2020年に発売されたエンタテイメントロボットである『ロボン』は、持ち主のの心を理解する機能が搭載された20cmほどの小型の人型ロボットであり、徐々に人気を得て行った。
それから20年後の2040年、そのロボンを原型とし、空想の世界の中の
ような対戦をリアルで可能にした、ファンタジーロボン、通称『ファロボン』がホビーとして発売された。
ファロボンはより人気となり、子供から大人まで遊ぶ一大ホビーとなっていた。
そんなある日、高校一年生になったばかりの天瀬晴(あませはる)は、ファロボンを手に入れるが、それはまるで九尾を模したのような特殊なファロボン、キュウビであった。
最初に手に入るファロボンは、持ち主の心によって決まるとされているが、何故、晴はキュウビを手に入れたのか。
キュウビを手にしたことにより、晴の物語は大きく動き出すことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 22:34:54
5231文字
会話率:34%
――――夏の終わりに妖しげな物語を、おひとつドウゾ。
グランディア王国の賢者の長から、大都会の化け猫騒動について調べ、これを解決して欲しいと依頼された賢者バルバダは、メントーゼ市の下町へ出向く。だが最初から、彼女も、賢者の長も、それだ
けで終わる出来事だとは感じていなかった。
果たして都会の真ん中へ<混沌>の勢力が現れて争いに発展する。あの巨体は、まさか!!町の人々と関わる中で、バルバダは今回の事件が単に一回性のものなのではなく、彼女らの時代<現代>に深く根ざしていることに気づく。持ち主の内面を反映して効果を変える剣を手に、賢者は<混沌>を打ち破れるのか?
<全世界>を舞台とした剣と魔法の物語、全6エピソード完結!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 11:00:17
21431文字
会話率:51%
赤子を取り上げ、病を癒し、星を読み、死者のために歌う――そして、海をゆくものに良い風を与える。女神ミセルマの力を持って生まれた〈ミセルマの子〉は、古くから森の賢者としてミゼルカの人々に敬われてきた。
しかし、こんな風聞が連日取りざたされる
ようになった――「数年前の戦争で従軍した〈ミセルマの子〉が、相手国の民間人をその力の犠牲にした」と。
〈ミセルマの子〉であるミカゼは、海軍将校のニルス・パーミリオの勧誘を拒否し、窮地に陥ったところを商船ベルマリーの航海士カツミに救い出される。ベルマリー号の面々の温かさに心を動かされ、ミカゼは彼らと航海をすることに……。
誠実とたくらみがぶつかり合うとき、彼らの勇気が試される。
古代の神の力を受け継いだ子らを巡る海洋ストラテジックファンタジー、開幕!
ミカゼ……………………〈ミセルマの子〉。縄の結び目にあらゆる風を結びとめ、自由に使うことができる。世間の迫害や海軍の追手から逃れるため、ベルマリー号での航海に加わることに。
カツミ……………………ベルマリー号の航海士。鷹のような、精悍な目をした青年。人並み外れた足の速さと怪力の持ち主。奇異の目で見られ続けてきたためみずから素性を明かすことはなく、ミカゼのことを最初は避けていた。
ニルス・パーミリオ……ミゼルカ海軍の提督秘書官。〈ミセルマの子〉と似た力を持っているらしく、迫害される〈ミセルマの子ら〉を救うため、秘密裏に海軍への勧誘を進めていた。アクルという名の鷲を飼っており、アクルに伝令や追跡をさせることも。
マリー…………………ミゼルカの商船ベルマリー号の船長。色白の美女だが、豪快で竹を割ったような性格。気に入った相手なら、誰でも自分の船に迎え入れる。本人いわく、「人を見る目はあるんだ。母親譲りでね」。
トラン・ヴィヴァン………レーヌ・エリス島の農夫。一見気弱で人がよさそうだが、過去に船乗りだったことがあるらしい。
マロード・ヴァイゲル…ミゼルカの隣国、マルテルの海軍提督。トランの親友。実家は農家らしい。
メッケンドルフ一世…ミゼルカ国王。ミゼルカに国教を定めようとしており、そのことが民間の信仰に基づく存在である〈ミセルマの子ら〉が迫害される一因となってしまった。
タルヤム王…………ミゼルカの隣国、バーシュの国王。ミゼルカに国教を定めることを提案した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 11:16:56
