各地を巡る旅芸人のひとりだった道化師は、ある日、女王の密命を受けて王城に招かれる。
与えられた役目は――『女王陛下の心を癒し、お慰めすること』。
玉座に座るその人は、腐敗した貴族たちに操られ、民の不満を一身に引き受ける、女王とは名ばかりの
ただの象徴。
感情を見せず、決して笑わぬ女王のもとで、道化師は今日も芸を披露し続ける。
なぜ女王は、火刑に処されねばならなかったのか。
道化師は、果たして彼女を笑わせることができたのか。
これは、ひとつの王国の終焉を語り継ぐ物語。
たとえすべてが灰となろうとも、胸の奥に燻り続けるこの想いだけは、決して消えはしない。
※悲恋要素あり/ハッピーエンドではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:19:42
63800文字
会話率:35%
俺は潟梨翔平(かたなししょうへい)大学生。
毎日無気力に生きて、年の瀬のバイト帰り、除夜の鐘をたまたま突くことになるが、その時に何かが体から解脱する感覚を得る。
特に意識もせずに家に帰った元旦の朝、そこには赤褐色の肌を持つギャル鬼の羅璃(ら
り)がいた。
ぶっきら棒でガサツで喧しいそのギャル赤鬼は、自分の煩悩が分かれて生み出されたのだと語る。
煩悩を受け止めて昇華しないと消えてしまうという羅璃がオレのことを連れまわすことになるのだが…果たしてその煩悩の塊である彼女の行動に振り回される俺はこの問題を受け止めて解決することができるのか?
波乱の年明けから起きる青春破天荒コメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:00:00
35568文字
会話率:23%
田舎町のよろず屋魔術師アミュウ。
義姉ナタリアの縁談相手であるうさんくさい性悪牧師、聖輝と出会ってアミュウの運命は動き始める。
見合いの日、ナタリアをかどわかそうとする聖輝を相手に、姉を取り戻そうと奮闘するアミュウ。
「わが四方に五芒星は燃
えて、柱の上に六芒星は輝けり。因縁を断ち切れ!」
二人に縁切りのまじないをかけたら、思わぬ副作用で二人の記憶の一部が失われた。
さらにアミュウは不思議な夢を見るようになって……?
◆異世界が現地、昔ながらの王道ファンタジーです。美味しい料理にハーブティーが登場。魔術はカバラを踏まえた本格派。5話から物語が動き始めます。
◆アミュウの人生に作中歴史を絡めており、伏線と描写もりもり。設定ははじめチョロチョロなかパッパ。恋愛要素はビターかつサワーです。
◆筆者の描いた挿絵がございます。第三章までは毎話挿絵、第四章からはときどき挿絵を挟んでおります。苦手な方はお手数ですが非表示設定にしてください。(右上「表示調整」から「挿絵表示中」をクリック)
◆ノベルアップ+でも連載中。なお、最新話はこちら「小説家になろう」に掲載しております。
三部構成予定のうち、第三章にて第一部(カーター・タウン編)完、第六章にて第二部(ソンブルイユ編)完。
現在第八章(七章~西部編)連載中です。
◇第一章ではアミュウたちと聖輝の出会いが語られます。
◇第二章では新たな登場人物ジークフリートも加わり、過去へと伸びていく運命の糸はますます絡まっていきます。
◇第三章ではアミュウと聖輝の関係に緩やかな変化が訪れ、教会内部の勢力抗争が垣間見えます。
◇第四章は舞台を王都の玄関口、ラ・ブリーズ・ドランジェに移し、調香師の恋物語をお届けしました。
◇第五章、一行は精霊鉄道に乗ってとうとう王都ソンブルイユにたどり着きます。そして間もなく、アミュウは大切なものを失います。
◇第六章、消沈するアミュウは故郷カーター・タウンへ一時帰郷を果たそうとしますが……?
