アシェルに討ちとられた戦姫のエミリアは、気がつくと奇跡の女神と呼ばれる美しき女性の前にいた。
奇跡の女神によって「聖戦回避」という新たな使命を与えられたエミリアは、その意識を十年前に送られる。
過去にもどってきたエミリアは女
神の使命のもと、幼少期のアシェルと交流し、過去を変え、平和であるようにと努めるが、平和の代償に戦姫の活躍の場は失われ、いつしか「落ち目の戦姫」と笑いものにされるようになった。
義母に虐げられ、婚約者を妹に奪われ、公の場で嘲笑されるという屈辱に耐えていたエミリアに、かつての宿敵であった英雄アシェルが手を差し伸べる。
「この国が捨てた誇りとともにきみを娶る」
使命のために生きた戦姫のエミリアが、宿敵だった英雄と結ばれ、奇跡を起こすまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 17:04:12
197055文字
会話率:41%