その力を手に入れし者、まさに人智を超えたる王者の一人となれり――。
栄華を極めた帝国が滅び去り、新たなる秩序の誕生した時代。
砂漠の町ジグラト・シティの貧乏修道院で働くアクセルは、日々医術でもって人々の病を癒す仕事に励む少年だった。
だがそんなある日、悪漢に追われる幼い兄妹を助けたことから、想像を絶した巨大な騒乱へ巻きこまれる事態となってしまう。そう、それはシティはじめ、周辺一帯を覆い尽くさんとする不吉な戦の雲……。
否応なく、世界はいつしか速度を上げて暴虐の嵐へ突き進もうとしていたのである。
そして時は乱世、力こそが全ての時代。すなわち戦争の陰には、常にある畏怖すべき物体が存在した。
その脅威的な破壊力もたらす唯一のもの――それが「オーバー・ブレイク」。原理も仕組みも、何もかも全く解明されていない幻想と虚言に包まれた伝説的機械群。
<ほら話の中の馬鹿げたからくり>。
むろん、少年の住まう地に襲い掛かる戦乱にも、その胡乱な姿が陰に陽に見え隠れするのは言うまでもなかった。まるでそれは神が与え給うた試練のように、少年の前に傲然と立ちはだかり、さらに決して消え去ることがない。
――野心と謀略禍々しく渦巻く荒野の中、しかしてある恐るべきひとつの<機械>が、今まさに世界の片隅で静かに目を醒まさんとしていたのである。
それがいずれ大陸に凄まじき大戦をもたらすことになるなど、まだ誰一人知らぬまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 16:54:11
168076文字
会話率:42%
人気上昇中だった動画クリエイター〈シルバ(中田銀)〉が、山中の空き家で絞殺体となって発見された。事件前に偶然、一度だけ〈シルバ〉と接触した丸多好景(まるたよしかげ)は、被害者の友人北原遊矢(ゆうや)を誘い、捜査に乗り出す。
「密室で行わ
れた殺人」、「家屋の持ち主の失踪」、「被害者の恋人〈美礼(みれい)〉の不審死」、「その前の恋人〈ちょいす〉の異常な行動」など、調べを進めるうち不可解な点はいくつも出てきた。
丸多は事件当日、被害者と同行していたクリエイターグループ〈東京スプレッド〉に目をつける。彼らには〈シルバ〉を殺害するのに十分な機会と動機があった。彼ら五人はそれぞれ、〈キャプテン〉、〈ニック〉、〈モジャ〉、〈モンブラン〉、〈ナンバー4〉と、ネットで使うハンドルネームでしか名乗ろうとしない。
―――正体不明の「胡乱(うろん)の者たち」の企みは、そして常軌を逸した密室殺人の手法とは―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 01:22:42
182934文字
会話率:47%
120万字をこえる大長編小説の序文です。病院に閉じこめられた記憶喪失のわたしさんがセックスを中心に様々な事柄を語りあい、私とはなにか、愛とはなにか、正義とはなにか、世界とはなにかなど、ややこしい問題について考えます。序文ではいささか傲慢な編
纂者により本作が『カラマーゾフの兄弟』をこえる総合小説であることが宣言されます。
※AMAZONのKindleStoreで現在無料です。
※序文はライセンスフリーです。商標利用ふくめて加工・配布・転載、自由にご利用ください。(ただし、作者と作品にたいしてある程度好意的なものにかぎります)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 17:06:06
198383文字
会話率:20%
(旧題:注文の多い婚約者)
貧乏男爵令嬢のアビゲイルが結婚を考えていた恋人アーサーから突きつけられたのは、理不尽な十三の注文だった。
『結婚後は領地を出てはならない』『実家から連れてきた使用人は全員帰すこと』『実家への援助は禁止』『領主・夫
・夫兄弟の仕事への詮索禁止』等の注文が並ぶ中には、『白い毛皮を着てはならない』などという意味不明なものもあって、到底受け入れられるものではなかった。
「こんなの絶対受け入れられない!」とキレたアビゲイルに対し、アーサーは理解を示すことなく冷たく婚約破棄を言い渡したのだった。
新しい結婚相手を求めて夜会に頻繁に参加するようになったアビゲイルだったが、寄ってくるのは胡乱な男ばかり。まともな人が現れたかと思えば、何故かアーサーに邪魔されて惨敗続き。追い討ちをかけるように、毒母が顔も知らない富豪に自分を売り込んだと知らされる。
失意のアビゲイルの前に手を差し伸べてくれたのはアーサーだったが……彼には何やら思惑があるようで。
アビゲイル編/全11話完結
アーサー編/未定
※カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 12:00:00
69369文字
会話率:40%
貧乏男爵令嬢のアビゲイルが結婚を考えていた恋人アーサーから突きつけられたのは、理不尽な十三の注文だった。
