「何だよ…これ…?」
俺は洗面台の鏡の前に、上半身裸で立ち尽くしながら絶句した。左肩から右脇腹にかけて、皮膚の色がわずかに変色している。まるで袈裟懸けに斬られたような……
「……夢の中で斬られたのと同じ場所だ……あの悪夢の……」
ゾッとするような、背筋が凍るような寒気が全身を襲った。気持ちが悪い……吐き気がこみ上げて来て、そのまま洗面台に嘔吐した。
「本当に……」
吐瀉物を洗い流し、荒く呼吸をしながら、俺はつぶやく……。
「本当に……俺の書いた事が……現実世界に影響を及ぼしてるのか……」
フラフラと「書斎」と呼んでいる作業部屋に戻る。机の上には積み上げられた書きかけの物語の原稿用紙とペン。椅子に腰を下ろし、ペンを手に取る。その手をじっと見つめる。
「……書いた事が……虚構が現実になるだなんて……そんな……」
常識的に考えれば有り得ない事だし、絶対に認めたくない事だ……だって……それを認めてしまったら……
「何も……書けないじゃないかよ……本当に何も書けなくなっちゃうじゃないかよ……」
ずっと夢だったのに……何年も、何十年も耐えて……そうしてやっと目の前に夢への道が開けたと思ったのに……
「こんなのってあるかよっ!? この世界の方がよっぽど悪夢じゃないかっ!!」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-27 02:00:00
7464文字
会話率:47%
男は世界を滅ぼしたスキアを倒すため、強さを欲していた。しかし力を奪われ、かつての全てが無に帰した時、一人の男が問いかける。「俺の弟子になれ」
その一言から始まり、再びスキアを倒すために男は師のもとで剣を学ぶ
最終更新:2025-01-25 12:00:00
108556文字
会話率:45%
貴方は何故か此処に来て居ました。
吐く息も凍る様な寒い冬です。
辺り一面まっしろです。
樹木が氷の衣装を身に纏っています。
無音の世界です。
命の気配が在りません。
引き返さないといけない。
そう思っているのです。
ですが足は自分の意思とは
反対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 21:08:02
1069文字
会話率:0%
春、田舎から都会へ上京してきた大学生・飯山 和茶(いいやま かずさ)が入居したアパート<デッド・ハイツ>。名前は和茶が苦手とする怖いものを連想させるが、リフォームをしたということで綺麗なアパートだった。しかし、和茶には気になっていることがあ
った。和茶の部屋の家賃は異様に安かったのだ。まさか、事故物件というやつか?不安になった和茶だが、もう1つの空き部屋の家賃も安かったはず。そして、和茶は若き大家の嶺想寺(りょうそうじ)を愛想が良く、ただの親切な、良心的な大家だと思いたかった。和茶は、不安を抱きつつも、大学からも近い<デッド・ハイツ>への入居を決めて、今に至るというわけだ。が、しかし、和茶の不安は地獄への入り口だった。地獄を卒業してきた住人たち、時々、生きている人間のお話。超のつく怖がり大学生は天然のお化け屋敷でやっていけるのか?和茶の、背筋が凍る新生活が始まる。
◯現代ファンタジーなのか、よく分からないコメディー的な作品です。書きたいことを書けるだけ書いたら、こうなりました。登場人物は生きてたり死んでたりします。展開がめちゃくちゃです。ゆるっと読んで頂けたら嬉しいです。著者は嶺想寺と、とあるキャラの絡みがお気に入りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 23:13:59
19739文字
会話率:49%
月って、凍っているのかなぁ。
キーワード:
最終更新:2024-09-26 08:15:03
201文字
会話率:0%
凍るほど、悲しい世界。
に、生きて、いるのか、あなたの涙を、みた。
キーワード:
最終更新:2018-10-09 15:40:40
216文字
会話率:0%
明るく元気な転校生、泉妻たんぽと、遅刻常習犯、久野たま。個性豊かな二人が繰り広げる学園生活は、毎日が予測不能の連続!
どんなに空気が凍るギャグでも笑顔を忘れない泉妻と、彼女に振り回される久野。
対照的な二人の化学反応が生み出す笑いと騒動
が教室を揺るがす!
果たして、この奇妙なデコボココンビは無事に青春を謳歌できるのか?
青春コメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 20:00:02
24886文字
会話率:47%
真夏の炎天下。一人の少女が巨大なブラックバスを簡単に三本も吊り上げた。使っているのはトップウォーターとよばれる水面に浮かぶルアーと、ヘラ竿という場違いな組み合わせ。
そして、9chで広がった妙な噂。
〝滋賀県守山市の琵琶湖に面する湖岸
沿い。そこで真昼間に50オーバーがガンガン釣れる〟という書き込み
ルアーマスターズ 編集長 山中はその真偽を確かめる為、現地に出向き、あっさりと釣り上げる少女を目撃して驚愕する。
しかし、そこには恐るべき陰謀が隠されていた……
釣り好きに送る、少し背筋が凍るSFホラーファンタジー!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 22:16:12
6522文字
会話率:45%
幸福と憂鬱が飛び交う4月の春。大学3年生になった中村航大は緩やかに限界を迎えていた。全てを投げ出して命を捨てる決心を行動に移すため、SNSで同じ願望を持つ人間と出会う事にした。ただ、待ち合わせ場所に現れたのは想像と全く違う人間で
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最終更新:2024-07-13 12:00:56
25329文字
会話率:67%
フリーランスエンジニアの主人公「俺」は、昼夜逆転の生活を送りながら、仕事のお供に音声配信サービス「ボイスキャスト」を聴くのが日課だ。
普段は時事ネタや雑学の番組を愛聴しているのだが、この日は偶然見つけた、ホラー番組『実話! 恐怖体験放送局』
を聴くことに。パーソナリティーのトリベノとヨモツが、リスナーから寄せられた恐怖体験を朗読する。
最初のお便りは、ラジオネーム『赤いワンピース』。彼女は一人歩く夜道で……?
