【フェルナンド王国】の北側に、リュミレール領という地域がある。国王からの信頼が厚い、公爵家が管理する地だ。
そこにはリュミレール領の中心に公爵家の屋敷があり、仲良しの双子が住んでいる。
一人は騎士顔負けの強さを持つ、端麗な顔立ちの青年
。もう一人は小柄ながらも高い魔力を秘めた少年だ。彼らは双子。けれど、身長も見た目も、外見すらも、まったく似ていない。
それでも二人は類いまれなる能力を有していることと、弟は、美しくも凛々しい姿から騎士と。兄は少女のようにかわいらしい外見から、姫と呼ばれていた──
小動物のような兄を好きでたまらないヤンデレな弟と、素直になれないツンデレな兄が、兄弟愛でドタバタする。
剣と魔法がある世界をコミカルに。そして行きすぎたストーカー(弟が)の溺愛が炸裂する、ドタバタBLです。ただし、全年齢対象なので健全な作品となっています。
*エブリスタにも投稿していますが内容(視点や展開など)が若干異なっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:01:14
248661文字
会話率:42%
― これは、恋を知らなかった者たちの物語
感情が魔力として可視化される異世界——
人は恋をすれば『赤』、悲しめば『青』、怒れば『黒』と、心の色が花や空気を染めるこの世界で、
ひとりだけ『感情魔法』がまったく使えない少年が現れる。
彼の名
は、篠原 湊(しのはら みなと)
恋も憧れも知らず、感情すら希薄な彼は、突如としてこの世界に召喚された異質な存在だった。
感情至上主義の魔法学院に入学した湊が出会ったのは、恋を信じない少女たち。
——過去の恋愛で心を凍らせた氷の姫君、リセ
——人間不信で明るさの裏に寂しさを隠す町娘、ノア
——恋愛感情を「脳のバグ」と断じる理論主義者、サリア
誰もが恋なんてくだらないと口にするこの世界で、
湊と彼女たちは、少しずつ言葉を交わし、時間を重ね、
やがて、恋とは何かを探し始める。
これは、誰も恋を求めていなかった物語。
だけど、気づけば誰よりも恋に近づいていた物語。
心が動くとはどういうことか。
愛するとは何を信じることか。
そして、誰かを好きになるとは、どれほど尊いことなのか。
たったひとつの「好き」が、感情を魔法に変えていく。
——『恋って、悪くないかもしれない』
不器用な恋心が交差する、優しい異世界ラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 05:32:39
26784文字
会話率:46%
花屋で働く望月葵《もちづきあおい》。
彼氏との久しぶりのデートでケンカをして、山奥に置き去りにされてしまった。
真っ暗で行き場をなくした葵の前に、神社が現れ……
葵と神様の、ちょっと不思議で優しい出会いのお話です。ゆっくりと時間をかけて、
いろんな神様に出会っていきます。そしてついに、葵の他にも神様が見える人と出会い――
※日本神話の神様と似たようなお名前が出てきますが、まったく関係ありません。お名前お借りしたりもじったりしております。神様ありがとうございます。
※※※
関連作品
【虐げられた花嫁は神様と泡沫の愛を誓う】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:00:00
67387文字
会話率:49%
実家から追い出されるように伴藤家へ嫁がされた喜与。伴藤家でも妻というよりは使用人の扱い。そんな喜与に求められているのは、立派な跡継ぎを産むこと。
夜中にこっそり屋敷を抜け出し子宝祈願に訪れた神社で出会ったのは、銀色の長い髪がさらさらとなび
く、夜の神様だった。
その出会いが、まさか運命を変えることになろうとは――
*****
※日本神話の神様と似たようなお名前が出てきますが、まったく関係ありません。お名前お借りしたりもじったりしております。神様ありがとうございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 12:00:00
70965文字
会話率:57%
この作品は前作「人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅、そして旅立ち」の続編です。
本作から読み始めても、まったく問題はありません。
むしろ、ここを起点にして、後から前作を読み直していただくことで、時間軸を遡
るように物語を再構成する読み方も可能です。
22世紀半ば。
人類は土星の衛星タイタンにおける探査活動中、メタンの海の底で静かな文明を築いていた種族――エリディアンと出会う。
