私はかつて自分を救ってくれた悪魔のような男に会いに行くために、白い霧で覆われた夜の街を歩いている。
最終更新:2021-07-22 01:29:45
1342文字
会話率:3%
「よぉく見ておけよ、トール――――いつか、お前が越えていく姿を」
死んだ人間は石に成り果てる。死者の遺志は力を生み、受け継がれていく。
最果ての街アムレキアを襲った結晶化事変より六十年、長大な壁によって外界より隔絶され、深い霧に沈んだ極
北の地で生きる人々は、異なる世界からの来訪者トールと出会った。戦う力無く、居場所も、生きる意味すら失った少年トールを預かることになった『恥晒し』のロディ=ロー=エーソンは、少年の中に自分の姿を見る。
臆病さ故に他人の顔色を伺い、誰かの正しさを辿って生きるトールと、過去の過ち故に誰もが認める正しさの中でしか戦えなくなったロディ。少年が自分だけの間違いを見出す時、最果てより破滅の風が吹き荒ぶ。
霧の中に潜むモノ達と、食料生産の要となる最大拠点アラルド農園の戦士団、番犬を名乗る研究所の少年少女達。そして、アムレキアで連綿と受け継がれてきた英雄の魂を継承する者達。
力も、遺志も、魂すらも受け継がせることの出来るアムレキアより、生存と、誇りと、願いを懸けた戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 10:00:00
270818文字
会話率:24%
霧の街ロディムには、奇婦人と呼ばれる令嬢がいる。
没落気味の伯爵家令嬢、奇婦人メアリ。
メアリはいつも、機械油とバニラの香りをまとっている。
それは、彼女の趣味が機械いじりだから。
彼女がつくる機械は一級品だが、女がつくったからという理
由で見向きもされない。
それを当然だと思っていたメアリの前に現れたのは、街でうわさの聖人様⁉︎
女のくせにと説教されるのかと思いきや、ずっしり重たい財布を出されて……。
「買いたいのだが?」
「この機械は一つしかつくっていないので……あなたさえよろしければ、好きな時に来て使ってくださってかまいませんよ」
関わるまいと思っていたのに、初めて褒められたメアリはつい余計なことを言ってしまう。
機械いじりが趣味の風変わりな令嬢と、幽霊が見える聖人様の、ちょっぴりスチームパンク風な恋のおはなし。
※感想、レビューは大歓迎です。
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※あくまでスチームパンク(空想科学&オカルト)風なので、ツッコミはお手柔らかにして頂けると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 17:10:04
118742文字
会話率:22%
○あらすじ
ここは悪名高い『霧の街』―――ミストキャッスル。
その奴隷市場では、今日も恒例のオークションが行われていた。
VIPのみが参加できる高額オークションでの最初の目玉商品は、人間と竜人の男、エルフとドワーフの女。
壇上に上る
まで話したこともない4人。
その商品を3人の男が競り落とそうと争っていた。
一人は立派な髭にたくさんの宝石を編み込んだドワーフ。
一人は黒光りする金属質の重厚な鱗に勲章のごとく傷を刻みつけた巨躯の竜人。
一人は青みがかった黒色の毛並みに揺らめく影を持つタビット。
4人はただ祈るばかりだった。
「どうか少しでも慈悲のある主人のもとへ行けますように」と。
***
これはSW2.0のリプレイです。
サプリメント「ミストキャッスル―――蛮都からの生還」を使用したキャンペーンになっています。
お察しのとおり、プレイヤーたちがエラい人の奴隷になって頑張る話です。
該当シナリオの内容に触れておりますので、未プレイの方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 20:50:36
94359文字
会話率:5%
ドリーマー。それは夢を現実に映す人々の総称。
空想が息づくこの世界で、特にそれが色濃く現れる「霧の街」マグラドにて唯一探偵業を営む男がいた。
その名はバジル・グライド。そして、彼に憑き沿う幽霊少女アノン。探偵見習いコニー・二コル。
これはそ
んな三人組が織りなす、人の夢を巡る物語。
※コミティアで出店した同人誌に掲載した作品です。不定期で掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-10 23:50:22
66171文字
会話率:32%
ねえ、神様。あたし、ここで死ぬはずだったんでしょ?
霧の街を騒がす切り裂き魔をうっかり返り討ちにしてしまったメイドのタマラ。
その返り討ちにした瞬間に思い出したのは、この世界が前世で読んでいた恋愛ミステリー作品の中であるということ。
そし
て、【ここで死ぬはずだったのは自分】という物語の筋書きだった。
取り返しのつかないことを《うっかり》してしまったがために、予定調和で進むはずの物語が歪んでいく。
タマラがこれからとる行動は、果たして――
犯っちゃったからには、演るしかない⁇ なサスペンスコメディ!
