若い貴族が求められて語る「昔話」。
昔々。
妻と二人の息子を「事故」で失った「年寄りの殿様」がいました。
「主上」は義理の娘を後妻としてめとらせた上、「殿様」に国替えの命令を出しました。
「殿様」の新しい領国は、都を遠く離れた山奥の小国で
した。
新しいお国のお城は、とても古くて、怪しい気配が満ちていました。
幽霊が出るという噂も立っています。
おびえる「若い奥方さま」のために、「年寄りの殿様」は新しくお城を普請しました。
素晴らしいお城ができあがりました。お引っ越しをした殿様が、
「何人たりとも古いお城には近付かぬように」
と命じたので、古いお城は無人の「幽霊屋敷」になりました。
しばらく経って、「年寄りの殿様」と「若い奥方さま」の間に、一人の「若君」が生まれました。
成長した「若君」はある夜、お父上が絶対に近づいてはならぬと言うそのお城に、そっと入っていったのです。
※時間軸的には「いにしえの【世界】」少し後になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 17:40:00
33353文字
会話率:6%
「貴様を王家から除名する!」
この日、ポロロン王国第4王子、エドワード・スパム・ポロロンは王家から除名される。
国内で大きな問題を起こした罪で。
「そんな!父上!どうかお考え直しを!!」
「ならん!お前はこれより一男爵として、南部ボロ
ンゴ一帯を領主として治めよ!これは決定事項だ」
南部ボロンゴ。
それは不毛の荒れ地と、強力な魔物ひしめく広大な死の森が広がるだけの地だ。
元々流刑地であったそこに住まう住人は、罪人の子孫のみでSの数は100にも満たない。
「無理です!お慈悲を!!」
王家の血筋であるため裸一貫でこそなかったが、そんな領地を真面に治める事など出来るはずもなく。
王家でぬくぬくと育ったエドワードに待っているのは、地獄の様な生活なのだから必死に懇願するのも当然だ。
「ならん!この男を連れて行け!!」
だがその温情の訴えは聞き入れられる事はなく、第4王子は強制的に南部ボロンゴへと送られる。
「こんな場所でどうしろってんだ……」
領主館は手入れもされていない崩れかけの幽霊屋敷。
従者は一人もおらず。
領内唯一の村は、悪天候続きの影響で今年を越す事も出来るか分からない有様。
こんな場所をどう治めろというのか?
そんな絶望的な状況の中、エドワードは唐突に思い出す。
自身が転生者である事を。
そして転生時に、神から【ランクアップ】というチートを授かっていた事を。
これは王家から捨てられた第4王子が、ゴミの様な領地を神から貰った力で発展させていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 14:30:42
308266文字
会話率:28%
ぼくは伊沢裕也(いざわゆうや)だ。
平凡な小学六年生の男にすぎない。
同級生の海江田亜紀(かいえだあき)はぼくが殺した。
ぼくはお葬式でアキのママに頬をはたかれた。
「伊沢くん! あなたがアキをつれ回したからアキは死んだのよ!」
アキのママは涙を流した。
ぼくも泣いた。
たたかれた頬よりアキとの別れが痛くて。
アキは病院で逝った。
ぼくはアキの死の瞬間ごく普通の小学六年生の時間割りをこなしていた。
遅咲きの桜が散る校庭でボールを蹴った。
同級生と笑い合った。
たったいまアキが死神と闘っているとも知らずに。
海江田亜紀は小柄な女の子だった。
四月のなかばぼくらの教室に転校して来た。
死んだのは一週間後だ。
七日もいっしょにいなかった同級生だった。
アキの死でぼくの小学生は終わった気がする。
ぼくはひと足先におとなになったみたい。
アキはぼくの小学生時代を手に旅立ったのかもしれない。
ぼくは結婚して外国に行ったおばさんから聞いた話を思い出した。
「ねえユーヤ。三丁目の幽霊屋敷でね。夏至の夜に人形が歌うのよ。歌う人形はね探し物をしてるの。なくしたものを見つけてやれば願いをひとつかなえてくれる。そうわたしにささやいたわ。わたしは小学生のとき肝試しでしのびこんだの。そのとき人形に会ったのよ」
幽霊屋敷は三丁目にまだある。
いまでも肝試しの名所だ。
ぼくが想像する歌う人形はおかしな科学者が作ったロボットだ。
科学者が死んでロボットひとりが屋敷を守っているにちがいない。
歌を歌うというから子守の用途で作られたものかも?