彼らは人類とはまったく異なる認知体系を持ちながらも、共鳴というコミュニケーション方法により人類との意思疎通に成功した。
エリディアンは、土星の表層を覆うストームセル(雷嵐)に宿る微細な秩序と意識の兆候を読み取り、さらに巨大な惑星――木星においては、はるかに進化した知性が潜在している可能性を示唆した。
人類とエリディアンは共同で木星へと赴き、そこで半覚醒状態にあった超高度知生体「オメガ」を覚醒させる。
覚醒したオメガは、自らを含む銀河各地のストームセルが構築してきた超知性ネットワーク――ヴォクス・インフィニタの存在を明らかにする。
そしてその記憶の中から、恐るべき事実が浮かび上がる。
――銀河中で、数多の知的種族が忽然と「失踪」している。
それは数百万年から数億年というタイムスパンで幾度となく繰り返されており、理由も痕跡も残されていない。
これは、かつて人類が直面した「フェルミのパラドックス」、すなわち「なぜ人類は宇宙で知的種族に出会わないのか」という疑問に対する、現実的かつ深刻な答えかもしれないと人類は気づきはじめる。
オメガは語る。
この謎に迫るには、銀河に分布するヴォクス・インフィニタの「ノード」――すなわち、半覚醒状態にある超高度の知性とその無限の記録の保管庫を次々と目覚めさせ、情報を統合していくしか道はない。
そのためには、「扉」と呼ばれる時空構造の亀裂=ゲートウェイを通じて超光速でノードに到達する手段が必要だった。
オメガはこの技術の実現可能性を示し、人類とエリディアンは協力して、生きた宇宙船「コヒーレンス・アーク」を建造した。
3隻のアーク――ARC-1「アルファ」、ARC-2「リュクス」、ARC-3「ノヴァ」は、それぞれ異なるノードへと旅立っていった。
それは、知性という存在の存続そのものを賭けた、銀河規模の探索のはじまりだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 22:00:00
92682文字
会話率:24%
架空の国、架空の時代
亡き父の遺言通り、蒼石観音の秘密を探り、千年ぶりに西乃国の龍を召喚した主人公劉煌は、親の仇は打てたが、恋は実らず、12年思い続けてきた小春を中ノ国に置いて、彼自身は西乃国で即位した。
祖国復興のために邁進している中
、劉煌はやがて出自不明な女医と出会い、彼女と恋に落ちてしまう。紆余曲折の後、彼女の真実の出自を知った劉煌は、彼女を皇后に迎えるべく奮闘するが、結納の日、彼女は劉煌を庇って隣国の皇帝の刃を受け絶命してしまった。(以上今までのあらすじ)
失意の劉煌らの前に、千年前からの因縁につながる朱雀(不死鳥)が現れ、劉煌の願い通りに簫翠蘭を蘇らせるのだが、なんと蘇った彼女は劉煌のことをまったく覚えていなかった。
最愛の人が蘇った喜びも束の間、彼女から自分の存在が抹消されていることを知った劉煌は、激しい失意の中、なんとか簫翠蘭の心を取り戻そうと奮闘する。
しかし、簫翠蘭を狙う隣国の皇帝も中ノ国の龍の召喚に成功してしまったため、千年以上良好な関係を築きあげてきた参語三か国の緊張は、13年前の西乃国政変で皇帝となった劉操の時代よりもさらに高まってしまい、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 21:34:43
90820文字
会話率:28%
幼い頃よりサッカー漬けの生活を送ってきた少年、白石兎和。
彼はとある事情から、ジュニアユースチーム(中学年代)卒業を前にしてサッカーへの情熱を曇らせる。
そして高校では心機一転、友情と恋に彩られた青春スクールライフを満喫すると決意するのだっ
た。
ところが進学先には同じ白石の苗字を持つイケメンがいて、比較された挙句コミュ力や顔面偏差値で劣るからと、『じゃない方』なんていう不名誉なあだ名を授かってしまう。おまけに『陰キャ』のレッテルを貼られ、周囲から蔑まれる羽目になる。
先が思いやられる高校生活のスタート。
そのうえ学内トップの美少女である神園美月との出会いを機に、心が離れかけていたサッカーとも再び向き合うことに……こうして白石兎和のスクールライフは、本人の希望とまったく違う方向へ転がっていく。
この物語は、ちょっと内気な少年が流されつつ歩む蛇行した青春の軌跡である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 21:10:00
624427文字
会話率:29%
【序章のみ1日での集中連載!】
異世界エーレタニア。
