これは演劇の舞台用に書いたシナリオです。時は現代で場所はあの「矢切の渡し」で有名な葛飾・柴又となります。ヒロインは和子。チャキチャキの江戸っ子娘で、某商事会社のOLです。一方で和子はお米という名の年配の女性が起こした某新興宗教にかぶれていて
その教団の熱心な信者でもあります。50年配の父・良夫と母・為子がおり和子はその一人娘です。教団の教え通りにまっすぐ生きようと常日頃から努力しているのですが、何しろ江戸っ子なものですから自分を云うのに「あちし」とか云い、どうかすると「べらんめえ」調子までもが出てしまいます。ところで、いきなりの設定で恐縮ですがこの正しいことに生一本な和子を何とか鬱屈させよう、悪の道に誘い込もうとする〝悪魔〟がなぜか登場致します。和子のような純な魂は悪魔にとっては非常に垂涎を誘われるようで、色々な仕掛けをしては何とか悪の道に誘おうと躍起になる分けです。ところが…です。この悪魔を常日頃から監視し、もし和子のような善なる、光指向の人間を悪魔がたぶらかそうとするならば、その事あるごとに〝天使〟が現れてこれを邪魔(邪天?)致します。天使、悪魔とも年齢は4、50ぐらいですがなぜか悪魔が都会風で、天使はかっぺ丸出しの田舎者という設定となります。あ、そうだ。申し遅れましたがこれは「喜劇」です。随所に笑いを誘うような趣向を凝らしており、お楽しみいただけると思いますが、しかし作者の指向としましては単なる喜劇に留まらず、現代社会における諸々の問題点とシビアなる諸相をそこに込めて、これを弾劾し、正してみようと、大それたことを考えてもいるのです。さあ、それでは「喜劇・魔霧の渡し」をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 17:58:22
19692文字
会話率:85%
「芸術は男の世界」であることが、常識だった江戸時代。浮世絵も例外ではなく、同時代に活躍した名立たる浮世絵師のほとんどは男性です。しかし、特異な境遇から浮世絵に触れ、才能を発揮した女性がいました。それは「葛飾応為」(かつしかおうい)。偉大なる
「葛飾北斎」(かつしかほくさい)の娘です。
嫁ぎ先から戻って以降、葛飾北斎の晩年を支え続け、共同制作の浮世絵を残しました。自身のみで手掛けた作品数は少ないながらも、浮世絵界に新風を吹き込んだ葛飾応為。魅力溢れる代表作をご紹介すると共に、男勝りな性格や、父・葛飾北斎との逸話を紐解きながら、謎に包まれたその生涯にも迫っていきます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-29 12:16:07
11154文字
会話率:0%
葛飾北斎も描いた、百物語に登場する「小幡小平次(こはだ こへいじ)」。彼は、江戸時代の歌舞伎役者で、幽霊の役で名をあげた後に殺害されて自分を殺した人物のもとへ幽霊となって戻ってきたという実在しない人物です。これは妖怪ではなく、幽霊の分類とさ
れています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-30 15:22:52
8358文字
会話率:8%
天下の浮世絵師、葛飾北斎が平成の両国にタイムスリップ!?売れない漫画家、岡田と共に、江戸時代に帰る方法を探す。その謎を解く鍵は、「日本一の大発明家」が握っていて……
最終更新:2024-03-12 19:15:54
41910文字
会話率:69%
達郎はある日突然タイムスリップし、やってきたのは二百年前の江戸時代! 葛飾北斎、葛飾応為、柳亭種彦、渓斎英泉、山東京山、為永春水、そして曲亭馬琴――町人文化が艶やかに花開き咲き乱れた化政文化のど真ん中! 達郎は僥倖と奇縁に恵まれてとある書肆
(本屋)に拾われ、そこで江戸の町人として生活することとなる。
歴史は俺に何をさせようとしているのか――はこの際一切全くこれっぽっちも心底からどうでもよく、求めるものは健康で文化的な最低限度の生活。その実現のため、達郎は未来知識を使って(エンタメ業界で)無双しようとする。打倒八犬伝、打倒曲亭馬琴を掲げ、達郎は疾風怒濤となって文政という時代を駆け抜ける!
