大阪・西成を舞台に、強さを求める不良少年たちが繰り広げるドラマ。主人公は、伝説のムエタイファイター・加賀谷慎吾の息子、京志。転校先の西成1中で、彼はすぐに周りのヤンキーたちとぶつかり合うことになる。
暴力と絆、裏切りと忠誠が交錯する中で、
彼らはどんな試練を乗り越えていくのか…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 20:01:00
100240文字
会話率:28%
落第生と呼ばれる不良少年、刈間斬世(かりまキリセ)はある日、彼女に出会った。──レスティアート。それは三千年前に行方を眩ませた破壊の英雄精霊だった。
彼女と契約し、己の全てをレスティアートに捧げると誓った彼は、世界を守ったり謎の組織と
戦ったりしながら、最愛とイチャつく学園生活を開始する──!
※ハーメルン様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 21:30:00
324779文字
会話率:46%
中学生の浅野春樹は上級生と喧嘩騒動を起こしたことがあった。
その上、目つきが悪く地毛は茶髪のため不良少年のような扱いを受けて学校では孤立していた。
そんな中、幼馴染の深瀬志穂だけは春樹のことをいつも気遣ってくれていた。
同じ高校に行こうと
声を掛けてくれる志穂の言葉に応えたい一心で受験勉強にも力を入れていた。
春樹にとって、学校で孤立していることは問題ではなかった。
昔から志穂が近くにいてくれるから……。
しかし、3年生なってから志穂の態度がよそよそしくなってきた。
登下校も別々になり、学校で話しかけてくることも無くなった。
志穂の心が自分から離れていってしまっている気がした春樹は焦っていた。
彼女と話がしたい。笑った顔が見たい。
志穂と一緒に帰ろうと、彼女が部活動を行っている体育館へ向かったのだが……。
そこで春樹が目撃したのは、自分の悪口を言って部活の友達と楽しそうにしている志穂の姿だった。
その瞬間……春樹の中で志穂に対する想いや信頼は完全に消滅した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 00:49:06
179314文字
会話率:43%
孤島に設立された『私立友愛学園』。ここは問題の多い不良少年たちを受け入れ、更生させることを目的とした施設である。
ところが裏では、教師たちが絶大なる権力を握り、生徒たちを奴隷化し恐ろしい犯罪に加担させていた。教師の体罰やリンチは当たり前
で、事故と称して殺された生徒も少なくない。特に美しい女生徒は、性奴隷に調教され海外の異常者たちに売り飛ばされることすらある。
そんな逃げ場のない地獄に、今年も四人の選ばれた美少女たちが生贄として入学する。だが直前になり、謎の少年・灰野茂が少女らと共に入学することとなった……。
※残酷なシーンや暴力的なシーンが多いので気をつけてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:24:09
140367文字
会話率:41%
人には2つの選択肢がある。 守るか、壊すか。
私立創麗学園東京本校。世界一の大企業・創麗グループが運営する特殊な教育機関。10000人を超える生徒が通うマンモス校だが、その実態は人智を超えた能力を持つ者たちの巣窟だった。
そこに首席と呼
ばれる少年がいた。 銀髪に青い瞳。日本人離れした容姿と、規格外の能力を持つ佐藤神楽。 彼は学籍こそ置いているものの、ほとんど学校には姿を見せない。その理由は、自身の力があまりにも強大すぎるため。誰かが挑発すれば、必ず争いが起こる。無駄な戦いを避けるため、佐藤は自ら孤独を選んでいた。
だが、ある日の出来事が彼の生活を変えることになる。 後輩の不良が起こした事件に巻き込まれ、生徒会所属の少女・伊藤巫女と出会う。 正義感の強い巫女は、寂しげな目をした佐藤に心を奪われ、彼に学校への通学を願い出る。