かつてこの世界では異世界から多くの侵略を受けてきた。エーレタニアの神はそれに対抗するべく創り出した人々によってこれに対抗してきた。
侵略が収まると、神は人々に権限を移譲してこ
の世から姿を消してしまった。世界は人々の手によって繁栄を築き上げようとした。
しかし···。
それは長続きせず、分裂と闘争の時代が幕を開けてしまい、大きな、そして悲しい戦争が始まった。
人々は必死に生き残ろうとさらなる力を求め、禁断の力にまで手を伸ばしてしまい、その力は結果として自らをも滅ぼしてしまおうとするものだったのだ。こうして世界は少しずつ荒廃していってしまった···。
ライは地方の小さな村に住む5歳の幼い少年だ。貧しい生活ながらも家族と村の人々たちと協力して幸せな日々を過ごしていた。
しかしある時、魔獣の大群が村に押し寄せてしまった!圧倒的な数に村はなすすべもなく蹂躙されてしまい、生き残ったのはライ一人だけだった···。
一夜にして村が全滅してしまい、天涯孤独の身となってしまった幼いライは生きる事に絶望してしまい、魔獣がたくさん住み着いてる立入禁止の森に入って食い殺されてしまおうと考えていた···。
しかし、普段いるはずの魔獣がまったくいなかったため、ライはこの死に方すらできないとさらに絶望してしまう···。
さらに森の奥に進むと、きれいな湖があった。その湖に躊躇なく飛び込んだライ。しかし、溺れるどころか息ができてしまった!どうして!?
『キミ、死ぬ気だったのかい?だったらその体、オレにくれないか?』
これは湖底に『賢者の遺産』とともに封印されし白銀竜テオと遺産の継承者となったライのコンビが、荒廃した世界を必死に生き抜こうとする物語である。
※本作はカクヨム様でも同時投稿をしております
※舞台は作者の代表作である『アキの異世界旅行記』の約1000年後世界ですが地名などはまったく変わっており、世界観設定のみ引き継いでおりますので別作品とお考え下さい
※世界観設定の元である『アキの異世界旅行記』は上部のエーレタニアシリーズのリンクからご覧いただけますので、こちらもお楽しみください
※とりあえずの試作のお話ですので、評判良さそうなら続きの話を投稿する予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 21:01:02
267479文字
会話率:70%
大国の要であるシューラン大公家の孫、フィロスは引きこもり気味で社交が大の苦手。祖父である大公閣下の強い勧め(実質強制?)によって、15歳で初めて学校に通うことになる。しかし、入学した王立学院は彼の常識とはまったく異なる世界だった。
入学式
でいきなり全校生徒の前で紹介されてしまい、大公家の名で注目の的になったフィロスだが、社交性ゼロゆえにすぐさまピンチに陥る。そこを救ってくれたのは、面倒見の良い貴族令嬢サーティアと、個性豊かな友人たちだった。
戸惑いながらも人生初の友達を得たフィロスは、知らなかった外の世界に少しずつ触れていくが、常識外れの魔法力ゆえに次々と騒動を巻き起こしてしまう。
王立学院での新しい日々――少しずつ友人や人脈を築いていく中、フィロスは自分がどれだけ「分かってない」のかを自覚し、成長していくのだった。
これは、大公閣下の孫がいろいろ間違いながらも、少しずつ社会を学び、友人や仲間と共に成長していく、笑いあり涙ありの青春学園ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 21:00:00
151080文字
会話率:39%
~ 人々の想いは時を紡ぎ、時は願いを呪いに変える ~
隻眼の勇者と、彼女を見出した捨て子の王子、
そしてその仲間達によって、八つの魔獣は倒され魔王の復活は阻止された。
16年後、彼らの子供達と仲間達による、新たな冒険の物語。
黒舌チャ
ウといいます(´・∞・ ` )
まったくの素人ですが、もし楽しんで頂けたらうれしいです。
大筋シリアス要素ありますが、基本的にはのんびりした感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:26:18
195223文字
会話率:53%
日向坂陽菜乃は先日の文化祭で行われた彼女にしたい女子生徒ランキング第一位に選ばれるほどの人気女子だった。
なので、もちろん高校入学から半年近く経ったにも関わらず友達一人できていないぼっち男子である志摩隆之にはまったく縁のない相手のはずだっ
たのだが。
ある日の休日。