※この作品は第八回書き出し祭り第四会場で公開したものに加筆したものです。
※カクヨムにて、推敲講座をしています。
※ノベルアップ+、アルファポリス、カクヨム、pixivでも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-12 19:00:00
3738文字
会話率:12%
霧の街に迷い込んだ2人が、カーブミラーの先に見たものとは。
最終更新:2019-10-16 12:25:04
393文字
会話率:45%
男は街を目指したが、たどり着くことはできなかった。
霧の街は実在する。
最終更新:2018-12-20 19:28:03
689文字
会話率:0%
主人公ロイアは怪盗一族にして貴族の令嬢。探偵に追われたいと思った彼女は学園の普通科で密かに活動する探偵部を見つけた。
■キャラ:元王子探偵部長〔ユールズ〕、半魔副部長〔クルガーワット〕、悪魔祓い〔アウスネスト〕、音楽家志望〔シャービット〕、
眼科医〔キルヴュトム〕、吸血鬼王〔アンセオ〕、執事〔フェフト〕
【霧の街のサミスティア】主人公ミスティアは花屋を営む少女。平和だった街で洗脳事件が起きた。
◆キャラ:保護者[サウス]、幼馴染[テスタ]、警察[デイタミン]、探偵[ジダリギス]、教祖[ヴィクサファー]、貴族[ディカールド]、闇組織首領[アンマーノ]
【探偵×怪盗アセスルファム~偽りの恋は甘味料のように】主人公シェガンナは探偵の助手だが家宝を取り返すまで怪盗を辞められない。◆キャラ:探偵〔タレンス〕、怪盗〔グリシン〕、腹黒〔アハニエル〕、社長〔セルフマイン〕、蝙蝠〔カンロ〕
【A・偽探偵Lite.アナザーmystery】主人公の月歌は推理小説が好きなお嬢様。探偵事務所で助手をしている。/【B・探偵ごっこ】主人公は探偵を目指している。/【C・引きこもり探偵】主人公は探偵の助手。彼は事務所で事件を解決する変な奴だった。偽探偵Lite折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-29 01:13:58
5428文字
会話率:57%
霧の街――それはレーゼルドーン大陸南部、エイギア地方はシェス湖の岬に建設されたアル・メナス時代の都市であり、今や蛮族の支配する、恐怖の都と化した。
人間の戦士と、エルフの魔導師と、ドワーフの神官戦士からなる3人のパーティは、この死の都で
生きて脱出することができるのだろうか……?
※本リプレイは「ソード・ワールド2.0」の公式シナリオである、「ソード・ワールド2.0サプリメント『ミストキャッスル -蛮都からの生還-』」収録の「ミストキャッスル -蛮都からの生還-」を使用しております。
該当シナリオの内容に触れておりますので、未プレイの方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-31 13:30:25
110963文字
会話率:1%
かつて起きた大天災により、陸と海の面積比は2:8になり、世界人口は70億から20億ほどに減少し、多くの歴史書が海底へと沈んでいった。文明は退化し、世界は暗闇へと飲まれてしまった。
そして今、2537年。世界で最も治安が悪いと呼ばれる黒い霧の
街“サスピション”に住む1人の少女・リアン=フリードリヒは、ある日起きた奇妙な事件に巻き込まれ、さらなる世界の異変を知ってしまう。
世界中に急増していく“サバイブ”を持つ者。リアンたちの背後に迫る、邪悪と殺意の魔の手。途方もない「希望をかけた闘い」が、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-17 15:35:40
4309文字
会話率:26%
「吸血領主の霧の街」補足のための小ネタ集です。
「集」といえるほどでもなく、ただ名前の由来とか書いてます。
最終更新:2017-03-25 23:24:04
1311文字
会話率:0%
駆け出しの冒険者 アルは霧の街にたどり着く。そこは、不死身の吸血鬼が支配していると言われていた。
集めた素材を道具屋で換金しようとするも資金繰りがうまくいかないアルを見かねた宿屋の主人、リンドウは、自分の宿屋に泊まればいいと提案する。
最終更新:2017-03-25 08:23:56
17602文字
会話率:44%
霧の街、ディープミストへと転移させられた者達が居た。彼らは元の世界に戻るために研鑽し戦いに身を投じる。
命がけの戦いを支えるのは家族に会いたいとか、恋人に会いたいとか、ベッドの下のいかがわしい本を見つからないうちに片づけたいとか、それぞ
れの願いがあった。
とりあえずの主人公、吉住直衛はそんな転移者の一人。家に帰ってラーメン食べに行きたいらしい。
R15タグ付いてます。頭とか腕とか偶に吹っ飛びます。ギャグ時空ではないので中身も出ます。
でも、作者にグロ耐性ないので表現は割かしソフトなはず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-18 10:06:13
98885文字
会話率:29%
霧の街とも言われる場所で、時計塔の屋根から空と街を交互に見る。
黒衣の暗殺者の話【仮】
最終更新:2017-03-17 02:39:21
1499文字
会話率:2%
元詐欺師の女がいる。元、だ。……じゃあ今は、誰なんだろう?