次のお便りは、高校生の『部長』。彼の通う学校には、ちょっと変わった七不思議があるらしい。そんな彼が、とある夏の暑い日に体験した恐怖とは……!?
番組を聴いていくうちに、現実とラジオの内容が交錯し始め、背筋が凍るような恐怖が「俺」を襲う。
※ よくよく読んで理解できると、怖いお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 15:30:04
5894文字
会話率:33%
寒さは更に強まり、街は雪景色。川も凍る。
どうでもいいけど…。
ここはどうやら、ュグドテリァ帝圀らしい。
謎の手紙が届いた。
最終更新:2024-06-29 19:00:00
23161文字
会話率:31%
史上最悪の冷え症に悩まされてきた公爵妃イワセリーナは、とうとう、国を滅ぼさんばかりの冷え症ぶりを発揮してしまった。彼女を守ろうとする公爵やその家臣、そして、困難的災害から逃れようとする臣民たちとのどたばたな闘いと悩み。冷え症の原因はなんと、
イワセリーナの恋心なのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 13:12:16
946文字
会話率:8%
背筋が凍る完全オリジナルの意味がわかると怖い話――通称『意味怖』を連載していきます。
基本的に一話完結なので、興味を持ったお話からお読みいただければ幸いです。
※完全オリジナルと謳っていますが、『意味怖』の性質上、似通ったお話が
既にあるかもしれません。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 15:44:16
5498文字
会話率:37%
異物混入に遭遇した話
最終更新:2024-05-02 22:00:00
1562文字
会話率:23%
寒い冬、寒い部屋。
心まで凍るような時に見た夢は?
最終更新:2024-02-28 22:25:24
1277文字
会話率:0%
理由も分からず領地を追放された聖女レニ。頼る場所がなく、婚約者の屋敷を訪ねてみるが、更に不運なことに婚約破棄される。
全てを失ったレニは、北の大地を彷徨う。
身も凍るような険しい山道を歩く。
死にかけると人影が。
意識を取り戻すと
貴族に拾われていた。
彼の名はヴィクトル。
辺境の地の領主。
レニは、追放と婚約破棄、そして永遠のLv.1であることを告白。
彼は不憫に思ったレニを匿うことに。
そして、ヴィクトルもまた呪われたLv.1であることが判明。
同じ境地の二人は、意気投合。Lv.1の結婚を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 23:14:32
6569文字
会話率:46%
5分で読めて背筋が凍るホラー短編
舞台は現代
主人公は普通の人たち
普通の人たちの"普通"でないこと
ーーーー
「カクヨム」で同時連載中
最終更新:2024-02-16 15:00:00
4182文字
会話率:13%
黄道を刻む二十四の時の詩
大寒の詩
地は吹雪
水は氷
それでも
柑は実り
蕗は咲いて
確かに時は流れてる
凍ることなく
止まることなく
最終更新:2024-01-20 07:00:00
206文字
会話率:0%
何度も名を呼び合い
名が溶け合い
凍る夜が熱い夜…
キーワード:
最終更新:2024-01-16 11:48:00
1678文字
会話率:0%
ナオキとオールでNight!!
ラジオパーソナリティのDJナオキと共に、ちょっと夜更かししてみませんか?
現在夏の特別企画『DJナオキの背筋の凍る話』のコーナーを開設中。
リスナーから募集した怖い話を霊感ゼロのナオキが披露したいと思います
!
採用されたリスナーには番組特性ステッカーをプレゼント。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 19:41:35
6020文字
会話率:0%
ある日、召還された8人の者。
訳を聞けば、他世界からの侵略により全生命の危機が迫っているという。
『ーー急に呼び出し、あまつさえ助けて欲しいなどと、勝手がすぎる事は重々承知しております…。それでも、どうか…。どうか…!この世界をお救いくだ
さい……!!』
7人が悩み、それでも助けると承諾したなか、
『それって、戦闘しないといけないですか?
………戦うのは嫌だなぁ……』
空気が凍る。周囲の視線を一身に集めたのは
坂本 和希。
この男が望むのは、悠々自適なスローライフ!
戦いは避け、自堕落な生活を望み、
生活を豊かにするためには奮闘する!
本音を言えば働きたくない!働かない!
世界の命運をかけた戦いの裏でおくる、
スローライフを目指す物語。
作者始めての執筆なので不馴れなことも多く、
至らないこともあると思いますが、どうか…、
温かく、優しい心で見守ってくださいm(__)m
誤字脱字のご指摘、また、読みにくかった箇所の指摘等のご協力お願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 00:00:00
2535文字
会話率:25%