ショッピングモールで迷子になっていた幼女を見つけた隆之が保護者のもとまで送ったところ、そこには雲の上の存在だと思っていた陽菜乃がいた。
妹を助けてくれたお礼がしたいと陽菜乃に言われて、それを受け入れる隆之。
その出会いをきっかけに、二人は少しずつ距離を縮めていく。
陽菜乃と出会ったことで、隆之の学生生活は徐々に充実したものに変わっていく。
――――――
カクヨムで連載していた作品をこちらでも公開することにしました。
一人でも多くの人に読んでいただければと思っていますので、ぜひご一読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:10:00
612723文字
会話率:40%
主人公は、普通の少年「ユウ」。だが、異世界に召喚されてしまった時、突然目覚めた「コピー能力」。
異世界の王国で目を覚ますも、自分の能力がどんなものかまったく理解していない。最初は、自分に何の力もない普通の少年だと思い込んでいる。
最終更新:2025-06-06 19:59:26
55429文字
会話率:70%
レベッカはパーティーの席で急いで婚約者のローベルトを探していた。大切な話があると言っているのに彼はいつも手紙では適当に逸らしてばかり。
今日こそは顔を合わせて話をするのだと考えていたのに「話し合いなど必要ない」と言い切られ、むしろ忙
しさにかまけて最近まったく構えないことに文句を言われた。
そのまま時が経ち、レベッカは婚約破棄を言い渡された。
せっかく跡取りの地位に抜擢され、いい方向に進んでいくはずだったのにと気落ちしたレベッカは、兄から新しい人を紹介されたけれど……?
お世話になっております。短編を読んでくださった方々はエピソード8 至らない部分からどうぞ。
短編版から多少、言葉を変更していますが、大幅な変更なありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:19:35
55050文字
会話率:39%
レベッカはパーティーの席で急いで婚約者のローベルトを探していた。大切な話があると言っているのに彼はいつも手紙では適当に逸らしてばかり。
今日こそは顔を合わせて話をするのだと考えていたのに「話し合いなど必要ない」と言い切られ、むしろ忙
しさにかまけて最近まったく構えないことに文句を言われた。
そのまま時が経ち、レベッカは婚約破棄を言い渡された。
せっかく跡取りの地位に抜擢され、いい方向に進んでいくはずだったのにと気落ちしたレベッカは、兄から新しい人を紹介されたけれど……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 19:31:49
14932文字
会話率:36%
「君に不義理なことをしてるのはわかってるんだ」婚約者のブルーノはそう切り出した。
彼の隣には、プルプル震えてウルウルと涙を浮かばせている子ウサギのような少女。
そしてその向かいにも、プルプル震えてウルウルと涙を浮かばせているシャ
ーリー。二人の系統はまったく同じだった。
しかしブルーノは彼女を選び、シャーリーに婚約破棄か、もしくは彼女を第二夫人に迎えたうえで結婚したいと口にする。
彼は婿に来る立場なのに、第二夫人など普通はありえない。
父に報告しても、シャーリーに問題があったのだろうとまともに取り合ってはくれなかった。
子ウサギのようにか弱いフリをやめればいいのかとも思うが、それをしたくない理由がシャーリーにはあったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-06 20:01:17
9251文字
会話率:40%
今年で二十二歳になる竜牙景虎(りゅうがかげとら)は、ダンジョン配信をメインに行うライバー事務所に未経験ながらも所属していたが、理不尽な扱いを受け続けてクビになってしまう。
失意の中、帰り道で彼は奇妙なお店を見つけ、そこで怪しげな配信機
材を購入してしまった。
その後、彼は不思議な音声ガイドAIより、さまざまなサポートを受けながら、少しずつダンジョン探索配信を行うようになっていく。
『音声ガイドを開始します』
『プレミアムログインボーナスです』
『特別ミッションが始まりました』
『特典のガチャチケットです』
『専用ダンジョンが開放されました』
『スキップ機能が追加されました』
『レベル上限が更新されました』
「うええええ!? な、何なんだ!?」
まったくの初心者である景虎は、これが普通のダンジョン配信と思い込み、活動を続けていくのだが……徐々に規格外の力を手にしていき、配信もバズっていくことに!