(本作はカクコムにも投稿しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 12:00:00
289379文字
会話率:50%
その鷺は、朝に生まれて夜に死ぬ。
꧁ 『刺鳥刺』v×s『金朱の鷺』の奇恋譚 ꧂
江戸時代中期、享保四年(1719)。
八代将軍 : 徳川吉宗の享保の改革により、生類憐みの令で絶えていた『鷹狩り』が蘇った、鳥政治の治世。公僕となった鷹
匠に、餌鳥を捧げる『刺鳥刺』達が居た。
公議鷹場、武蔵国葛飾郡・東小松川村の
御鳥見下役 :『刺鳥刺見習い』の蒿雀-あおじ-は、
亡き師匠 : 加納 源進の遺薫から逃げ出した。
――往くは、相模国鎌倉郡の宿場町・戸塚宿の
『平旅籠 火鳥屋』。
嘘か誠か。『金朱の鷺』に逢えるという噂に胸を高鳴らせ、蒿雀は暖簾を潜ったのであった。古巣と金子を垣間見れば、刻限は十一日《とをかあまりひとひ》。幻の逢瀬を夢見るなら、心身を燃やしてでも叶えるべきだ。
꧁ 蒿雀・緑の挿絵 ꧂
【 https://38415.mitemin.net/i807117/ 】
꧁ 檀弓・火の挿絵 ꧂
【 https://38415.mitemin.net/i807118/ 】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 01:14:11
10027文字
会話率:57%
バレ句って、叡知な句ってことですが、実際は小中学生みたいなのが多いです。で、わたしも詠んでみました。
最終更新:2023-11-25 20:35:06
584文字
会話率:0%
2022年に詠んだ俳句を二十四節気ごとに投稿していきます。二十四節気は立冬とか冬至とかのあれで、1年を24等分にしています。まあ、季節に応じた俳句を詠んだってことです。
この句集は2023年分の「写真のない俳句」の続編のような感じですが、こ
ちらは時系列に並べていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 13:17:49
7092文字
会話率:0%
「写真のない俳句」という変なタイトルは、いろんな場所で撮った写真をもとに俳句を詠むことがほどんどだからです。そのため、句ごとの繋がりはないのですが、他人の撮った写真を見せられるような感じで読んでいただければ幸いです。
いちばん最近詠んだもの
から少しずつ以前の句を足して、去年のを載せたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 18:00:00
1259文字
会話率:0%
東京連邦の安達秀徳政権は関東サミットで、グンマ帝国と熊谷立憲共同体が推進する利根連邦構想を支持した。
しかし、東京東部3州(葛飾、江戸川、足立)の一部が利根川流域に含まれる事が問題視され、「町田は東京じゃない、多摩は東京じゃない」などと主張
する小東京主義者なのではないかと疑われていた。
これはそんな時期にある通信社が発信した記事のアーカイブである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 23:33:44
1511文字
会話率:9%
とある女の子が『少し変わった』学校に来てしまった話です。
最終更新:2023-09-22 00:45:17
12175文字
会話率:32%
笑っていないといけない女の子のお話です。
少し残酷なところがあります。
最終更新:2023-07-30 15:25:07
2034文字
会話率:31%
オタク高校生、有島悠之介は、実は天才的ラノベ作家である。そんな彼には憧れている同人イラストレーターがいる。その作家の名前は、きらり先生である。実は学年一の美少女、吉岡アリスなのだが。実は彼女は、有島悠之介の片思いの女の子だった。ある日、悠之
介は、きらりにイラストを頼む。2人が出会い、アリスが所属している葛飾ノーベル同好会入部した。2人はサークルメンバーと共に、コミケ、即売会と出るために、奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 19:55:32
28812文字
会話率:49%
警視庁第二機動捜査隊の青山 一は所轄の葛飾署から機動捜査隊に配属する事になった。
青山が配属したのは機動捜査隊の捜査第2班班長指揮いる倉本警部に配属となった。
そして、青山が配属したのが捜査主任の安藤警部補の安藤班である。
最終更新:2022-11-28 22:20:03
6322文字
会話率:68%
三年越しのバイト先の先輩後輩で、つい半月前から付き合い始めた葛飾四郎と庵田めいくのふたり劇。
少なくともこの短編において、悲劇は存在しない。
とりあえずは、ヒロインの名前ありきということで(笑)
(本作に関しては、くろひつじ様のコラボ声劇台
本への流用を想定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 21:00:00
3966文字
会話率:53%