ロボットのなくしたなにかを見つけてやれば超科学力で願いをかなえてくれるのだろう。
死んだアキを生き返らせることも可能かもしれない。
ぼくは歌う人形を捜しに三丁目の幽霊屋敷にしのびこんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:09:33
62850文字
会話率:18%
剣と魔法によって隆盛する世界があった。
そんな世界の中の一国、グラズヘイム王国で公爵家として名を馳せたヴァナディース公爵家。
その一人娘フレイヤは、突如襲ってきた謎の黒い剣士によって、家族諸共皆殺しの憂き目にあってしまう。
それから80年
余りの時が過ぎ、幽霊屋敷と化した公爵家に、一人の騎士が訪れた。
光の侯爵騎士と謳われ、現在は没落の一途を辿っている貧乏侯爵の当主、騎士のバルドルだ。
彼は国の大臣の命令で幽霊屋敷の調査に来たのだが……彼には幽霊が大の苦手という致命的な弱点があった。
彼の訪れが、恨みを残して死んだフレイヤの魂の目覚めと呼応した時、二人は衝撃の出会いを果たす。
これは、そんな恐がり騎士と悪霊令嬢が織りなす、彼らの波乱と幸せを描いた日々のドラマである。
(この作品は、カクヨムでも発表していきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 21:10:00
312796文字
会話率:57%
この世に未練を残して死んだ高野アンナは、幽霊となり高台で街を俯瞰していた。偶然出会ったトメ子というお婆ちゃんの家に棲み憑く事になったのだが、そこは妖(あやかし)や幽霊などが多く寄り付く幽霊屋敷だった!
悪戯好きな座敷童子に、アンナの不
思議な力を狙う狐男に、喋る白猫……。
お婆ちゃんや妖、幽霊等の悩み事を解決していくうちに、みんなの未練が次第に解けていく。
アンナも無事に成仏できるのであろうか!?
◯完結したら、ネトコン13感想タグを貼ります!◯折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:01:16
14500文字
会話率:37%
ひっそりととんでもないことが起きていた。
この国の聖女様が、なんと聖女ではなかったという。
そんなお国の状況だけど、リラもまたとんでもない状況にあった。
目の前には幽霊屋敷。
今日からここが己の城である。
最終更新:2025-04-14 18:15:54
54303文字
会話率:31%
悪役令嬢ルヴィ・サフォーリアは婚約破棄を告げられる。
その処遇は国外追放。幽霊屋敷と称される「旧ラッセル辺境伯邸」への移住だ。
それは、いまのルヴィにとっては僥倖も僥倖だった。
ルヴィの前世ーー椎名沙希は乙女ゲームと同じくらいホラーゲーム
が好きだった。
幽霊屋敷はホラゲヘビーユーザーにとって桃源郷のようなもの。幽霊屋敷の移住はルヴィにとって諸手を挙げて喜びたい処遇だった。
追放後は幽霊とまったりスローライフ!
と、思っていたが、意気揚々と移住したルヴィの元に、なぜか攻略対象が訪れる。
これは悪役令嬢が溺愛されるパターン?
けれど、ルヴィはそんなこともお構いなし。幽霊屋敷の攻略で忙しいので!
それにしても、執事ロランに何かが隠されているような……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 12:00:00
39643文字
会話率:60%
フリーライター「二階堂敬一」はインターネット掲示板で幽霊屋敷『闇哭館』の存在を知り、その真偽を確かめるべく現地へと取材に赴いた____
最終更新:2025-02-09 11:00:04
7520文字
会話率:28%
ファンタジー的な出会いを求めて、皆から幽霊屋敷と呼ばれる洋館へ向かう主人公の斗愛。そこで出会ったのは、ダンディなおじいさんだった。素敵なおじいさんと出会い、居場所が出来た斗愛は洋館へと通い始める。高校三年生になり、受験勉強を始めるが第一志望
校はE判定。心が荒んでいくも、斗愛はおじいさんのお陰でなんとか前向きに生きていられるが……?
