離婚、新しい出会い、海外赴任、どうしても忘れられない人。偶然手に入れた骨董品の中にあった300年前の手紙に愛することを教えられる。彼は最後の人なのだろうか。
最終更新:2024-11-26 19:00:00
27994文字
会話率:42%
2年生初っ端から遅刻をしそうになった、息千葉直太(いきちば そうた)。それを助けてくれたなぞの女の子。
そして朝のHRで幼馴染の左座三千賀(さざみ ちか)と
奇跡の再開をする。そして俺の周りの人と巻き起こす
青春学園物語がここに幕を開ける!
最終更新:2024-11-26 18:10:00
71256文字
会話率:41%
『こんにちは! 妙高型重巡洋艦の一番艦、妙高です! 妙高は今、コスタリカにあるプエルト・リモン鎮守府、長門様が率いる第五艦隊に所属しています。親友の高雄やちょっと変わった信濃、駆逐艦の峯風ちゃん、涼月ちゃん。頼れる仲間と一緒に、人々を守るた
め、人類の敵アイギスと日夜戦いを繰り広げています! 今日はちょっと変わった任務で――高雄、危ない!! え……? 長門様、どうして……?』
『我々人類は本当の意味で機械を操れてはいないのです。我々は常に計器で機械の状態を把握し、ボタンやレバーで間接的に制御している。だから私は、機械と人間とを直接に繋ぎ合わせ、五感のように機械を把握し、手足を動かすようにそれを動かせる、そんな方法を研究しているのです。東條参謀長殿、いかがですか?』
『マイン・フューラー(我が総統)、命令を。スターリンもチャーチルも、我が艦載機で雑作もなく殺してやりましょう。――え? どっちも殺さないで欲しい?』
『タヴァーリシ(同志)スターリン、御命令を。我らが祖国を侵す敵は全て、この私が殲滅いたします。――決して沈んではならない、ですか。無論、政治的に私が沈むわけにいかないことは――そういうことではない?』
『――船魄(せんぱく)。それは軍艦を自らの手足のように操る少女達。艦が肉体であるのなら、私達はその魂。艦そのものである私達が操る軍艦に、人間が対抗することは不可能に近いわ。人類が最初に手にした船魄は、日本がフィリピン沖海戦で投入した瑞鶴、つまり私ってわけ。私は日本を守るためアメリカと戦い、奴らから全てを奪ってやった。その代わりに何もかも失ったけど。この話、聞きたい?』
本作のメインテーマは、あくまで史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。
新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またブックマークや感想などよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 18:01:18
669750文字
会話率:70%
「婚約破棄してくれ」と突然の申し出を受けたのはルイーズ・フォンテーヌという令嬢だった。しかし、彼女は動じることは無い。なぜなら、彼女の正体は、天才結婚詐欺師ーーティナだからである。その正体を知らぬまま、婚約者のルシアンは彼女の涙に心を揺さぶ
られ、膨大な慰謝料を支払う羽目になる。
(馬鹿ね、ルイーズもフォンテーヌ子爵家も存在しないのよ)
ティナは詐欺に成功し、満足したのもつかの間、なぜか実兄を殺して王太子となった『極悪王太子』のアリスティドに攫われて……?
「なあ、俺と一緒に悪役になってよ……――可愛い結婚詐欺師さん」
(し、正体がバレてるぅ……!?どうして!? ていうか、悪役ってなに!?)
アリスティドは、ティナの詐欺師としての能力を生かし、この国に蔓延る『犯罪組織壊滅のため』に協力して欲しいのだという。しかしながら……
「ははっ、君は殺してしまいたいくらい可愛いな」
この王太子はなぜかティナのことを溺愛するような素振りしてくる。
婚約者になって囲われるし、甘い言葉を囁いてくるし、なんだかずっと距離が近いけど……それならいっそ、この最低最悪極悪王太子のことを逆に利用してあげるわ!
