目が覚めたとき、そこはまるで知らない世界だった。
自分が誰で何なのか全て知っているのに、目の前の現状は何もわからない。
そんな危うい境遇と、自分という存在をこの世界は否定した。
異世界転生・・・
それはとても甘美な響きに聞こえる。
だが本当
にそうだと思うか?
現実はもっと残酷で惨いものだ。
転生なんて誰しもが望んでいるわけじゃない。
だからこそ誓う。この世界の在り方に―――
だからこそ願う。この世界の在り方を―――
だからこそ望む。この世界の在り方は―――
お前ら全員、生きて帰れると思うなよ。
これは自分の存在を懸けた復讐の物語。
残酷な運命に立ち向かう少年少女の悲劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-13 21:40:44
121075文字
会話率:22%
私立燦輝鉄十字学園(しりつ さんたりかがやくてつじゅうじがくえん)に通う高校生、斜弐蓮春(はすに はすはる)は、小学生時代からの幼馴染である獄門坂滑(ごくもんざか すべり)の病的なつきまといから逃れるために全寮制男子校を受験し、見事合格した
ものの、突然の学校併合に伴って心ならずも現在の学園に通うこととなる。
幼馴染という甘美な言葉の響きひとつではとてもその印象を美化できない危険人物……いや、そのような生易しい表現では追いつかない。
法治国家において法をガン無視し、血と硝煙の匂いをまとって突き進む精神病質者、滑の通うその学園に。
「もしかしてその滑という幼馴染の少女は、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。だとするなら、あなたには統合失調症の疑いがあります」
「いえ、残念ですが彼女は確実に存在します。そして今日も嬉々として、人でも物でも、吹き飛ばしたいものは即座に吹き飛ばすんです。というか、誰かが病んでるとしたらまずあいつが病んでんだよっ! 頼むから医者に連れてけよ! 頭のっっ!!」
唸る銃身! 爆ぜる銃弾! そしてニトロとルートビア!!
さすが滑だ、獄門坂の姓は伊達じゃない!!
頑張れ蓮春! 負けるな蓮春! どう足掻いたところで、今日もお前の胃はボロボロだ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-22 03:35:10
229297文字
会話率:24%
現状に適して作られたはずであるが、体制はいつしか時が経つにつれ現実と乖離し社会矛盾を多く孕んだ歪んだ存在となる。
それを解決する手段こそが王朝交代あるいは革命と言うことになるのであろう。ならば革命は歴史の必然であったとさえ言える。
革命。な
んと甘美な響きを持つ言葉であろうか!
古く間違った汚いものが倒れ、新しく正しく美しいものがそれに取って代わる、そんな響きを感じる人も多いのではないだろうか。
王一人が掌握していた権力を分かち、万民に等しく権利が与えられる、そんな新たな時代への扉を開いた出来事として捉えている人も多いのではないだろうか。
だが果たして革命とはただ美しいだけの、賛美すべき穢れの無い完璧無瑕な存在であったのだろうか?
これは革命の世紀と呼ばれた時代、荒れ狂う時流の奔流に翻弄されつつも、己の器量の限りに誇り高く颯爽と駆け抜けた稀代の快男子の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-14 19:48:20
514527文字
会話率:36%
仰ぎ見れば酔う程に、甘美な藤の花。
最終更新:2016-05-09 21:56:15
175文字
会話率:0%
死にたがりの男の内面的ななにか
最終更新:2016-04-26 21:18:43
802文字
会話率:0%
胡蝶と呼ばれる蝶々の精霊の娘は、御馳走である甘い蜜をたっぷりと含んだ花の精霊の娘を誘惑した。
「蜜をくれるだけでいい」
そんな言葉で篭絡し、まんまと捕まえてしまったならば、待っているのは甘美な蜜吸いだけのはず。
けれどここは弱肉強食の
世界。嘘と罠はすぐそこに潜んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-12 22:17:38
36048文字
会話率:28%
存在しなかった未来。敗戦を礎に作られる筈だった平和は儚く消え、残ったのは軍国主義の色を残す歪な国家だった。未だ争いの絶えない世界。そして突如として現れる異界への門。『箱庭』と揶揄される世界に人々は様々な思惑を持って赴く。しかし侵略者達を出迎
えたのは甘美なる未知の世界、底知れぬ影だった.....。数奇な運命を辿る三人の兵士を追うSFファンタジー戦記折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-20 16:03:35
1095文字
会話率:22%
囚われた者への罠は、甘美な好奇心。
生と死を、つなぐカートリッジ。
最終更新:2016-02-25 04:29:13
3022文字
会話率:9%
俺は思った。
他人の不幸ってこんなに胸が躍るんだ! と。
それからは、他人の不幸が蜜の味となり、最初は見るだけで満足だった。
しかし、いつしか自分で不幸な人を作ってみたい欲望にかられ、遂に実行に移してしまう。
若い女冒険者だった。
俺は、
隠密道と呼ばれる特殊な訓練をしているから、陰に隠れるのが得意だ。
更に、変化の術という自分以外の者になれる術もあって、例え見つかってもばれない。
悪魔に甘美な囁きをされたかのような気分だ。
俺はその囁きにそそのかされ、その冒険者にいたずらをしてしまった。
その女冒険者は泣き叫び、しまいには泡吹いて失禁しながら気絶。
どうやら、俺は女性が泣き叫ぶさまを見るのがとても快感に思う事がわかった。
そこからはもう、狂ったように女冒険者だけにいたずらするようになったね。
――だが、そんな日々は突如として奪われる。女冒険者にしていた事がばれたのだ。
ばれた俺は、父に全寮制の学校に入れられてしまう。
当初は絶望したが、その学校の事を聞いて、俺は興奮した。
その学校には、頭の中に夢しか詰まってないような、不幸とは無縁な連中の巣窟だったからだ。
そんな奴らを不幸のどん底に陥れることが出来ると思うと、今から楽しみで仕方ない!
