辺境の寒村で診療院を営む医女・白蓮(びゃくれん)ユエは、村一番の変わり者と呼ばれていた。人嫌いで口数が少なく、観察眼は鋭く、薬草と解剖を愛する日々。
そんな彼女が突如、帝都の王宮に召し上げられる。
「帝妃が毒で死んだ。その死に、呪いの気配が
あるのだ」と。
──だが、ユエは鼻で笑う。「呪いで内臓は溶けない。これは、理の毒だ」
死を診て、生を知る。少女医師は己の頭脳だけを武器に、混迷の宮廷へと踏み込んでいく。
囲碁のように盤上に置かれていく情報。
香も占も使わず、推理で暴く“毒”の正体とは?
異端の医女が暴く、禁じられた真実。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:46:35
1448文字
会話率:40%
清盛王朝の都にて、宮廷薬師として仕える凌澄華(りょう・ちょうか)は、宮廷で起こる不可解な病死事件の真相を追う。原因不明の発作で次々に倒れる妃嬪や女官たち。噂は「呪い」と囁かれるが、澄華は冷静に医学と論理の眼でその裏に隠された陰謀を見抜こうと
する。
しかし、後宮は華やかな衣装や香りの陰に、権力と嫉妬、嘘と欺瞞が絡み合う迷宮だ。澄華は自らの薬学の知識を武器に、誰も気づかない“見えない毒”を探し当てるため、緻密な推理と観察を重ねていく。
やがて彼女は、事件の鍵を握る一つの薬草にたどり着く。だが、その背後には宮廷内の熾烈な権力争いと、澄華自身の過去にまつわる秘密が隠されていた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:38:45
6269文字
会話率:20%
かつて最愛の相棒を失った五嶌亮伍(いつしま・りょうご)。彼は警察を離れ、都内で探偵事務所を営んでいた。五年前の事件の記憶は、いまだ彼の胸に燻る復讐と無力感を残し続けていた。
ある日、警察官志望の若き女性、新妻亜佳里(にいづま・あかり)が突
然事務所を訪れ、「自分を弟子にしてほしい」と申し出る。最初は無謀で軽率な言動に辟易する五嶌だったが、命を投げ出そうとするほどの覚悟と、亡き兄への想いを知り、彼女を“雑用係”として住み込みで雇うことに。
その矢先、世間を騒がす「火元のないカップル焼死事件」が再び発生。事件現場近くで巻き込まれた亜佳里の危機を知った五嶌は、かつての事件と同じ「異常性」を感じ始める。
「これは本当に人の仕業なのか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:39:31
86995文字
会話率:46%
銀髪赤眼のクラスメイト・神良深憂は言った──「私、吸血鬼と人間のハーフなんだ」。
静岡県・森彼方市で相次ぐ連続失血死事件。
平凡な高校生・史門恭介は、血と闇の運命に巻き込まれていく。
謎多き転校生・音無林檎の登場。
教皇庁の名の下に動く
吸血鬼狩りの影。
そして、暴かれていく血の真実──
人間であることの意味を問う、現代魔術×吸血奇譚。
【作品・掲載ペースについて】
筆者隠埼一三が過去に書いていた作品のリベイク(焼き直し)作品です。筆者著作である「現代魔術は隠されている」と登場人物が被る部分がありますが、本作品のスターシステム的な立ち位置であるため本作品との世界観はパラレルな物と思ってください。
全37回予定、改稿が出来上がり次第更新という形にさせていただきます。
【挿絵について】
AIイラスト生成を利用した挿絵を付けています。
各話タイトルの末尾に⊕が付いてるエピソードには挿絵が挿入されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 15:29:04
41646文字
会話率:35%
M資金、下山事件、帝銀事件…
それら未解決事件の真相はこうだったのかも…に、トカラ列島悪石島に伝わる仮面神"ボゼ"のマスクを被った、米兵専門の強盗が迫っていきます。
フィクションですが、主要登場人物の多くに実在のモデルが
おり、史実も多く盛り込みました。
例えば以下のような出来事を扱っています。
・M資金(GHQ秘密資金)
・終戦直後、占領下の東京
・ゾルゲ機関(ソ連のスパイ組織)
・下山事件(国鉄総裁変死事件)
・渋谷事件(暴力団VS在日中国人抗争)
・RAA(国営売春)
・マッカーサーの刀狩り
・東京パレス(アジア最大のハーレム)
・再軍備(国防軍創設)
・シベリア抑留
・ヒロポンとアヘン窟(ドラッグ問題)
・帝銀事件(銀行員ら12名毒殺事件)
・マッカーサー暗殺未遂事件
・主人公の正体折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 13:02:02
11755文字
会話率:51%
神奈川と山梨の県境にひっそりと存在する霧深き村――霧降村。
かつて“祟り”の名のもとに封じられた香の技術が、いま再び命を奪い始める。
私立探偵・神代慎は、奇怪な変死事件の裏に潜む“香による記憶操作”の痕跡を追い、村に隠された禁忌の真実へと迫
る。
科学と信仰、記憶と幻想が交差する中、浮かび上がるのはかつて失踪した少女・香月真緒の影。
そして、彼女が残した“香の遺言”を継ぐ者の存在。
香りは祈りか、呪いか――。
◆登場人物
神代慎:元刑事の私立探偵。化学の知識で不可解な事件を読み解く。
橘颯:法学専攻の助手。冷静だが情熱的な一面を秘める。
宗方智尋:村の神職を継いだ青年。信仰と理性の狭間で揺れる。
香月真緒/香月透:かつての巫女候補。消えた少女が遺した香の記憶とは?
