嵐の日、灰色の肌を持つ謎めいた存在が空から落ちてきた。
見えない力に導かれるかのように、彼は未知の世界への旅を始める。
旅の途中で、自分が灰色の雲という特別な存在であり、
その種族を巡る暗い謎があることを知る。
彼自身とこの世界の秘密を解き
明かすため、
彼は雲の町の指導者、デュオルクと向き合わなければならない。
デュオルクは灰色の雲に対し、激しい憎しみを抱いているが、
その理由は謎に包まれている…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 19:40:00
74149文字
会話率:51%
瓦礫の山の最深部には小さな部屋があった。床や天井、壁に絵や文字がかかれていた。ある床のタイルを踏んだときに絵や文字が光り始め、気づけば光に包まれていた。 「ホッホホホ」 という光が収まっていたのと同時に場違いな笑い声が聞こえた。そこにいたの
は杖を持って雲の上にのっている髭のはえたおじいさんだった。それは誰もが一度は想像する神様みたいな人だった…
地球を再生させていく旅が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 16:58:03
130529文字
会話率:58%
何者かによる子供たちの誘拐、連続する娼妓殺し、そして趙雲の部下の一家皆殺し事件…つぎつぎ不穏な出来事が新野で発生。さらには『忘れるな、仇讐は壺中にあり』と謎の言葉を残して去った親友・崔州平が気になる孔明。そこへ決定的な事件が発生。窮地に立た
された趙雲のため、孔明は事件の起こった襄陽へ。劉表の後継者をめぐる劉琦と劉琮の争いも絡み、事件は思わぬ方向へ。さらには、叔父の諸葛玄の死についても、なにか秘密があるようで…? 謎だらけの状況を、趙雲と孔明は突破できるのか? 暗い秘密と悲しい過去に満ちた、奇想天外な三国志。※曹操が荊州に侵攻してくる直前の物語です。※「奇想三国志 英華伝 序」をお読みいただかなくてもだいたい話がわかります。※オリジナル要素多し。架空の人物が幅を利かせています。※正史や演義でチラッと出てくる人物が、思わぬ役割を果たすこともあり。※「カクヨム」にも同時掲載しています。※隔日連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 10:10:00
875114文字
会話率:23%
後漢末から三国時代。
過酷な世で、その才を輝かせ、たくましく生き抜いた英雄たち。
そのなかでも蜀漢の諸葛孔明と趙雲の活躍を主に描いていきます。
オリジナル要素もあり。だいぶ遊んでいます。
この作品はgooブログ「はさみの世界・出張版」に掲載
したシリーズをもとに描いています。
カクヨム、個人サイト「牧知花のホームページ」にも一部掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 12:43:36
55360文字
会話率:28%
炎の大魔導師ミリアは、突如、自称氷の大魔導師フレデリックに決闘を申し込まれ困惑した。
フレデリックが魔力を失ってしまい、元に戻してあげようとしたら、どういうわけか児童化してしまったので、さらに困惑を極めた。
最終更新:2025-01-21 07:10:00
26088文字
会話率:46%
1900年代。日本。
携帯もスマホもない時代。
目の前にあるピュアな人間関係だけがすべてだった。
最終更新:2024-09-29 16:20:48
40335文字
会話率:43%
好きな人が既婚者になりました。
あきらめるしかないと思っていたのに、薪さんは「想い」という石を積み続けてもいい、と言うのです。
最終更新:2024-09-08 10:06:38
21159文字
会話率:34%
バイト仲間に告白された菜乃花。だが好きな人がいるからと断ってしまう。
好きな相手は幼馴染だが、平凡な自分と違い超のつくイケメンで常に人に囲まれている人気者。逆立ちしたって釣り合わない雲の上の存在。
幼馴染といっても、今では碌に話もしない相
手。万が一にも望みは無い、と諦めていたある日幼馴染が急に訪ねて来て…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 07:10:00
9931文字
会話率:55%
個タク爺さん物語 異世界タクシー
田舎町の私鉄アンダーパスを潜るとそこは草原だった。
背が縮んだ、膝が痛むと嘆く飯山健夫(68歳)は、3年前に妻に先立たれ、今は娘夫婦、末の孫娘と同居中。
私鉄の通る、とある地方都市で個人タクシー
に乗っている。
黒雲の下、雨のそぼ降るある日、なぜか通ることになってしまった私鉄を潜る、狭い箱型コンクリートのアンダーパスで突然突っ込んで来た対向車。