「私のために、来てください」
その一言が、佐藤の心に波紋を投げかける。
世界を歪めるほどの力を持ちながら、孤独を抱える少年。 そして、彼の闇に光を灯そうとする少女。 2人の出会いが、佐藤が築いてきた「ルール」を少しずつ崩していく──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 15:29:41
4583文字
会話率:62%
とある異世界にて。
ホープはすっかり自分を見失っていた。もう何ヶ月外に出ていないのだろうか。もう何日酒と薬を過剰摂取しているのだろうか。
そんな彼女に、思わない来客がやってきた。生真面目で神経質だった自分とは真逆な、不真面目で優しい性格をし
た不良少年シエスタ。
心を奪われるような感覚に襲われたホープは、そのときをもって破産へと進んでいく。
それでもシエスタは、彼女を救い出そうとする。それがエゴだと知っていても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 02:07:05
10838文字
会話率:58%
両親が再婚し兄妹となった不良少年と優等生。
初対面でのお互いの印象は
「時代遅れの不良、近づかれるのも不愉快なタイプの男性」
「人生で絶対に関わりたくなかった高飛車女」
だった。
直後に両親は不慮の事故で亡くなり、残ったのはお互いの存在を不
快に感じる兄と妹のみ。
───しかし。
兄はほんの小さな出来事から、一変して関わりたくないタイプだった妹を守るため。妹を支えていくため。
高レート麻雀の場に飛び込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 18:16:04
290080文字
会話率:36%
時は現代。リミナル・スペースといわれる平行時空では、だれにも知られる事なく、能力者たちの戦争が日々行われていた。ごく一般的な不良少年エージは、謎の女の出現によっていつしかその戦争に巻き込まれていく……。少年の能力が覚醒する日は近い。やがて始
まる世界戦争への序曲とともに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 13:00:13
27294文字
会話率:51%
素行不良と呼ばれた少年ーー御堂大和(みどう やまと)は、自身の性格に悩みを持っていた。そんな中、姉から誕生日プレゼントとして豚の貯金箱をもらう。しかし、その貯金箱は普通の貯金箱とは違う摩訶不思議なモノだった。この貯金箱をきっかけに大和の運命
は大きく変わっていく。これは、貯金箱を通じて不良少年が成長する、そんな物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 18:00:00
114724文字
会話率:40%
物語の主人公・黒峰霧矢はある日、日本トップの進学校である清瀧学園への推薦入学を勧められた。警察も危険視するほどの不良少年である霧矢は乗り気でなかったが、彼に推薦入学を勧めた張本人である学園長が『卒業後にどんな要望も無償で叶える』という条件
を提示したことにより、霧矢は4月から学園に通うこととなる。だが彼は後に知ることとなる。霧矢と同じ条件で推薦入学を果たした者が他に“8人”いること、そして卒業後に願いを叶えられるのはその中の“1人”だけであることを……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 22:04:01
7641文字
会話率:64%
18歳のある日 その訪問客は 突然やって来た…
ドンドンドンドンドン ドンドンドンドンドン
石川「こんばんわー!倉地くん いますかー!」
(ドアを開ける倉地くん)