80905文字
会話率:54%
【あらすじ】
ある夜、死神と名乗る見た目がヨークシャーテリアの子犬と、死神の持つ大鎌を担いでいる半透明の少女に遭った主人公・清元雅弘。その少女から「半分死んでいる」と言われ、さらに「1週間以内に死ぬ」と宣告された。雅弘は死神たちに従い、事
故に遭って死ぬところを別の人間として生かせてもらった。その条件が、街に漂う魂の回収係だった。
子犬と半透明の少女と共に、雅弘は新しい肉体の持ち主、大倉として興信所署員として働き始める。
そして、自分が何故死ぬことになったのか?その謎を追い始めるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 17:09:15
56254文字
会話率:24%
精霊が実体化できる特別なお店、クラディの鍛冶屋。
ここで修理される精霊達の様子から、常連客からは「ホスピタル」と言う通称で親しまれている。
ある日、精霊アクアンが宿る武具アクアンズロッドが持ち込まれ、修理依頼をした冒険者が音信不通となってし
まった
急に主を失った精霊アクアンが、失意の末に行動に出る。
「私と同じ境遇の精霊武具を、新しい持ち主の元に届けよう。」
それから、ホスピタルに預けられた他の精霊武具を巻き込んで、アクアンの挑戦が始まる。
アクアン達は、無事に新しい持ち主を見つけることが出来るのだろうか?
この作品は、「Pawoo(マストドン)」で掲載した物を加筆修正しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 21:30:00
201272文字
会話率:58%
古槍 紙月(ふるやり しづき)二十二歳。男性。大学生。趣味は資格取得。そんなどこにでもいそうな経歴の持ち主である紙月は、ある日突然、自分が見知らぬ世界で化け物に襲われているという現実に遭遇する。ゲーム内の相棒であったMETOの助けもあり、
ゲームの魔法を使って化け物を退ける紙月。どうやら紙月たちは、ゲームの体で異世界に飛ばされてしまったらしい。その上、頼りの相方は小学生!? 訳が分からないなりに紙月は決意する。俺が何とか守ってやらなくちゃ!
ハーメルンでも連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 18:00:00
783983文字
会話率:43%
古王国。
閉鎖的な島国では謎は謎のまま解き明かされることはない。
大蔵省の女性事務員コニーは書類整理の閑職にある。
だが、彼女は人間離れした記憶力の持ち主で書物庫にある内容を全て暗記していた。
しかし、彼女の才能は必要とされず、退屈だが
、ささやかな幸せを大切にする暮らしが続いていた。
そんな、コニーのもとに憲兵中尉カラヴァッジョがあらわれ、〈サント・ヴェッキオ〉という名の記載された書類を探してほしいと頼まれる。
そのとき、彼女の運命は闇の中にある陰謀によって手繰り寄せられているのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 13:16:20
12540文字
会話率:54%
心優しき主人公アインは、辺境の王国ウィンザルトの第二王子。
魔法や武芸に長けた父を持つものの何の才能も持たないアインは、いつも弟のキルシュに蔑まれ、ときには虐められる苦痛の日々送っていた。
ある日、次期王位の座を目論むキルシュによって罠に
嵌められ、国外追放されてしまう。
身一つで放り出されたアインは魔物に襲われ命の危険にさらされるが、魔人オルタナの出会いによって、人生が一変することになる。
アインは無能などではなく、魔物を使役し、血を喰らうことで魔力を手にするというレアスキル『ブラッドイーター』の持ち主だったのだ。
力を手にしたアインは旅をしながら人々を助け信頼を得ながら、有意義な第二の人生を送り始めた。
その矢先、キルシュの横暴な侵攻によって世界の情勢は一変。大切な人も奪われたアインは、遂に祖国への復讐を誓う……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 10:00:00
92418文字
会話率:45%
とある温泉街の一角に廃旅館とも思える様な持ち主不在の温泉旅館があった。
地元住民からは『幽霊が出るのでは』と噂されてしまうほど荒れ果てていた
そんな中、とある二人の青年がその廃旅館を買い取ったらしい