なんの拍子か日の差す草原に移動してしまう。
途方に暮れていたタケオは森からゴブリンをトレインした革鎧少女と遭遇、助けることになった。
少女はソロ冒険者のクレア(16歳)。
この少女とパーティを組むことになった。
タケオには何もないが、タクシーにアビリティが生えると言うおかしなチートを抱え北へ南へ、流されるままに旅をする。
とまあこんな具合の異世界転移ですが、馬車しか交通手段のない世界ですから、タクシーなんぞで食えるわけもなく。
冒険者になるんですが、本人には何のチートも無くて戦力にはならない。
さて、どうなりますことやら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 07:18:34
228484文字
会話率:22%
北欧とケルトの神話が織りなす荒涼たる田園を舞台に、死と再生をめぐる運命を描くファンタジー短歌。
主人公は幼少期に目撃した不思議な光景を追い求め、凍てつく湖や苔むす聖域を巡るうち、古きルーンに刻まれし神々の声を知る。
人々を支配する恐れと、彼
らを救うための勇気との間で葛藤しながら、主人公は隠された真実を探り出す。
やがて訪れる決断の時、田園を揺るがす死の囁きと、命を繋ぐ光の行方は――。
その声は人々の心に染み込む絶望を呼び覚まし、同時に遠い昔から伝わる祈りを想起させる。
封印された古代の謎が解かれるとき、穀物を育む豊穣の地は、黄昏の炎に包まれるのか。それとも新たなる芽吹きを迎えるのか。
天と地を縫い合わせる虹の架け橋の先に待ち受ける運命と、死の中に瞬く生命の輝きを描き出す壮大な叙事詩である。
暗雲の下に横たわる田園を舞台に、神話の残響と人間の儚さが交錯する瞬間を、繊細かつ力強く描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 15:29:17
1362文字
会話率:0%
戦国時代、出雲の国を本拠に山陰山陽十一カ国のうち、八カ国の守護を兼任し、当時の中国地方随一の大大名となった尼子家。しかしその栄華は長続きせず尼子義久の代で毛利家に滅ぼされる。その義久に生まれ変わったある男の物語。
この小説はカクヨム、アル
ファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 12:00:00
234190文字
会話率:45%
雲の上には、仲良し姉妹が暮らしていた。
今日もいつものように雲を降り、地上へ見守りにいこうとする。
しかし、突然何者かに襲撃され、普通ではない魔力を纏った稲妻が妹のテレーナに直撃する。テレーナは意識を失い、そのまま地上へ落下してしまった……
。
目が覚めると、アーノという女性に介抱されていた。テレーナは記憶を失ってしまっていて、何者かによって記憶が封印されたらしい。アーノは魔法学院の先生で、その教え子のロゼと一緒に学院に通い、住ませて貰うことになる。
ロゼとの仲を深めながら自分の正体に迫る無自覚百合ファンタジー。
さらには、再開した姉との関係も変わってきて……。
物語が進むにつれて自覚していない感情がだんだん強くなっていくクレッシェンドガールズラブ作品。
カクヨムにも同内容を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 12:00:00
109880文字
会話率:58%
雲の端に手をかけて、ピラミッドの三段目に飛び移る。
キーワード:
最終更新:2025-01-13 22:51:58
525文字
会話率:0%
マムが住んでいる世界では、雨が振らなくなったせいで野菜や植物が日照り続きで枯れ始めた。困り果てる人々を見てマムは何とかしたいと思います。
マムがグリムに相談したところ、雨を降らせるには雲の上の世界へ行き、雨の精霊たちにお願いするしかない
と聞かされます。雲の都に行くためには空を飛ぶ力が必要だと知り、魔法の羽を持っている鷹のタカコ婆さんを訪ねて一行は冒険の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 06:10:00
13648文字
会話率:47%
『金』についての序章
白裂津雲の贖罪
最終更新:2025-01-02 03:00:00
27373文字
会話率:17%
東西、東西!さぁさ、お立合い。
頃は承久、鎌倉時代。武士が勃興、源平による長き戦で山河は荒廃。追い打ちをかけるように、疫病・飢饉・天変地異!人心は乱れます。世は末法、右も左も真っ暗闇じゃあござんせんか。
その時です!あたかも暗雲の切れ間
から一条の光が差し込み天人の舞い降りた如く現れ出る可憐な乙女!誰あろう、源とも!