☆超訳あり結婚詐欺師令嬢(?)と実兄殺しを噂される極悪王太子の嘘つき悪人同士のラブコメです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 18:00:00
50183文字
会話率:40%
学園二年生の星振る宴で、子爵令嬢リリアンヌは激怒した。
敬愛するスカーレット公爵令嬢が、浮気王子によって婚約破棄されたのだ!
リリアンヌは怒りのままにスカーレットの盾となり、殴られ、気絶して―――目が覚めると学園入学前に戻っていた。
ど
うしてかわからないけど、スカーレット様には絶対幸せになってもらいたい!
でも絶対、浮気殿下なんかにスカーレット様はあげない!
そのためには何がなんでも、もう1回婚約破棄してもらいます!
ついでに浮気相手の聖女も許さないんだから!
とりあえず――リリアンヌは体を鍛えます!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 18:00:00
188377文字
会話率:48%
時は江戸時代初期の1624年。かつての天下人、豊臣秀吉の妻・北政所寧々は、一族が死に絶えた中で、孤独な死を迎えた。
どうしてこんなことになったのか。栄耀栄華を味わうことが本当に欲しかった幸せだったのか。そして、最後の瞬間に出した結論は、「も
う天下人の妻はこりごりだ」ということだった。しかし、死を迎えたはずの寧々は、どういうわけか過去に戻っていて‥‥‥。
ゆえに、彼女は決める。同じ人生は決して歩まないと。
こうして、秀吉の求婚を拒絶し、二週目の人生を歩み始めた彼女は、今度こそ本当の幸せを探すべく、別の道を歩み始めるのだった‥‥‥。
※本作はカクヨムで掲載中の同名作品から一部記載を修正、及び小説家になろう向けに補正したものとなります。話の大筋は変わりません。
※公開初日の7/19(金)は、プロローグを12:10、第1話から第5話を17:10から1時間間隔で公開します。
※7/20(土)~31(水)までは、10:10、12:10、15:10、18:10、21:10にそれぞれ1話ずつ公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:10:00
789827文字
会話率:61%
ロブレス侯爵家のフィロメナの婚約者は、魔法騎士としてその名を馳せる公爵家の三男ベルトラン・カルビノ。
ふたりの婚約が整ってすぐ、フィロメナは王女マリルーより、自身とベルトランは昔からの恋仲だと打ち明けられる。
『ベ
ルトランはね、あたくしに相応しい爵位を得ようと必死なのよ。でも時間がかかるでしょう?だからその間、隠れ蓑としての婚約者、よろしくね』
可愛い見た目に反するフィロメナを貶める言葉に衝撃を受けるも、フィロメナはベルトランにも確認をしようとして、機先を制するように『マリルー王女の警護があるので、君と夜会に行くことは出来ない。今後についても、マリルー王女の警護を優先する』と言われてしまう。
更に『俺が同行できない夜会には、出席しないでくれ』と言われ、その後に王女マリルーより『ベルトランがごめんなさいね。夜会で貴女と遭遇してしまったら、あたくしの気持ちが落ち着かないだろうって配慮なの』と聞かされ、自由にしようと決意する。
『俺が同行出来ない夜会には、出席しないでくれと言った』
『そんなのいつもじゃない!そんなことしていたら、若さが逃げちゃうわ!』
夜会の出席を巡ってベルトランと口論になるも、フィロメナにはどうしても夜会に行きたい理由があった。
それは、ベルトランと婚約破棄をしてもひとりで生きていけるよう、靴の事業を広めること。
そんな折、フィロメナは、ベルトランから、魔法騎士の特別訓練を受けることになったと聞かされる。
期間は一年。
厳しくはあるが、訓練を修了すればベルトランは伯爵位を得ることが出来、王女との婚姻も可能となる。
つまり、その時に婚約破棄されると理解したフィロメナは、会うことも出来ないと言われた訓練中の一年で、何とか自立しようと努力していくのだが、そもそもすべてがすれ違っていた・・・・・。
