貴族令嬢でありながら「秘匿すべき化け物」として、存在しない者のように扱われていたアリア。とうとう厄介払いとして生家を追われることになった。
ある日突然、辺境で暮らす祖父のところへ介護要員として行くよう(そして二度と戻ってくるなと)実父と義母
から命じられたのだ。
だが、義母の本性と異母妹の悪巧みを知っているアリアは、邪魔者として昔から執拗に命を狙われていた。おとぎ話の主人公のように、食事に毒を盛られたことも、一度や二度ではない。
義母はアリアの実母のドレスやアクセサリーなどの遺品を奪い、異母妹はアリアの居場所を奪った。思い出のある家屋敷からも追放された。
行き場所はもう、辺境伯である祖父のところしかない。
アリアはたった一人の従者を連れて辺境へと旅立ったのだが……。
徐々に明らかになる「秘匿すべき化け物」の真実。
辺境での新たな出会い。
エスカレートする義母たちの嫌がらせ。
果たしてアリアは生き残れるのか――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 22:58:56
430626文字
会話率:24%
獣が車輪を牽き、風が帆船を走らせ、川が水車を回す原始的な社会。そこには、魔法使いと呼ばれる特殊なちからを持った人間が存在しています。その一人を求めて、主人公は旅立ちました。物語は、魔法使いが棲むという噂の深い深い森に、もっとも近い宿場町に
到着したところから始まります。主人公の視点で描かれます。そこに生まれ、そこで見るもの。旅人は、重い荷物を背負っていました。──以下、本編【1】の冒頭をご紹介。
* * * * *
最終便で到着し、疲れもあって目を覚ましたのは、翌日の午後だった。携行食の調達が必要だったが市場を見てまわるのはあとにして、おれは地図を売る店を探しに出た。碁盤割りの区画に腰折屋根の木造家屋が井然と並んでいる。公共の施設や商店はそれなりに独自の外観を見せていたが、一般住宅に至っては見事に画一的で、せいぜい軒先の趣にわずかの違いを見いだすのみだった。店の場所はあらかじめ聞いてはいたものの、あちらこちらの筋道を何度も行ったり来たりしてしまって、通行人の助けを借りてようやく見つけ出すことができた。地図を売る店は、通りに面した古書店の真裏にあった。棟続きだったのでどうやら地図屋の店主は古書店の店主でもあるようだった。斑のある硝子窓から中を覗くと、真正面の机に向かっている初老の男と目が合った。白髪まじりのあご髭をたくわえた店主然とした男だった。ためらいがちに扉を叩いてすぐ、背の高い細身の青年が顔を出し、どうぞ、と身をひらいた。こじんまりとした店内の壁一面に、町全体の大きな鳥瞰図が貼り出してあった。世界各地の精細な地形図も十枚ほど貼られており、その中にはロヴリアンス地方の宇宙船古跡の地図まであったので、おれは少し驚いた。青年が言う。「ご入り用は」
* * * * *
※本作品はエブリスタにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-12 19:10:00
594433文字
会話率:25%
保元の乱から3年が経った1159年。父を殺して源氏の棟梁となった源義朝は、自分の待遇に不満を持っていた。その不満に権中納言であった藤原信頼は近寄り、自らの仲間へと引き入れようとする。
一方朝廷では、師仲を中心とした二条帝の親政を目論む
二条親政派と、後白河院の院政を望む院政派が対立していた。そこへ将門に乗っ取られてた清盛に殺されたはずの竹内宿禰が近寄り、信頼の紹介を持ちかける。
その翌日。平家屋敷にあいさつに行った義朝は、清盛に挨拶をしに行く。清盛に関東時代のことを聞かれ、義朝はその思い出を語る。