『結婚後は領地を出てはならない』『実家から連れてきた使用人は全員帰すこと』『実家への援助は禁止』『領主・夫・夫兄弟の仕事への詮索禁止』
等の注文が並ぶ中には、『白い毛皮を着てはならない』などという意味不明なものもあって、到底受け入れられるものではなかった。
「こんなの絶対受け入れられない!」とキレたアビゲイルに対し、アーサーは理解を示すことなく冷たく婚約破棄を言い渡したのだった。
新しい結婚相手を求めて夜会に頻繁に参加するようになったアビゲイルだったが、寄ってくるのは胡乱な男ばかり。まともな人が現れたかと思えば、何故かアーサーに邪魔されて惨敗続き。追い討ちをかけるように、毒母が顔も知らない富豪に自分を売り込んだと知らされる。
失意のアビゲイルの前に手を差し伸べてくれたのはアーサーだったが……彼には何やら思惑があるようで。
☆カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 11:00:00
25680文字
会話率:40%
「いきなり犯人逮捕!そこから始まる驚愕の展開とは──」
コンテナ埠頭で発見された、「サモトラケのニケ」を模した奇妙な死体。
警視庁捜査一課の刑事、氷室と相棒内海は、その異様な光景に言葉を失う。
その直後、氷室たちは偶然にも激しいカーチェイ
スの末にひとりの男を逮捕。
男の名は佐伯──。
そしてその男の車からは、埠頭の被害者、そしてそれ以外にも多くのDNAが検出される。
これを皮切りに、氷室と佐伯の戦いが幕を開けた──。
本質と執着が絡み合う、未曾有のサスペンス!
連続殺人事件の奥に潜むものとは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 19:25:43
66229文字
会話率:26%
ねえ、神様っているのかい。ああ、いるさいるさ。そりゃ心にあるんだ。
キーワード:
最終更新:2024-09-01 17:12:37
1374文字
会話率:0%
「部長! 今日も完璧で素敵です!!」
「おやおや少年君、褒めても私が嬉しいだけだよ?」
「はい! 最高です!! 五体投地していいですか!?」
そんな感じの部長と少年君のドタバタハイスピードラブコメディ!
挿絵付きのアイコントークでサ
クッと読めますので、貴方もちょいと体験入部していきません?
以前短編で投降した作品 N9118HS の続きを読みたいと言われたので、オムニバス形式の連載と言う感じで、ネタが思いついたら更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 22:10:48
24464文字
会話率:76%
地方都市・彩座(あやざ)市で、異形や怪異と言った類いのモノの対処に従事する勢力へと必要物品を卸すことを生業とする以室商会(いむろしょうかい)。
そのアルバイトとして仕事をこなす佐治鷹尚(さじたかなお)だったが、ある日、取引相手の一つである
冥吏(めいり)から依頼の打診を直接受ける。
既に冥吏から「彩座市に溜まる塵の掃除」という初心者向けの依頼を受け対処に従事していた鷹尚は、新規の依頼がその延長線上にあることを聞き前向きに検討する方向で話を進めた。
その新規の依頼も難易度自体は低い案件だった筈なのだが、対処を進める内に事態はどんどんと胡散臭さを増していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 12:03:59
322442文字
会話率:29%
湿気と悪臭に満ちた、見知らぬ誰かの部屋で「鶴岡良治」は目を覚ます。
頭痛と共に起き上がり、暗闇の中で周囲を確認し始める。
シングルベッド、万年床の床、4段の本棚、ちゃぶ台、そして電源の切れたデスクトップPCが見える。手を顔に持っていくと、
長い髪、ひげ、吹き出物。自分の知らない自分。鶴岡良治の記憶とは異なる存在がここにいる。
押し入れから見つかる卒業証書とアルバムは読み進めると、一人の男の記憶が蘇る。
「亀倉太」
鶴岡の過去の記憶と亀倉太の記憶。一人の体に混在する二人の記憶。
ますます彼の置かれた状況が謎めいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 22:00:00
50303文字
会話率:9%
胡乱げなサークルで、胡乱げな友人と一緒に、胡乱げな事件に臨む話。
カクヨムにも投稿しています。
最終更新:2023-12-14 19:00:00
22054文字
会話率:69%
神々の代理戦争に巻き込まれた主人公は、女神からの願い【セカイのバランスを護る】を叶えるために奔走する。
様々な考えや力を持った転生者と魔王を止めるために一体どうするのだろうか。
……と実はシリアスながらも、割と胡乱な異世界浪漫譚
最終更新:2023-07-10 17:08:49
3822文字
会話率:31%