本格推理×怪奇幻想×サイエンス。
霧と香に包まれた祟りの村で、神代探偵が“記憶の毒”を暴き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
13112文字
会話率:27%
神奈川県内の進学校・清誉学園で起きた、女子生徒の転落死事件。
SNSに残された“自殺の証拠”動画、匿名アカウントの告発文、そして彼女の裏の顔。
だが、探偵・神代慎は静かに疑う。「人格は、演じられる」と。
サイバー空間に仕掛けられた“人格殺人
”のトリックを、
化学と論理で暴く本格学園ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:00:00
13239文字
会話率:26%
都内の老舗旅館で発生した、不可解な中毒死事件。
だが被害者は、十五年前に少女の死に関与したとされる元心理学者だった。
私立探偵・神代慎は、被害者が“記憶を操作する催眠術”の使い手だった過去に着目し、
一見単純な毒殺の裏に潜む、“声なき復讐”
の構図を浮かび上がらせていく。
記憶は証拠にならない。だが、それでも語らせることはできる。
湯煙に包まれた宿で、沈黙の証人たちがついに口を開く。
神代、橘、森下、そして神木警部が紡ぐ、記憶と倫理をめぐる第四の事件録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 12:00:00
13041文字
会話率:28%
come・me区シリーズ最初の1話!(名前に振り仮名がありません)
最終更新:2025-07-21 23:08:36
10924文字
会話率:95%
ある晩。いつものように夕食のデリバリーを利用した比嘉慧斗(ひが けいと)は、初めての誤配を経験する。
デリバリー専用アプリは、続けてある通知を送り付けてきた。
『比嘉慧斗様、死をお届けに向かっています』
その日から不可解な出来事に見舞わ
れ始める慧斗は、高野 來(たかの らい)という美しい青年と衝撃的な出会い方をする。
不思議な力を持った來と共に死の呪いを解く方法を探す慧斗だが、周囲では連続怪死事件も起こっていて……?