さらにはとある有名配信者の窮地を救ったり、かつて自分をクビにした事務所が大変なことになったり、波乱万丈の日々を送ることになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:10:00
90186文字
会話率:43%
地球にダンジョンが出現して約九年が経過していた。
高校一年生の三剣フウガは、ダンジョンに二年前から潜り続ける配信者である。
だが、配信を開始して二年が経ってもなお、鳴かず飛ばずの日々を送っていた。
しかしある時、売れない配信者に転
機が訪れる。
同じダンジョン内で魔物に殺されかかっていた少女を、フウガは魔剣を使って救ったところ、
多くの視聴者達が彼を探し始めることに。
そして、あっという間に特定されたフウガのチャンネルに人々は雪崩れこみ始めた。
異常なほど配信がバズりだし、先日まで無名だった少年はビビりまくってしまう。
だが、本当に驚くことになるのは視聴者達だった。
実は彼の武器は魔剣ではなく、ただ頑丈なだけの模造品であり、その強さはフウガ自身の力だったのだ。
更には、彼自身の素性にも秘密が……。
まったく自らの強さに気づかぬまま、無双を続けるフウガはやがて日本のみならず、世界中を驚愕の渦に引き摺り込んでいく。
これは一つの始まりであった。配信界に一つの伝説を越えて神話とさえ呼ばれることになる男の、最も過激だった時期の話である。
※カクヨムでも連載しています。
※タグが優柔不断な感じですみませんmm折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 19:00:00
121613文字
会話率:37%
「ワシを残して先に行け!」
「ガルム、そんな……!」
「勘違いするな。後で追いつくから先に行ってろという意味だ」
ドワーフの『拳士ガルム』は、勇者パーティを魔王の元へ送り届けるため瀕死の重傷を負った。
「……さすがにこれは助からんか」
大きな穴の開いた腹部を見下ろすガルム。
武人としては理想の最期であり悔いはなかったが、そこに水を差す奴が現れた。
近接戦最強の『剣魔グリムザール』。
ガルムとの決闘に異常なまでのこだわりを持つ魔族が、こう申し入れてきたのだ。
「ガルムよ、ひとつ約束をしないか? 互いに転生し、新たな生を得た後また相まみえ、今度こそ一対一で決着をつける。そういう約束だ。我が一族に伝わる秘術を受け入れるなら貴様は、次の生を得ることができるのだ」
「次の生……次の戦い……」
生きること、それ自体にこだわりはない。
だが、『まだ戦える。まだ殺し合いができる』というのは魅力だった。
戦闘狂なところのあるガルムはこれを快諾。
次の生でグリムザールとの約束を果たそうとしたのだが、転生先はまさかの『エルフの幼女』で……?
「なんでだ!? なんでエルフ!? ワシの鍛え上げられた上腕二頭筋は!? 苦味走ったいい男ぶりは戻ってこないのか!? おぉのぉれぇ騙したなグリムザールうぅーっ!」
前世とはまったく異なる脆弱な肉体と、反則レベルの可愛さと。
相反する要素に悩まされつつも、ガルムはしぶしぶ修行を続ける。
足りない『気』を『魔力』で補い、脆い『肉体』を『技術』で補う。
努力と工夫は着実に芽を結び、やがて『最強の冒険者』とあだ名されるようになるのだが、あまりにも可愛すぎるため『最カワの冒険者』と噂されるようにもなってしまう。
「次はこれ着て! ミニスカドレス! 大丈夫、絶対似合うよ! ディアナちゃん最強に可愛いから!」
「うるさいうるさい! ワシの求める最強はそうゆーのじゃないのだあー!」
『武と可愛さ』の狭間で揺れるガルム(ディアナ)の、明日はどっちだ?