…さて、その買い取った二人の青年
は、この温泉旅館を繁盛させていくのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 18:15:47
55136文字
会話率:56%
アジアの立憲君主制国家である中華王朝で将軍を務める司馬花琳の屋敷では、古い木杖が刀掛台に掛けられて祀られている。
この木杖の来歴を辿れば、明朝末期に勃発した李自成の乱にまで遡る事が出来る。
そのかつての持ち主は、李自成と共に農民反乱軍を率い
た張献忠の軍勢に父を殺された沈雲英という少女。
しかし彼女は、身内を殺されて黙って引き下がるような軟弱者ではなかった。
父の遺志を継いで道州の人々を守るため、彼女は木杖を武器に立ち上がる。
これこそが、明代末期を駆け抜けた少女将軍の伝説の始まりなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 06:50:15
1000文字
会話率:30%
闇の忍者集団「鬼人党」は、上忍である鬼王丸を筆頭に外道揃い。
だが鬼王丸の娘・あやめは、悪に染まらぬ清らかな心の持ち主だった。
文久2年の秋。
鬼人党が過激な攘夷派から米国大使の暗殺を請け負った事実を、あやめは知ってしまう。
彼女は暗殺計画
を止めるべく抜け忍となるが、鬼人党の追っ手が迫りつつあった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 06:55:28
990文字
会話率:30%
・短いあらすじ
ダンジョン攻略者を育成する学園にて。
最底辺クラスに所属する少年が、実は高難易度ダンジョンを攻略済みであると実力バレした結果、エリートクラスの美少女から弟子にしてくれとせがまれたり、英雄扱いされる物語。
・あらすじ詳細
王立リベルタ学園――。
それは、ダンジョンの探索者を育成する学園である。
――この世界に存在する各ダンジョンを攻略した者は、新規に魔法を習得できる。
その性質を利用し、より高難易度のダンジョンを攻略できる若者を育成・輩出するための学園。
そんなリベルタ学園において、主人公ルクス・ペンデュラムは最底辺のFクラスに所属していた。
「Fクラスの奴は初級ダンジョンでスライムとでも戦ってろや」
「ド底辺のFクラスの奴が、偉そうに歩いてんじゃねえよ」
「F組のやつに将来なんてあるのかよ」
最底辺に所属している立場上、そんな理不尽な言いがかりをつけられることもある。
しかし、ルクスにとってそんなことはどうでも良かった。
――ダンジョンで出会うことのできる非日常的な景色を見た時の感動。
――新しい魔物、強い魔物との戦闘で味わえる緊張感。
――レア鉱石や植物など、珍しいダンジョン資源を発見した時の喜び。
――ダンジョンを踏破し、新しい魔法を習得した時の達成感。
そういった、ダンジョンに潜ることでしか経験できない数々が、ルクスは好きなのだ。
ルクスを下に見ている者たちはまだ知らない。
実は彼が、最難関ダンジョンを攻略済みであることを。
そして、学園トップクラスの実力の持ち主である美少女ロゼッタが師事する存在であることを。
「よし、今日もダンジョン攻略に出かけるか」
「はい師匠! 今日もよろしくお願いします!」
そんなやり取りを交わし、今日もルクスは自由気ままにダンジョン攻略を楽しむ。
攻略すれば英雄扱いされるほどの、高難易度ダンジョンを――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 20:15:33
140216文字
会話率:46%
伯爵家嫡子の少年アークは、父から受け継いだ剣聖の技と、自ら鍛えた悪魔的頭脳の持ち主だった。
しかし、亡き父の過去のやらかしのせいで冤罪を着せられ、国に巣食う佞臣どもに爵位も領地も没収され、辺境に追放されてしまう!
男爵に降格され、御情け
のように寒村の領主にされたアーク。
しかもその村の住人たちと来たら、どいつもこいつも王都を追放されてきた、超有能だが危険人物ばかりだった!
ところがアークの考えは――
「最高だ。何もない寒村かと思えば、人材だけはそろってるんだからな!」
アークはただのワガママ領主と見せかけて、持ち前の深謀遠慮とカリスマで、一人また一人と配下に従えていく。
ハーフエルフのメイド、鍛冶爵家の女貴族、猫人の拳法家、犬人の精霊使い、復讐に燃える元大商人に、果ては若き大魔術師も!?
