大陸から離れ大小の島が寄り添うように浮かぶ東雲列島。未だ魑魅魍魎がはびこるこの島は人間同士による群雄割拠も久しく鳴りを潜め、人々は天子を頂点とした朝廷による統治のもと大きな争いも無い平和な世の中を謳歌していた。
ここ中州国はそんな東雲
本島の中ほどに位置する国。風光る空のもと、天上に流れる少女は今まさに辺境の山地へと下り立とうとしていた。
――少女の正体と太平の世に暗躍する悪僧の淫謀とは? 中州国を股に掛け、少女と若き百姓兄弟達が繰り広げるてんやわやの珍道中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 20:23:30
133786文字
会話率:57%
貧しい百姓の子、桃太郎。人間の作り出す戦禍がこれを傷付け、自然がその豊かさでもってこれを癒し、そして最後に自らによって、桃太郎は再び戦いへと接近していく。
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最終更新:2024-04-29 15:22:29
62506文字
会話率:41%
遊郭に売られたら跡取りにされ、一生「制外者(にんがいもの)」として生きていく羽目になった。
遊女や役者などが制外者として人別帳(戸籍)から除外されていた時代。
幼い頃に姉とともに遊郭へ売られた勇次は制外者とされ、非人と同等の扱いを受けてい
た。
彼らが住む遊郭は非公許であり、遊神(ゆうじん)の張る結界によって新政府の目から隠されている「かくし閭(ざと)」。
勇次はとっとと借金を返して遊郭から抜け出し、平人に戻ることを目指していたが、妓楼の息子が家出したことで跡取りにされてしまう。
このままでは一生俺は制外者だ。
鬱屈した日々を送っていたある日、貧しい百姓の美少女に一目惚れ。
平人の彼女と一緒になりたいと切望し、なんとか身分差を乗り越える方法はないものかとあれこれ模索する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 07:03:16
152024文字
会話率:44%
とある博打屋に住む右近は無宿の者だ。ここに来るまでの過去を誰一人として知らない。
吉原で育ったと言うものもあれば、関八州(現在の関東地方)から流れてきたと言うものもいる。育ちの良さからとあるお武家様のご落胤だと言う噂もある。
実際、
同心の方も右近に会うために博打屋を訪れる。
……作者が岡っ引は私立探偵もどきという事実をネットで見てしまったがゆえに、出来た創作です。
御用聞きというのは岡っ引のことです。
岡は「岡目八目」と同じく脇の立場であることを指し、公儀のお役人である同心ではない脇の人間が拘引(逮捕)することから岡っ引と呼ばれた。
御用聞きは博徒やエタ、的屋などのやくざ者や親分と呼ばれた地域の顔役がなっていたことが多く、下っ引や手下と呼ばれる子分を持つことも多かった(ウィキペディアより)。
無宿(むしゅく)……江戸時代において現代の戸籍台帳と呼べる宗門人別改帳から名前を外されたもの。現在の住所不定無職と同様に必ずしもホームレス状態にあるわけではない。連座を恐れた親族から感動された町人や、軽罪を犯して追放刑を受けたものもいたが、飢饉や商業資本主義の発達による農業の破綻により、農村で生活を営むことが不可能になった元百姓もいたという(ウィキペディアより)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 21:07:18
11613文字
会話率:61%
天正十年六月、本能寺にて織田信長が家臣の明智光秀の謀反によって討たれた。
その後、光秀も羽柴秀吉との山崎の合戦に敗れ、敗走中の小栗栖において落武者狩りをしていた百姓の竹槍によって命を落とす。
通説はこうであるが、実はこれらに隠された話があっ
た。
歴史最大のミステリー「本能寺の変」に隠された真相と共に、光秀終焉の地「小栗栖」において起こった一夜の出来事をダイナミックに時にコミカルに斬新な仮説を元に描かれる歴史アクション。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 18:18:09
134342文字
会話率:33%
。。。。。。。。。。
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最終更新:2024-01-20 20:51:41
53768文字
会話率:35%
下賜された豚に混じっていたもの。
夏のホラー2023参加作品です。
最終更新:2023-08-24 09:00:00
885文字
会話率:12%
この物語の主人公は、越後の百姓の倅である。
本当は跡を継いで百姓をするところ、父の後釜に邪険にされ家を出たのであった。
江戸に出て、深川で飛脚をして渡世を送っている。
歳は十九、取り柄はすけべ魂である。女体道から女観音道へ至る物語である。
慶応元年五月、あと何年かしたら明治という激動期である。
その頃は、奇妙な踊りが流行るは、辻斬りがあるはで庶民はてんやわんや。
これは、次に来る、新しい世を感じていたのではないのか。
日本の性文化が、最も乱れ咲きしていたと思われるころの話。
このてる吉は、飛脚であちこち街中をまわって、女を見ては喜んでいる。
生来の女好きではあるが、遊び狂っているうちに、ある思いに至ったのである。
女は観音様なのに、救われていない女衆が多すぎるのではないのか。
遊女たちの流した涙、流せなかった涙、声に出せない叫びを知った。
これは、なんとかならないものか。何か、出来ないかと。
……(オラが、遊女屋をやればええでねえか)
てる吉は、そう思ったのである。
生きるのに、本当に困窮しとる女から来てもらう。
歳、容姿、人となり、借金の過多、子連れなど、なんちゃない。
いつまでも、居てくれていい。みんなが付いているから。
女衆が、安寧に過ごせる場を作ろうと思った。
そこで置屋で知り合った土佐の女衒に弟子入りし、女体道のイロハを教わる。
