王国暦750年。
王立図書館で、古文書修復のプロジェクトに加わろうとしていた伯爵令嬢アナスタシア・ノルヴェールは、
突然、眩い光に包まれ――気づけば、王子様の前にいた。
「……君が、俺の聖女?」
冗談じゃない。私にそんな神秘的な属性はな
い。
本が好きで、社交は苦手で、派手な姉の引き立て役人生。
なのに、どうして私が“契約の聖女”に?
第三王子ユリウス・ヴァルトリアは優しげな顔をして、簡単に言う。
「アナって呼んでいいかな?」
……は?断るに決まってるでしょ。
これは、聖女に選ばれてしまった少女と、
選ぶしかなかった王子の、
やがて歴史の闇に消えるはずだった物語。
だが、その記録は――未来へと、静かに手渡された。
※同シリーズの、『刺青の聖女と契約の王子』のスピンオフです。そちらの進捗状況に合わせての更新となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 12:25:16
100448文字
会話率:26%
不幸なことに異世界転移を果たしてしまった主人公とその幼馴染。ファンタジーに一切の魅力を感じない現実主義者な二人は、来て早々帰る方法を模索していくのであった。五体満足で現実世界へ帰る為、二人は異世界を歩く。
これは二人が現実へ帰るまでの物語
である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-12 10:00:00
6752文字
会話率:16%