駅の改札を抜けると、そこはきらびやかで賑やかで、眠ることのない街の入口だった。
駅前に広がる沢山の高層ビルの中のひとつに、30階建てのビルが我が物顔のごとく鎮座する。その最上階に、本格中華を堪能できるレストラン『優美林』があった。
エレベータがホールに着くと、そこは洗練された高級感溢れる落ち着いた雰囲気の店の入り口が現れ、扉を開けば美しい案内係の笑顔とともに、メートル・ド・テルがお客様をお迎えする。
…という触れ込みなのが、このレストラン『優美林』だ。
ここで働くのは精鋭ぞろいで、皆、個性的。
その彼らの恋愛事情を描いていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-29 21:50:00
85041文字
会話率:43%
前世は僧侶で徳を積んだのに、天上界へ生まれ変わって神となるはずが席に空きがなく、異世界に転生することになった孔雀(くじゃく)亜音(あのん)。
新たにジャック・アレオンとして生まれ変わった世界で彼は、十五歳で成人となると同時に家を出て雑
貨店ユゴニオに職を得る。そこで知り合った一つ年上の美しい少女、アリスと恋人関係になった。
三年の月日が流れジャックが十八歳になった時、アリスとしけ込んでいた連れ込み宿で激しい頭痛と体中の痛みで気を失ってしまう。そして次に目覚めた時、彼は前世の記憶と日本の神、そしてこの世界の女神に会ったことを思い出していた。
この世界の女神から与えられたのは、振ればカマイタチを発する風狼(ふうろう)剣と、思い通りの家を呼び出せる家召喚(サモンハウス)という能力だった。
それらを自分の両親と恋人のアリスの父親に知らせるジャック。呼び出した家の中には日本の食材やら家電やらが揃っており、消耗品は使ってもなくなることはない。ただし家の結界から外に出すと消滅してしまうので、これらで商売することは出来ないという制限があった。
当然日本の酒や食事は彼らに大好評だったが、家の存在を国王に知られてしまう。その国王もまたそれらの虜になった。
一方、この家でアリスとイチャラブ生活を目論むジャックだったが、家を呼び出して住むにはどうしても土地が必要となってくる。しかし王都の土地は若い二人が手に入れられるほど安くはないのが悩みの種だった。
ところがそこに降って湧いたような国王からの依頼が舞い込んでくる。示された報酬は莫大な金額だったが、彼は金の代わりに王都の土地を要求し叶えられることに。
そして往復約一カ月に及ぶバルナリア帝国への遠征が始まる。
※ヒロインの登場は第一章 第六話です。
※本作は公募を意識して書いているため、本格的に物語が展開するのは第二章からです。第一章(全16話 約3万7千字)はプロローグのようなものとお考え下さい。
◆◇◆◇
ギルドとかクランとか冒険者とか、その辺りも違う機能や名称を使いたかったのですが、浸透しているのであえて変えませんでした。
◆単位について◆
通貨単位はカンブルで1カンブル=1円です。
長さや重さの単位はメートルやグラムを使ってます。
※そう翻訳されているとお考え下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 07:26:16
128289文字
会話率:73%
ブラック飲食を辞めてバンコン(バン型キャンピングカー)でしばらく気楽なアウトドア生活をしようと旅立ったコーヘイ。雷雨の夜に車ごと異世界に召喚されてしまったから、さぁ大変。
召喚先は神殿の美人神官様か、はたまた祖国を愛するお姫様か。いや、
そんなに人生は甘くない。
目下、高度1000メートルを落下中!!!