……と、何も知らない俺は思っていた。
実際に通ってみると、キラッキラした目でこちらを見てくるピュアな娘達。
どんなことをしても、何をしても、俺を疑おうともせず、キラッキラの目でこちらを見てくるピュアな娘達。
ぐわぁああああああ! そんな目で見るなぁあああああ!
そんなピュア娘達を不幸のどん底に落とそうと邁進する俺だが、ほんの少しだけ残った良心が痛みまくる日々。
――そんな他人の不幸が蜜の味な俺を、ピュアな娘達が浄化していくストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-24 07:00:00
32101文字
会話率:24%
口付けを強請る青年と彼の虜になりつつ乙女との関係を少しばかり切り取ってみました。
最終更新:2015-12-30 01:00:27
1470文字
会話率:29%
「山の上の神社に恋愛成就の神様がいる」
事の始まりは、そんな与太話だった。
――想いを寄せる月嶋想依との距離を少しでも近づけられるなら……
そんな願望を抱き、半信半疑で参拝した久遠京志郎は、荒廃し切った神社で青く眩い光を目にした。
翌日、京
志郎は高校の自分の下駄箱にラブレターを忍ばせようとする、一人の女生徒の姿を目撃してしまう。その白く透き通った肌と、黒く麗しい長髪、非常に端整な顔立ちを持つ美しい少女は、クラスメイトの黒咲楓歌だった。
――寡黙で誰とも接点を持ちたがらない楓歌が、どうして自分に?
もし告白されても、自分はそれに応える事が出来ない。手紙を読まずに返すと、楓歌は予想外の反応を見せた。
――神様のお手伝いになってください!
頭を垂れて、縋るような目で懇願する楓歌は、自分が神社の巫女であることを明かす。
恋愛成就の神・恋火は、その力や信仰を完全に失いかけており、楓歌は信仰を集めるために恋火に酷使されているのだという。
楓歌の身を案じた京志郎は、恋火の堕ちた信仰を取り戻すため、楓歌と共に生徒たちの恋煩いを癒す『恋のキューピッド』として奔走することを決意する。
同世代の恋愛の在り方、その甘美と苦悩を目の当たりにする中で、京志郎と楓歌自身も、恋愛と、人を想うことが何かを考えるようになる。
と同時に、楓歌は初めての親しい男子である京志郎を特別な存在だと認識し始め、不定形の暖かい感情を抱くようになる。
順調に願いを叶えていた矢先、一つの問題が起きる。
――二人って付き合ってるんだよね?
月嶋想依のその勘違いは、京志郎の願いを砕き、恋火への信仰を奪うのに容易かった。
このままでは京志郎と想依は決して結ばれず、恋火の復活も遠のく。
恋火は京志郎に言った。
――御主が想依に告白せよ
そうすれば、京志郎の願いも叶い、その成就が信仰心として恋火に還る。
楓歌は言い知れぬ複雑な感情を抱きつつも、恋火の言葉に従順に、京志郎と想依の密会をセッティングするのだった――
神さまあり!巫女あり!笑いあり!胸キュンあり?涙少なめの微ファンタジー学園ラブコメ!
評価、感想、レビュー等々、頂ければ幸甚です!
