実の両親を幼くして死別し、新たに領主となった叔父一家に虐げられて小屋暮らしをしていたアグリア辺境伯令嬢のリーナ。彼女はある日、国王の命令によってアグリア邸を訪ねた第二王子フィリウスと「白い結婚」をすることになる。
フィリウスと共に日々
を過ごしていく中で「もうあの生活に戻りたくない」「ずっと一緒にいたい」と思うようになったリーナ。
けれど国王の名の下に結ばれたその「白い結婚」はどちらか一方の意思で関係を解消できることになっていて……。
──これは二人の出会いから始まる、小屋暮らしに戻りたくなくて「白い結婚」を続けないといけないと思い込んでいる令嬢のリーナと、彼女と普通の夫婦になりたくて「白い結婚」を普通の結婚にしたいけれど嫌われたくないせいでなかなか話を切り出せない青年フィリウスの、勘違いだらけの両片思いの物語。
残酷描写は念のため。
第一章は全37話を予定しております。章完結まで毎日夜19~21時頃(基本的には19時過ぎ)更新予定。第二章更新予定は未定(できれば今年中に更新再開したいです)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:10:00
280566文字
会話率:42%
馬鹿を自覚し馬鹿であることをやめたい。
でもどうすればいいんだろう?とーちゃんとかーちゃんなら知ってるはずだからいっぱい話を聴こう!
そんな子供がゆっくり成長していくお話…だと思ったのに!
なんでこんな時にとーちゃんいなくなっちゃうんだ!?
ここはどこだ!とーちゃんを探そう!という旅のお話になってしまった!
私のこれからはどうなっちゃうんだろう、とーちゃん教えて!居ない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 05:53:42
65557文字
会話率:72%
日本で生を受けて必死に生きてきた田宮空。
血を継いでいるからとヤクザの組長になれと言われて逃げ回ったが外堀を埋められて、自分の大切な人を守れる場所がそこしかないという状態になっていたため継ぐことを決意。
継ぐからには真っ黒なことからは手を
引かせ町を守る自警団にした。
そんなある日のこと、田宮が継いだことで変わった組が許せないという下っ端構成員に裏切られて軍勢を連れて組ごと攻撃される。いつもなら避け切れるものでも徹夜をして始末書を片付けていたことにより判断力が低下。
幹部が狙われていたのを庇って急所をやられてしまった。そのまま意識が戻らず……のはずだったのだが!
次に目を覚ますと田宮は女の子になっていて、しかも聖女とか言われて逃げられないし、仲間に似ている人もいて……どうしていいか分からないんだが⁈というお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 22:58:03
86620文字
会話率:44%
〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。
オレ、日向 陽(ヒナタ ハル)がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されて
いるらしい。
けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ(自認)のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?
周りの期待を裏切れず(あと、諸々の特権に多少揺らいで)仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを(性的な意味で)狙っているなどと思い込んでいる始末。
警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ! これじゃあ、友達も出来やしない!
~無自覚可愛い系姫♂と執着美人護衛による、年の差学園主従BL!~
━━━━━━━━━━━━━━━
初日のみ3話更新。以後、ストックが尽きるまでは毎日1話更新(18:10頃)予定です。
没作『ハルくんは姫をやめたい。』のリメイク版です。
相手役の設定等、諸々変更して最初から全部書き直しました。前のよりは格段に良くなった……はず!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 18:10:00
165278文字
会話率:48%
退魔師に憧れて田舎から出てきた古都海はひょんなことから退魔師の岳見開房(たけみ あけぶさ)に弟子入りするが、俺様な性格で我が道を行く開房は弟子ではなく雑用係としてしか見ていない。
持ち前の負けん気で頑張る古都海だったが、開房の受ける依頼はア
クの強いものばかり。
そんなふたりの今日の相手はパンダの悪霊のはずだったが……?
■Attention
・ごく軽いホラー描写がありますが、バトルものに近いです
・コミカル+ほんのりシリアス師弟もの
・カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 19:55:00
4759文字
会話率:27%
★ますたぁが喫茶店を初めてしまったグルメスピンオフを連載開始しました。そちらもよろしくおねがいします!