本作品は「風の国のお伽話」の続編であり、同作および「風の国のお伽話(幕間)」をお読み下さった方々に向けて書かれたものです。
風の国のお伽話:https://ncode.syosetu.com/n1147go/
風の国のお伽話(幕間):htt
ps://ncode.syosetu.com/n0966gw/
未読の方はそちらを先に読んでいただいた方が楽しめると思います。
むかしむかし、あるところにあったヴィンティア王国という名の風の国の、山村での戦いの後の物語。
小さな子爵領の臨時領主を国王から命じられた王族ユーキと、ユーキに戦いの才能を見出され生まれ育った愛する村を出て仕えることになった村人ケン。
前領主の遊蕩とその悪徳代官の放埓のために乱れた領をを立て直すため、周囲の者達や不思議な森に棲まう妖魔にも支えられながら、懸命に努力する二人。
やがてケンはユーキに命じられ、王都で近衛軍の訓練を受けてさらにその才能を磨く。
しかし王都には胡乱な貴族達もおり、国の権力の座を奪い取ろうと怪しげな企みを始め、ついには王家の人の動きに乗じて大事件を引き起こす。
魔法は無い。ジョブもスキルもアビリティも無い。そんな世界にもヒーローが必要になる時はある。
力を合わせて国の危難に立ち向かう二人と、二人を支える周囲の人々を描いていきます。
魔法っぽいものは妖魔にしか使えません。人間の戦いは剣や弓矢などの武器だけで行われる世界です。
妖魔は気に入った人間以外に関わることは好みませんが、その領分を侵せば容赦はしません。その強さは、人間は到底太刀打ちできないほどのものです。
戦闘で人が死傷する描写がありますので御注意ください。
第二部ではケンの恋愛が描かれますが、第一部同様に甘っチョロいです。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
表紙絵は雪丸ぬん先生作。使用許諾を得ております。
※ノベルアッププラスと同時掲載
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 17:00:00
754349文字
会話率:48%
盗賊の一味に育てられた「下人」は、音に聞く「光る君」に憧れ、母たちの手を借りて平安京へと逃げ延びた。しかし都は理想とは程遠い場所で、「光る君」のような人も見つからず、終いには胡乱な侍に鞭打ちを迫られる始末。やがて自らも疫病に倒れた「下人」は
、夢現のままに崩落したはずの羅城門に辿り着く。そこには光り輝く侍が座っていて──?
「ミリしら羅生門」「光るマゾの侍」「ゲーミングマゾ侍」などの名前で親しまれた短編です。(Web公開後、短編集『ブラームスの乳首 他十二編』に収録する際に修正を加えました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-11 01:00:05
10065文字
会話率:1%
瞬 青波は大昔に滅んだ王族の末裔で、特殊な術を受け継いでいた。
その術を使い、幼馴染みで今は皇帝となった春霞の様子を見守っていたが、突然、彼に対して術が使えなくなってしまう。
春霞が心配で、後宮で働き始める青波。
皇帝が死にかけ
ているという話を聞くが、相変わらず術は使えないまま……。
焦る青波の前に現れたのは、幽体となった春霞だった!?
こじらせ皇帝×ツンデレ術師=恋愛コメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 19:18:32
30183文字
会話率:45%
世にも奇妙な物語っぽい『胡乱な』世界を表現したショートショートです。毎日更新。
最終更新:2021-12-25 20:00:00
32240文字
会話率:13%
ときは21世紀末。回転寿司屋にふらりと入った「私」の前には、胡乱なメニュー、過激化したクレーマー、おかしなロボット、謎の女子高生からの依頼……
noteで開催された私設賞「第二回逆噴射小説大賞」に応募した「続きが読みたくなるパルプ小説の冒頭
800字」と、その続きです。
自分が「パルプ小説」に求めるもの、シュールでコミカル、馬鹿馬鹿しく極端なものをなるべくたくさん入れました。続きがあるっぽい終わり方ですが、今のところありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-19 18:31:32
23334文字
会話率:43%
銀色の「雲」が空を覆うたび、外出禁止令が出る。経済は停滞、イベントは中止、日常に混じり込む不穏、マイペースな女子ふたり。
2020年の日本(パラレルワールド)が舞台の百合っぽいSF、終盤は胡乱な感じになります。
この作品には自傷行為に関
する記述が含まれます。
毎週金曜日更新、4/30(金) 完結予定です。BOOTHで有料版買うと一気読みできます。
PDF版(100円)
https://mori-toma.booth.pm/items/2675073
