神奈川と山梨の県境にひっそりと存在する霧深き村――霧降村。
かつて“祟り”の名のもとに封じられた香の技術が、いま再び命を奪い始める。
私立探偵・神代慎は、奇怪な変死事件の裏に潜む“香による記憶操作”の痕跡を追い、村に隠された禁忌の真実へと迫
る。
科学と信仰、記憶と幻想が交差する中、浮かび上がるのはかつて失踪した少女・香月真緒の影。
そして、彼女が残した“香の遺言”を継ぐ者の存在。
香りは祈りか、呪いか――。
◆登場人物
神代慎:元刑事の私立探偵。化学の知識で不可解な事件を読み解く。
橘颯:法学専攻の助手。冷静だが情熱的な一面を秘める。
宗方智尋:村の神職を継いだ青年。信仰と理性の狭間で揺れる。
香月真緒/香月透:かつての巫女候補。消えた少女が遺した香の記憶とは?
本格推理×怪奇幻想×サイエンス。
霧と香に包まれた祟りの村で、神代探偵が“記憶の毒”を暴き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
13112文字
会話率:27%
地上を追放された人類にとっての楽天地、シェルター14で異邦人に対する猟奇殺人が発生した。扇署の雑用係として名の知れた田中班が捜査を任されるが、その日のうちに政治の息がかかった九里という女性秘書が介入してくる。立場の違いから些細なことで衝突を
起こす毎日。しかし、真相が明らかになるにつれて両者の心には同じ形の正義が芽生えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 15:37:31
65942文字
会話率:75%
社会人として生活しながら推理小説家デビューを目論む河野は、文系まっしぐらの理系音痴!
ある時毒薬のトリックを作ろうと考え、下調べを始めるが、まるで頭に入らず頓挫する。そこに高校時代の友人が強力な助っ人を紹介してくれる。創薬を志し、有名
大学の薬学部の大学院で研究をしている彼女の名は新藤真悠!
こうして河野と新藤の推理小説作りが始まる……。
少しイレギュラーな観点から現役理系大学生がお届けする化学ミステリーです!
人が死なないのに殺人トリックを扱います!
バリバリ理系の方も、とびきりの理系音痴も、是非是非ご笑覧くださいっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-26 20:00:00
36682文字
会話率:51%