世界各地に存在する宝物殿とそこに眠る特殊な力の宿る宝具。富と名誉、そして力。栄光を求め、危険を顧みず宝物殿を探索するトレジャーハンター達
が大暴れする時代。
幼馴染達と共に積年の夢であるハンターとなったクライは、最初の探索で六人の中で唯一自分だけ何の才能も持っていないことに気付く。
しかし、それは冒険の始まりに過ぎなかった。
「もう無理。こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう」
「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」
「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」
「あ、ストップ。そこ踏むと塵一つ残さず消滅しますよ。気をつけて、リーダー?」
強すぎる幼馴染に守られ、後輩や他のハンターからは頼られ、目指すは英雄と強力な宝具。
果たしてクライは円満にハンターをやめる事ができるのか!?
※勘違い系コメディです。
※GCノベルズより書き下ろし多数の書籍版が五巻、漫画版三巻まで発売中です。また、活動報告にて、毎週月曜日に当作品について、より楽しめる情報(書籍版情報や小ネタ、キャラ紹介など)を発信していますので、よろしければご確認くださいませ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 23:58:11
2468693文字
会話率:28%
※本作品は去年連載していた作品をリメイクしたものです。
「ぼく、女装やめたいんだ」
生徒会執行部の役員として学園中を駆け回る日々を送る、佐竹燈真。春休みに彼の隣の家に引っ越してきた、学園内で〝女神様〟と呼ばれている少女、姫野一希。
そんな姫野を相反する存在だと思っていた佐竹は、隣人同士として顔を合わせた翌日に彼女の秘密を知ってしまう。
学園の〝女神様〟……姫野一希は、女装をして学園に通う男性だった。
その事実とどう向き合うべきか。自分はどう立ち回るべきなのか。
悩みながらも彼女と同じ時間を過ごす過程で、佐竹は〝女神様〟としてではなく、姫野一希本人としての人となりを知っていく。
そしてある日、佐竹は姫野から一つお願い事をされる。
嫌いな自分を受け入れて、変化を容認するための、第一歩を踏み出すために。
※本作品にBL要素はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 18:00:00
83977文字
会話率:44%
「お前との婚約を破棄する」
女学校を卒業し、18歳の誕生日を迎えたドロシーは、結婚報告をするはずだった誕生日パーティーで婚約破棄されてしまう。
しかも婚約者が皆の前で紹介した恋人は、女学校でドロシーをいじめていた少女である。
どう
していいか分からなくなったドロシーの前に現れたのは、平民上がりの魔法騎士・ベルンハルト。
「では、俺と結婚してくれませんか」
「え? あ、えーっと……はい!」
とりあえず頷いたドロシーだったが、その後、この結婚は白い結婚だと告げられてしまう。
「俺は貴女に相応しくない。だから、これは白い結婚です」
「え?」
「貴女が、真に相応しい相手に出会えたら、離婚しましょう」
「……え?」
訳が分からないままベルンハルトの領地へと向かったドロシーは、せめて彼の役に立ちたくて、小さな領地を発展させようとする。
しかし一緒に過ごすうちに、ドロシーはどんどんベルンハルトに惹かれていって……!?