「オレがこの追放村を世界の中心にまで発展させれば、すなわちオレが実質、覇権国家の王様ってことだろ?」
アークのワガママはどこまでも止まらない! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 18:38:13
75052文字
会話率:35%
「英雄になりたい」
その一途な想いを胸に、ひたむきにがんばる新米冒険者――レン。
そんな彼の人柄に打たれてか、様々な者たちがレンに協力し、また教えを授け、また成長を見守る。
しかもその多くは伝説的な人物たちであり、レンはみるみる成長してい
く。
さらには幼少期に故郷を襲った事件により、レンの右腕に刻まれた呪いの力が覚醒する。
激しき義憤が彼を恐るべき狂戦士と変えるも、しかし、レンは世界で唯一その力を制御できる「心」の持ち主として、さらなる飛躍を遂げていく。
勇敢だけど、お人好しで泣き虫な少年の、「いずれ英雄譚と呼ばれることになる物語」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-08 19:00:00
107042文字
会話率:33%
シシリア王国から離れた場所にある島、ルミン島では魔法を使えない。そのため、流刑地として有名なのだ。そんなルミン島に、およそ七十年ぶりに流刑者がやってくるという。しかも、その流刑者とはシシリア王国の元第一王子、カインであるという。その世話をす
ることになったのは、島の灯台守の娘、リアナであった。
しかし、カインはとてつもない美貌の持ち主であったが、追放されただけあって中々にとんでもない奴で——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 01:26:44
2566文字
会話率:27%
元々秘密主義でクールな姉の言動が日を追う毎におかしくなっていると感じたおれは気づかれないように姉の部屋の側で聞き耳をたてた。
すると部屋の中からは天然風で明るい女の子の声が聞こえた。
そしていくつかの証拠を揃え、その声の持ち主が姉でありV
Tuberとして活動していると特定したおれは面白半分で自身もVTuberとして姉に近づいたのだが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 09:09:09
27201文字
会話率:37%
日本人のOLだった西麻里亜は貴族令嬢マリア・ウェストに転生した。
しかし、新生マリアの中には元々いたマリアの魂のかけらが残っていた。
ニコラス王子が大好きだった元のマリアは、ニコラスの話題の時だけ反応し、そのたびに転生後のマリアを悩ませる
。
そんなマリアの正体に唯一気づいたのが同級生のヴィンセント・ロイド。彼は転生前のマリアを密かに思っていたが、彼女は彼を覚えていなかった。
一方ニコラスは、しつこく追いかけてくるマリアを避けていたくせに、転生後のマリアが自分に興味を示さなくなると逆に近寄ってくる有様。
そんなカオスな三角(四角?)関係のなか、マリアはヴィンセントと協力して、異世界転生の謎を探ることになる。
異世界転生しても簡単に無双させてくれない、前の持ち主と肉体がバッティングしただけで何の得もしていないマリアは、新しい世界でどう生きるのか? 元のマリアとどのように折り合いをつけるのか?
これは、無双もざまぁもない、世にも不思議な異世界転生のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 13:10:00
34144文字
会話率:59%
ハルトが誕生日に買ってもらったAI学習ロボットは、持ち主の好みをどんどん学習してくれる高性能なものだった。だから、学校で大人気になっていた「駆動戦記メタボルテージ」の必殺技や決め台詞を次々と覚えさせてきた。今では、ハルトの声を聞き分けてメタ
ボルテージの戦闘シーンを自在に演じてくれる。だが、このロボットには秘密があった・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 23:55:20
2520文字
会話率:47%
え!?ブラック企業を追放された社畜の俺が実は最強能力の持ち主で異世界でモテモテハーレムを作って世界の英雄になったら元上司があらわれ会社に俺を連れ戻そうとするけど~もう、遅い──。
最終更新:2024-08-03 01:01:34
521文字
会話率:12%
僕こと榎田 帆高は、鈴間 直と言う高スペックの持ち主の心臓などを臓器移植した事を彼の妹である愛結さんに聞かされた。そして愛結さんは言う。「臓器移植をするとドナーの記憶転移が起こる」と。もしかしたら自分の中に兄である直の記憶が移るかもしれない