※ドワーフ→エルフのTS転生バトルコメディです。
※ディアナ(ガルム)がとことん愛されます。
※グリムザールの意外な転生先を探りつつ、お楽しみください(登場する女の子の中のひとりです)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:08:04
98702文字
会話率:39%
公爵令嬢ステラは、聖女リナを虐げ、殺そうとした──というまったく身に覚えのない罪で、実の父・ディルドの手によって処刑されてしまった。
死んだはずの彼女が次に目を覚ますと……そこは十年前、六歳の自分の体の中。自分が“悪役令嬢”だというこ
とも思い出してしまう。まさかの人生三回目!?
自分を処刑した父ディルドと向き合うために、彼との冷えきった親子関係を修復しようと決意するステラ。
……が、なぜかお父様はあっさり修復完了。
不器用な愛情を向けてくる父に戸惑う日々が始まる。
さらに元皇子のアレスが家族に加わり、前世では決して得られなかった“家族のぬくもり”を知り、満たされたステラ。
「なんか幸せ過ぎて、もういつ死んでもいいかも」
生きることへの執着が薄れていく──。
「ステラ。お前が“生きること”に執着していないのは、見ていて危うい。……何か、やりたいことを見つけなさい」
──父に言われ、彼女が見つけた“やりたいこと”は……
「よし、恋愛しよう!できれば原作に出てこないようなモブキャラと!」
けれど、その前に立ちはだかるのは、
あの時ステラを処刑したはずの、最強で最恐の魔法剣士にして、今では私を好きすぎる父・ディルド!
「ステラは一生嫁に行かせる気はない」
父の愛が嬉しい、でも恋もしたい!
怖いものなしのステラが“生きがい”を見つけるために奮闘する!!、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:02:04
45672文字
会話率:38%
《ZION-04》かつての人類の理想をもとに築かれた実験都市。人間とテクノロジーが調和するこの街で、高校生の愛(あい)は穏やかな日々を送っていた。
しかし、ある日届いた一通の“暗号”が、愛の運命をゆるやかに狂わせる。それは希望か、絶望か——
それとも、まったく違う別の“何か”か。
いつだって世界は愚かで、愛おしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:00:00
10839文字
会話率:47%
地球上にダンジョンが発生した世界。
国内最高難度と言われていた新宿歌舞伎町ダンジョンが、何者かによって攻略される。
しかし攻略者が誰なのか分からないまま――20年近くが経った。
今年で40歳になるおっさん西田賢一は一念発起して脱サラし、定食
屋を都内某所に開店するも、まったく鳴かず飛ばず。
悩んだ末に考えたのは、
「ダンジョン産の食材で作った料理をSNSとかでアピールすればバズるかもしれない」
幸い彼には大学時代にダンジョン探索の経験があった。
『自分で討伐したミノタウロス肉を使ってるとか言い張るおっさんおるんやが』
『定食屋のおっさんにミノタウロス倒せるわけねぇだろ』『嘘松乙』
だがまったく信じてもらえず、酷評レビューが大量につけられてしまう。
怒った彼は生配信を決意。
その結果――
『おっさん強すぎて草』『マジ何者?』『実は高ランク探索者ってオチでは?』
「いえ、ただの定食屋ですよ。ただ、昔取ったきねづかってやつで、腕には少し自信があります」
『『『そんなレベルじゃねぇだろ』』』
ミノタウロスどころか、下層のボスすらも瞬殺する姿が全世界に配信され、大バズりするのだった。
さらに彼こそが歌舞伎町ダンジョンの攻略者であると暴露され……?
※こちらの作品はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 18:00:00
250274文字
会話率:36%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:10:00
131970文字
会話率:36%
目が覚めたら、目の前にやたら綺麗な天井が広がっていた。重そうな天蓋付きのベッド。やわらかいシーツ。広すぎる部屋。そして――鏡に映るのは、金髪縦ロールの美少女だった。
中身・三十五歳のおっさん、佐藤健二。ゲームもアニメもまったく興味のない、
定時後のビールと競馬を愛するサラリーマンだ。昨夜、急な残業で遅くなった帰り道、横断歩道で車に撥ねられた記憶が最後だった。
――まさか死んだのか?