この物語は、互いにひと目で恋に落ちた筈のふたりが、言葉足らずや誤解、曲解を繰り返すうちに、とんでもないすれ違いを引き起こす、魔法騎士や魔獣も出て来るファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:00:00
48804文字
会話率:35%
聖女を陥れたとして。今まさに断罪されようとした時、令嬢アリアンヌは思い出す。それは、前世の記憶、そしてこれから起こり得ることだった。
逃走しようとしたアリアンヌは、その場にいた何者かによって殺されてしまう。それは、通常の結末とは異なるも
のだった。
暗闇の中、令嬢に語りかける少女。名は結衣、前世の少女だった。どういった世界なのか。どうしてこのような結末となってしまったのか。
この世界は歪められてしまった。令嬢の意識が閉ざされたままののも、その影響かと思われた。
この世界は結衣の親族が作った同人ゲームの世界。内容は聖女に夢中な攻略対象を振り向かせるもの。主役は悪役令嬢のアリアンヌだった。
結衣もそう、何者かに殺されて人生を終えていた。結衣は今度の人生こそはと考える。
鍵は攻略対象とのエンディング。それによって、破滅の未来は避けられるのだと。
生まれ変わったアリアンヌとして。強力なライバルキャラの聖女と対立しつつ。ダンジョン攻略によって有利に進めながらも。
攻略対象との未来を迎える為、奮闘する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:00:00
419823文字
会話率:52%
すべての記憶をなくした彼女は姉同然の友と旅立つ。
彼女の力は当代随一だがちっとも思いどおりにならない。
「また失敗しちゃった……」
それでも持ち前の直感でつながりと家族を求め、自分の存在意義と果たすべき役割を探す。
「お姉さまを頼りにしてい
ます……」
ここは止めどなく湧く大群が大地を破壊し、人の住む場所が失われていく世界。
何ごともとことんやらないと気がすまない彼女は、少しずれた感覚の持ち主。
「……どうして?」
崩壊に向かう地に生きるかわいらしい存在とともに、時に戦いや過酷な展開、たまにはのんびり、世の理に頭を悩ませ己の過去に思いを馳せる。
「……お母さんと呼んでもいいですか?」
そんな女性たちが紡ぐ、ちょっぴり謎解きを交えた王道ファンタジー。
さあ、彼女たちとともに冒険の旅に出ませんか。
出会いと経験を積み重ねるにつれ、あらゆる行動に報いと代償が伴うことを痛感した彼女たちは、やがて宿命と向き合うこととなる。
ああ、こんなにもつながりを渇望するのはなぜかしら……。
(ほかで公開していたものを改稿、連載します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 16:40:00
1195865文字
会話率:49%
転生した。孤児だった。崖っぷちギリギリライフを営んでいたら聖女に選ばれた――なんで?
でもまあ、暖かい寝床とご飯がきっちりとあるのは有難い。
後ろ盾である公爵さまの計らいで後学の為にと、貴族の子女が多く通う王立学院へ放り込まれるこ
とになったのだけれど、聖女という役職持ちではあるものの平民の私が簡単に彼ら彼女らにに受け入れられる筈もなく。仕方ないので孤児仲間の二人とともに今日も学院の片隅で静かに読書に勤し――『おい、平民っ!』――……みたいのだけれど、どうして邪魔が入るのだろう。
※異世界学園日常モノ(なろう風味)が書きたくなったので書いて投げました。初投稿になります、お手柔らかに。
ハーメルン様にて同作品を投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 16:10:00
4140294文字
会話率:44%
警察官のしごとを補助する警備官たちがでてくる話です。設定ゆるふわのため、薄目でごらんください。 今回はウィルの別荘にいくのですが、そこに至るまでに、小悪党のマックスとトッドが先にレイにからんできて、その別荘を目指しますが。。。。。あいか
わらず、ものごとは解決せず、うやむやにされる。 ⇒鬼たちがいる世界だから。。。
!暴言、飲酒はもちろん薬物の表現あり ご注意を!
