精霊士養成学園への入園条件は三つ。
1.学業が優秀な平民であること
2.精霊教神官の推薦を得られること
3.中級以上の精霊の友人であること
※なお、特待生に関してはこの限りではない
全寮制のこの学園には、部屋姉妹(スミウ)という強制
的な一蓮托生制度があった。
四人部屋の中の一人でも、素行不良や成績不振で進級が認められない場合、部屋の全員が退園になるというものである。
十歳の少女キロヒはそんな情報を知るはずもなく、右往左往しながらも、どうにか学園にたどり着き、のこのこと「屋根裏部屋」の扉を開けてしまった。
そこには、既に三人の少女がいて──
この物語は、波風の立たない穏やかな人生を送りたいと思っていた少女キロヒと、個性的な部屋姉妹(スミウ)たちの成長の物語である。
※読んでくださる方へ
基本、寮と学園生活。たまに戦闘があるかも、な物語です。
人を理不尽に罵倒する言葉が出ます。
あなたの苦手な生き物の姿に似た精霊が出る場合があります。
アルファポリスに先行投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 07:00:00
92021文字
会話率:39%
Lost19 最終部
~それは、最期まで諦めなかった者達を残した一冊の本である~
「王国の………人類の勝利です。魔王は打ち倒されました」
城内の王立図書館には、ウィンフォス王国第19代目女王アイナ・ウィンフォスの命により、王国が存
在する限り非公開とされている本があります。
今から五百年程前に起きたカデリア自治領における大疫病、当時の医療技術では手の施しようがなく、救助と調査に向かった王国騎士達もその殆どが犠牲となり、ついには感染により疑心暗鬼になった民衆同士の殺し合いまでに発展したと市販の歴史書には書かれています。
しかし、様々な地域に残る伝承によっては、疫病ではなく悪魔との戦争があったとも言い伝えられています。
そもそも疫病なのかという正確な資料は殆ど残っておらず、また悪魔を病気と捉える事もできると歴史家の間で意見や解釈が分かれており、当時を『失われた歴史』として多くの歴史家の議論の的となってきました。
一体当時何が起きたのか、本社では地方の伝承に焦点を当てて検証を続けていく予定です。
~ウィンフォス王国公共通信社の記事より~ (未検閲)
【お知らせ】
本稿を担当していた本社所属の記者が、三日前から連絡が取れない状況となっております。現在王国内の警察等の協力で必死の調査と捜索を行っております。大変申し訳ありませんが、しばらくの間、本特集は休載とさせていただきます。(社長)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 06:30:00
70981文字
会話率:47%
Lost19 第五部
~それは、どちらの歴史にも残らなかった影の残滓である~
「あなたは一体誰の味方なのですか?」
冒険者ギルドで何でも屋を自称するギュードは、例え昨日の敵であっても、条件さえ揃えば善悪関係なく等しく仕事を受けてきた
。
そこへ飛び込んでくる王国騎士団惨敗の報。ゲンテの街に続き、ブレイダスの放棄。東の状況は国民にも徐々に知られ始め、王都は混乱に向かっていた。住民達の不満は自然と王国騎士団、そして王族へと向けられる。
王国騎士団では緊急の会議が開かれるも、有効な案が出されないまま責任の所在だけが問われていく。
王都に帰還したデルとフォースィ達は、魔王軍との戦いに備えて一致団結を訴えるも、自分達の権力に固執する貴族派、クライル宰相の不自然な行動。誰も見ようとしなかった王都の中にあった混沌が蠢き始め、等しく全員の首を締めようとしていた。
利的行為に走る貴族派。タイサの危惧していた事が、現実のものとなる。その時、王女殿下のとった行動とは……… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 12:00:00
86642文字
会話率:43%
Lost19 第四部
~それは、歴史に残らなかった男とその仲間達の軌跡である~
「我々はこの二百年、一体何をしてきたのか………!」
ついに王国騎士団の本隊と魔王軍が激突する。しかし蛮族の驚異を未だに知らなかった王国騎士団は、正規軍と
称される魔王軍に全く歯が立たなかった。
そこへデル達が合流する。王国騎士団の本隊は態勢を整え、ブレイダスまで後退しつつも、反撃の手段が一向に見えない。
そんな絶望の中、タイサ一行、フォースィもブレイダスの街へと到着する。
タイサ、デル、フォースィがついに合流。物語は中盤へと突入する。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 05:04:30
106303文字
会話率:46%
レイナはミルガンテ国の大聖教大聖殿に所属する聖女候補だ。
この世界の人間はすべからく聖力と呼ばれる力を有する。
聖力は魂を司る力だ。
ただ、ほとんどの者は聖力を自由に行使できるほどの容量を持たない。
一定以上の聖力を行使出来ると判明した者は
神官となる。
その中でも桁外れの容量と力の発動を可能とする者は聖人または聖女と呼ばれ、大聖教の中枢である大聖殿で養育される。
同じように、全国から集められた聖力持ちの者は大聖殿で教育され、神官見習いとなって各地の聖殿に配置されるのだが。
神官候補たちが修行を終え、神官見習いとなったお祝いのパーティでそれは起こった。
一人の神官見習いのとんでもない行為に巻き込まれたレイナの運命はいかに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 00:00:00
198992文字
会話率:31%
美人でスタイル抜群の神官だけど使える魔法は初級の回復魔法だけ!?