藤原信頼と組んだ師仲は、信西のバックに着いている清盛の暗殺を決めた。白い旗に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 17:10:18
248257文字
会話率:45%
結婚する前の話です。
折しもその日はお盆でした。
彼の実家は昔ながらの日本家屋で、玄関を開けると線香の匂いが私を出迎えました。
玄関を上がって奥の仏間には先祖代々のご位牌が祀られた仏壇が鎮座し、夏野菜と共にお供え物が並べられていました。
線
香の煙が筋のように立ち上る仏壇に手を合わせると、私は彼の部屋がある2階へ向かいました。
まさかこの夜、人生32年目にして初めて心霊体験をするとは想像さえしていませんでした。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-12 14:15:51
3279文字
会話率:10%
親友キャスを追いかけるうちに異界と異界を繋ぐ境界を越え、リアフェスと呼ばれる世界に来てしまった主人公ララ。
ここはウィザードと呼ばれる職業魔法使いが存在し、彼らは異界から来たあらゆるものをエトラと呼んで珍重していた。
キャスを石にされ、も
との世界へ戻る道も閉じるというあり得ない災難に呆然とするも、境界は一年後に開くと教えられ、ララはそこに希望を見出す。
彼女は自称『偉大な魔法使い』オルランドの導きで彼の弟子ハルを訪ねる。
ハルはかつて天才と謳われたウィザードだが、若くしてリアフェスの僻地に隠遁していた。
ララは、ハルの家に住みつくしっかり者の家屋精霊シルキィ、プライドの高い庭師のノームの精霊グリンザム、そしてララを溺愛するハルの友人リビエラに助けられながら、キャスの石化を解くために奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 10:40:17
516721文字
会話率:34%
ある日テロ組織の潜む家屋の掃討、情報収集作戦を展開していた第二海兵襲撃大隊の海兵特殊作戦チーム(通称:MSOT)。順調に作戦を進めていたが、テロリストの隠し持つ謎の機械によってチームは異世界に転移することとなる。
チームは、クラン:『Alp
ha』と名乗り、元いた世界に帰るためこの世界の闇と戦うことになる...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 02:37:24
42102文字
会話率:74%
第1章 仮面の男と和服の少女
いつもと違う角を曲がる。
路地を一本入るだけで古びた家屋が立ち並びその場所だけ時間が止まっている感覚に襲われる。
ふと前を見ると和服の子供がこちらを見ている。
こちらが気づいて微笑みかけると手招きをする少女、
それにつられついて行くと時代を遡るかの様に町の雰囲気が変わる。
少女に問いかける。
どこまで行くの?少女からの回答がない。走って駆け寄るにも一向に少女との距離が縮まらない事に気づく!
しばらく歩くと広い空き地にでる。
ベンチに座っている若いお面をかぶった若い子男性がこちらを見て近づいてくる。
やぁ!迷い子かい?男性は尋ねてくる。
この子について来たら、この広場につきまして。ちなみに此処はどこですが?〇〇町にこんな空き地あったんですね?
(お面男は言う此処は〇〇町ではないよ。ん〜とても難しい質問だね)
え?じゃここは??
(お面男)そう焦る必要はない!君は選ばれた!光栄な事だよ。
困惑する男性(何に選ばれた?光栄?)状況が読み込めない。
(お面男)すぐわかるよ!今日は元の世界におかえり。
お面男は指を鳴らす。
すると男の視界が暗転する、気づけばいつも見る交差点に立っていた!あの広場は?お面男は?少女は?選ばれた?