◇第七章、アミュウとジークフリートはクーデンへ。
◇第八章、アミュウは聖輝の退院を待って、独立戦争寸前のブリランテを目指します。
★Twitter企画「第二回いっくん大賞」文章力部門受賞。ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:31:47
947134文字
会話率:47%
性格が悪いクズの俺は、友達が一人もいない童貞の高校生。
トラックにはねられて死んで、剣と魔法の世界に転生したから、ウッキウキでスライム倒しまくって、死ぬほどレベルをあげて最強を目指した。
寿命で死んだら、また転生した。レベルは引き継いでい
た。
強くてニューゲーム。
二回目の転生で世界征服し、王になった。
しんどかったから、もう二度とやらないと誓った。
三回目の転生でモンスターになった。
世界征服とかダルいからもういい。
無邪気に最強だけ目指していたい。
そう思っていたが、三回目の世界は、糞な貴族が好き放題やっている地獄だった。
どいつもこいつもクソ調子こいててムカついたから、とことん苦しめてから皆殺しにすることにした。
俺は性格が終わっているのだ。
自己中心的でサイコパスなシリアルキラー。
皆殺し破滅計画の初手として、俺は、
「スペックは高いが、頭がおかしいとウワサの悪役令嬢」に目をつけた。
「こいつを女王にして、こいつの犬として暗躍しよう」
うまいこと力を隠しつつ、悪役令嬢の犬として、陰湿に、残虐に、シニカルに、ビターに、ダーティに、手際よく、小気味よく、カス貴族共に絶望を与えていく。
改めて思う。
やはり、俺は性格が悪すぎる。
俺ほどのサイコはそういない。
もはや、自分で自分が可哀そう。
※周りの声。
悪役令嬢『あなたほどの聖人は見たことがない。私ではなく、あなたが王になるべき』
手下1『あなた様こそ、正当なる支配者』
手下2『世界で一番優しいあなた様に、この世の全てを奉げたい』
手下3『この上なく尊き方。全ての生命を照らす光よ』
……なんで、こうなる……
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だ。
どうやったら、性格最悪の俺を、いい人間だと勘違いできるんだ。
俺を善人扱いするのは、フェルマーの最終定理よりムズいだろ。
――これは、『性格最悪の俺が、ハンパなカスどもを陰湿にイジメる物語』だが、
――『絶対に王にはなりたくない性格最悪の俺』と、そんな俺を『聖人』だと誤解して王にしようとするバカ共との、『終わらない血みどろの闘争』を描いた物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:20:00
240545文字
会話率:28%
四方を司る五つの神。「東乃青龍」、「南乃朱雀」、「西乃白虎」、「北乃玄武」、そして「中央乃黄龍」。幾星霜の時の中存在しながらも地上から明確に切り離された彼らが降り立つとき、神託は下される。自らの依り代とした「器」越しに人に触れた彼らが見るも
の、感じるものとは。人と神が交わるヒューマンファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:31:53
19911文字
会話率:63%
グレミィル半島と呼ばれし領土には、旧き時代より多種多様な種族が混在していた。
南部で暮らす純人種達――『人の民』。
北部に棲息する亜人種達――『森の民』。
大別して二つの民に分類される領民達は、互いに生活圏を隔てて対立し続けてきたが
英
雄ベルナルドが半島を統治する大領主に封じられたことを皮切りとして徐々に諍いは静まり、二つの民は融和への道を歩み出そうとし始めた。
然れど、英雄は焼却された。
冬の居城。多くの者にとっては突然に。謎と呪詛を撒き散らす怪死を以て、歯車が狂い出す。
英雄ベルナルドは、ハイエルフの妻との間に二人の子供を設けていた。
即ち、英雄とその妻が成した『人の民』と『森の民』による混血の双生児。
双子の姉、ノイシュリーベは父の持つ高潔な精神と大領主の座、そして母に似た脆弱な身体と莫大なる魔力を継いだ。
双子の弟、サダューインは父に似た優れた身体と脆弱な魔力、そして己の手を汚してでも二つの民の融和を願う母の理念を継いだ。
英雄亡き後の時代を託された双子達は半島で生きる者達を護る為に奔走する。
足元で燻る対立の火種。蔓延する呪詛。大国の思惑が絡み合い、やがて双子の絆を蝕み始めた頃、
一人の女性の亡命を受け入れることにより大きく物語は動き出す。
歪に絡み合った因縁と恩讐。半島が抱える紫棘の開花を以て、歯車は更に狂い尽くす。
其は後戻りの利かぬ宿痾の清算。
刻曜の翠擲<グラナグラム>は誰の掌に――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 07:10:00
260025文字
会話率:31%
ただの村人のジャックには自慢がある。
それは勇者と幼なじみだった事。
勇者とはそれほど仲が良くは無かったが、普通に応援している。勇者のおかけで村の景気も良いし…。
魔王討伐に向かったはずの勇者は、なぜかまたこの村に現れた。
誰かに会いに来
たみたいだ。
忘れていた過去と向き合う時、ジャックは勇者の真意を知る。
勇者の故郷の村の、村人の手記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 23:24:22
8521文字
会話率:25%
「なあ、哲学ってなんだ?」
――二人で過ごすいつもの彼女の部屋、ぼくの素朴な問いに、実柚(みゆ)は悪戯っぽく微笑む。
コーヒーの香りが漂う空間で交わされる雑談は、辞書通りの定義では終わらない「哲学」の迷宮への入り口。実柚の巧みな言葉と
比喩に導かれ、ぼくはいつしか「考えること」そのものの奥深さと、それが日常にもたらす彩りに気づかされていく。
「幸せって何?」
――新たな問いは、二人の間に流れるこの温かな時間の大切さを、問いかける。
対話を通して見えてくる世界の新たな側面、そして自分自身の心の中に芽生え始めた、これまでとは違う感情。この心地よい関係は、どこへ向かうのだろうか?