どう考えても冒険者になるのは人選ミスです女神様!
金なし友なし力なし、ないない尽くしの初心者冒険者の明日は如何に!?
女神だよりの弱々ヒーラーと超強い女の子4人のSランクパ
ーティーが送る異世界ハートフル?コメディ!
こんなSランクパーティーはイヤだ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 22:00:00
13659文字
会話率:46%
水を操る神官ミキ・ソーマは、助産の名手でもあった。
春直前のベビーラッシュで多忙な中のある日、彼女の赴任地であるフロア開拓村に二人の旅人が訪れる。分娩で手が離せないミキに代わり、旅人たちは突然の陣痛に襲われた妊婦を介抱し、前触れもなく姿
を消してしまう。
時を同じくして、村で火薬の盗難が発生。旅人に嫌疑が向く。同日に発生した崖の崩落との関連を疑ったミキは、崖の麓の禁域へと足を運ぶと、そこには村を出たはずの旅人の一人、エレクトラの姿が。
エレクトラの保護を境に、村に侵入する謎の刺客たち。神官を次々と無力化する彼らの手は、遂にエレクトラへと及ぶ――
が、エレクトラの内に宿ったものが、刺客を返り討ちにする。
その力の源は、禁域に封じられた吸血鬼。エレクトラの身体を借りて蘇ったその名は、アルフレッド・ヴァルケル。
吸血鬼討伐に乗り出すミキへ、アルフレッドがエレクトラの口を借り、衝撃的な一言を告げた。
「この女、孕んでるぞ」
胎児の命を優先するミキ。胎児を人質にし、己の完全復活を目論むアルフレッド。対立する二人は奇妙な同盟を結ぶ。やがて、エレクトラの出自の謎を追い、自らの過去と向き合うとも知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:10:04
122224文字
会話率:36%
辺境の村で育ったカイルは、不思議な“小枝”を手に入れたものの、自分の力にまるで自信がなかった。ところがその小枝には、仲間の“スキル”をコピーし、さらには“絆”で増幅するという不思議な能力が秘められていたのだ。幼馴染のライナとともに冒険者とし
て旅を始めたカイルは、見習い神官のエレーナを救ったことをきっかけに、王都や闇教団の陰謀に巻き込まれていく。
暗黒騎士ルシアスが狙う闇の儀式、そしてエレーナの血筋に隠された秘密。襲い来る強敵に、未熟なカイルたちは苦戦を強いられるが、小枝が引き出す“合奏”の力が奇跡を呼ぶ。果たして彼らは仲間とともに世界を護り、ルシアスを打ち破れるのか? 「自分は弱い」と思い込む少年の成長と、仲間を信じ合う“合奏”の冒険譚、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:00:00
61086文字
会話率:27%
「あなたのような卑劣な手を使う者は、勇者さまのパーティにふさわしくありません」
魔王領に入る時、賢者と神官はそう言って盗賊を追い出した。
勇者の幼馴染である彼は、勇者と共に冒険し、ここまでやってきた。
「これをお持ちになって、さっさと消
えてください」
手切れ金として渡されたのは大量の金塊と宝石。
持ち運ぶのにも苦労する重量は、嫌がらせの他に無かった。
「あいつは何て言ってるんだ?」
「何も言ってません。それが何よりの答えです」
盗賊は一言、そうか、と答えて金塊を背負って勇者たちに背を向けた。
そして盗賊は故郷に帰ってくる。
遠いこの地で、培ってきたスキルを使って、ゼロから成り上がることにした。
孤児だった少女を弟子にむかえ、ほのぼの盗賊ライフをおくる日々。
その裏に、ちょっとした目的を隠しながら――。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:07:07
3835974文字
会話率:37%
「すまないエルクロ。これ以上は無理だ。パーティを出て行ってくれ」
ダンジョンを探索する上級冒険者パーティの一員だったエルクロは呪いによって女体化したことを理由にパーティを去って欲しいと言われてしまう。
男パーティに突如発生した女体は毒、
麻痺、感電、衰弱。そんなものよりも遥かに歪んだ形でパーティを蝕んでいた。以前の癖のまま男湯に乱入。半裸で過ごす。下着を平然と干す。ぶかぶかの衣服で際どい状態なことに気づかない。
数多の余罪。リーダーであるサンゲツはいち早くパーティ崩壊の原因となると見抜いていたが、追放は手遅れだった。