落ちた先で繰り広げられる異世界グランピング活劇の始まり始まり!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 21:39:01
44757文字
会話率:51%
僕らが生きるこの世界は鳥籠のように囲われている。
100メートルの高さの壁が三枚。そしてその壁全てを覆う青白い半透明で半円状の障壁。
その中で生きる7割は、兵士だ。
ある日、僕らの住まう惑星、地球に侵略者が来た。
侵略者は人の形をしていな
かった。
圧倒的な力の差で人類は滅びかけたが、科学者カイル・ドルクスキーにより発明され、技術者の粋を集めて作られた、|三重反射壁カイルの防護《Triad ReflectWall Kyle Guard》。人類を守る最後の砦。
僕らはそれをトリカゴと呼ぶ。
トリカゴに生きる者は、侵略者と戦い死んでいく。
明日を生きる為に。
僕、ライル・カーバイツの両親も死んだ。
沢山の人が死んだ。悲しむ暇なんてなかった。
でもそれは無駄死にではなかった。
侵略者の弱点を知り、そして新たな武装兵器、Saber Weapons Solid System。通称|SSWS《サウズ》
欠損した部位を補い義手義足として、かつ兵器として運用できる物を開発。
これにより腕を失った者や足を失くした者も数百人の兵士に匹敵する力を得てもう一度戦場に立つことができた。
これから僕らの時代が、僕らの時代こそが反撃の一手になるだろう。
この争いの全てを終わらせるために、僕らはまた戦争という名の醜く争う戦地へと足を運んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 18:00:00
289097文字
会話率:38%
「もうお母さんなんて知らない」
母と喧嘩をし、深夜にも関わらず衝動的に家を飛び出した。
その直後大きな地震に巻き込まれ、何かが私に覆い被さる映像を最後に意識を失ってしまう。
そして意識を取り戻した私は、半径15メートル程の壁に囲まれた空間に
閉じ込められてしまっていた。
そこにあったのは、薄く光る公衆電話とベンチに腰かけるおばあさんの姿。
助けを求めるためにその公衆電話に入った私は……(pixivにも投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 17:05:21
2511文字
会話率:40%
これも青春の、決して忘れられない一ページ。
とある県の総合大会。陸上競技男子四×一〇〇メートルリレーの決勝戦が始まろうとしていた。
最終更新:2023-10-18 10:00:00
15084文字
会話率:46%
標高2万メートルを超える超山脈が連なる異世界、1940年代の文明を有し、資源を求めて人々は争う、記憶の海からそれぞれの記憶に触れる事が出来る覚醒者と呼ばれる人々。
欲望と派遣から麻薬の王ベータロインによる国家内腐侵略作戦、神獣と呼ばれる
大型鳥類ケツァル、魔の黒鳥ディアボロス。
陸軍航空隊リオ・リリィ姉妹、麻薬取締捜査員ニシたちが正しく生きるための戦いに挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 19:26:31
132976文字
会話率:39%
どこにでもいる普通の高校一年生。ある日、目が覚めると、なんと異世界にいた。
高い壁に囲まれた五十メートルもの高さの城。そこに住む、百人の魔術師の子どもたち。異世界での新たな生活が始まる。
異世界で目覚めてすぐに会った、赤い髪と瞳の女
の子リズ。美しい容姿の彼女とは、なんと同室だった。ドキドキハラハラの異世界ライフ。魔術に決闘にワクワクの毎日。
でも、そんな平和に見える異世界は、既に滅ぼされていた。壁の外の水は腐り、土は枯れ、作物も育たない。その元凶となる四人の能力者たち。コドクノシロと呼ばれるこの場所は、その四人を倒す為に造られていた。
技を磨く為、特訓するが、一向に魔術が使えない。そんな中、行われる決闘。
そして、異世界に現れた俺が使う力は、世界を滅ぼした力と全く同じだった?
魔術師たちに囲まれて送る、ドキドキワクワクの異世界能力バトルの日々。
その結末は如何に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 20:00:00
315033文字
会話率:17%
202X年。東京スカイツリー展望回廊。地上450メートルという測り知れない高さから7歳の少女が転落してしまうところ、空飛ぶ車が救出を果たすという奇跡的なニュースがあった。そのニュースを胸に17歳になった天礼紗《テレサ》は、その当時空飛ぶ車
フライングフォーに乗っていた樽馬俊《たるまっしゅん》に再会をするのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 13:00:00
10162文字
会話率:40%
藤原亮也は、どこにでもいる男子学生だった。
だが、そんな彼はある日の下校中、車にはねられて死んでしまう。
そうして【異世界転生】を果たした彼を待っていたのは、約束された大活躍物語、ではなかった。与えられたスキルも役立たずで、冒険者にな