この人こそ、清和源氏主流河内源氏鎌倉幕府創設者にて初代将軍正二位権大納言右近衛大将源頼朝が忘れ形見、源とも!源将軍家亡き後増長する北條一族、その専横に苦しむ庶民の難儀救いたいと、たったひとりで幕府に対峙した稀代の女傑!動けば疾風、発すれば雷鳴!天下無双、威風堂々、大胆不敵、才色兼備、天真爛漫、唯我独尊!度胸と愛嬌、笑顔だけで天下を席捲!本邦初、歌って踊れる殿上人!いよぉーっ、日本一!
ご存知、四代将軍源とも!只今見参!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 21:32:52
122458文字
会話率:35%
頃は承久、鎌倉時代。長きにわたる戦乱も初の武家政権鎌倉幕府の樹立でようよう安泰と思えしも、源氏将軍僅か三代にて断絶。まこと諸行は無常でございます。あとを執った北條は平氏。嗚呼、巡る因果は糸車。権力を手中に収めた北條は一族独裁を狙い、かしこ
きあたりをも悩ませる。世は末法。神も仏もないものか。その絶望の最中、暗雲の切れ間から光が差し込み舞い降り現れた可憐な一輪の花!
誰有ろう!このひとこそ、清和源氏主流鎌倉幕府創設者にて初代将軍正二位権大納言右近衛大将源頼朝が忘れ形見、源朝子(みなもとともこ)!源将軍亡き後、ますます増長する北條一族。その専横に苦しむ庶民の難儀救いたいと、女だてらに将軍家を継ぎ巨悪に対峙。
源朝子は、狂刃に倒れた兄実朝の無念を晴らすべく「四代将軍」を名乗り、敢然と立ち上がる。
動けば疾風、発すれば雷鳴!英姿颯爽、天真爛漫、清廉潔白!四代将軍に満都は熱狂!!
中世は、価値観と価値観がシノギを削り、新たなものが既存を次々と粉砕していった時代である。政治・経済・信仰・芸術・文化、その担い手は勃興した武家ばかりではない。圧倒的な情熱を持った庶民の出現であった。
その新興勢力庶民から絶大な人気を集めた源朝子。この前代未聞、空前絶後の「人気」には、幕府の魔手・公家の嫉妬・山門の妨害・源平という前時代の亡霊が、束になっても敵わない。愛嬌だけで、どこまで続く快進撃!
源朝子は、新たなる時代の偶像である。その見据える先は、古き時代の象徴尼将軍北條政子。史上最大の継母娘喧嘩!女と女の一大決戦!火花を散らすその行く末は、あろうことかあるまいことか、武家が帝へ牙を剥く有史以来の驚天動地!