思考の先に待つのは明確な答えか、それとも問い続けることの意味か。
知的な刺激と、ふとした瞬間に胸を打つ感情の機微が織りなす、少しビターでどこまでも優しい青春ダイアログ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:20:24
7111文字
会話率:56%
錬金術学生ナロンチャイ・ジャイデッド、またの名をタケル。
タケルはある時病院の霊安室で目を覚ます。左手に刻まれたのは『11』という数字。いくつもの矛盾する記憶を抱えながら、タケルは病棟を脱出し、人生を取り戻すことを誓う。新入りの検査技師マリ
ウス、暴れ者の実験体ミッシェルをはじめとする病棟の反逆者とともに。
一方、タケルの蘇生は病棟の管理者にも伝わり。
「必ず生かしたまま捕らえろ。ナンバー11は貴重な生存例で、それでいて再教育さえ済めば我々の戦力となる」
病棟の職員、幹部はタケルの捕縛へと動く。
タケルや実験体による人生を取り戻すための戦いはやがて大陸全土を揺るがす出来事となる――
錬金術、魔法、『イデア』という異能力の存在する隔絶された大陸で何が起きるのか……?
※この小説には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれます。
※差別的な表現が多数出てきますが、作者は差別がなくなることを望んでおります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 14:30:40
261650文字
会話率:34%
闇の精霊と光の精霊が出会い、命を生み出す旅を続ける中で、命の儚さや存在の意味を探る。
彼らは自然を彩り、多くの命を育んでいく……
旅の途中で出会った人族の兄妹と友情を築き、彼らの成長を見守るのだが……
これは短編小説となって居りますが、
13話に分けて投稿予定です。
また、毎日投稿ではありませんので、そこのところはご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 20:47:52
18897文字
会話率:30%
たった一輪の華のために死んだ馬鹿な男の話。
最終更新:2025-06-02 20:44:01
2701文字
会話率:69%
幼い頃から好きだった『不思議の国のアリス』の物語。
夢見がちな主人公は、ある日路地裏で白ウサギ(らしき青年)を追いかけ、マンホールに落とされてしまう。
たどり着いたのは、現実的でビターな不思議の国。
そこで主人公は新しい白ウサギとなり、
世界を消去しようとする創造主アリスを捕まえることになってしまった。
※この作品は創作サイト「ことばかり」(http://sleepism.web.fc2.com/)に掲載しています。
創作サイトの方では主人公の名前を自由に変換してお楽しみいただけます。
また、登場人物紹介ページや用語・設定解説ページも設けております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 20:19:19
816926文字
会話率:40%
婚約者である勇者を捨て、真実の愛を求めた僧侶と魔法使いの二人。
彼女たちはその代償に全てを失ったが、何も得る事は出来なかった。
失意の中、二人はかつての婚約者である勇者を縋ったが、救われる事は叶わず、相変わらず絶望に沈んでいた。
そのような中、転機が訪れた。
僧侶の少女は葛藤を捨て選択する。それが自由な未来へ続く道だと信じて……。
※この作品は過去作、折れない勇者シリーズの続編(3作目)になります。
当作品は蛇足になりそうだった為にお蔵入りさせていましたが、続編を望んでいる方がいらっしゃるようなので、少し修正を入れつつ公開する事に致しました。
作品としましては2作目で概ね完結しておりますので、さらっと流し読み頂けるだけで幸いでございます。
■折れない勇者シリーズ1
仲間全員を寝取られたが、心は最後まで折れなかった勇者の後日談
https://ncode.syosetu.com/n0760hu/
■折れない勇者シリーズ2
自由な愛を求め、婚約者を裏切った私達の後日談〜聖女になれなかった村娘の手記〜
https://ncode.syosetu.com/n1253hu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 19:20:20
2851文字
会話率:6%
上京していた俺は久しぶりに実家へ帰省する事となった。