っても追放を言い渡されてしまう。
そして、ただ孤独に立ち尽くすそんな彼の前に現れたのは――。
「そんな、どうしてドラゴンが……!?」
いるはずのない、巨大なドラゴン。
身の丈二メートル以上あろうかという相手に、亮也が太刀打ちできるはずがない。だから二度目の人生も、ここで呆気なく終わりの時を迎えるのだと思われた。
「……違う…………」
だが、ギリギリの場面で亮也は覚悟を決める。
そしてその時、彼に与えられたスキルが真の力に目覚めるのだった。
誰よりも、強い自分に恋焦がれた。
だからこそ少年は、その想いを力へと変える。
これは不運や不遇、不憫を乗り越えた少年が覚醒し、認められる物語。
※この小説は『https://ncode.syosetu.com/n5464ik/』の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 06:15:37
3652文字
会話率:24%
冒頭、いきなり、ある精神科医と絶世の美人との衝撃的な場面から、この物語は始まる。
さて、北陸の富山県と石川県との県境にO市がある。
この市には、かって、千年ほど前に、10メートルを超えると言われる大蛇が出現したと言う伝説があり、当
時、村の若者3人が白装束を着て、大蛇退治の決死隊に出かけたと言う話なのである。その伝説は、現在でも「蛇舞盆」と言われる奇祭で今でも残っている。
その村は、現在も蛇谷村と呼ばれているのだが、約千年ぶりに、その大蛇が再来したような幼児虐殺事件が起きたのだ。202X年の5月のゴールデンウィーク中の事だった。
体には、まるで大蛇が噛んだかのような後も残っており、無残に喰い殺されていたのだ。しかし、その幼児の体の食い荒らされた後から、何と、人間の唾液が発見されたのである。
この「蛇人間」の出現に、富山県・石川県の合同捜査本部は混迷の度合いを深める。
しかし、これは、この北陸連続幼児虐殺事件の、ほんの、始まりに過ぎなかった。
ここに、都会で倒産したオカルト雑誌者からUターンした主人公が、探偵約で現れるのだ。彼は、地元の精神科医が、今から20年程前に出版した『蛇谷村大蛇伝説考』に感銘を受け、O市役所の職員となっていたのだった。
主人公は、その謎の本の出版した、精神科医に会いに行く。多分、その精神科医が、若い時の過ちで、生ませたであろう絶世の若い美女の情報を携えて……。これは上手く行き、やがてこの主人公と、その絶世の美女とが、タッグを組んで、真犯人の探求に挑むのだが。
しかし、その間にも、幼児を殺された実の母親の葬儀中の自殺とその全国生中継。止まらない幼児殺害。ついには、「カニバリズム」の研究で有名な精神科医にまで、探りを入れるのだが……。
そうこうしている内に、6月初旬に例の『蛇舞盆』の実況中継が行われたのだが、「蛇谷神社」の祠を開けたところ、何とどう言う訳か、主人公の実の妹の生首があったではないか……。主人公の妹まで殺されるとは!……どうしてなんだ、何なんだ、この怪事件は!
一体、この狂気の犯人は、果たして、誰なのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 14:10:24
48501文字
会話率:26%
この物語の主人公は、かっては東京の超一流大学の准教授だったが、痴漢事件に書き込まれ、都落ちし、現在は、北陸の某大学の教授である。専攻は、刑法だ。
この主人公に、奇妙で不思議な事が起きた。
何と、夢で、母子家庭の家に押し入り、母親を
撲殺、小学校6年生の女の子を強姦殺害する夢を見たのだが、目を、冷ますと、血が付いた金槌とコンドームが、眼前に置いてあった。
その内に、何と、夢でみた事と同じ事件が、現実に、自宅近くで起きていたである。
一体、自分は夢遊病者なのか?
しかし、夢遊病者が、深夜に、数百メートルも離れた家へ行って、それだけの理知的行動を、果たして、取れるのか?……証拠も、一切、残さずにだ。
この根本的な疑問を抱えたまま、物語は、かっての東京の大学での痴漢事件の被害者の女性で江戸川乱歩賞をも受賞した女性作家をも交え、二点・三点・四点していくのである。
遂には、大学の精神科医も巻き込んで、「夢をコントールする実験」(被験者にこちらが思った通りの夢を見させる実験)にまで、話しが進んで行く。
しかし、どこまで言っても、真犯人には、辿り付け無い。
そして、驚愕の真犯人の、暴露が!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 18:03:35
33898文字
会話率:12%
私の名は、レスティーヴァⅦ。レスティーヴァと覚えて頂ければ結構です。
全高は二〇メートル弱。太陽系第三惑星『地球』で外宇宙戦闘用に製造された人型兵器です。パイロットでなく、戦闘ロボットそのものの方です。
といっても、このお話に、地球も
宇宙も出てはきません。
何故なら、私はまだ機能テストの最中で、実戦配備前の機体で、そのテスト中、異空転移ドライブのトラブルで、どうやら次元を跳び越えてしまったようだからです。おまけに自己修復用のナノマシンシステムの不調に見舞われたらしく、全高二メートル弱までサイズダウン現象が発生してしまいました。