「第7回ホラー・ミステリー小説大賞」オカルト賞受賞作ですが、書籍化等の予定はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 15:08:17
108492文字
会話率:46%
高校の裏手にある湖で起きた溺死事件。徹の友達である直之はアンナ先生が犯人じゃないかと発言する。そして、徹はアンナ先生と湖で二人きりになると、アンナ先生が急に服を脱ぎだして……。
最終更新:2025-07-18 17:21:12
2858文字
会話率:34%
時は大正、旅の興行一座で見世物として飼い殺されている蛇娘の少女【白雪】
座長からの歪んだ愛と暴力で心身を擦り減らす白雪は、毎晩奇妙な夢を見る。
それは同じ青年に様々な方法で殺される夢。
そしてある時、夢の中の青年が現実に白雪の前に現れる。
青年は【探偵】を名乗ると同時に、白雪が『千年を生きる蛇神の生まれ変わり』だと告げる。
さらには近頃、帝都で起きている【連続焼死事件】は白雪のせいだとも言い、白雪に刃を向ける。
帝都の闇に魑魅魍魎の怪火が灯るとき、蛇娘と探偵の数奇な運命やいかに――
少しアングラな怪奇ロマンファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 17:00:00
19670文字
会話率:39%
—白蛇様、わたしは全ての謎を解き明かしてご覧に入れます
後宮で突如起きた怪死事件――その場に居合わせた下働きの少女・暁雨(シャオユウ)は、毒殺の容疑をかけられてしまう。
彼女を救ったのは、白髪の貴人・白蛇(はくじゃ)だった。
香りを“数
字”で見るという奇妙な能力を持つ白蛇は、暁雨の秘密の力に興味を持ち、弟子として迎え入れる。
後宮の奥で蠢く陰謀、消えた妹の行方、そして白蛇様との奇妙な日々。
暁雨は後宮の調香師となり、少しずつ真実へと近づいていく。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 12:23:11
49285文字
会話率:34%
『アポリア・マギア・コード』
――メフィストフェレスの議定書とProtocol Omega――
かつて、世界は終わった。
魂は燃やされ、信仰は数式に変わり、人類は〈意味〉を失った。
CIA分析官ノア・ウィンザーと、モサドの審問官ヴェロニ
カは、
一人のエクソシストの変死事件をきっかけに、世界の“終端構造”へと踏み込む。
発見されたのは、黒いUSB。
中には、《α→Ω遷移構造》と呼ばれる“魂の設計図”。
それは、かつて禁書として封印された『メフィストフェレスの議定書』と同一の構造を持っていた。
クロウ、ラケル、イプシロン、そして記号の審問を受ける者たち。
全ての魂は再構築の装置へと変えられ、やがて“神の鏡”に映し出される。
これは、祈りと科学が一致した世界で、
〈人類再構築計画〉の真実に触れる者たちの黙示録。
――そして最後に問われる。あなたは“目撃者”となる覚悟があるか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 18:54:02
18985文字
会話率:26%
【はじめに】 沈黙を破るために
2025年、名古屋の街は雨に濡れていた。児童相談所の看板は色褪せ、軒先で滴る水音が響く。遠く、救急車のサイレンが夜を切り裂く。毎年、約22万件の児童虐待相談が寄せられ、50から100人の子どもたちが命を落と
している。この数字は、単なる統計ではない。一つひとつの裏に、声にならない叫びがある。
本書は、2003年10月15日、名古屋市昭和区で起きた児童虐待致死事件を基にしたフィクションである。4歳の少年は、小さなリュックを背負い、浴室の冷たいタイルの上で息を引き取った。リュックには、震える文字で綴られたノートと、恐怖を訴える絵が遺されていた。彼の声は、誰にも届かなかった。
なぜ、彼は救われなかったのか。母の傍観、交際相手の暴力、保育園や児童相談所の沈黙、隣人の無関心。それらが連鎖し、幼い命を孤立させた。2003年から22年が経ち、児童相談所の体制は改善されつつあるが、依然として児童福祉司は不足し、1人当たり100件を超えるケースを抱える自治体も多い。2025年、私たちは何をすべきか。
児童相談所189番、通報アプリ「SafeKids」は、一人の命を救う第一歩だ。少年のリュックに宿った声は、今も私たちに問う。「あなたは沈黙を選ぶか?」本書を通じて、その問いを共有し、虐待を一つでも減らすことを願う。
勇気君の死を、決して無駄にしてはならない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 07:51:46
14454文字
会話率:38%
次のニュースをお伝えします。
昨年7月○○県で起こった女子大生殺害事件、同年10月に□□県で起きた女子大生轢き逃げ事件、そして今年1月に起きた男子高校生凍死事件の犯人と思われる人物が本日午前未明に崖の下で遺体となって発見されました。
崖の上
には履いていたと思われる靴があり警察は自殺とみて操作を進めています。
この3件の事件の被害者と犯人と思われる人物は高校時代の友人同士であったことからなにかトラブルがあったのではないかと警察は操作を進めていました…
そして彼女たちは転生する。因縁を抱えたまま。
異世界…コンティネントという新たな大陸で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 04:43:33
91570文字
会話率:59%
――全てを偽ってでも、そして、命に代えてでも守りたい。
その想いだけが、私達の真実。
1951年。英国で猟奇的な変死事件が多発していた。
政府や警察では原因や犯人の特定には至らず、被害者は何れも10代から20代目前の
女性で目も当てられない様な惨状で発見されている。
約50年前に起きたとされている切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)の事件に因んで、この事件は「切り裂きジャックⅡ世(ジャック・ザ・リッパーセカンド)」として、取り上げられた。
英国政府はこの事件の防衛策として、民間に夜中の外出や一人での外出を禁じ、護身用として銃などの武器を持つ事を勧告し、この事件は政府の深刻な問題となっていた。
その状況を見兼ねた、当時若干15歳の女王は自らの兄であり、裏警察(シークレット・ヤード)のボスであるグレア・ファブレットに、事件の捜査及び首謀者の暗殺を依頼。
そして、1952年――。
犯人はおろか、手がかりすらまだまともに掴めぬまま、一年と半年が過ぎようとしていた――。
相次ぐ猟奇的殺人事件の真相は?