ご質問・ご指摘はこちらから!↓
Twitter:https://twitter.com/bul_tre_dra
(この作品は長期連載していた作品を再編集したものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-09 00:00:00
136142文字
会話率:40%
むなくそ王子による婚約破棄に、昔話(浦島太郎)成分を足したもの。【ご注意】①語り手である王子がすごく嫌な男です。②最後は「ざまぁ」ですが、禁じ手のタイプの「ざまぁ」かもしれないです。以上2点を重々ご了承のうえ、お読みいただけると嬉しいです。
……書きながら、これはないんじゃないかなと思っていたのですが、書き始めると最後まで書かずにはいられず、書いたら投稿したくなり。取扱い注意の誰得物件です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-21 00:32:10
5006文字
会話率:7%
ネットを通じて知り合った既婚者の二人の恋愛は
深く、時に苦しく、そして甘美な時間だった
いつか、終わる…そんな言葉を秘めて二人は逢瀬を繰り返す
最終更新:2015-08-30 10:57:11
1628文字
会話率:16%
私の通っている高校は、よくある女子校だ。ちょっと都会から外れにあって、かといって寂れているわけでもない。休日にもなれば渋谷に遊びに行くし、彼氏を持っている子だっている。
この学校には、ひとつの怪談がある。昔からずっと言われていたが、その
怪談をいまや知る人は少ない。
曰く、教師と恋に落ちた生徒は「目」をつけられる。
当たり前のことだ、と思う者もいるだろう。それはそうだ。教師と生徒の恋愛といえば、背徳ながらも甘美なものとして持て囃される。現実でも、あるカップルは周囲から白い目にさらされ、あるカップルは卒業後に結ばれることになった。
それはあまりないけどよくある話。伝わりにくい表現だが、わかってくれると思う。
でも、私の学校は違う。
一人の例外もなく、彼女たちは不幸になっていく。文字通り「目」をつけられて。
だから、語ろう。ある少女に降りかかった不幸と、その顛末を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-06 12:29:08
10752文字
会話率:43%
悪魔のような彼の甘美な囁きには抗うことができない。***相変わらずのあらすじ詐欺かも***ものすごく短いです。読後感がいいか悪いか、読者様によって別れるかもしれません。
最終更新:2015-07-26 12:33:13
384文字
会話率:25%
ある年の六月も中旬を迎えた頃のある町、荊(ばら)原(はら)時計町が物語の舞台となる。
この町に、しなぢく保育園』の年長クラスで、『いばらぐみ』の園児、『飢(き)餓(が)憂(ゆう)』くん六歳が住んでいた。
感受性が強く、何でも
信じてしまう馬鹿が付く程にスイート(甘美)な性格の子。
しかし、世の中は無情で、他人は非情。甘いものではない。
――ことに、飢餓憂くんが通園する『しなぢく保育園』の園児たちは、一味も二味も――どころか、一口たりとも口にはできない、舐めることすらも憚(はばか)られる下手物揃い。
そんな美味しそうな男の子と、色々な意味で口にできない多種多様な下手物たちで、物語は食い荒らされていくのだった――
『しなぢく保育園』の近隣に位置する『さわり公園』。
現在、公園を支配している?のは『しなぢく保育園』のフラワーギャングの連中――
そんな甘くない苦々しくて禍々しい、清々しくない今どき?の園児たちが日々、熾烈な縄張り争いを繰り広げて――――といっても、それは数週間前までのこと。
憂くんのクラスの『いばらぐみ』と、その隣のクラスの『まつぽっくりぐみ』、同じ年長組の二大勢力(二クラスしかない)が争っていた。
そして、『まつぽっくりぐみ』のボスが、『いばらぐみ』のボスに敗れて、引き籠りになるという残念な形で決着がついた。
しかし、この町がそれで平和になったということではなかった。
この地は、依然として小ギャング、いや孫ギャング、曾孫ギャング、年齢的には玄孫(やしゃご)ギャング世代だろうかという幼年共が、跋扈(ばっこ)する無法者地帯となっている。
――――後に、この地が再び惨劇の舞台となるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-20 22:59:01
112184文字
会話率:45%
音楽に左折した女の子。
でもその先には輝くような
答えがあった。
苦しみの先にあるものとは。
最終更新:2015-06-28 04:54:29
384文字
会話率:7%
危険的文章
甘美的狂気
最終更新:2015-06-25 16:57:34
248文字
会話率:34%
甘く繰り返してきた彼女の夢。
幾多か、それは叶わぬ願いとなった。
陽岬島に行われる敵国の侵攻。
そこに住むただのお菓子屋、七々原 甘美。
彼女の願う島の平和は叶うのか……
最終更新:2015-04-05 18:00:00
23140文字
会話率:15%
近頃、自分を見つめる不審な視線を感じている万里花。インディーズのアイドルグループ「Milky Shakes」のメンバーである彼女は、いつかソロ歌手になりたいという夢を抱いているが、なかなか日の当たる場所に出られずにいた。一人暮らしする古いア
パートの前で、ついにストーカーらしき男を見つけるが・・・
売れないアイドルと盲目の大家が、秘密基地のような“音楽室”で過ごす甘美な日々と、夢の終わり。ミステリータッチの青春物語です。
喫茶マリエール『嘘つきトリロジー』収録作品<第18回文学フリマ(2014.5.6)出展>(※「そのアパートの音楽室」より改題)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-08 22:00:00
28561文字
会話率:44%