【みどりの診療所】で働く新人樹木医の双葉緑。樹木のことにしか興味がなく、また人をすぐに信じてしまうため、樹木の診断を頼んできた依頼者と連絡が取れなくなることも屡々。そんな中、千樹の森と呼ばれている奥地で立派なケヤキを見つける。それは、誰の目
にも触れることない、忘れ去られた御神木だった。枯れかけているケヤキを診断しようとした時、縁の前にひとりの男性が現れる。
「俺はこのケヤキの木霊だ。精霊とも呼ばれている」
なんと彼はケヤキに宿る精霊――ツキだった。ひょんなことからツキの頼みを聞くことになった縁は、平安時代に別れたというツキの友人・スギに会いにいくことになる。有名な酒造の当主に貰われたらしい千年前のスギ。居場所をすぐに突き止めた緑だったが、現在の当主から衝撃的なことを言われてしまい……。
「スギはもうここにはありません。管理が難しくなり、五年前に伐採しました」
樹木医と精霊。迷いながら、ぶつかりながらも、少しずつ心を通わせていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 15:12:35
14789文字
会話率:60%
⦁あらすじ
とあることから自分は人と向き合うのは苦手だと気づいた上野梓(うえのあずさ)38歳は人と向き合う医者ではなく、植物の医者、いわゆる樹木医になっていた。公園の木の点検が終わり、休憩中にちょうどいい大木を見つけ、寄りかかって寝ていた。
起きるとそこは花が一面に咲く異世界であった。梓を覗き込んでいたのは、羽の生えた子どものシトリー(妖精)であった。シトリーは悪い魔物に襲われており、羽にけがを負っていた。妖精の羽は魔力のある特定の木の力でしか治せないと聞く梓。梓が目覚めたときに寄りかかっていた木が、力のある木なのだという。早速木を診ていく梓、その方法にシトリーは興味津々である。よく聞くと妖精の世界には医者というものがおらず、皆木の実や薬草を食べ、治しているのだという。治し方の文献などは一切なく、草が生えているところに近い妖精を探し、聞くのだという。驚く梓。大木を叩いて音を聞く。シトリーは「木を叩くな!」と怒る。幸い空洞が少なく、幹に栄養剤を入れればよくなることが分かり、ホッとする梓。しかし、木を叩いた梓を敵だと思ってポカポカ殴るシトリー。「わかった、わかった。これだけ打たせて、ね、これ打ち込めば少し時間がいるけど良くなるから」と言って打ち込もうとすると、シトリーは「時間?そんなのなくても大丈夫だよ。この木は生きているんだから」と言う。その瞬間、木は精力を取り戻し、周りに咲いていた植物もみるみるうちに息を吹き返す。シトリーの羽も治る。樹木医になってから、ヒトの治る姿を間近で見ておらず、感謝もされなくなっていた梓は、シトリーの「ありがと、おじさん」という言葉と、花畑を駆け回るその姿に心を打たれた梓は泣き出してしまう。慌てたシトリーは「そんなにおうち帰えりたいの?だったら私が手伝ってあげる。」「え?」「お医者さんが私たちの病気に効く薬全部つくる、私はおじさんが元の世界に戻れる方法を探す」という提案をしてくる。シトリーの治った羽と笑顔を見て「いいだろう、やってみよう!」と受け入れる梓。重い鞄と軽い羽根、二人の冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 14:11:46
2044文字
会話率:46%
『井戸の中には明らかな違和感があった』
高山牧場の一人娘として生まれた女子高生高山佐紀はある夜に牧場の井戸から奇妙な叫び声を聞く。
ある日、佐紀は公園で樹木医をしている青年柳井と出会い最初は不審に思うも次第に打ち解けていく中で二人は奇妙な
叫び声のする井戸の調査に乗り出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 19:03:56
5622文字
会話率:23%
『輝く星になれ』の、二十年後のエピソード。
主人公の早川尊は、宮大工として小波町へ戻って来る。
過去の追憶をたどりながら、尊は小波神社を訪れた。
神社の御神木『義昭の楠』の根元で尊は、市から樹の管理を依頼されている樹木医の青年と出会う。
最終更新:2021-04-01 20:23:25
7319文字
会話率:14%