世に云う「承久の乱」である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-14 00:06:19
138745文字
会話率:31%
遥か宇宙の彼方に、ガスとほこりが織りなす不思議な景観がある。その名は「ピラーオブクリエーション」である。ここは無数の恒星が生まれる揺りかごであり、无尽蔵の好奇心を持つ時間の旅人がこの星雲を探求する旅に出る。この神秘的な星雲の中で、旅人は孤独
な生命と出会い、彼女は恒星を生み出す使命を背負っているが、自分の存在の意味を知らない。二人の魂が出会い、生命、芸術、そして宇宙について語り合う一連の対話が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 12:55:44
14221文字
会話率:32%
空を飛ぶ者たちにとって、『雲の王』は憧れでもあり、そして怖れでもあった。エーヴにとっても、『雲の王』は恐ろしい存在であったが、同時に彼ら『雲を追うタカ』は、『雲の王』を崇拝していた。
風を追う者たちの英雄譚。
最終更新:2024-12-24 07:40:00
1858文字
会話率:33%
好奇心旺盛な化けだぬきのポン子は、絵本を読んで人間の町に興味津々です。化けだぬきだった両親もよく、人間の町のことを話してくれました。変化で人間に化けたなら、きっとバレずに探検できるかもと思い、ポン子は人間の女の子に化けて、さっそく町へ向かい
ます。
たくさんの人間たちがいる町で、朝ごはんを食べていなかったポン子は、お腹が空いてコンビニに入ってみることにしました。人間のお金のことは知っています。葉っぱをお金に変えれば、買い物だってちょちょいのちょいです。しかし、おじさんがレジの機械になにかカードをかざすと、「ぴろりん♪」と不思議な音がして、それで買い物が終わったのです。好奇心旺盛なポン子は、さっそくお金じゃなくて、その不思議なカードに葉っぱを変えたのです。しかし――
はたしてポン子は、無事に買い物を終えることができるのでしょうか?
※こちらは黒森 冬炎様の『変身企画』参加作品です。また、わたしが現在連載中のシリーズ作品、『出雲のお山のポン子シリーズ ~妖怪たちのほのぼのストーリー~』のもととなったお話です。興味があるかたはどうぞそちらもご覧ください(^^♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 21:43:16
2383文字
会話率:50%
様々な妖怪たちが暮らす、出雲のお山。人間たちが住む町のすぐ近くにあるこのお山には、かわいい化けだぬきが住んでいました。ポン子という化けだぬきは、人間の街に興味しんしん。お友達の妖怪たちと、人間のすがたに変化するくるりん葉を使って、楽しく人間
ライフをエンジョイします。ときに笑いあり、ときに涙ありの十二か月のストーリー。銭湯もあるよ♪
基本ひと月の話が3話です。3話ごとに区切って進んでいきます(三月の話だけ、全部で9話になる予定です)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-04 18:20:06
106689文字
会話率:59%
私には好きな人がいた。
私には、手の届かない雲の上のような人。
しかし、そんな遠い存在の彼とひょんなことから友人以上恋人未満の曖昧な関係が始まった。
この関係をいつまでも続けていてはいけないとわかりながらも関係を絶つことの出来ない私。
そ
んな私を見かねた友人がとある提案を私に持ち掛け――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 01:28:22
8562文字
会話率:50%
女性でプロゲーマーをしていた。東雲 白は時代の変化についていけずプロゲーマーを辞めた。
プロゲーマーを辞めた先は誹謗中傷の嵐だった。
生きるのに辛くなった東雲は自殺する前に推しの配信を見るのだった。
そこから1つの願いが生まれた。
もし、も
う1回人生があるならVTuberになりたい。
そういう夢だった。
そして東雲の波乱万丈のVTuber生活が始まる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-17 20:00:00
15748文字
会話率:49%
…神?…女神?口の悪い美しい少女が立っていた…
****
カン!カン!カン!カン!遮断機が上がる、一斉に行き交う人と車達…。