物語が進む度に明かされる、少年少女の素性。
紫の少年と青の少年がその姿を解いた時、物語は幕を開ける。
架空の英国を舞台に混沌の時代の中、闇に生きる少年達の儚く残酷なSFファンタジー。
―― ――
―― ――
※この物語はフィクションであり、実際の人物・国家や出来事などとは無関係です。
また、この物語には残酷な表現があります。
心臓の弱い方や15歳未満の方の閲覧はオススメしません。
閲覧は自己責任でお願いします。
この小説は、実在する国家の名前や地名を拝借して、そこに架空の設定を盛り込んでいます。
現実の国家のシステムや地理とは、名前以外は全く関係ありません。
名前だけ拝借しています、名前だけ←
この作品は、エブリスタやハーメルン、HP作成サイトリゼの悪ノ歌姫のサイトにも掲載しています。
ボーイズラブ・ガールズラブのタグは念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 21:56:11
391178文字
会話率:24%
主にこの小説を構成する要素であり、想定している読者層
①ファンタジー
②昆虫
に興味のある層向け。
ある日、世界各地で昆虫の怪死事件が発生した。
どういうわけか昆虫が生存本能以上の大いなる意思に動かされたように一塊に堆積し、息絶え
る事例が多発したのだ。
ほどなくしてその現象が世界樹から産まれて世界に散らばった昆虫が、世界樹へと回帰しているのだと人間は悟る。
昆虫が世界樹に向かって飛び立ち、青空を黒に塗り潰す異様な光景を目撃してから、人々の築いた文明は瞬く間に崩壊していった。
昆虫での受粉がされず、植物や農作物はことごとく枯死。
昆虫を餌とする小動物、鳥、魚……さらにはそれらを捕食する大型生物の、連鎖的な絶滅。
養蜂、養蚕などの産業も崩壊し、死骸や排泄物の分解者(スカベンジャー)が消え失せて、荒廃した世界には生物の死骸が山のように散乱し始める。
さらには人々が食糧を求めて殺戮を繰り返し、加速度的に終末に近づく絶望に満ちた世界は静寂に包まれている。
それは決して心地よいものではなく、昆虫や鳥、小動物に加えて人間の全滅が近い徴であった。
ついに残った人物たちは限りある海洋資源に生命活動を頼りつつ、世界樹に世界滅亡の真意を訊ねるべく調査隊を発足。
そんななか家業の農家を継いだものの滅びゆく世界で、転職を余儀なくされた青年ゲオルグは、調査隊の仲間と共に世界樹の盛り上がった土の根元に掘り、見目麗しい精霊が胎児のように眠りにつく姿を発見。
一行は瑞兆の前振れと喜ぶも―――その世界樹の妖精レヴェラが終末の行く末を握るとは、彼らは知る由もなかった……
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
基本的には3人称1元視点のファンタジー小説となります。
この小説は各種小説投稿サイトに投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 22:56:33
8826文字
会話率:22%
近未来。仕事にもゲームにも使えるハイパーコンピュータが低価格になって一般家庭にまで広く普及していた。
MMORPG「聖夜の誓」が大ヒットする中、謎のプレイヤー連続死事故が発生。
捜査が進むと当初の偶然が重なった事故との見方は崩れ、巧妙
に仕組まれた殺人事件であることが判明。その裏には根深い理由が隠されていた…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 10:40:00
108025文字
会話率:30%
獣医学部の学生・朝倉真琴は、臨床実習で訪れた大学病院で、ある異変に気づく。動物実験の記録と、人間の治験データに「重なり」があるのだ。
やがて、実習先の研究者の一人が、謎の転落死を遂げる。
警察は事故死と断定するが、真琴は「実験動物」とし
て扱われた人間の存在を疑いはじめる。
調査を進めるうちに浮かび上がるのは、過去に病院で起こった連続幼児死事件、消えた研究データ、関係者の不審な死。
そして、誰も語ろうとしない“医学界の闇”。