(白い結婚なんて、今すぐやめたいんだけど! なんでこんなに手を出してくれないの!?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 07:27:01
174248文字
会話率:44%
探索病――迷宮に潜らなければ死ぬ。だが、潜れば病が進行する。
冒険をやめたいのに、生きるためにはやめられない。
そんな矛盾に囚われた元・一流冒険者グリンは、洞窟の天井に咲く奇妙な蕾の中で、少女クロウェアと出会う。
「これは契約。私を最奥
まで連れていってくれたら、あなたを救ってあげる」
死にたくない。けれど、生きるために命を削る。
これは、冒険をやめたい男が、再び剣を取る物語。
――明日を生きるために、今を命懸けで冒険しよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 21:20:00
111920文字
会話率:31%
第一章
小学生の美早は、両親を亡くして祖父と暮らしていた。
これを知った子供のいない夫妻が、美早に興味を持ち、会うと気に入って養女にする決意をした。こうして美早は、年金生活者の祖父と一緒に貧困な生活をしていたのに、富裕な家庭に貰われて人
生が劇的に変わる。
第二章
ピアノを習うようになると、美早は猛然と練習して小学生にして難曲を発表会で弾きこなし、中学生になるとコンクールで地区優勝する。
この一方で、美早は音楽教室で里英子という同学年の女子と知り合い意気投合する。二人の顔は親戚でもないのに姉妹かと言われるほど似ていた。そのうえ里英子は美早にとって唯一の理解者となった。
第三章
美早は家元制度のような徒弟関係や金儲け主義の音楽界に嫌気がさしたため、高校受験を口実にして全国大会出場を辞退し、音楽教室も辞めてしまう。そして、やはり受験のため音楽教室を辞めた里英子と同じ高校に行こうと申し合わせて一緒に受験勉強をする。
そのとき、地元のアマチュアオーケストラが、ピアノ協奏曲を演奏するつもりがピアノの独奏者が見つからず、美早に声をかける。応じた美早は特異な能力を発揮し、コンサートを成功させる。
第四章
美早と里英子は同じ高校に入る。
美早は、たまたまライブハウスで唄ったところ、その容姿と美声からアイドルにとスカウトされて断るが、もしも祖父と貧困生活していた時だったら、そこから抜け出すため話を受けたであろうと思い、今の自分は幸運だが、次第に本当の自分ではなくなっていくと言って涙を流す。
そのうえ、校風に合わないことをしていると校長に侮辱され、怒った美早は退学を決意する。すると里英子は、自分も退学を考えていたと美早に打ち明ける。里英子は同級生の男子と親密になり、その彼が、この高校は息苦しいからやめたいと言い出した。それで一緒にやめて転学しようかという話になっていた。これを初めて聞いた美早は、いつの間にか里英子が彼氏を作ったうえ、そこまで親密になっていたことに驚き、大したものだと哄笑した。
第五章
美早も里英子も、親が退学に賛成しなかった。
その結果、美早と里英子は、それぞれの決意をした。美早の決意は、誰であっても特に驚くようなことではなかったが、里英子の決意は美早でさえ驚いたほどだった。
ただ、美早は里英子は決意を尊重しつつ不安を払拭できなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 12:39:11
29257文字
会話率:65%
雪深い山奥の村で、〝神の子〟として祀られる少女・エナ。
誰とも触れ合うことを許されない彼女に、唯一、心を通わせてくれた少年・キオ。
「大きくなったら、迎えに来る」──そう約束して、キオは村を旅立った。
それから七年。
青年となった彼は、変
わらぬ姿のエナと再会する。
だがその出会いは、彼女を〝ただの少女〟にするための、哀しい儀式の始まりだった。
必要なのは、強い想いと、すべてを失う覚悟。
記憶を失っても、名前を忘れても、それでももう一度出会えると信じられるか?
──愛は、運命を超えるのか。
ひとりの少女のために、すべてを賭けた少年の、再会の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 18:08:17
2860文字
会話率:30%
あら還を目前に、自分らしく生きたいと思った専業主婦の茉里奈。
二十数年連れ添った夫の宏忠は、挨拶しても挨拶が返ってくることはなく、日常の会話も業務連絡のような会話しかできない冷え切った夫婦の現状。
もう十分我慢した!これから先の人生、自分ら
しく明るく楽しく生きたい!と決意するも自立をしていない。まずは、5年をめどに自立を目指す!
その前に、今の気持ちを夫に伝えてたところ、次の日から何だか夫の様子がおかしい。
何やら急に距離が近くなってきた。
と言うか、今まで聞いたことのない感謝の言葉を話し出す。
え?同じ人?どうした?今更、離れたくないとかないよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 19:07:07
2881文字
会話率:19%
人気YouTuberユウイの正体は三浦裕唯という小柄で声が高く人前で話すのが苦手な男の子。
コンプレックスを活かし、中学時代の同級生・一紗と一緒にカップル動画の投稿をYouTuberとしてやっていた。
人気絶頂の中、一紗から彼氏ができたか
らYouTuberをやめたいと言われてしまう。
今後の配信をどうしようかと悩んでいる中、クラスメイトの城崎美織に正体がばれ、人気YouTuberであるユウイのパートナーにしてほしいと頼まれる。
断る裕唯だったがどうしてもと頼み込む城崎に人気YouTuberにすることはできないけど、プロデュースをすることはできると裕唯は言う。
ただし、裕唯は頼みを引き受ける条件を突きつける。
それは自分のパートナーとなって動画に出ることだった!