石川「やあ!倉地くん!元気!」
(石川をにらむ倉地くん)
石川「創価学会男子
部の石川です!」
倉地「俺は宗教なんかに興味ねーんだよ!二度と来んじゃねーよ!」
石川「今日が都合悪かったらあの、別の機会でも全然かまわないんだけれども、あ、そうだ、もしよかったら・・・」
(ドアを閉める倉地くん)
さらに数日後
ドンドンドンドンドンドンドン
石川「こんばんわー 倉地くん、こんばんわ~~ぁあああああ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 08:26:10
837文字
会話率:40%
少年が語る、不安定な思春期と恐ろしい夏の記憶。
中学時代、不良へと染まる友人たちの変化に困惑しながら、自らも環境に流される主人公。
ある夏の日、彼らは不気味な緑の湖へ足を運び、山奥の小屋で謎めいた少女と遭遇する。しかし、その出会いは思いもよ
らぬ怪異を引き起こし、彼らの友情と運命を大きく変えていく。
薄れる記憶とともに訪れる毎年の悪夢――少年は夏に何を失い、何を見たのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 16:24:20
8709文字
会話率:3%
精霊界を救うため人間界にやって来た精霊『キリコ』
しかしキリコは苦悩する、人間は学校や仕事で忙しい
やっと見つけた、仕事をしていない人間を
キリコはその女性に力を預け魔法少女に
しかし魔法少女が弱すぎるので、、
偶然魔法少女を目
撃した不良少年『イツキ』
しかし魔法少女が弱すぎるので、、
キリコとイツキが敵を倒す!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 21:07:19
7747文字
会話率:45%
**九幽の地での生存ゲーム**
陰鬱で恐ろしい「黄泉(よみ)」の深淵――迷い込んだ少年、**竹村真一(たけむら しんいち)**は運命のいたずらにより、過酷で不気味な生存ゲームの渦中へと放り込まれる。
彼はもともと反抗的で運命など信じな
い不良少年だったが、突如としてこの呪われた世界に引きずり込まれる。ここは怨霊、妖魔、そして欲望に蝕まれた終わりなき地獄。「黄泉の地」と呼ばれるこの世界では、生存と崩壊の狭間での選択がすべてを決める。
この世界には、絶対的な善も悪も存在しない。あるのはただ、生き延びるか、滅びるか。その瀬戸際で、竹村真一は次第に自分の中に異変が起きていることに気づく。彼の心臓――この地では「霊鼓(れいこ)」と呼ばれるもの――が黄泉の怨気と融合し始め、彼を普通の人間から、次第に半人半妖の存在へと変貌させていく。霊鼓がひとたび鼓動を響かせるたび、それは黄泉の深淵から彼を呼び寄せる声のように聞こえる。そしてその声は、未知の暗黒へと彼を引き込もうとするのだった。
彼の旅路には、狡猾で謎めいた「仲間」**竹影(ちくえい)**や、赤い着物に身を包む怨霊たちの誘惑と罠、さらには一見信頼できるが殺意を秘めた同伴者たちが現れる。彼らは敵なのか?それとも味方なのか?謎が謎を呼ぶ中、竹村真一は自分の直感だけを頼りに、この地を彷徨うことになる。
探索を進めるうちに、竹村真一は次第に黄泉の地に隠された真実へと近づいていく。この土地はただ怨霊や妖魔が囚われているだけの場所ではなかった。それは、「天命」に裏切られた者たちの墓標であり、この世界そのものが大いなる意志から捨てられた存在だった。そして彼自身も、ただの「迷い人」ではなく、この世界の一部である可能性が浮かび上がる。
「黄泉は俺の過去を呑み込んだが、未来までは奪わせない――」
怨霊と妖魔、歪んだ欲望と凍てついた人間性が渦巻く深淵の中で、竹村真一の刀が斬り裂くのは敵だけではない。それは彼自身の魂に絡みつく鎖でもあった。
黄泉に堕ちるか、生還するか?復讐か、それとも運命に従うのか?