《あらすじ》 小悪党のマックスとトッドは、高額の報酬である仕事をひきうけた。ある男のあとをつけるだけでいい。だが、その仕事をひきうけてみると、男は殺されかけ、マックスは彼を救った。それなのに、どうしてか警察官におどされ、さらにはギャングにもおどされ。。。。。 ウィルの別荘であるホテルを幽霊ホテルにしたくてかいたはなし。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 15:48:51
3851文字
会話率:38%
これは歴史上で一番血の似合う聖女が不死身の従者と共にいくつもの国を巡る話。
社交界の悪女と呼ばれる公爵家次女、クリスティーナ・レディングには一つの秘密があった。
それは彼女の従者リオが特殊な体質『不死身』であるということ。とはいえ、日常に
於いて従者が不死身であることなどがバレる場面などそうそう起こり得ない。
従者が『不死身』且つ自身が悪女と呼ばれる嫌われ者であること以外、至って普通の一令嬢としてクリスティーナは過ごしてきた。
しかしその日常は一変、『普通』であった彼女は『規格外』となる。
負傷した騎士へ近づいたクリスティーナは相手の傷を瞬時に癒してしまったのだ。
この世界で回復魔法を使えるのは『聖女』と呼ばれるただ一人の存在のみ。
聖女の力に目覚めたクリスティーナの日常はこの日を境に失われた。
魔物の襲撃、殺人事件、果てには皇太子暗殺未遂容疑を掛けられるという怒涛の非日常イベントを網羅したクリスティーナは、聖女であるにもかかわらず気が付いたら追放を告げられ、あれよあれよという間に国を出ることに。
国外へ逃亡したクリスティーナは聖女という立場に降り掛かろうとする厄介事を避けるべく不死身の従者と共に果てなき旅路の第一歩を踏み出した。
――ところで、どうして私は従者の生首を抱えて走っているのかしら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:44:46
1831186文字
会話率:33%
「ここは、どこだ…?」
-これはのちに「エーテルギア中興の祖」と称される、ある技術者の冒険譚-
日本で流行病に倒れた橘瑞樹が目覚めたのは、空に蒸気船が浮かび、エーテルと歯車が支える異世界の街「クロックタウン」。
自分がどうして16歳の
青年として転生したのか、わからないことだらけの彼に手を差し伸べたのは、青い義手の研究者リリーだった。
エーテルというエネルギーを使い、街の暮らしを支える「エーテルギア」。
リリーからこの世界のあらましを聞いた瑞樹は、異世界で再び生きること模索し始めた。本によればこの世界には様々な謎がある。世界各地の「世界樹」に「天空の城」、「青いエーテルギア」、そして、瑞樹自身。
エーテル技術の探求と、新しい世界に誰も知らない謎が彼を待ち受けている。果たして、瑞樹は異世界で運命を切り拓けるのか——
異世界の技術と魔物が交錯するスチームパンク冒険譚、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:07:24
36173文字
会話率:40%
ある日突然、ぼくらをテイムしていた主人、シキが死んだ。
ずっと一緒だと思っていたのに、ぼくらを残していなくなってしまった。
それもただの死に方じゃない。
誰かに殺されてしまったのだ。
どうしてシキが殺されなくちゃいけなかったんだろう。
ぼく
らはみんなシキのことが好きだったのに。
一体誰が? シキの身に、一体、なにがあったのだろう。
――これは、テイム魔法が切れた今になってようやく主人の過去に触れた、ある魔物たちのもふもふ推理冒険譚。
※カクヨム様でも同時投稿予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:02:15
6311文字
会話率:9%
没入型VRMMO【Become Monster Online】、通称【BMO】と呼ばれるゲームにおいて灰咲色葉は実質不可能とされた種での進化に成功した。
しかしすぐにその先の進化をするためには、異世界にいって進化するための素材を入手しなけれ
ばいけないと別世界の管理者を名乗る男に言われてしまう。
そのゲームが大好きでどうしても続けたい。せっかく苦労して進化させた自分の分身でもあるキャラクターを捨てたくない。
そんな思いから彼女は異世界とゲームの世界を行き来し、ゲームのために異世界の人類とモンスターの熾烈な戦いの渦に飲み込まれていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:00:00
3336509文字
会話率:39%
むかしむかし、ある世界では終焉が迫っていました。その世界の住民は何もかもあきらめていましたが、突如空が割れ、人が落ちてきました。その人は困惑していましたが、すぐに世界が終ろうとしていることに気づき、世界を救おうと動き出しました。その人をみん
な、英雄と呼びました。その英雄は自分の命を危険にさらしてでも戦いました。そんな英雄を見て一人の少年が聞きました。「お兄さんはどうして英雄なの?」と、その英雄はこう答えました「だってかっこいいだろ?」と。そんな英雄に少年は憧れました。そして月日がたった・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 11:42:38
5928文字
会話率:59%
不思議な力を授かって生まれたその男の子は、いかにして時代の「希望」と成ったのだろう?