ユウイとミオリとして三ヶ月間の恋愛リアリティ(恋リア)企画を立ち上げ配信をすることになったふたりは――。
※カクヨムにて先行連載中です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 15:31:56
100216文字
会話率:46%
ふざけて、誤魔化して、逃避して辿り着いた場所にいつもいる
キーワード:
最終更新:2025-03-07 14:56:42
590文字
会話率:0%
日本で高校一年生だった主人公の男子。
ある日突如として異世界に転移させられた。
よくある転移や転生によるチート能力は一切無く、実に平凡な状態のままで異世界に放り込まれる。
その世界は元の世界で言えば十九世紀末くらいだろうか、ガス灯や蒸気機関
が存在していた。
元の世界と大きく異なるのは数多くの地下迷宮が存在すること。
迷宮内部にはモンスターが跋扈している。
そして迷宮探索者と呼ぶ職業の存在。
突如異世界に放り出された主人公だったが、未成年者と言うことで保護される。
親切な人の手により農家を紹介され生活には困らない状態になるも、二年経過した頃、独立すべく他の町へ出向くことに。
しかし農家出身では職業に就けず門前払いされ、唯一門戸を開いたのが運搬賦役協会という団体だった。
そこでスカラリウス、即ち軽量運搬賦役、つまりは荷物持ちになる。
本来の賦役とは金銭による納税の代わりに労役を課されるものだが、ここでは薄給労働者であり最下層の差別対象だったのだ。
暫くは農家の収穫物を運ぶ仕事に就いていたが、ある時、迷宮探索者パーティーを紹介されメンバーと契約することに。
だが、それが不幸の始まりだった。
迷宮探索者パーティーの荷物持ちとなるも、やはり迫害や差別があり日々無能と罵られることに。
パーティーリーダーに対し口答えの一切が許されず、何かある度に殴られ蹴られ、パーティーメンバーからも罵声を浴びせられる。
やめたいと思っても契約時に定めた違約金を支払う必要があり、その額はスカラリウスに払えるものではなかった。
結果、止むに止まれずパーティーの荷物持ちとして過ごす。
だが、そんな日々も終わりを迎える時が来る。
無謀な迷宮攻略を強行したことでパーティーは瓦解、メンバーは主人公を置き去りにして逃げ出してしまう。
迷宮にひとり取り残された主人公は必死になって地上を目指す。
満身創痍になりながらも地上に帰還した主人公だったが、力尽きて路上で意識を失った。
世の中には捨てる神あれば拾う神あり、だろうか。
実力者ばかりが集まった迷宮探索者パーティーに拾われたのだ。
そして新たな活動拠点を得た主人公は、徐々に頭角を現すのであった。
※カクヨムでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 20:10:00
251471文字
会話率:45%
今日は待ちに待った私立カーミエ学園の入学式!新入生の1人、ノノ=タチバナは、自身の名を学園中に轟かせてやろうと血気盛んに新入生代表のスピーチを読んでいた。しかし、神様の悪戯か唐突に明かりが消える舞台と会場!元に戻った時には舞台に佇んでいた
むやみに気障ったらしい生徒会長!そして始まる僕ちゃん婚約やめたい演説っ!それって今やること⁉︎
「わたしの晴れ舞台を邪魔しやがってっ、許せないっ!」
これは婚約破棄イベントが起こりすぎる学園で、ノノも婚約破棄されるのではないかとヒヤヒヤしながら過ごすゲロ甘物語です。(大嘘)
※精霊的な人から貰った『世界婚約破棄予定表』をもとに、自信に溢れる高慢な女の子が学園で起こる忌まわしき婚約破棄イベントを徹底的に潰して、自分の名前を知らしめようとする話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 21:00:00
13865文字
会話率:34%
2024年、オススメのドラマをレビューしたいと思います!実は、まだ見切れていないドラマもいくつかあるんですよね……(笑)いいかげん、気になるドラマを全部録画する癖をやめたいです。