彼自身、見た目だけ美少女のエルクロに悶々とし、追放を自責し、リーダーとしての責任を理由に正当化、仲間としての友情。涙目になっていたエルクロへの罪悪感、欲情。もろもろがごちゃごちゃになった末に虎になってしまう。
「その声は……ボクの親友、サンゲツじゃないか」
なんか他にも侍が狂戦士のすえに鮫になったり、武闘家がロリコンになったり神官は割と前から変態なこと、武具屋の看板娘が百合女だとかが発覚していくし、他多分いろいろあるはず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 14:31:11
74778文字
会話率:46%
スラム街に住む少年ロイは、世話役から『神授の儀』に参加してくるように命じられる。
言われるまま儀式が執り行われている広場に赴いたロイは、そこで親切なギャルと出会う。
しかし、ギャルは混沌神に仕える神官だった。
よくわからにうちに混沌神から恩
寵を授かることになり、その上、使徒にされてしまう。
授かったのは《因子操作》という未知の恩寵。その力は、使徒としての働き次第で強化できるという。
快適な生活のために恩寵は強化したい。が、邪教徒として迫害はされたくない。
バランスを求められる使徒生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 12:00:00
181850文字
会話率:50%
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリ
エが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 08:21:19
478236文字
会話率:45%
ジュアス教団の神官サラは魔王によって世界が滅びる夢を見る。
その夢の中の魔王はかつては勇者であり、サラの事を裏切り者と呼んでいた。
その夢がただの夢ではなく未来予知と知った後、サラは新米冒険者のリオと出会う。
彼こそが夢に現れた魔王
だと気づき、悪夢を回避するため共に旅に出ることを決意する。
しかし、リオは魔王どころか勇者にすらなるとは思えない程の弱さだった。
*)カクヨム先行投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 08:04:27
2110494文字
会話率:50%
孤児院で生まれ育った少女は15歳の成人を迎え神官に任命された。国教教会所属の神官になれば衣食住に不自由は無い。もちろん贅沢も無い。神官は清貧なのだ。しかし、彼女はそれ以上のなにかになろうと思った。ただ単に仕事を見つけるだけじゃ駄目だ。もっ
と、夢を持とうと。そして、同い年の仲間たちと話し合いの末にたどり着いたのが、魔物退治屋だった……。
中世ヨーロッパ風の異世界で、普通の能力を持った主人公が周囲のチートなベテランに支えられて、まったり、のんびりと魔物相手に奮闘する物語。
*投稿頻度は週三回。毎週、月、水、金になります。
頑張って維持しますので、よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 07:00:00
4665796文字
会話率:43%
一つ、力があること
一つ、子ども好きなこと
一つ、家事全般が得意なこと――治癒魔法が使えるとなお良い。
辺境伯家の侍女。それは神殿での聖女を引退することになったシェリーにとって、願ってもない求人だった。しかしその求人は、神殿で縁結び神官と呼
ばれる上司から紹介されたものだ。
「よく来てくれた。今日から君も俺たちの家族だ」
「……ありがとうございます?」
これは緑豊かな辺境伯領で繰り広げられる侍女かと思ったら花嫁募集だったという勘違いラブコメディ&幸せ大家族の平和な日常のち愛は重めに溺愛折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 06:31:06
26480文字
会話率:46%
ミサキは異世界で歴代最高峰の能力を持つ聖女。しかし、のんびりふんわりした権力に興味がない性格と、貴族も平民も分け隔てなく助けることから一部貴族たちによく思われていない。
対して、公爵家6男のヴィルヘルムは、剣を持てば戦場の獅子と呼ばれる
が、一度戦いから離れると極度のコミュ症。
そんな二人が、イケオジ大神官イザークの計らいにより出会う。