その事実だけが男に突きつけられた!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 21:44:49
529文字
会話率:0%
女剣客・麻津乃が、武家屋敷に奉公に上がった町娘の死の謎に迫る。
最終更新:2024-09-21 17:06:44
4242文字
会話率:56%
引っ越してすぐのことでした。僕が縁側の人の存在に気づいたのは……。
「どうだ、いい家だろう? 昔ながらの大きくて広い日本家屋って感じでさぁ!」
「もぉー、お父さんったら、思いついたらすぐ行動するんだから。お掃除が大変そうよ」
「あたし
も前の家のほうがよかったー」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-06 11:00:00
2010文字
会話率:40%
曾祖父の代から日本家屋に住む一家だったが、祖父母の死を契機に家を手放すことにした。しかし、家の相続人は長女となっていたため、彼女の意志を確認することにした父親。長女は祖父と一緒に庭の薔薇の世話をしていたこともあり、祖父に対しても家に対しても
、ほかより思い入れがあると家族に思われていた。そんな夏のある日、長女が姿を消す。思い当たる場所はないかと両親に相談された妹は、姉が去る前に「実家を見に行く」と言っていたことを思い出し、両親には秘密で自身もまた姉の後を追って実家に帰った。
※別サイトに掲載している作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 22:37:40
6249文字
会話率:33%
市役所の住民福祉課に勤める藤田と新人の澤田は軍人恩給の遺族年金を受給する北川誠について生存確認をする。しかし何回訪問しても面談を拒否する家族に疑いを持つ。そんな時、福井市に集中豪雨があり避難所が開設される。しかも北川家の家屋が土石流の被害を
受ける。しかも翌日には下流で人骨が発見される。警察に澤田が情報を伝えて捜査してもらうと事件は解決への道を進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 16:27:46
36571文字
会話率:1%
「悲しいことは昨日まで♪ 今日はきっと良いことがあるわ♪」
目下、継母ブルチャスカとその娘アンジェルに、芋の皮剥きやら食器洗いをさせられている私、ユキファールム。
「こんなことも出来なければ、将来とっても困るわよ」
「そうよ、ユキファー
ルム。私達は貴女のことを思って仕込んでいるんだからね」
うぬぬ、2対1では流石に勝てない。
けれど彼女達は、意地が悪い訳じゃないの。
ただ家事をさせられるだけなの。
その様子を見て、執事アーントや侍女のバタフライは目を輝かせていた。 “素晴らしい教え方です” “本当に良いタイミングでした。姫様は私の言うことは聞かないのです。 「バタフライがやってよぉ」 と甘えてくるのです。可愛いくて駄目なのよ” とか言いながら、ブルチャスカの方を向いている。私が頑張っているところは、目に入らないのかしら?
まあいいや。この2人はもう高齢で、私から見たら祖父母に近い年齢だから、今さら文句も言わないわ。孫のように可愛がって貰ったもの。
それにしても、私に家事なんてさせてどうするつもりなんだろう。目玉焼きさえ焦がすし、味付けはいまいちだし、彩りも美味しそうじゃないし。まあ、何とか煮炊きは出来るようになったけど。
お掃除はハタキをかけて、箒で床を掃いて、水ぶきするのよね。
後はお洗濯。水仕事は指先が荒れるから苦手なの。ささくれとひび割れが酷いわ。洗ったものは重いし、干すのも大変だもの。
どうして私にさせるのかしら?
「お嬢様、私共はここでお別れです。ここから先はお一人で行って頂きます」
「私達はここで敵を迎えうちますから、お嬢様はこの先にある家で一人で隠れていてください。屋敷には生活用品が、庭には野菜も植えてありますから。庭にかかっている網は外しては駄目ですよ。動物避けですからね」
にこやかに笑っているアーントとバタフライだが、彼らが着ているのは鎧だった。
「なによ、その鎧は? 貴方達はもうお年寄りでしょう? 一緒に逃げましょうよ」
私は彼らも一緒に行こうと誘った。
けれど、首を振りここに残ると言う。
「姫様の幸福だけが私達の願いです。その幸せを壊さないで下さいませ」
「さあ、行くのです。必ず迎えに行きますから」
「あぁ………きっとよ、迎えに来てね」
私は真剣な様子の彼らに逆らえず、城裏のずっと奥山にある、二人の言う家屋を目指した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:08:46
10880文字
会話率:21%
剣士志望、剣道一直線少女、国東友加(くにさきゆか)。父は公安、母は桜田門の鑑識、兄2人は京都府警というまるで隠密一家のようなメンバー構成の家に生まれた***友加と兄ふたりを育ててくれたのは、両親ではなく京都のでかい木造家屋に住む国東の祖父母
