様々な妖怪たちが暮らす、出雲のお山。人間たちが住む町のすぐ近くにあるこのお山には、かわいい化けだぬきが住んでいました。ポン子という化けだぬきは、人間の街に興味しんしん。お友達の妖怪たちと、人間のすがたに変化するくるりん葉を使って、楽しく人間
ライフをエンジョイします。ときに笑いあり、ときに涙ありの十二か月のストーリー。銭湯もあるよ♪
基本ひと月の話が3話です。3話ごとに区切って進んでいきます(三月の話だけ、全部で9話になる予定です)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-04 18:20:06
106689文字
会話率:59%
奴隷として砂漠の国へと渡ることになった少年・ジャミル。
まだ七歳の彼が引き取られたのは、使い切れぬ金に頭を悩ます国主の館。その妻はなんと、自身と同じ肌と髪の色をした女性で、ジャミルを家族として迎えてくれたのである。
それから六年が流れ――執
事見習いに任命されたジャミルは、ある日、その奥方に呼び出された。
「ジャミル、私と一緒に冒険しに行きましょう♪」
突然の言葉に驚愕するジャミル。
ここはかつて邪神が支配していた大陸であり、国外ではまだ魔物が多く蔓延っている。
奥方は何と、それらと戦う冒険者になりたいと言うのだ。
あまりに無謀であるが、執事の立場ゆえジャミルは断ることができない――。
「奥方の、仰せのままに」
まだまだ小さく未熟な執事と、金を湯水のように使い、魔物までも買収する奥様のお気楽冒険旅が、今ここから始まったのであった。
☆ 以下、小説情報 ☆
※作品内に出てくる記号について――
・・・ は、時間の経過
◇◇◇ は、場面の変更
と、なっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-22 01:22:25
186376文字
会話率:41%
セルジュ・アレマン伯爵は新妻のリュシーに告げた。「私に愛されると思ったか? 哀れなことだ、私はあなたを愛さない。あなたはただのお飾りだ」。さあ、こう言えば箱入り娘は泣くか、わめくか、逃げ出すか? せいぜい苦しむがいい――。セルジュはリュシ
ーの父親への復讐のため、リュシーを妻にして囲い込み、責め抜いて地獄へ突き落とすことにした。そんな計画を露知らず能天気に笑うリュシーをセルジュはせせら笑った。が、リュシーはあっけらかんとこう返す。「恋愛結婚でもございませんし、愛のない結婚など今更でございましょう?」。セルジュは次々と冷たい言葉を投げつけるがリュシーはああ言えばこういうばかりで全くへこたれる様子はない。……これは、(自称)冷酷な夫セルジュが謎の自信に満ちた妻リュシーに振り回され、復讐計画を粉砕されるお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-28 19:10:15
60535文字
会話率:47%