時は<八十八将軍時代>と呼ばれる戦乱の世、<現代>から250年前。
エルダイン王国の第6王子アーネリアは、義理の父であるゾイル王の悪政を痛烈に非難する
!武人政治の時代に国の最高権力者である王は、アーネリアの王子としての地位をはく奪した上で国外へ追放。
王族からただの男へと落ちぶれた彼は旅の末、剣士たちに助けられて、ある町へたどり着く。
しかし生き延びた彼には、追跡者や兵士たちが差し向けられていたのである。
何も持たないアーネリアへ、なぜ人々は手を貸す?
流れ者でしかない彼をどうして導くのだろう。
人として、一人の男性として、どう成長するのかが求められる。
<現代>まで続く英雄の伝説はこうして始まった!
長らく続く乱世において「希望」とは一体!?
3章全18エピソード完結!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 11:00:30
5786文字
会話率:39%
「おっと、へへっ、ふうー、転びませんよっと……えっ」
「あっ」
「く、熊!」
驚きのあまり、酔いが一気に吹き飛び、全身が凍りついた。当然だ。夜の帰り道、ゴミ捨て場でゴミを漁る熊と鉢合わせするなど、誰が予想するだろう。
確かに最近、
熊が都市部に出現しているというニュースは耳にしていたが、まさか自分が住む町にも現れるとは思ってもみなかった。この町にも山はあるが、熊がいるなんて話は聞いたことがない。いや、もしかすると、もっと遠くの山から迷い出たのかもしれないが、そんなことは今どうでもいい。
おれはテレビに取材されるのか、いや違う。この状況をどう切り抜けるかが問題だ。熊と遭遇したらどうすればいいんだったか。大声で威嚇すべきか、静かに後ずさりするべきか、死んだふりは逆効果だったか、ああ、どうすればいい。ある日、森の中で熊さんに出会ったら、ええと、何をどうして……いや、ん?
