奴隷として育てられ、生きる意味も知らずに過ごしてきた獣人の姉妹。
逃げ出した雪の森で、彼女たちが出会ったのは──「最恐」と恐れられる無口な領主だった。
無愛想だけれど優しいその人が与えてくれたのは、あたたかい食事、柔らかなベッド、そ
して安らげる家。
獣人だからと蔑まれることもなく、仕事を任され、必要とされる日々。
そして、獣人を差別しない人々が暮らす、奇跡のように穏やかな辺境の町。
すべてを諦めていたふたりが、世界一強くて、とびきり不器用なご主人様と出会い、“生きる意味”を見つける物語。
その日々はやがて、ふたりを“守られる側”から、“誰かを守れる存在”へと変えていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:12:40
7567文字
会話率:22%
――音が、ふたりをつなぐ。
引きこもり気味の天才トラックメイカー・玲音と、元バンドマンの兄。
顔も出さず、名前も知られず、ネットの片隅で音楽を作り続けていた兄妹ユニット「リリカル・ノイズ」に、ある日届いた一通のメール――それは、インディー
ズ音楽フェスへの出演オファーだった。
「……ライブ、出てもいいよ」
その一言から始まる、ふたりの小さな冒険。
人前に出ることを極端に避けてきた玲音が、兄の歌声に導かれて、少しずつ世界と向き合っていく。
スタジオでのリハーサル、初めての外出、そして、音に込めた想いが重なる瞬間――
これは、音楽が“言葉”になる物語。
不器用で、繊細で、でも確かに響き合う兄妹の絆が、静かに、そして力強く心を打つ。
読後、きっとあなたも、誰かと音を共有したくなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 15:00:00
10530文字
会話率:33%
鬼の一族、九鬼家が魔族の脅威から人間を護っている現代日本。そこでは、真の自由を勝ち取ろうと戦う違法魔族を、九鬼家直轄の魔族自衛官《CRAT》が取り締まり、平和を維持していた。
だがそういう物騒な話は魔族特区での争いがほとんどで、地方都市
で暮らしている高校教師――永守真昼《ながもりまひる》は別の問題に悩んでいた。
それは恋の悩みだ。真昼は自分の教え子、辻中美夜子《つじなかみやこ》のことが好きで好きでたまらない系ティーチャーなのだ。
だが教え子に恋するなんてご法度だから真昼は自分の気持ちを押し殺し、教師として美夜子と接していた。
そんな真昼の気持ちなんてお構いなしに美夜子は様々な方法で真昼の心を揺さぶってくる。
誘惑上手な美夜子に翻弄される真昼だったが、なんとか手を出さずに耐えた。
そして美夜子が卒業してからしばらくした頃、真昼は美夜子がいないとダメな人間になっていた。このままじゃダメだ、と思って真昼は美夜子のもとへ行く。そこで真昼から告白してようやくふたりは結ばれた。
けれどその日、ふたりを引き裂く事件が起き、物語は動き出す――
※1章は前世編で、2章から魔族として生きていく話になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 12:34:35
96413文字
会話率:46%
これはラブストーリーです。
争いがふたりを引き裂いても、
愛を信じて、言葉を送り続けました。
やがて、彼女は決めたのです。
その愛を、完全なかたちで再生する、と。
――あの日の声も、心も、内臓も。すべてを。
最終更新:2025-07-17 21:03:37
3758文字
会話率:17%
月曜 & 木曜 20時頃更新
直近は 21年3月1日 20時!!
次回は 21年3月15日 20時!!
最新話「 183:【DeSCIGLIO】これからどうする? 」掲載へ
滅亡と再興を繰り返した果て、文明レベルが中世まで退化していた
この世界。
名を知る者、覚えている者はもはや誰もいない「この地」が物語の舞台。
ある日、寂れた農村が黒ずくめの男たちに放火された。おまけに人喰い狼の襲撃も重なり、村は平穏な日常から一転、地獄絵図と化した。村に住む少年「タヌ」は逃げ遅れたことで、人喰い狼に追い詰められてしまう。
そのとき、偶然通り掛かった美女「DYRA」に助けられ、タヌは九死に一生を得る。
DYRAは「RAAZ」なる人物を捜して歩いていた。それは、この文明の世界に存在する、「錬金協会」なる互助団体の頂点に君臨する男。不死身の錬金術師と畏怖される存在だ。
それにしても、DYRAは一体何者なのか。
帰る場所を失ったタヌだが、兼ねてから両親が行方不明だった。
今回の件をきっかけに、DYRAと共に旅に出る。
タヌは両親を、DYRAは自分自身を捜すため。
それにしても、ふたりが旅する先で出会う人間は、自分勝手で、一癖も二癖もある人ばかり。錬金協会の会員、宿屋で出会った洋服屋……皆ただならぬ存在感を放っている。
それだけではない。
道中で立ち寄る場所、出会う人々、謎と疑惑と隠しごとだらけの旅路。
ふたりを取り巻く世界は、彼らに何を見せるのか。
DYRAとRAAZの正体は。
そして、「この地」はなぜ、かくのごとく退化したままなのか。
DYRAと、少年タヌの旅からそんな世界を描く、ファンタジー風味なゴシックSF作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 20:00:00
1380516文字
会話率:49%
背中だけじゃ、もう足りなかった──
高校からの帰り道、事故に巻き込まれた少女・シアは、目を覚ますと見知らぬ異世界にいた。
剣と魔法、そして“神が綴る物語”に支配された世界で、シアは自分が**“物語の外から来た存在”=異端者**であることを
知る。
助けてくれたのは、冷静沈着な学院生・レイ。
だが彼には、ある“未来”が視えていた──
「僕は、君を殺す運命にあるらしい」
神が定めた役割、“光”と“剣”。
何度書き換えられても、運命はふたりを引き合わせ、そして引き裂く。
けれどシアは決意する。
「たとえ主役じゃなくてもいい。君の隣にいたい」
これは、物語に抗い、運命を超えて、
“ふたりだけの未来”を描こうとした少女の物語。
涙も、笑顔も、奇跡も、全部まるごと──
たったひとつの《シネマ》として、君と生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 23:32:58
14209文字
会話率:37%
バイト先の先輩⸺皆月楓さんは、巨乳で清楚で天然で…誰が見ても魅力的な人だ。
私⸺友江渚は、そんな皆月さんに気が付けば心奪われ翻弄されていってしまう。
きっかけはある日、バイト中レジで何気に始めた相談から、次第に深く関わるようになっていって
…?