不調の原因と、次元を跳び越えてしまったメカニズムの解析が済むまで、下手に帰ろうとするのは危険と判断した為、私はその見知らぬ世界で、ひとまず時を過ごすことにしました。
幸いなのは、私が自律行動可能なヴォイスコンピューター搭載型であったこと。
私には疑似人格が仕込まれており、人間とコミュニケーションが可能なこと。
何より、無人テスト中で、テストパイロットを巻き込むことがなかったことでした。
とはいえ、すべてが問題なしとは、行かないのが世の常です。
私の場合も、どうやら、少々困ったことにはなってしまいそうです。というのも。
飛んだ先は、忠誠的な文明レベルの、ファンタジックな魔法の国だったのです。
果たして、どうなることやら、困ったものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 20:00:00
85072文字
会話率:42%
人を救うということ。
キーワード:
最終更新:2023-08-30 19:16:02
242文字
会話率:0%
一万年前、地球に天変地異が起きて、海面が300メートル上昇し、新たな大陸が隆起した。
異世界と融合して、モンスターや魔法が発生。おまけに異星人も来訪する世界。
人類は、一万年前に神が人類存続のために用意した魔石バリアで守られた、世界に
点在する50の村で細々と生き延びていた。
3年前、両親を亡くしたコフィは、育ての親リオと人類の集落マツモト村で暮らしていた。
幼馴染のスピカは、巨人と人間の子で、伝説の赤い目を持つ女の子。コフィに恋をしている。10日後に巨人の通過儀礼を控えている。
平和な辺境のマツモト村に、魔王アスタロトが来襲し、村は壊滅する。
コフィは、自分と世界を知るために旅に出る。
スピカはコフィについて巨人の通過儀礼に向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 18:07:53
64609文字
会話率:31%
9月初旬のある早朝、3日後に直径150キロメートルの巨大な隕石が地球に衝突するというニュースが世界中を駆け巡る。
それぞれ見知らぬ3人の小学生がたまたま乗り合わせた飛行機は、中小の隕石群と衝突して墜落してしまう。
これを、宇宙の全てを作っ
た2人の神々は、見ていた。
この隕石は、全知全能であるはずの2人のも分からないことが多く、また動かすことも消すこともできないものだった。
わかっていることは、この隕石の影響でドミノ倒しのように全宇宙が消えてしまうことだった。
全知全能の神々にとって、わからないことが起こるのは、初めてのことだった。
2人の神々は、そのことを楽しむことにする。
その様子を黒い立方体◾️は、見ている。
2人の神々は、そのことにも気づいていないのだった。
2人の神々は、試しに飛行機に乗っていた小学生3人を選び、いつものカケゴトをしてみることにした。
現実で起こっていることを修正する際に、2人神々は、カケゴトをして、本当に修正すべきかを占うのだ。
神々は、3人に宿題を与え、クリアできれば飛行機の墜落はリセットしてやろうと約束する。
その宿題は、神々が作ったこんとん島で起こっている暗やみの国と光の国の対立を7日間で解決するというものだった。
しかし実は、2人の神々にも、隕石が地球に墜落することはどうにもできないのだった。
3人の小学生は、神々からの宿題をクリアするために異世界に転移する。
そして、暗やみの国と光の国の対立を解決するために、多くの困難に立ち向かいながら、成長し、絆を深めていく。
3人は、無事に宿題をクリアすることができるのだろうか。
そして、謎の隕石はどうなるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-27 20:26:23
141051文字
会話率:15%
西暦2033年1月18日
地球上、世界各地に突如として現れた物。
それは、直径500メートル程もある、円形の紋様、その中心には、地下へと続く階段が発見される。
階段を降りると、次々と扉を見つける事が出来る。一番下、最後の扉までの数は1
0。
発見された当初は、階段を降りて最初の扉しか開ける事が出来なかった······だが、最初の扉を開けた時から世界中の価値観が変わって行ったのだ。
日本で発見されたのは、3箇所。
大阪府、堺市。東京都、江東区。青森県、八戸市に出現した。
日本では、世界から発信された情報を確認した後に、調査が開始される。
実際に調査をして驚くのだ、扉の中には、ゲームの様な出来事が待っていたのだから。
✩✫✩✫✩
扉を発見してから200年。
探索者アカデミーを卒業して晴れて探索者となった黒街彰。優しく一途な青年である彼に、襲いかかった物······それは絶望であった。
それでも、まだ希望は残っていた。その希望を現実にする為に進んで行く。そんな青年、黒街彰の物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 00:07:35
362574文字
会話率:33%
限界社畜アラサーOL天野雫はある日異世界ヨルムンガルドに召喚された。いま、流行りの異世界転移!ただし召喚の真の目的は彼女がベランダで育てるプチトマトだった!?