である。友加は、高校3年の夏休み、鞍馬の山裾にある道場から、吉宗と大岡忠介の時代に跳ばされていく*水戸黄門、暴れん坊将軍、大岡越前守、銭形平次、子連れ狼などを懐かしく思い出される方々に***この作品は、2021年6月に投稿した「夏休みにタイムトラベルはいかがですか」を書き直したものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 11:18:54
97373文字
会話率:48%
武家屋敷で働く琴平(きんぺい)は、恩人である嫡男の虎之助(とらのすけ)から女中の松枝(まつえ)を連れて出奔すると告げられ、同行を決意する。しかし、その道中、琴平たちは道に迷い、とある隠れ里へと迷い込むこととなる。そこは美しい女たちが暮らす遊
廓だった。それと同時に、里には一本の立派な桜が持ち込まれ、その桜が植えられた日から里は狂い出す。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係がありません。
※歴史要素ありの和風ファンタジーというところで、時代小説と思って書いておりませんので、言葉選び等々現代寄りです。
※ちなみにタイトルは「サクラノキ」です(そのまま……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 17:00:00
100586文字
会話率:32%
人の地で怪(あやかし)の病や傷を治癒する診療所を開いている黒山猫のヨルの元に、妖が見える少女椿がやってくる。高校生になった椿が恋をしたのは、同じように妖が見えるコンビニ店員の実央(みひろ)だった。
運命的な綾で紡がれる恋のお話。両片思
いのじれじれな展開にヤキモキ。
※家屋が倒壊する場面が描写されています。
※ストレスが多い展開です。
※共感性の高い方はご注意ください。
※コピー、模倣、転載、アイディアの盗用、シーンの抜き取り、プロットへの転用、全て固くお断りします。
※著作権を放棄していません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 22:00:00
99526文字
会話率:49%
怪談らしい怪談です。
そう言うのが読みたい人におすすめです。
=あらすじ=
田舎の一軒家に暮らす事を夢見ていた私はついに運命の相手に出会う。
人ではない、家だ。
喜び勇んだ私は夢を叶えるべくその日本家屋に引っ越したが、近隣住民たちは私
との交流を拒否する。
閉鎖的な村。
奇妙な双子の老婆。
__そしてある日私は自分が除け者にされている理由を偶然耳にした噂話から知った。
==折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 13:45:34
10767文字
会話率:30%
ある古い日本家屋のお屋敷にわがままな紅という名前のお嬢様と碧、橙、紫、翠、という名前の四人のお手伝いさんが一緒に生活をしていた。
最終更新:2024-07-11 17:26:20
3299文字
会話率:13%
高校生の白川小唄は雨の日に雨宿りをした古い日本家屋のお屋敷で、クラスメートの日下部道子出会った。
最終更新:2023-10-18 15:40:56
4640文字
会話率:19%
高校生の白川唄は雨の日に雨宿りをした古い日本家屋のお屋敷で、クラスメートの日下部道子出会った。
最終更新:2021-02-08 01:41:06
5400文字
会話率:16%
目が覚めた時、そこは見知らぬ世界だった。所謂記憶喪失に陥り二進も三進もいかない状況に置かれ、ことの経緯を知らずして迷い込んだ家屋に、何か手掛かりはないかと捜索する少年A。そこで手掛かりとなりそうな妙な用紙を発見するも、その最中家主に発見され
てしまい、事態は急変。男との腹の探り合いの末、待っていたのは非日常の嵐だった。
一般人と思しき少年Aが、自らの正体を追求していくためのSF物語。果たして少年の正体とは何なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 13:00:00
125224文字
会話率:37%
能登半島地震を見て思う事は、非常に復興計画が難しい(大変)と言えることです。過疎地、海面隆起等特殊な案件に加え、家屋やインフラの破壊度も非常に大きいです。ただそれは、一夜にして忍び寄っただけの話であり、日本の過疎地の未来を象徴するものでもあ
りますから、モデルケースとして色々な制度設計変更やビジョン(コンパクトシティ他)を推し進めるのに最適ではないかとも思えます。公権力と私有財産の狭間で何が将来のために最適かを見つける作業(妥協点や現実解)とも言い換えられます。理想や理屈ばかり言っても何も始まりませんからね。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-02 16:26:12
5583文字
会話率:0%
少しずつ終わりを迎え荒廃していく大地
そんな大地の小さな島の国に住む主人公アルナイル。
依頼を受けて魔物を倒し、報酬をもらい家に帰って家屋と過ごす。
変わらない幸せな日々が、ある依頼から少しずつ変わっていく。
アルナイルの日常と冒険の日々の
物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 12:00:00
100805文字
会話率:48%