神崎るりは公園管理の仕事に就いている26歳。
年頃の女性なのに恋にも結婚にも興味を示さず、シルバー人材派遣の老人たちと公園の整備に励んでいる。
そんな五月のある日、松の立ち枯れの対策に派遣されてきた樹木医の青年と出会い、彼女の運命が動き始め
る。
血に潜む能力に翻弄される彼女は、呪いにも似た怨霊の執着から、果たして解放される日が来るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-17 22:28:59
163967文字
会話率:31%
小学5年生の少女・空 ソラ。ソラの苗字は「空」と書いて「きのした」と読む。
ソラは祖父母と人間の言葉を話す白猫のパールと暮らしているが、樹木医をしている祖母は家を空けることが多い。その祖母から留守の間の世話を頼まれているのが「シンジュの
木」。シンジュの木にはシンジュの実が成るけど、この実には秘密があって――。
新米・心樹医ソラの仕事とは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 19:11:54
5029文字
会話率:10%
【本編、番外編完結済み】
【R2.11.14ハロウィンSS追加】
小春は樹木医になりたい大学生。実習中に倒れて目を覚ますと、なぜか異世界で少女リマニーナに転生していた。
幼馴染のラルクと出会い、異世界でも樹木医になることを決める。
小春
の知識を使い、再生した植物で回復薬を作成したらとんでもないことに……。
これは異世界に転生した少女の樹木医になるまでと幼馴染との甘い恋を描いたお話しです。
※甘やかなが題名に付いているのは、糖度の高いお話しですが、魔法学校に入学後は甘やかな表記がなくても糖度成分の配合がちょこちょこあります。
※王子が表題に付いているのは、ラルク視点のお話しです。
※年齢設定を変更しましたが、完結前に慌てて改稿したので色々と粗があるかと思います。直したいのですが、こんがらがっているので……。大目に見てもらえたら嬉しいです♪いつかちゃんと直したいけど、どうしたらいいのか悩んで止まってます(。-_-。)誰か教えてーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-14 09:38:43
301373文字
会話率:48%
樹木医(研修医)の日常
最終更新:2020-04-26 09:43:54
1329文字
会話率:14%
現代の日本を舞台に、樹々の精霊たちと人々とのふれあいを、一話完結のオムニバス形式でお届けします。
全体としては、樹木医を目指す主人公、森山樹希(もりやまいつき)が木霊たちや色々な人達との出会いを通して成長していく姿を描いていきます。
最終更新:2018-10-20 21:00:00
47322文字
会話率:60%
クマリンという、主に桜の葉に含まれる物質について取り上げてみました。
写真家の男と、とある一本桜を愛した樹木医の話。
最終更新:2018-09-06 16:47:57
6196文字
会話率:37%
生まれつき体が弱い少年「日下冬樹」と、感情のないAI「花子-16」は、ある日喫茶店で出会う。
その後余命宣告をされた冬樹は残りの人生を費やし花子に感情を与える。苦戦を強いられながらもその計画は進む。花子が一番最後に手にした感情は──。
最終更新:2017-12-12 19:28:13
2227文字
会話率:47%
人類が種の滅亡を防ぐ為に『精霊王』という存在から『種子』を与えられた未来。
急激な滅亡は免れたものの、人間はやがて樹木と化してしまう。だからこそ少しでも長く生きる為闘う『精霊樹木医』という職業が生まれた。
パスは、態度は悪くても精霊樹木医
としての腕は一流。
そんな彼が副院長のウィルアに任命されてとある施設の不審火調査をする羽目になったことから、物語は始まるーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 19:00:55
72264文字
会話率:32%
樹木医は、なぜそのハナミズキが活気を取り戻さないのか解らなかった。そんなある夜――。
最終更新:2012-12-27 18:05:42
2042文字
会話率:22%