最終更新:2025-01-18 10:47:21
1940文字
会話率:0%
青年は出会いを通じて真の『漢(おとこ)』へと成長する
『特殊な部隊』への配属を運命づけられた青年の驚きと葛藤の物語
地球人が初めて出会った地球外生命体『リャオ』の住む惑星遼州。
理系脳の多趣味で気弱な『リャオ』の若者、神前(しんぜん)
誠(まこと)がどう考えても罠としか思えない経緯を経て機動兵器『シュツルム・パンツァー』のパイロットに任命された。彼はパイロットになったもののその素質の無さから自宅待機を命じられる。
そんな彼がようやく配属されたのは遼州同盟司法局実働部隊と呼ばれる武装警察風味の『特殊な部隊』だった。
そこに案内するのはどう見ても八歳女児にしか見えない敗戦国のエースパイロット、クバルカ・ラン中佐だった。さらに部隊長は誠を嵌(は)めた駄目人間の中年男、嵯峨惟基の駄目っぷりに絶望する誠。しかも、そこにこれまで配属になった五人の先輩はすべて一週間で尻尾を撒いて逃げ帰ったという。
司法局実動部隊にはパイロットとして銃を愛するサイボーグ西園寺かなめ、無表情な戦闘用人造人間カウラ・ベルガーの二人が居た。運用艦のブリッジクルーは全員女性の戦闘用人造人間『ラスト・バタリオン』で構成され、彼女達を率いるのはでかい糸目の多趣味なアメリア・クラウゼだった。そして技術担当の気のいいヤンキー島田正人に医務室にはぽわぽわな詩を愛する看護師神前ひよこ等の個性的な面々で構成されていた。
その個性的な面々に戸惑う誠だが妙になじんでくる先輩達に次第に心を開いていく。
そんな誠だったが、嵯峨の策謀により彼の持つ『異能力』に目を付けたマフィアに拉致された。戦闘用サイボーグであるかなめに救出されるが、誠はその時の恐怖から隊をやめたいと言い出す。
去ろうとする誠だが、かなめの強引な説得と人型兵器へのあこがれから翻意して部隊に居つくことを決めた。
そんな誠の前に強大な敵が立ちはだかることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 07:50:43
331452文字
会話率:47%
「このへたれ野郎があああああ‼」
私、アイシェ・フォン・リーゼンバーグは絶叫した。
最強とうたわれる大魔導士、殲滅卿エリアス。魔法の天才、顔は美男子、人々の人望も厚く、女性にもおもてになる。まあ、気に食わないくらい完璧な奴だったのだが、
「そりゃあ魔法はできますよ! だけど、攻撃魔法なんて、ちょっと間違えたらこっちが死ぬかもしれないんですよ! そんな危ないものを使って、安心できる方がおかしいでしょう!」
「こういう場面で、特に若い女性となんか、何を話せばいいのか分からないんですよ。自分がいつ変なことを言って、彼女たちの気分を害してしまわないか……。その緊張で、もう胃が……」
「もうやだ……。ほんと、やめたい、この仕事……」
私は知ってしまった。なんということだろう。この人、めちゃくちゃにへたれだったのだ。
そして、私とへたれ魔導士様の生活が始まった...…。はあ...…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 01:11:42
23972文字
会話率:57%
アラフィフになる舞子には、人に言えない秘密がある。決して自分ではしないと思っていた不倫をしている。やめたいと思いながら、依存している自分。それは、相手の男にとっても同じだった。しかし、舞子の母は厳しい人で、そんなことは決して知られたくない。
その母が、ガンと診断され、離婚して舞子のマンションで同居することになる。やがて母は認知症を発して、舞子のことがわからなくなってくる。悲しみが深まるある秋祭りの日に、母が長い年月、ずっと胸に秘めてきた秘密を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 23:10:20
30876文字
会話率:34%