スーパーのレジに並んでいる、少しばかりのお惣菜とお萩を機械にかざし…小さい財布から小銭を探す…
「お金は此
方に入れて下さいね ポイントカードはお持ちですか」「カードは此方にかざして下さい」
せきたてる言葉に身体が竦くむ、 街の喧騒から逃れる様に、家路を歩く…。そんな日々が続いている。
わたしの住む団地は、いずれ建て直すと、役所の方が言っていた。わたしは手摺に掴つかまりながら登る、足腰が痛いのは当たり前になった。
やっとの思いで、5階に辿り着いた。…夕陽が暖かい、わたしは此から観る景色が好きだ。
…明かりを消しても、街の喧騒が遠くに聞こえる…身なりを整え、わたしは床に就く…。生をなして92年、何時お迎えが来ても良い様に…。
わたしは、神薙うめ、天涯孤独と言う言葉以外は、満足いく人生だった。
白刃の光の中、目を覚ます。何処までもつづく雲の上…白銀の世界が広がっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:10:00
246403文字
会話率:77%
男は目を覚ました。目の前の靄がゆっくり晴れていくにつれて、頭も次第にはっきりとしていく。今、浮かび上がった記憶は、まるで夢の断片のように朧気で、しっかりと掴んでいないとどこかへ消え去ってしまいそうだった。
拳を握り、記憶をかみしめる。そ
して、彼は理解した。自分は――
「ちくしょう……ちくしょおおおおおおぉぉぉう!」
死んだのだと。彼は膝をつき、雲のような地面を拳で叩いた。ここは間違いなく、死後の世界。死の実感がじわじわと胸の奥から湧き上がってくる。
彼は叫んだ。生きていたこと、人生が今、過去になろうとしている。受け入れられるはずがない。濁流の中、流されまいと必死に岩にしがみつくように抗った。
そんな彼に、そっと声をかける者がいた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-15 11:00:00
2625文字
会話率:89%
「はいはーい! 皆さん、こちらにお集まりくださーい! 重大発表がありまーす!」
その声のもとにゾロゾロと集まる白い服の者たち。
ここは病院。彼らが着ているお揃いの服は病衣……ではなく、これはカルトの集会……でもない。
一面、白く柔ら
かな世界。まるで雲の海。温かな光。そう、ここは天国。神の膝もとで穏やかに暮らす彼らは、天使の呼びかけにこうして従順に集まって来たのだ。
その中に大次郎という男がいる。六人兄妹の次男で、両親と兄を早くに亡くした彼は若いうちから身を粉にして働き、残る妹たちを大学、就職、結婚まで見届け、そして過労により死んだ。
その甲斐あってという言い草も変だが、彼は天国に来ることができ、また人生をやり切ったと満足していた。
今がいつなのか、死んでからどれくらいの時が流れたのかもわからないほど、のんびりとした暮らしを送り、いつか妹たちと会えたら。そして探すには広すぎる上に、焦燥や執着といった感情も削がれるほど穏やかな空間なため、まだ会えずにいる両親や兄といつか出会えたらと、そう思っていた。
尤も、前述の通り、天国は広大かつ、そこで暮らす人数も膨大だ。見渡すとたった今、大次郎が加わった一群の他にもいくつか塊が見える。きっと天使のように空から見下ろすことができたのなら、蟻の群れとでも思っただろう。
まあ、焦ることはない。時間ならいくらでもあるのだ。
そう、大次郎は鼻から息を出した。
「えーっと、今から皆さんの中の何名かに地獄に堕ちていただきます」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 11:00:00
3830文字
会話率:27%
人、人、人、人、人。
まるで地の果てまで・・・・・・いや、雲の大海の果てまで続いているのではないかと思わせる行列。
陽光色の空の下。休憩中もといサボり中の天使はその列をぼんやり眺めていた。
最終更新:2023-02-27 11:00:00
2134文字
会話率:12%
これは、雲の上に住む、おばけの男の子の物語。
ぽーは、ある朝めざめたら、ママがいなくなったことに気づきます。
ハルじいさんにたずねると、雲の下の世界に行っていると教えてくれました。
ぽーは、それから毎日のように雲の階段をおりてママを探しにい
きます。
そして、いろいろな人や動物たちと出会い成長していくのです。
~大人も読める童話です~
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 18:08:13
72362文字
会話率:58%