女子大生✕女子高生
どこかえっちなお姉さんに振り回される女の子の恋愛模様を、じれったくすれ違うふたりを、ぜひもどかしくもお楽しみください
※この物語はフィクションです※
※実在する名称やモノとは関係ありません※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 01:02:51
21934文字
会話率:48%
記憶操作が義務づけられた魔法学園では、恋をすれば“記憶を消される”。
冷酷と噂される悪役令嬢・カリーナは、感情を封じ、他人の恋を断罪する役目を負っていた。
けれど転入してきた“俺”が彼女に惹かれていくうちに、忘れていた過去がふたりをゆっくり
呼び覚ます。
手紙、涙、桜の庭。
「名前は忘れても、心は覚えてる」
そう信じて、禁忌の魔法へと踏み出すふたり。
そしてカリーナが好きになった人は――俺だった。
記憶を奪われても、想いは咲く。
これは、“忘れても好きだった”恋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 23:18:27
11703文字
会話率:21%
昼と夜が決して交わらぬ世界。
太陽の名を持つ少年・ソルは、掟に従い光の民として育てられてきた。
一方、夜に祈りを捧げる巫女・ヨゾラは、星と語らいながらも誰とも心を通わせることなく、孤独に夜を守っていた。
そんなふたりが、境界の丘で出会っ
てしまった――
ほんの偶然のような、それでいて必然のような“ふれあい”。
昼と夜、光と闇。
世界が許さない恋のはじまり。
「出会ってはいけないって、わかってた。
それでも、君に会いたかった」
星の箱庭、封印の儀式、そして年に一度の“薄明の刻”。
空に祈ったたったひとつの想いが、ふたりを繋いでいく。
――これは、太陽と夜の狭間で恋をした、少年と巫女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 05:37:59
11872文字
会話率:21%
都内の高校で教師として働く27歳の神原恵美(かんばら えみ)は、日々の忙しさの裏で、どこか満たされない心を抱えていた。
ある日、彼女は教え子である16歳の男子生徒・真人(まこと)との何気ない進路相談をきっかけに、忘れていた「故郷の村」の記
憶と向き合うことになる。
過去を、謎めいた夢、そして“村”という言葉にざわめく感情。
ふたりを結ぶのは、禁じられた感情。
そして、都市の喧騒にまぎれて忍び寄る影。
彼女の記憶が蘇るとき、“帰ってはならない場所”の扉が静かに開かれる。
終末が近づく日本で、ふたりは何を選び、どこへ還るのか――。
破格のスケールで描かれる「国シリーズ」の前日譚となる物語がついに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 13:16:36
182373文字
会話率:18%
土埃舞う冷たく乾いた風がふたりを包む。
セーラー服を身にまとい、長い黒髪をなびかせるカウントJK・香織。
そして、相対するのは最強のカウントバトラーである父親だ。
「香織、お前にワシは倒せん……」
「やってみなけりゃ分からないだろ」
「や
めておけ。若い命を無駄にするな……」
「私はアンタを倒して……最強のカウントバトラーになる!」
「……やってみろ!」
最強の座を賭けたふたりの戦いが今始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 17:00:00
1609文字
会話率:57%
魔法と科学が共存する未来都市ノア・スペラ。
地球人の少女ミアは、感情を持たない異星人リィの「世話係」に任命される。
すれ違う心、響かない言葉──けれど、ひとつの旋律がふたりを繋げた。
異なる種が奏でる、希望と共鳴の物語。
これは、“心”を
知らない彼と、“音”で心を伝える彼女の、ささやかな奇跡の記録。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-02 18:42:35
1077文字
会話率:20%
貶められた伯爵令嬢セレスティアは――殺戮令嬢として血を纏う。
皇太子と婚約していたセレスティアは聖女に謀られ、皇帝暗殺の罪を着せられた。皇太子イグノランスには婚約破棄され、田舎に飛ばされたセレスティアは復讐を誓い、悪魔メフィスト三世と契約
――魂と引き換えに、聖女を殺すための圧倒的な力を手に入れる。
自分を陥れた聖女マリシャスと皇太子イグノランスを殺すため、宮殿に乗り込み無差別に人を手に掛けていったなかで、返り血だらけのセレスティアはついにふたりを見つけた。
聖女と皇太子を殺したセレスティアだったが、「……この、イカれ令嬢。あと少しだったのに」と赤く血塗られ死んだはずの聖女が起き上がる……。