西暦2168年、高校が5年間ある世界。田舎の高校が肌に合わなかった主人公は東京近郊の高校という「日本の異世界」に転校する。
最終更新:2021-11-17 15:03:41
20786文字
会話率:0%
明治22年。東京。新橋ステンショに止まった鉄道から、一人の男が降りてきた。その男の名前は葛飾余慶。葛飾北斎の曾孫を名乗る余慶の描く絵は、人の業を写すという噂があった。
最終更新:2021-08-26 09:29:27
32807文字
会話率:66%
森田健作千葉県知事が、芸能事務所の最高顧問就任を画策している。
メディア・ファシズムの結果、生まれた衆愚政治家であり、千葉県には、早稲田大学に多数在校生を輩出する東葛飾高校、「とうかつ」が在る。
「週刊朝日」的な低俗雑誌文化がそこに見
られる。
アドルフ・ヒトラーは、鋼の肉体と芸術センスを持っていた。ゲッペルスを宣伝相として、歴史上悪に類を見ない残虐非道な行いをした。
その結果、満員電車のような、人を人と見ないような「効率的」なシステムが生まれた。
エロ記事に目を満員電車で見ている場合ではないですよ、世の「おとーさん」。筆者も、満員電車に揺られました、早稲田大学時代。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-27 08:34:23
854文字
会話率:0%
荒川の河川敷で行われる花火大会は、堀切の小学生にとって夏休み最初のイベントであった。
そんな日に、転校した由美子が戻ってきている噂を聞いた子供たちは、それぞれの思いを抱えながら、町のどこかにいる由美子を探し始める……
時代が平成に移り変わっ
た頃の東京、下町で暮らす子供達が、同じ町で、同じ時間を過ごしながらも、それぞれが違う思いを抱えながら花火大会の夜を迎える、ノスタルジックな背景を描いた物語。
※この作品は『カクヨム』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 19:55:41
59659文字
会話率:43%
アニメーション制作会社で働く主人公が江戸時代にタイムスリップ。
そこでいろんな出会いを経て成長する物語です。
最終更新:2020-04-20 00:30:24
1205文字
会話率:12%
2004年春、京都の和菓子屋の娘が「東下り」しました。日本サッカーの名門、葛飾クラブの女子ユースチーム・プリンセーザに合格した藤原杏木は幼き頃より鞠に勤しんだ蹴鞠ガールでございした。
杏木を待ち受けていたのはサッカー漬けの毎日、そして
同様に全国から集まった足自慢の少女たちとの共同生活です。
そんな杏木が夜な夜な話しかけるのは物言わぬ鞠なのでした。彼女の鞠には蹴聖と呼ばれた名人・藤原成通と三人の鞠の精が宿り、昼夜を問わず鞠を叩きこみます。しかしそれは他の者には見えません…
なでしこジャパンの名称が誕生した年を舞台にした女子フットボール賛歌、キックオフ! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-01 19:17:56
304497文字
会話率:37%
葛飾修作(かつしか しゅうさく)。
高校生の彼はいつも孤独である。
彼女もいなければ友達もいない。
唯一誰にも負けないことは人を魅了する
『絵の才能』であった。
そんなある日、いつも通り1人で下校していた時。
彼は天使のような女の子に出会う
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-21 00:56:27
400文字
会話率:20%
本木徹子は東京は葛飾区柴又の近くにある昔からの和菓子で育ち、毎日、
多くのお客さんが来る、繁盛店だった。毎日、通りを歩いている人を見ている内に
、その人の特長はもちろん、住所、年齢、仕事、既婚、未婚、恋人のいるいない、
恋人の名前など、聞こ
えた情報は、片っ端から覚えてしまう、不思議な能力の
持ち主で、近くの交番でも、その情報で、数件の事件の解決に役立った程だ。
そう言う事で、彼女と同じ能力のある人を集めて、警視庁に特別犯罪行動分析課を
作り、全国の警察から、彼女様な超能力のある人を面接して集めて、犯罪撲滅に
貢献してもらおうと考えた。しかし、知りたくない情報まで知ることもあり、
本木は、自分の心の中での葛藤もあり、一時警察を辞め、占い師も、したが、
世の中の役に立つのならと再度、特別犯罪行動分析課の設立のために、自分の
様な人を探し出す仕事をする事にしながら、中学時代の5人の仲良しの1人と
結婚した。その後、展開しく物語は、読んでのお楽しみです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-01 10:05:48
59348文字
会話率:1%
いつまでも新米扱いされる駄目刑事・美加(山猫)。怪しげな物で商売をする和葉(黒猫)。
いつも和葉に嫌味を言われながらも自らの存在意義に嫌気を持ちながらも、美加は〝魔具〟によって起こされる事件に関わっていくこととなる。
最終更新:2019-02-25 00:57:40
2426417文字
会話率:21%