。その協力をしてほしいとお願いをされる。最初は半信半疑だったが徐々に鈴間 直の特徴が移ってきてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 05:58:34
12871文字
会話率:41%
荒川沿いの小さな町に「蓬莱珈琲店」という喫茶店がある。十八歳の猪瀬亜矢は大学入学とともに、この店でアルバイトを始めた。この店の一番奥にあるテーブル席にはよく忘れ物があり、その忘れ物をめぐって様々な不思議が起こる。
ある日、亜矢が一人で店
番をしていると、男の客がやってきて、邪険な態度で亜矢をいじめた挙句、奥の席に忘れ物をしていく。それは美しい白金の指輪だった。
数日後の深夜に、またしても亜矢が一人で店番をしながらこの指輪をいじっていると、若く美しい女の一人客が現れる。女は亜矢が手にしている指輪に強い興味を示す。亜矢は思いついて、女の左手の薬指に指輪をはめてやる。女は幸福そうな様子で、これは持ち主が大事にしていたものに違いない、必ず返してやってくれという。亜矢は生返事で、この女の頼みを受け入れる。すると、女は消え失せてしまう。
蓬莱珈琲店のオーナーは亜矢から一連の事件を聞かされると、亜矢に必ず指輪の持ち主を見つけ出すようにと厳命する。亜矢は、先輩バイトの兎月圭と一緒に、指輪の作者をたどって、やっとのことで持ち主の男を探し出す。
持ち主の男は、亜矢から若い女の客の来訪を聞かされて、その女は死んでいると言う。驚く亜矢に、男は指輪を蓬莱珈琲店に置いていった経緯を語る。
彼は貧しく、だれからも愛されずに生きてきた男で、長く荒んだ生活をしていた。しかし、ある女性と出会って愛を知り、彼女とともに人生を歩む決意をした。指輪は、その愛のあかしとして彼が作らせたものだった。しかし、指輪を渡して祝いをするはずだった日に彼女は事故でトラックに顔を引きつぶされ、無残な死を遂げた。男は彼女の記憶から逃れるために、指輪を手放そうとして、蓬莱珈琲店にそれを置いてきた。
亜矢はことの成り行きを知って、深く悲しむ。同時に彼女は、店を訪れた女の印象を思い出し、彼女は男の愛を知って幸福だったに違いないと確信し、それを男に告げる。亜矢は男の手に指輪を返し、それを強く握らせる。男は一度捨てた指輪を再び受け入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 09:07:01
22506文字
会話率:43%
《あらすじ》 蔡国の鎮魔司の長司(長官)であり、唯一の鎮魔師である房空燕(ファン コンイェン)は、鎮魔司の解体により官位、家、何もかもを突如として失い、清々しくも途方に暮れていた。
そんな時、隣国である湊国の将軍・盛子豪(シャン ズ
ーハオ)が空燕の前に現れる。
鎮魔師としては初めて会う筈の子豪に「一緒に湊国に現れる魔を鎮めて欲しい」と請われ、実のところ魔を見ることも聞くこともできない空燕は困惑するが、報酬に目が眩みこの依頼を引き受ける。
湊国南の国境の神隠し、馬の名産地の人食い事件、都で起こる不可解な自死と病死、北の地での人攫いと子豪に迫る影。
空燕は旅の仲間達と共にこれらの魔を鎮める中で、今までの人生で得られなかったものを得ていく。
全てを失った男が大切なものを得て、それを守ろうと奮闘し、周囲の人々の人生をちょっとずつ変える。そんな人生の物語。
(参考年代 AC200年代。出てくる魑魅魍魎は中国の妖怪の名前を使っていますが、詳細は捏造です。レイティングはほぼなしです。)
《主要登場人物》
房空燕…30歳。主人公。
人の良さそうな顔の普通の人。
金にがめつい。
肉と酒、美女(観賞用)が好き。
元蔡国鎮魔司長司。
ある日いきなりリストラされる。
盛子豪…23歳。
厳つい顔。豪商の家の出。
金に困ったことがない。
美女(同衾用)が好き。
湊国鎮北将軍。
女の趣味が悪い。
禍々しい影の持ち主だが……。
『真叶』…空燕の剣舞用の愛剣。
真叶…空燕の剣舞用の愛剣に宿った剣霊。
虎?猫?の形をしている。
姐さん喋り。
憐…11歳。稀に見る美少女。
ひょんなことから空燕の弟子になる。
許可なくコンテンツまたはその一部を転載することを禁じます。(日本語版、翻訳版とも)
Reproducing all or any part of the contents is prohibited without the author's permission. (Both original and translated ed.)
© 2023 Kagishippo折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 12:02:58
103720文字
会話率:35%