そしてなぜか転生している。どう見ても貴族のお姫様然とした外見。だが、部屋の本棚に並ぶ書籍や日記から分かったことがある。
この世界は、いわゆる乙女ゲームの世界。しかも自分が転生したのは、ヒロインの恋路を邪魔する典型的な「悪役令嬢」アリシアだった。
アリシアは原作では王子を横恋慕してヒロインをいびり、最後には婚約破棄されて国外追放されるという散々な結末を迎えるキャラらしい。だが健二、おっさんなりに考えた。
その日から、アリシアの奇行が始まった。
これまで高慢ちきで嫌われていたアリシアが、急に庶民派ムーブをかまし始めたのだ。毎朝庭を掃除し、使用人たちにも丁寧語。家庭教師にも積極的に質問し、休み時間には下級貴族の令嬢たちと庶民グルメ談義。
だがそれが意外にも評判を呼んだ。学園内では「アリシア様っていい人?」という風潮がじわじわ広まり、みんなと仲良くなってしまう。
ところが、物語はそんなに甘くなかった。
原作どおり、王子殿下がリリィに恋をし、婚約者であるアリシアに冷たくなっていく。
そして、あのイベントの日が来た。舞踏会での婚約破棄宣言。原作では、アリシアがヒロインを引っ叩いたあとに、王子が激昂して「お前とは婚約破棄だ!」と叫ぶシーン。
おっさんアリシアは、深呼吸して会場の中央に立った。
王子とリリィが目を丸くする。
動揺する王子をよそに、アリシアは軽く一礼した。
「婚約は、今日限りで結構」
――中身、おっさんですから。年の功ってやつよ
その夜、使用人のリサが涙目で言った。
追放エンド? 上等だ。自由に生きられるなら悪くない。
舞踏会の翌日。屋敷を出て旅に出る彼女の前に、一人の青年が立っていた。彼の名はユージン。侯爵家の三男坊。
「俺と一緒に、商会を立ち上げませんか?」
こうして――元おっさん令嬢のアリシアは、商会の共同経営者として第二の人生を歩み始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 14:20:00
9077文字
会話率:50%
主人公・山田二郎は、気がつくと黒いインクの中に沈んでいた。
そこから浮上し、顔を出したのは不思議な洋館内にある、聖なるインクの池。
その家の主である合法ロリ魔術師に『清らかなる闇の魂』として召喚された二郎は、意味がわからないまま、様々
なトラブルに巻き込まれていく。
彼のスキルは『インク』。
ドM悪魔、ちょっぴりおしゃまな精霊、地下に住む錬金術師……彼女たちは全員ビックリするくらいの美少女であったが、同時にビックリするくらいアレな人々であった。
あらゆる災いが理不尽に降りかかる中、二郎の人生は真っ黒なインクに塗りつぶされていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:05:15
41186文字
会話率:46%
「えっ?もしかして私があの乙女ゲームの主人公に?!」
気が付いたら、みなみは前世でPLAYしていた乙女ゲーム「聖女の学園」の主人公になっていたのだ。
ただし…。
「あれ?全然、攻略対象ところかフラグが立たない?...それどころか私に興味
がまるでない?!…えっ待って、むしろ悪徳令嬢のはずのあの子の周りに攻略対象全員いますよね?!」
せっかく乙女ゲームの主人公に転生したのにこんなのってあり?!
主人公に転生したにも関わらず、悪徳嬢の好感度があまりにも高すぎるため、まったく相手にされないみなみ。
「こうなったら、普通に学園生活楽しんでやる!」
こうして、攻略対象に関わることなく幼馴染と共に、日々平凡で楽しい学園生活を送るみなみであった。
もはや、乙女ゲームの主人公になったなんて全て私の妄想だったのかな?
そう思い始めたころ、突然あの(私に代わって)逆ハーレム中の悪徳令嬢が話しかけてきて…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 14:42:18
62379文字
会話率:33%