「ずっとずっと、歩いて来たんだ……そうしたら、わたしはわたしが今誰なのか、わからなくなった」
幼い顔をした彼女が、その深い深い黒い眼をふわりと上げた。
「わたしがわたしを捕まえる
。―――そうしたら、この逃亡劇はきっと終わり」
どうかな。そう簡単に、君は捕まりそうにない気がするけど。
灰色の眼をした彼との時間が過ぎ、黒髪の青年と離れ海と空を越えた彼女は、心の底から疲弊したまま『逃亡』をはじめていた。
血の繋がらない弟、腹に一物抱えたカメラマンたち、送りようのない手紙を抱える学生、スランプのモデルに雨と霧の街の保安官。彼らの眼の前に、或いは誰かの心の先に、彼女は通りかかり、そして去って行く。
嘘と詐欺のあとに、残ったものの話をしようか。
大丈夫。怖がっていていい。
この手をしっかり握っていて。
これは君が逃げた跡であり、君がどんな風に世界を愛していたかという話なんだ。
大丈夫。これだけは言える
だからきっと覚えていて。お守りのように胸に刻んでいて
君はすべてを失くしたわけじゃないんだ
君がいる。君がいた。
―――その世界を、愛そう。
―――前作、『マクデブルクの半球』『アステリスクの邂逅』『セントエルモの光跡』の続編です。
どうぞ、前作を読まれてからお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-23 01:00:00
316434文字
会話率:56%
レーゼルドーン大陸にある。
蛮都、霧の街 通称ミストキャッスル
ここには無数の蛮族と、奴らに支配される人族が暮らし。
無慈悲な蛮族による悲劇が繰り返される。
このリプレイはそんな彼らの日常をお送りします。
また、GMはダイスの数値を一々
記録してなかったりする大雑把な性格で、駆け足なさっくりした展開が大好きです。
この物語も気楽にさっくりとお楽しみ頂けたら幸いです。
※この物語にはキチガイな作者による残酷なシーンが多々含まれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-29 01:22:15
5728文字
会話率:70%
霧に閉ざされた街ラリュング・シティは、第三次大戦後に生まれた難民たちの街である。過去を恐れ、霧の中に閉じ込められた閉鎖社会では、時として軍や警察でも手に負えない事態が発生する。霧の向こうから現れる大戦の遺物、無人兵器たち。人々はそれを『フォ
グ』と呼称し、霧を恐れ、崇めた。
ヘイズル・ウェザフィールドは、そんな霧の街ラリュングの道楽探偵である。金のためではなく、自己満足で事件を引き受ける赤錆色の髪の女。警察にもマフィアにも屈しない、不屈の女探偵。
だが彼女の真の姿は、巨大人型兵器『霧の女皇《ミストレス》』のパイロットだった……。
女探偵ヘイズル・ウェザフィールドの活躍を描く、SFハードボイルド・ロボットアクション!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-05 19:41:03
209904文字
会話率:38%
霧の街で生まれ育った人間の少女ヒジリと、エルフの青年イグナーツ。
蛮族の支配下にあるこの街から抜け出す為、2人は様々な壁に立ち向かっていく。
その先にあるのは、明るい未来か、それとも___
※この小説はSW2.0ミストキャッスルのプレイを
元に作られた小説です。
未プレイの方、現在プレイ中の方は閲覧しないことをおすすめします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-22 20:32:03
2469文字
会話率:37%
ソフィ・ユースティティアは下級貴族の娘だ。
特別な力も無ければ、権力もない。
そんな彼女には唯一と言っていいほどに、優れた観察眼が備わっていた。
持ち込まれる難事件を彼女は解決できるのか
最終更新:2016-05-08 00:19:32
5603文字
会話率:50%
都市国家ベルの経済物語
最終更新:2015-07-06 20:08:06
16329文字
会話率:38%