おじいさんと斗愛、二人が交わる日常を垣間見るような短編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 13:05:45
5422文字
会話率:8%
六代目十二属性戦士が気になる初代のその後について。それについては書物がないとのことだった。だが、それはあくまでも記録としてであって、記憶としては残っていた。
つまり、ハンセム博士がその後について知っていたのだ。フィーレとルナーから話すべ
き時になって伝えるように言われたハンセム博士は、初代について知ってしまった六代目十二属性戦士に全てを伝えることとなった。
彼が語るその後と、次なる二代目の壮絶なる物語。
人々に忘れ去られた階級の最上級『皇族』と、現世とはかけ離れた別世界に存在する『冥霊界』が雁字搦めに絡みだす二代目十二属性戦士の時代に一体何があったのか、そのすべてが明らかとなる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 22:20:23
1132577文字
会話率:32%
アナウンサーの大沢鳩代は霊感が強いために心霊研究科の田峯弘樹と共に心霊番組でパーソナリティをやることになる
取材で霊能者も手を付けなられないいわくつきの幽霊屋敷に田峯と突入するがそこには中世時代の衣装に身を包むフィリップ公爵が悪霊となり住み
着いていた
血の涙を流しながら亡き妻の裏切りにむせび泣く侯爵は無作法に侵入され激怒するが田峯と鳩代は興味をひかれ公爵の過去を聞くことになった
2人は無事に取材を終えられるのか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 16:51:17
10538文字
会話率:77%
愛媛県松山市に住む3人の中学生が地元で有名な幽霊屋敷に肝試しに行くが、幽霊屋敷の押し入れに置かれていた古びたトランシーバーを拾った事で不思議な出来事に巻き込まれていく........
最終更新:2024-12-01 17:59:17
328文字
会話率:0%
母の運転する車に揺られている。
最終更新:2024-11-30 13:40:59
2077文字
会話率:29%
地元で有名な幽霊屋敷に。
友達と二人で来ていた。
最終更新:2023-06-09 15:26:01
1927文字
会話率:32%
暗い森の奥にある屋敷。
―幽霊屋敷と言われるそこには、一匹の猫が住んでいるらしい。
最終更新:2022-05-10 14:57:51
684文字
会話率:0%
秋葉原の幽霊屋敷で除霊女子"エクソシスターズ"の死体が発見されます。悪霊の犯行が噂される中、捜査線上には呪い合う夫婦、怪しい占い師、幽霊特番のプロデューサーなどが浮上しますが、痴情のもつれから来た犯罪と判明するのでした。
最終更新:2024-11-10 21:16:52
19931文字
会話率:70%
ナタリー・ソネット男爵令嬢は、第二王子から解放され、ようやく平穏な日常を取り戻したばかり。しかし、そんな彼女のもとをネイサン・クラーク侯爵子息が訪れた。
彼は、四人の姉たちからの理不尽な扱いを避けるため侯爵邸の離れで暮らしているが、姉たちは
お構いなしにやってきて、まずい手作り菓子を食べさせるという。我慢の限界に達したネイサンはナタリーに協力を求めた。
彼の計画は、ナタリーが作る球体関節人形を使い、自分に霊が憑いていると思わせることであった。離れを幽霊屋敷仕様にして、姉たちを遠ざけようと考えたのだ。
ネイサンの依頼を引き受け、人形制作に取り組むナタリー。果たしてネイサンの計画は成功するのか? *全6話、完結しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 12:16:34
15932文字
会話率:46%
青年は三年前に幽霊屋敷で出会った女性に会いに行く。
最終更新:2024-10-08 22:39:05
2805文字
会話率:20%
私のい家は、地元では知る人ぞ知る「幽霊屋敷」となっていた。
しかし、誰もいないはずの部屋から物音がしたり、不思議な現象が起きていた。その理由を両親が亡くなり、土地えお相続して何故心霊現象が起きたのか、分かったことがあった。
最終更新:2024-09-18 00:27:09
1907文字
会話率:6%
幽霊屋敷出し物の残務整理の教室で
キーワード:
最終更新:2024-08-21 19:44:20
5376文字
会話率:0%
怪談らしい怪談です。
そう言うのが読みたい人におすすめです。
=あらすじ=
田舎の一軒家に暮らす事を夢見ていた私はついに運命の相手に出会う。
人ではない、家だ。
喜び勇んだ私は夢を叶えるべくその日本家屋に引っ越したが、近隣住民たちは私
との交流を拒否する。
閉鎖的な村。
奇妙な双子の老婆。
__そしてある日私は自分が除け者にされている理由を偶然耳にした噂話から知った。
==折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 13:45:34
10767文字
会話率:30%
蓮宮アカリは貧乏な派遣社員。
幽霊屋敷に引っ越してから、取り憑かれたように不幸続きだ。
万年床で高熱にうかされ、目を覚ますと見知らぬ洋館の中。
そこは迷家となった幽霊屋敷であり、多くの人々が訪れていく。
だが、アカリは誰にも認知されず、館を
出ることも出来なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 07:40:00
15132文字
会話率:29%