あてがって来る闇の女らに、研がれまくられるという、ありがた修行を重ねる。
相模の国に女仕入れに行かされ、三人連れ帰り、褒美に小判を頂き元手を得る。
四ツ谷の岡場所の外れに、掘っ立て小屋みたいな置屋を作る。
なんとか四人集めて来て、さあ、これからだという時に……
てる吉は、闇に消えたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 22:05:25
143797文字
会話率:76%
商人の国と軍人の国の間にある村の人々からおひとよしと呼ばれていた貧乏農民がひょんなことから力を授かり、村の英雄となる物語。
最終更新:2023-03-23 23:47:33
509文字
会話率:29%
時は幕末、藩を追い出された、鳥咲弥七郎がある人と出会い、職にありつく話です
最終更新:2023-03-12 23:21:16
1896文字
会話率:68%
15世紀。戦国時代。
武蔵国の百姓、源五は長柄足軽として戦場にいた。
長い槍を持ち、戦場において柵をたてる。長柄足軽は、時間を稼ぐための肉の盾だ。
肉の盾を維持するため、長柄足軽は調練を通して団結心を築く。
最終更新:2023-03-09 22:45:01
6344文字
会話率:34%
東京都で唯一レールのない町、これが武蔵村山市。そこに一家四世代で住む比留間家、笑いあり涙ありの家族の物語。主人公の小学6年生の大五郎は、元お百姓の大じいちゃん、元小学校教諭の大ばあちゃん、元警察官のおじいちゃん、民生委員のおばあちゃん、塾教
師のお父さん、芦川いづみ似のお母さんに囲まれて、今日も元気です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 09:18:17
28207文字
会話率:45%
時は江戸。その年の日照りはいつになくひどかった。雨ごいのため、夜中、神社にお参りしていた百姓のせがれ、十歳の信八(しんぱち)と、その飼い犬、鳶丸(とびまる)は、奇妙な物音に導かれて、不思議な出会いをはたす。
全五話完結済み、約15000字で
す。
霜月透子様・鈴木りん様主催『ひだまり童話館』開館八周年記念祭(2023年2月22日開催)参加作品です。使用したお題は、「たぷたぷ」(メイン)、「ぬくぬく」「八」(サブ)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 13:28:38
15435文字
会話率:23%
サチは、今日も学校を満喫している。
ちょっと生意気だけど優しい 圭太さん
お金持ちでいじっぱりだけど、何処か憎めない 洋子さん
貧乏ではあるが、寄り添って笑いあえる家族
だが、そんなサチの生活に、暗雲が立ち込め・・・
最終更新:2023-01-18 18:31:35
35057文字
会話率:14%
時代はなんちゃって明治!!
海軍士官の兄様は、私、桐生りまに馬車の窓からとある殿方の姿を見せた。
その方が半裸であることに非常に驚いたが、他の男達とは頭一つ分違う背の高さと凛々しさをお持ちの方だった。
「あれをどう思う?」
兄様は、嫁を今だ
に娶らないことで、男色の方だと市井では有名な方だ。
私は余計な事を言うまいと思いながら、兄様に答えていた。
「見事な男でございますなあ。」
――私の輿入れが決まったのはその一週間後でございます。
アルファポリスで投稿していたもの「百姓上がりの陸軍士官に嫁いだ娘は兄様との板挟みに苦悩する!」です。
兄様と板挟みになっていないし、ラブラブが足りないので、改訂を入れていきます。
よって、改題もしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 07:55:28
132346文字
会話率:36%
どこにでもいる普通の百姓のおばちゃん・千代。しかしその正体は忍者である。そんな彼女はどうやら手紙を運んでいるようだが、その道中でトラブルに巻き込まれて――?
※秋の歴史2022参加作品です。
最終更新:2022-10-13 08:00:00
7123文字
会話率:30%
俺はウイルス研究をしている一般人だ。いつもの作業で慣れ切っていたんだろう。作業に夢中になっている内に作業台の上に置いた治具に気が付かず。俺はそのまま防護服を引掛け破いてしまった!俺はそのままウイルスに感染し・・・目が覚めたら体が縮んでしまっ
ていた!!
小さくとも頭脳は同じ!!!名・・・ゲフンゲフン。
この貧しさはなんだ?一体いつの時代なんだ??お腹が減ったよう。お腹一杯、ご飯が食べたい。
よし!俺は絶対、生きてやる!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 17:00:00
251898文字
会話率:46%
日本一の米所「銃米村」は毎日死人が出る日本一危険な村だ。村の米農家は米に対するプライドが非常に高く余所者を嫌う。そんな村に命知らずの名無しの米農家がやって来る。彼は得意の早撃ちで米農家達を撃ち抜き奴らを肥料に変えた!
血みどろの戦いの中
、村の田んぼを牛耳る凶悪な米農家「沼田家」を追って「ライスキラー」の異名を持つ凄腕のパン屋の息子がやって来た!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 14:14:00
41844文字
会話率:51%
前回パングラムに初挑戦したのですが、褒められて嬉しかったのでまた挑戦してみました。
最終更新:2022-06-22 08:55:05
541文字
会話率:70%
水飲み百姓の娘、多津は、村名主の家の奉公人として勤め始める。同じ奉公人の又吉やお富、八代と日々を過ごすうち……。あの日の晩に、なぜ自分が泣いていたのか。あの時になぜあたしはついていったのか。その全てが今ここに答えとしてある。あたしはどうして
も乗り越えられない何かを、風のように乗り越えてみたかっただけなのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 07:19:31
16889文字
会話率:23%