霊鼓が最後の鼓動を響かせるそのとき、竹村真一は黄泉の地で、自分だけの道を切り開くことができるのか――? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 03:12:33
61055文字
会話率:50%
──どいつもこいつも、俺をイライラさせやがって。
学校一の問題児として有名な不良少年・中居祥太(なかい しょうた)。ある日の昼休み、何故か自分に口うるさいクラス委員・藤村詩歩(ふじむら しほ)から逃れるため、いつものサボり場所へと移動
する。
「オレ、小此木ちゃんが好きだ。ぜってー幸せにする、付き合ってくれ」
「あの、えっと、あはは……私、好きな人いるから」
先客が二人居た。一人はクラスで可愛いと評判の美少女・小此木美咲(おこのぎ みさき)で、彼女はクラスのチャラい男子に告白され、困っている様子だった。しかし祥太にとってはどうでもよく、腹が減っていた彼は二人に割って入り、焼きそばパンを食べ始めた。そして抗議してきた男子を一喝し、意図せず美咲を助ける結果になった。
「中居くん、だっただよね? いつもここにいるの?」
「ああ、まあ……てかお前、好きなヤツいんの?」
「好きな人なんていないよ、告白されて困ってたから嘘ついたの」
「そうか……」
その日から、美咲は祥太を気に入って何かと絡んでくるようになった。すると詩歩をはじめ、周囲が不良と美少女の接近を気にし始め、ただ不良として荒んでいた祥太の高校生活が少しずつ変わっていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 18:00:00
62729文字
会話率:43%
サッカーに商業価値を見出した日本政府は、サッカー界を代表する英雄たちの遺伝子から選手を創り出す計画、通称プロジェクトGを極秘に遂行していた──。
全国に散らばる英雄たちの遺伝子《スキル》を受け継ぐ人間。覚醒した遺伝子保持者は、遺伝
子《スキル》に応じた能力を英雄さながらに発揮することができる。
優駿高校に入学した不良少年、有馬堅太郎は、サッカー部のマネージャー細江かなえに一目惚れし、初心者であるにもかかわらず、かなえ目当てにサッカー部に入部する。地道な練習や試合を通じて才能を急速に開花させるが、かなえの片想いの相手がサッカー部二年、武遼平だと知りライバル心を燃やしていた。
一方で政府が運営するプロジェクトチームは、順調に成長する遺伝子保持者たちを遠巻きから見守っていた。プロジェクトは、遺伝因子を掛け合わせることで、より優秀な選手を誕生させることが目的だと思われていたが、その全貌は、競走馬の配合理論に基づき『奇跡の血量』を持った選手を創り出すことだった。
※奇跡の血量とは、インブリード3×4と呼ばれる遺伝の影響が色濃く出る配合理論で、交配相手の曽祖父母(ひいじいさん、ひいばあさん)と、高祖父母(ひいひいじいさん、ひいひいばあさん)が同一人物であることが発動条件になる。
一九五六年、日本政府はのちにサッカーの神様と呼ばれるブラジル人『ゲレ』の遺伝子を極秘に入手していた。ゲレの遺伝子『創造主』から配合を繰り返し『ゲレ』のインブリードを持つ選手を誕生させることが目的だった。
Gキャリアーと呼ばれる『創造主』の遺伝子保持者たち。
政府からプロジェクトを任された三ヶ日コンツェルンの御曹司、三ヶ日静は『創造主』を曽祖父に持つ男性だった。そして、交配相手として選ばれたのが『創造主』を高祖父に持つ女性、優駿高校サッカー部のマネージャー細江かなえだった。
その陰謀を阻止するために有馬堅太郎は、ワールドカップ優勝を条件に、かなえを懸けて三ヶ日静と戦うことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 14:22:33
42635文字
会話率:33%
無実の性加害をなすりつけられ、”性転換刑”を執行された不良少年、柚月弥隼(ゆづきみはや)。
クラスの男子にはからかわれ、女子には怖がられ、先生や親には呆れられ、学校では誰も弥隼のことを”人間扱い”してくれない。
停学明け、そんな教室で唯
一弥隼に興味を持ってくれたのは、奇想天外で自由奔放な爪弾き者の少年、吉田。
でも、彼も弥隼と同じで、まともな人間ではなかった。
「僕も柚月みたいに、性転換手術したいな」
天真爛漫だけどおばかな吉田の暴走に巻き込まれ、弥隼は他の友達を作ろうと決意する。
女子として生きていけるようになるために、女社会に必死に食らいつく弥隼。
でも、やっぱり自分は吉田の手を取って一緒に歩んでいくべきだと気づいた頃、吉田はもう、手遅れになっていた。
自分のことを無視しないでいてくれたたったひとりの人間のために、明日をもう一歩だけ前向きに生きていけますように。
*毎日16時頃更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:02:14
93665文字
会話率:45%
アメリカの住宅街で住人たちが惨殺され、金品を奪われる事件が相次いでいた。
犯人は2人組のストリートギャングの少年少女だ。
事件の犯人を始末するために出向いた軍人、ハンニバル・クルーガー中将は少年少女を容赦なく殺害。
そして、少年少女の死体を
持ち帰り、軍事基地の中で人肉料理を披露するのであった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 16:46:23
1968文字
会話率:35%
毎日のように見る夢はやがて少年に現実と幻想の境目を無くした。
不良少年である和々切占七【おわぎりせんなの】はたった一人の義妹の風見正【かざみせい】の献身的な面倒見の良さによって、憂鬱な中学校生活に入ることが出来た。
しかし、苛まれる夢
と、高すぎる能力によって日常という化かしは消え果てることとなる。
遂に自分の本心に気付いた占七は心の底から愛していた市絆黒夜【しほだくろや】に告白し、クロヤも両想いであるために結ばれてしまう。……しまう、しまったのだ。
彼にとっての心は無限のようにいくつもあり、妹の流魅果さえも好きだったのだ。時の流れに逆らえず、荒廃した世界の中心でまたしても妹の五七に愛の告白をした。
金魚のフンのように離れず、彼の隣に立ち続けている初日【はつひ】も分かっていない。ここはどこだ? お前は誰だ? 俺はなんなんだ!?