連載版と有料版の内容は同じです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 17:00:00
54623文字
会話率:29%
タイトル通りのアレやコレ。
最近、特に増えてたので色々と言いたくなってしまったのである。
何番煎じだよと言わないで。
最終更新:2021-10-21 20:28:40
7992文字
会話率:7%
ふと思い付き、筆の乗るままに、
タイトル通りのことを論じている気がする、
胡乱でどうかしている、
エッセイっぽいようなテキスト。
最終更新:2021-09-03 18:07:43
4708文字
会話率:16%
普通の高校生だった白柳恭介がカナダで修学旅行中テロにあってしまう。
目が覚めると異世界に来てしまったらしい。
異世界では特殊スキルが与えられるが、恭介に特殊スキルはなかった。
しかし恭介は歴代の陰陽師のため仲間とともに異世界を旅する話。
最終更新:2021-10-09 09:45:27
9739文字
会話率:43%
神戸の高台にあるスパーランドの露天の岩風呂で足の指を揉みしだいていた松森氏は、右足の指の股が五つあることに気が付く。目で見ている限り指は5本で間は4つ、だが、両手の感触だけで確かめると、やはり五番目の間がある。驚いた氏は、かねてより友人か
ら聞いていた垂水の町の神経科医のもとを訪ねる。診察した医者は、第五の股の存在を追認するや、正直に困惑し、率直に見放してしまう。迎えに来た細君が松森氏を慰める。
翌朝、依然として症状の治まらない氏は、やつれた自分の顔を確めようと鏡を覗いて恐怖に襲われる。鏡の中の自分の瞳に、見たこともない異星のような風景が映っているではないか。さらに確かめようと身を乗り出した時、何か人間でない顔のような物が一瞬現れて瞳の中からこちらを覗き、どこかへ消えて行った。松森氏は身の破滅を直感し、昨夜、自分に起きた異変を調べるうちに迷い込んだひとつのネット広告に一縷の希望を見出す。そこには「応用位相幾何クリニック」とあり、胡乱な文言が並んでいた。松森氏は覚悟を決めて、細君の寝顔を胸に刻み込むと、ひとり七月の町へ出て行く。
重複投稿サイト:カクヨム,novel days,エブリスタ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 19:59:02
11786文字
会話率:42%
草原の国と王都を航路でむすぶ〈はずれの港町〉にて、内海から漂着した沈没船の船荷から、場末のギャング団の少年バドが〈伝説の宝石〉のかけらのひとつ――〈湖面の蝶〉を発見する。
〈伝説の宝石〉は「六つあるかけらを集めると願いが叶う」という胡乱な
伝承をもつ宝石だった。
時をおなじくして、王都に向かうため乗船すべく、盗賊組織〈鹿の角団〉のザウター、ティファナと、沙漠の国の一行アルバート、ディレンツァそしてルイたちが続々と港町へと集まってきていた――。
英雄になりたいという大望をいだき、幼なじみのトレヴァと故郷をとびだし、港町でギャング団に所属したバドだったが、堕落したギャング団リーダー・デュアンとその恋人メオラ、信用できない同僚のトミーとの関係に嫌気がさし、〈湖面の蝶〉を利用して、〈鹿の角団〉に取り入ろうとするが……。
〈湖面の蝶〉は、それぞれの運命を翻弄する。
アルバートたちは、思惑のなかゆれる〈湖面の蝶〉を手に入れることができるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 10:22:03
177777文字
会話率:18%
草原の国のはずれの丘に、古城があった。そこは諸人より「星のふる丘の月の城」と呼ばれていた。
かつて、王国の発展に寄与したことで名誉貴族の称号を得た名うての商人ベノワが財宝をかくし、さまざまな罠をしかけて建築したその城は、時を経て、あるじが
不在になって以降、積年の風雨と夜盗のしわざで廃墟と化していた。しかし、長い歳月をもってなお、発見されていない宝物がひとつだけあった――〈伝説の宝石〉のかけらのひとつ〈荒城の月〉である。
〈伝説の宝石〉は「六つあるかけらを集めると願いが叶う」という胡乱な伝承をもつ宝石だった。
ベノワの手記に遺された謎――「月の裏側」にかくされた宝石片をもとめて、盗賊組織〈鹿の角団〉幹部ハーマンシュタインの刺客ザウターとティファナが古城をめざすなか、ハーマンシュタイン率いる軍勢に滅亡させられた沙漠の国の生還者アルバート、ディレンツァそしてルイもまた、辺境の街をおとずれていた。
アルバートたちは、熱病に苦しむ少女ローチを救う手立てをもとめて月の城に向かった巨人族の子ブルーベックを追いかけて、月の城に挑むのだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 10:00:00
162014文字
会話率:13%