二度と帰るつもりのなかった故郷は相変わらず長閑で、どこまでも青い空が広がっている。
「もしかして、たっくん?」
懐かしいその声に振り返れば――
ほろ苦い夏の記憶と夏空が
織りなすビターテイストの物語……だと思います。
※寝取られた後、数年経って元カノに再会して始まる物語です。寝取られる過程を省いている為、そこまで胸糞悪い描写はないと思いますが、NTR耐性がない方は閲覧注意でお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-21 14:00:29
12111文字
会話率:29%
僕には意中の女子がいる。
彼女も僕の事を慕ってくれている…っと思っていたが、
バレンタインデーに彼女が手作りチョコを贈った相手は僕ではなかった。
…という妄想?を話にしてみました。
最終更新:2021-02-15 22:59:01
2138文字
会話率:2%
刻は、遥か未来のこことは違うどこかの世界。
物語は、とある宙域に存在するコロニーで起きる。
そこに突如現れた存在、UNKNOWN。
其れに対するは、何者でもない。無常を嘆く、無法者の詩を駆る。
中年男性とその家族の物語。
其の先の
結末は既に決まっている。ハッピーエンド成らぬビターエンドではあるが、それでも前のめりに進む。
ちょっと不思議(SF)な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:12:23
261538文字
会話率:18%
ウィルヒル王国直属ギルドのニーニルハインツに所属していた古参幹部、サビターはギルド内で隠れて汚職三昧の日々を送っていた。ある日その事が露見したサビターはギルド団長、ジョニーに追放処分を言い渡されてしまう。今まで貢献してきたギルドを追い出
され自暴自棄になりながらバーで酒を煽っていると、怪しげな少女が
「ワシと一緒に金儲けをしないか?」
怪しげな少女、ライラは錬金術士であり、彼女が作る違法ポーションと呼ばれるドラッグは一線を画す物であり、彼女と組めば街を裏から支配し、憎きニーニルハインツを苦しめてやる事ができるかもしれないと思ったサビターは彼女の提案を受けることになる。
しかしどういうわけかスイーツショップを開くことになってしまい……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 12:29:24
495033文字
会話率:49%
とある貴族学園、卒業パーティーの前日にそっと図書室の秘密の場所に置かれた交換日記。
その最新の、そして最後のページに書かれていたこととは。
最終更新:2025-05-30 21:12:46
779文字
会話率:0%
バニル・ルヴェニュー男爵は吸血鬼の末裔だが、血を欲し無くなって久しい。
今の嗜好はビターチョコレートと葉巻、そしてワイン。
盗みに快楽を覚え、敵対する者には容赦がない。しかし、仲間には優しい。
最終更新:2025-05-30 10:00:00
43570文字
会話率:26%
観光客で賑わう伊勢志摩のおはらい町。その片隅の路地裏に、深い悩みや満たされぬ欲望を抱えた者だけが辿り着けるという「縁結(えんむすび)神社」がある。
宮司のような謎多き美青年・常世(とこよ)と、彼と心を通わす不思議な尾長鶏は、訪れる客に八百万
(やおよろず)の神々の力が宿るという「縁(えにし)」、すなわち特別なアイテムを授ける。
しかし、それには必ず守るべき「約束事」があり、その選択が客の運命を大きく左右する。幸福、教訓、それとも破滅か…。様々な人生が交差する、現代のあやかし奇譚集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:40:00
135620文字
会話率:17%
午前0時。
ネットに、ビターXの名前でBase bookに声明が上がった。『伊勢仮面、ブツど!!』
午前1時。
追いかける形で、『乾物が早稲だ。』Redで人形がしゃべった。
最終更新:2025-05-24 11:51:35
6854文字
会話率:20%
高遠が、PCを開いてメッセージを読むと、動画ではなく、文字で『今度は、タワシの難波だ。エイトの諸君。ビターXより。』と書いてある。
最終更新:2024-12-19 07:58:47
5046文字
会話率:8%
だからまた、優しい夢で会いましょう
最終更新:2025-05-23 18:05:03
281276文字
会話率:48%