真琴は、獣医師を目指す自身の信念を問われながら、命を「研究対象」としか見ない者たちの狂気と対峙していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:16:55
1493文字
会話率:34%
『普通』を『異常』に好む『普通』の学生『西園寺洋介』は、
普通を守り生活する為、日常を生き抜いていた。
『日常』の中に突如として現れた『非日常』。
彼の目前には。
翼の生えた少女が立っていた。
謎の不気味な『全国連続不審死事件』。
戦
場と化す東京・南雪谷。
顕れる最強の『執行人』、熾天使セラフィム...。
それら全てが混ざり合い、
世界は混沌へと導かれる。
少女、『トラオア・フロイント・アミークス』を中心に...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 23:00:00
94031文字
会話率:47%
憎い相手に呪いをかける事が出来る。
2020年 連日観光客で賑わう横浜元町。その町外れにある6階建ての黒いマンションには不吉な噂があった。601号室の郵便受けに、憎い相手の名前や写真を投函すれば、その相手に呪いをかける事が出来るというのだ。
杉浦美沙紀は、最愛の恋人を死に追いやった女への恨みを晴らすため、そんな都市伝説の様な噂に翻弄されつつも、すがるような気持ちで元町を訪れた。それが悪夢の始まりだった。
そして2025年。
数年前から都内各地で発生していた原因不明の変死事件がロンドンでも頻発する様になり。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 22:27:12
8569文字
会話率:13%
神祇省の零護庁に所属する三正照好(みせいてるよし)は守護神官として、大規模な社「海母大神宮」の警護を主な職務として、日常を過ごしていた。
ある時、海母大神宮の氏神域で悪霊による怪死事件が起こる。その事件には悪霊の上位種である「霊魔(れい
ま)」と呼ばれる危険な存在が関与していた。事件の容疑者として、三正の上司である五島が挙げられて身柄を拘束されてしまう。
しかし、事件が霊魔によるものであると報道され、神祇省本省より広域の守護神官と連携して、事件解決を目的とする神官統制の発令が下される。
捜査を進めていくと、五島が半年ほど前から霊障による体調不良のため通院をしていたことが明らかになる。
五島が通っていた病院の診断書を調べた結果、身体に無数の障害霊が憑依していたことが明らかになり、五島の自宅を捜索したところ、霊を引き寄せる邪悪な術が込められた護符が見つかった。
三正は、地元の霊視警察とともに護符を発行した貝村八幡神社社務所長である橋川に任意同行をかけるが抵抗したため、鎮圧して身柄を確保する。
しかし、署長に憑依していた霊魔、百視入道(ひゃくしにゅうどう)が姿を現す。
三正は百視入道を鎮圧することに成功するが、百視入道は今回の怪死事件を裏で画策していた霊魔でないことが判明する。
社務所長の橋川に不当な護符を渡した違法物売買集団を突き止めるため、捜査を続行すると、主犯格の笹山が浮上した。
笹山の居所を突き止めた三正は、名廻駅において、他の違法売買集団の構成員もろとも身柄を確保することに成功する。
名廻駅の現場捜査により、検出された神氣から海母大神宮の関係者が儀式術を行使した痕跡が見つかったため、海母大神宮の零護署及び社務所の職員を対象とした霊能身体検査を行った結果、萩原と佐岡の付き人である田代のものと一致する。
三正はすぐに萩原に連絡をするが、その直後、田代が突然変貌して更に元締めの霊魔、牛天閣(ぎゅうてんかく)が姿を現した。
事件の真相は、田代が秘密裏に行っていた「悪霊売買」と称す市場を五島に感付かれ白日に晒されそうになったことがきっかけである。
三正は、萩原、佐岡とともに牛天閣を無事に鎮圧し封じ込めた。
その後、五島の無実が証明され、無事に身柄の拘束を解かれ釈放された。
三正たちは五島を喜々の表情で迎え入れて、守護神官としての通常職務に戻った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 00:06:12
86572文字
会話率:46%