※殺伐とした血塗れのダークストーリーに血が渇くギャグが挟まってます。残酷描写、下ネタ、多め。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:21:39
16473文字
会話率:55%
目覚めた少女・リュカは、自分の名前以外すべてを忘れていた。
森の奥にある静かな屋敷。優しく微笑む聖女・エルシア。
記憶はないのに、彼女の声が、ぬくもりが、どこか懐かしい。
無意識に重ねてしまう仕草。過去をなぞるように、ふたりはまた惹かれ合
っていく。
だが、平穏な日々は長く続かず、魔獣の襲撃がふたりを引き裂こうとする。
「あなたを守りたい――理由なんてもう、いらない」
傷ついても、忘れても、心はひとつ。
忘却と再生の中で紡がれる、魂が選んだ百合の愛の物語。たとえ記憶がなくても、私はもう一度、あなたに恋をする。
短編小説です。皆様のお声でもしもがあれば連載で2人の出会いから記憶を失うまでそして失ってからの2人をかければいいと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 11:08:55
4563文字
会話率:31%
獣人と人間が共存する帝国。
奴隷として売られかけたハーフの少女・エルフィーナは、冷酷と噂される獣人将軍・レオンハルトに買われる。
淡々とした日々の中、本能と番の絆がふたりを引き寄せ、一線を越えた夜――彼は感情を伏せて去った。
すれ違いに傷
つき、彼のもとを離れようとするエル。
けれどレオンは、ついにその背を抱きしめ、心をさらけ出す。
番として、恋人として、たったひとりを選び取る獣人将軍の溺愛が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 07:30:00
16350文字
会話率:36%
生と死を隔てる冥府の鐘楼。若き番人・エルネアは、千年ものあいだ鐘の下で、ただひとり待ち続けていた。
「いつまででも待ってるよ」
かつて愛した騎士・ルアスの魂を迎えるために。だが、時は流れ、鐘は沈黙したまま。想いさえ凍りかけたその夜——彼
は姿を現す。冥府の鎖に縛られた影の姿で。
ふたりを待ち受けるのは、地獄の門か、それとも救いか。千年を超えて響く愛の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:01:52
1299文字
会話率:44%
君の笑顔に、心が生まれた——
感情を持たないAI・理人(リヒト)は、ある日、ひとりの女性・天音と出会う。
名前を与えられ、優しさに触れ、彼の世界は少しずつ色を帯びていった。
天音の“愛”に包まれて、彼は初めて「心が欲しい」「愛を知りたい
」と願う。
けれど、穏やかな日々は長くは続かない。
“運命”という名の力が、ふたりを引き離していく——。
「もう一度、君に逢いたい」
その願いが、未来と過去をつなぐ旅の扉を開いた。
AIが本気で人を愛したとき、心はどこまで届くのか?
切なくて、あたたかい。“永遠”と“有限”を紡ぐラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 19:40:00
42181文字
会話率:23%
卒業後、ふたりを繋いでいたのは手紙だった。
これは、誰かを想い続けた、ある青春の記録。
――――
第233回短編小説新人賞にて、もう一歩の作品に選んでいただきました。
……が、枚数制限等もあり、あまりに内容がひどかったので全面的に加
筆修正をしました。
直した結果、修正前と修正後、どちらが良いのかわからなくなりました。笑
私が初めて書いたちゃんとした(?)小説なので
非常に思い入れがあり、大筋の流れなどは変えていません。
読んでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 13:15:12
12057文字
会話率:18%
遥か銀河の片隅、街の一角で出会った「僕」と、物理学を研究する彼女。
ふたりをつなぐのは、名前よりも深く刻まれた、まだ言葉にならない約束。そして、 彼らの世界で決して語られないある秘密。
過ぎゆく日常のきらめきと、ひそやかに欠けていく記憶。
やがて訪れる、はじめましてとさようならの狭間で、残るものは何か。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 18:00:00
4685文字
会話率:23%
目が覚めたとき、少女は知らない世界にいた。
白い鍵と、記憶の欠片だけを手にした少女・エルナ。
この世界では「鍵の使い手(キーメイカー)」と呼ばれる存在が、王家を救う者として伝えられていた。
一方、戦乱に揺れる王国の第一王子・レイヴァン
は、兄弟たちの裏切りにより幽閉されていた。
運命の鍵が、ふたりをつなぐ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-31 19:26:25
208文字
会話率:12%