「ヴィルヘルムさま?」
「ミサキ殿…。」
ジリジリ…。しかし、ミサキが近づいくと少しずつヴィルヘルムは後退ってしまう。
「…野良ネコを相手にしているみたい。」
2人は女神の神託を理由に、のんびり過ごすことを目指して旅に出る。2人の距離が縮まるのかは、まだ誰にもわからない。
*基本ほのぼの、時々ヴィルヘルムを中心にシリアス展開。R15は念のためです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-22 15:25:43
26481文字
会話率:45%
女神様から祝福を受けると不思議な能力、通称『羽根』を与えられる世界で、きちんと儀式を受けられなかった貧乏男爵令嬢ジニア。
このままじゃ実家に迷惑が掛かるので、仕方なしに救いを求めて向かった先で待っていたのはー
「今、なんとぬかした?この、
俺に、何も見えないだと?」
王国の第二王子で、次期教皇候補の俺様神官レオン。
彼は「神の眼」を持っているが故に命を狙われているようで、ジニアも成り行きであれやこれやに巻き込まれて行く。
レオンの秘密やジニア自身の『羽根』とは。
そして二人の関係は。
※アルファポリスにも掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 19:15:33
110550文字
会話率:48%
ある日、主人公の武田壮馬はクラスメイトと共に異世界召喚に巻き込まれてしまう。その世界に召喚された人間は神能《しんのう》を一つ授かり、召喚されてからの行動により三つの人能《じんのう》を獲得することが出来るという。
リヒトブリック王国により召
喚された主人公達は神官により神能の鑑定を行うが、壮馬の神能が種馬であると分かった途端に場の空気は一変。国や大陸そのものに悪影響を及ぼす者として、壮馬は投獄されてしまう。
壮馬とクラスメイト達は、果たしてこの世界で生き抜くことができるだろうか──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 18:02:22
8193文字
会話率:43%
円環の聖女によって結ばれた四聖の和合。
その誓約によって守られるマルクト国は緑のベルデ、赤のロホ、白のブランカ、青のアスールの四つの領地からなる。
そして大地と植物を司る緑のベルデは地の加護を。
焔と熱を司る赤のロホは焔の加護を。
光と風を
司る白のブランカは風の加護を。
水と冷を司る青のアスールは水の加護を受け、それぞれの領地に住む人々には、受ける加護がその髪や瞳に表われる事が多い。
だが黒い瞳に黒い髪を持って生まれた少女ノエルは、不吉だ、気味が悪いと嫌われ、虐げられてきた。
そんな彼女を案じた父クラウスは、亡くなる直前に一通の手紙を出す。
その手紙によってノエルの運命は大きく動き始める。
黒が不吉といったのは誰?
※本作は【カクヨム】でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 16:28:07
525194文字
会話率:26%
空には宇宙船が飛び交い人々は電脳と共に生活する――そんな超科学の発展した世界で生まれ育った少女ララは、ひょんなことから剣と魔法のファンタジー世界に迷い込む。摩訶不思議な魔法の存在に首を傾げ、迫りくる獰猛な魔獣をナノマシンの力でねじ伏せた彼女
は、ひとまずこの見知らぬ世界を旅することにした。凄腕の女傭兵や清純な神官の少女と共に、ララは未知とロマンの溢れるファンタジー世界を歩き出す。
:毎日朝7時5分頃に更新しています。
:第一章完結しました。
:第二章完結しました。
:第三章完結しました。
:第四章完結しました。
◆第四章までを第一部として、一先ず完結となります。
応援ありがとうございました。
◆第二部始まりました。
◇第五章をすべて削除し、182部分(※)からまた新たに改訂版第五章を始めさせて頂きます。
:第五章完結しました。
:第六章完結しました。
:第七章完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 12:00:00
1070135文字
会話率:45%
炎の女神エイデアリーシェを崇める国フランマテルムで、女神の巫女(リーシェン)であり女神の紅き剣であるカリタリスティーシア。
男神エイディンカを称え、神の巫覡(ディンガー)を最高の栄誉と地位としているグラキエス・ランケア帝国において神の巫