異世界現代SFミステリー恋愛恋愛れれれれれれれれれれレレレレレレレレレレ──サスペンスファンタジー。
終と始シリーズ【19】折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-08 08:16:19
13797文字
会話率:37%
ある日、18歳の不良少年野崎悠華(のざきはるか)が階段で座っていると、突然竜巻が発生した。
やがて、竜巻が収まると、そこには黒いフードを被り手には鎌を持った男が立っていた。
男は死神と名乗り、第2の世界に連れられて行くと…
そこには見たこと
の無い世界が広がっていた。
野崎は大切な物を見つけることが出来るのか。大切な物の為に、自分の命を掛けることが出来るのか。
戦いを通して成長して行くハイファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 11:36:23
970文字
会話率:39%
夏休みまで一週間と迫ったある日、悪い噂の絶えない高校一年生『坂本慎一』は十八回目の無断欠席に勤しんでいた。そんな不良少年は屋上でぼうっと空を眺めていると、電波少女として名を馳せている『天津司』と出会う。
しかし、彼女は彼を見るや否や逃げ
出してしまった。
翌日、彼と彼女は再び屋上で出会うが、それは彼女がいじめられている現場に彼が居合わせるという最悪の形であった。冷血漢を自負する彼は彼女を見捨てようとした。
だが、自身の悪評を払拭するために彼女をいじめから助け出したものの、彼は『神様であることを証明し続ける』約束を彼女に結ばされた。
くだらない過去から約束に素直な彼は、彼女の契約を受け入れ、彼女の電波的アイデンティティである『天使理論』に基づく『神様理論』を否定するため、日々を奔走していく。
馬鹿々々しくて突拍子の無い日々は彼にとって幸福であった。しかしそれも長続きせず、ある日、彼女の『天使理論』に近しい教義を喧伝するカルト宗教の勧誘に遭遇し、彼は彼女の素性を訝しむようになった。彼の猜疑は現実と一致するようであり、彼は『天使理論』と『神様理論』の根底をある出来事を境に捉えた。
底冷えする彼女の本音は彼を苛み、楽しかった日々は急転直下。彼は鬱屈としながら自宅で過ごすも、彼の猜疑が紛うことなき事実であるという決定的な出来事に直面してしまう。
それ以来、彼が抱く彼女に対する違和感は疑いの余地がなくなり、違和感は自分が忘れようとしていた過去にも連関していると彼は気付いた。重苦しい過去と現在の連なりを引きずる彼はその重みに引きずられるように、意図しない形で彼女の電波的アイデンティティを破綻させた。
そんな幸福から始まり不幸で終わった夏休み。
彼は彼女のアイデンティティの根底を一つの事件から知る。
これは衒学不良少年と電波天使少女の回帰と絶望の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 11:10:00
166941文字
会話率:41%