「え? 今、『あっ』って言わなかった?」
「……いや」
「は!? 『いや』って言った! 熊が!」
「あの、もう夜遅いので大きな声を出すのは控えたほうがいいですよ」
「おあっ!」
おれは再び驚いた。まさか熊に正論を言われる日が来るとは。いや、いったいどうなっているんだ。熊が喋るなんて、まさかロボットなのか? いやいや、そんな馬鹿な……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-26 11:00:00
3051文字
会話率:83%
俺は死んだ。死んだ……いや、受け入れられるわけがない。こんな馬鹿な話があるか? 歩道に突っ込んできた車に轢かれるなんて。自分に非があったならともかく…ああ、悔しいなあ。息子はまだ小学生なのに。俺の親父も早くに死んでしまった。だから俺は息子
に寂しい思いをさせないよう、健康に気をつけて長生きするつもりだったのに……ちくしょう……。
「よっ、お疲れさん」
「あんた、よく頑張ったねえ」
「え? 親父、それに母さん!? どうしてここに……」
「どうしてって、ははは、そりゃ、お前が死んだからこうして会えたに決まっているだろう」
「そうよ。お母さんたちはずっとあんたを見守ってたんだよ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-09 11:00:00
1895文字
会話率:83%
『はい、こちら――警察署です。どうされましたか?』
「あの、ピザの出前をお願いしたいんですけど……」
『はい? こちらは警察ですよ』
「ええ、わかってます……」
『じゃあ、どうして電話をかけてきたんですか? 悪戯電話なら切りますよ』
「待って! えっと、マルゲリータとガーリックマスターのハーフをお願いします」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-05 11:00:00
859文字
会話率:100%
世界で初めてAIによって完全製作された五感没入型大規模MMO『スカイグレイブファンタジア』は、「その先の冒険をマジで誰も知らない」をキャッチフレーズに、スタッフすら全容を把握していないという独特の期待感と不安感で人気を博している。
この
ゲームの支援特化職「アイドル」は本物のアイドルの卵。ゲーム内で多くのファンを獲得できれば、現実でもデビューが約束されている。トップアイドルを目指し、少女たちはゲーム世界で熾烈な競争を続けていた。
白詰糸(しろつめ・いと)はそんなアイドルの卵の一人。弱小ユニット〈ワンダーライズ〉でコツコツ活動を続けるも、周囲からの評価はなぜか「凄腕の少女傭兵団」「ヴァンダライズ(徹底破壊)」「アイドルたちの守護天使」などなど不可解なものばかり。どうしてこうなったのか、これがわからない。
アイドルらしいお仕事は来ないのに、騙して悪いが系の物騒な依頼は山ほど届く、斜め上への成り上がりアイドル活動、本日も始まり始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 10:43:54
596018文字
会話率:44%
トラックとの交通事故でマジでクタバる一秒前の高校生、九郎は、謎の手に引っ張られ見知らぬ世界へと到達する。よく見ると、それは見知らぬ土地ではなく、昔やり込んだゲーム『リジェネシス』……の、開発中止になったはずの『Ⅱ』の世界だった! どうして
『Ⅰ』じゃない!? しかも、キャラクターやら何やら、色々残念なことになっている。こんなの僕の知ってる『リジェネシス』じゃない!
これは、狂犬を目指す少年が数々の改悪と戦う、コレジャナイ世界の物語。
果たして彼は、ていうか僕は、耐えることができるのでしょうか・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-14 10:58:12
1268357文字
会話率:32%
七つの王国を股に掛ける大帝国グラン・ベザ――。
かつてそこで王女と呼ばれた少女は、時を経て、選帝侯ヴァレンティン大公家の公女としての生を全うしていた。やがて再び過去に両親と故国を奪った争い、皇帝戦が起こるであろうことを知りながら、″皇帝とな
る者”ではなく″皇帝を見定める者”として。
それで何ら、問題はなく、上手くいっているはずだった。故国ベルテセーヌで、王位を簒奪した王の息子が″婚約破棄騒動”なんて起こすまでは。
私の故郷で、よくもザマァ事件なんて起こしてくれたこと!
その上、別の国の皇子様に見初められましたですって? 冗談じゃない!
勝手に王位を奪っておきながら勝手に国を混乱させた貴様ら全員、その責任は、きっちりと支払っていただきます!
過去のしがらみと今の友情。
捨てたはずの国と捨てておけない悔恨。
そして再び訪れる皇帝戦――。
かつて王女でありそれを誇りに思っていたはずの公女が、お綺麗事をばっさりと切り捨てながら、奮闘します。
「私は、リディアーヌ……リディアーヌ・アンネレット・クリスティナ・ド・ベルテセーヌ――皇帝クロイツェン七世に両親を殺された、“墓の下の王女”よ」
たとえもう自分が帝位につくことはできずとも。
自分の手で、自分の戴くべき者へ、両親が手にできなかった冠を取り返すために――。
※多少の残酷表現などが有ります。苦手な方はご注意ください。
※ブクマ・評価などいただけるようでしたら、有難うございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 09:30:00
223995文字
会話率:47%