覡であり、神の蒼き槍であるプリメトゥス。
帝国よりの侵攻軍、若き総大将プリメトゥスと迎え撃つカリタリスティーシア、自らをも破壊する能力を持つ二人の闘いはフランマテルムの街に多大な被害をもたらすと思われた。戦うしか能力の使い道がないと蔑まれ続けたにも関わらず、自らを犠牲にしたカリタリスティーシアの献身や彼女の率いる私設騎士団員の犠牲により、エイディンカの神力を阻む結界が築かれた。それにより帝国の侵攻軍は撤退を余儀なくされ、国への侵略を長い年月阻まれる事となった。
神の権威を欲しいままに増長したフランマテルムの女神神殿の神官たちは、次こそは我々が…と先代とは違い侵略侵略を良しとしない、今や皇帝となったプリメトゥスの治める帝国へと武器を向ける。
帝国の炎の女神神殿に所属する若き神編術師フィリオラは、女神よりの警告を天啓として受けた、と皇帝プリメトゥスへ面会を求めて皇帝側近武官の前に現れる。
フィリオラを見て驚く皇帝側近武官にフィリオラが言った言葉は「久しぶりね」であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 20:00:00
284579文字
会話率:39%
――この世界には、ロジックと呼ばれる生命の生き様を記したテキストが存在する――
異世界に産まれ直し、第二の人生をアレウリス・ノールードとして歩み始めたが、成長するに連れて、一度目の人生そのものは夢で見た世界だったのではと思い始めた十二歳
の頃、村に訪れた異端を拒む者たちにより裁判に掛けられ、罰として異界の穴へと堕とされる。
それから五年後、二人の冒険者が異端審問会の調査のために、彼と同じ異界へと堕ちる。
異界で五年を過ごした少年の心は荒み切り、物乞いの少女は生きる術すら考えられないほどに心身が衰弱し切っていた。冒険者たちは二人を連れて、異界からの脱出を図る。
そして一年。十八歳となったアレウリスはかつて自身を救ってくれた男のような冒険者となるべく、少女と共にギルドへと足を運ぶ。
これは異世界に産まれ直した意味を求めて冒険者となり、神官を憎み、そして異界を壊す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 18:00:00
4159825文字
会話率:62%
唯一聖女を有する国である「クラーク王国」。大国「オルグレン帝国」に属さない数少ない小国である。
聖女がいるおかげで、魔物の討伐はそれほど必要なく土地も豊か。特に王都は美しく栄えていた。
そんなクラーク王国の中にあって、いわば国から見捨てら
れているといっても過言ではないターナー辺境領の男爵令嬢であるシェリルは、魔力量の多さから聖女候補として王宮に招集される。
これから三ヶ月間、聖女候補としての教育を受けることになるシェリル他、聖女候補たち。
シェリルの他に招集されたのは、ベリンダ=アシュトン侯爵令嬢に、カレン=ピアース伯爵令嬢だった。
聖女になれば、王太子妃は約束されたようなものであり、その地位を狙う二人から数々の嫌がらせを受けるシェリル。
シェリルはそんなものには興味がなく、早く領地に帰りたいと思っているので、迷惑なことこの上ない。
いかにしてリタイアするかを考える中、クラーク王国に遊学中のオルグレン帝国第三皇子であるネイト=オルグレンが、神殿の裏庭で漆黒の卵を発見する。
魔獣の卵かもしれないが、聖獣の卵である可能性も捨てきれない。大神官は聖女候補たちに世話をさせ、ひとまず孵すことにした。それを機に、シェリルは思いつく。
「魔獣の可能性があるなら、うちの領地で孵せばよくない?」
ターナー領で卵を孵し、魔獣ならこちらで対応すると請け負うシェリル。そして、聖女候補から外れることを請う。
見事シェリルの願いは受け入れられ、喜び勇んでターナー領へ帰ろうとするが、おまけがくっついてくる羽目に。
「俺が見つけたんだから、孵るまで見届ける義務がある。卵の中身も気になるが、それ以上にあんたが気になる」
なんと、ネイトまでターナー領へついて来ることに!
シェリルを気に入ったネイト、少々強引な彼にタジタジなシェリル。
彼女と彼の心の中には、何が生まれる……?
***
エブリスタでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 12:10:43
210642文字
会話率:45%