え、プチトマトって呼び方。もうしない??世代がバレる?そんなことはさておき。
雫
の可愛いプチトマトが世界樹ユグドラシルであると崇める人々によって世界樹(プチトマト)の御世話係りである花巫女として丁重に扱われる雫だったがなにやらこの異世界の人々は雫になにかを隠しているようで怪しい気配。
危機感を抱く雫には。けれども心強い味方。花巫女の護衛である元騎士団長。勇士のなかの勇士。救国の英雄と謳われたガルザさん(身長2メートルの全身鎧と兜を身につけた寡黙な仕事人)が居た。頼れる兄貴分。格好良いなぁとガルザに淡い想いを芽生えさせた雫。
だが、雫は知らない。このガルザさんが本当は女性騎士であることも。世界樹ユグドラシル。そして花巫女を巡る陰謀を。異世界ヨルムンガルドで雫のプチトマト(世界樹)がとんでもないチートと化していることを────。
これは(たぶん)笑って泣ける恋のお話。またはプチトマト販促物語。なお、今はプチトマトじゃなくてミニトマトが通称です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 15:55:02
22772文字
会話率:11%
竜が暴れていた。
それは干支のタツの形をしていた。
身体から炎をまき散らし人々を襲う。
大きさは2メートルから3メートルほど。
竜を鎮静化させ、ちょうど竜のカタチに作られた鉄の鎧の中に閉じ込めた。
私はその上に乗り、鎧が開かないように封印し
ていた。
竜が目を覚まし、鎧の中で暴れ、燃え盛る。
そこは雪の国であり、炎を抑えるために雪や氷を投入していた。
しかし。周りの人々は温泉に入りたいと言い出し、よもやその場所を温泉に変えた。
竜の熱でお湯が沸騰し、熱すぎて押さえつけていられなくなった。
「馬鹿どもめ、、、、」
私は人々へのいらつきを覚えながら、龍と対峙した。
しかし龍は逃げ惑う人々には目もくれず、こちらに近づいてきた。
それは弱った狐であった。
胴の長いきつねが頭を垂れながらこちらに近づいてきた。
私は噛みつかれるのではないかと直前まで思ったが、きつねはこちらにすり寄り体を預けてきた。
私は撫でて、抱きしめた。狐の頭を右手で出し決め、狐の頭に頬をくっつけ、抱きしめながら撫でた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:15:02
429文字
会話率:6%
人類浄化スイッチ。
原子爆弾。
ナノウイルス。
さぁよこせ
タケコプター!!
タケコプターかい!
仕方ないか…。
のび太はタケコプターを量産し総計2000億台を人類に配布した。
5年後。
今や人類はタケコプターなしでは生きられない
。
車や飛行機はなくなり、トイレに行くのもタケコプター頼りとなった。
ドラえもん。今だ。
よかろう。
「天網恢恢漿撥仏滅陣!」
タケコプターが暴走する。
人々の頭に取り付いたプロペラが爆発音を鳴らし回転する。
すぐ頭の上で水蒸気爆発が起きたようなものだった。
肉体が高速回転し、肩、腕、腰、脚と粉砕断裂する。
首から上が捻じり切れ、地上数百メートルまで一気に舞い上がる。
プロペラが毛髪を巻き込み更に頭皮、頭蓋、脳漿を巻き込み空へ噴水のように撒き散らしていく。
世界各地の空が赤い粉塵に包まれた。
ドラえも~ん!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 11:44:19
350文字
会話率:5%
黄昏の海。鉄骨の橋の上。
夕焼けを反射した黒のバンが橋の上を猛スピードで去っていく。
「うわあああああああああああああああ」
車は蛇行しながらふらふらと橋を渡る。
橋の100メートル下ではさざ波が夕焼けに煌めいている。
ミラーを
見て、後ろを確認する。
がががががががが。ずーーーん。
橋の鉄骨が、倒れてくる。
通ってきた道が、音を立てて崩れていく。
どかーん。
鉄骨が車の後部寸前のところに倒れてきた。
「ふわああああああああああああああ」
アスファルトに亀裂が入り、橋が傾く。
橋が斜めになり、死に物狂いでアクセルを踏み込む。
「おら、もっと力入れんかい。落ひるで」
じゅっぽじゅっぽ。
助手席からお姉さんが膝に|凭《もた》れかかってくる。
長い髪が腰に|纏《まと》わりつく。
「んんんんんんんんんん」
坂道を、なんとか乗り切る。
しかし、橋の|崩落《ほうらく》は止まらない。
蛇行しながらジグザグに進んでいく。
じゅっぽじゅっぽ。
「もうダメですううう」
「まっふぐふふめ。噛むえ」
視界の先に、都市が見えてきた。
高いビル群と入り組んだ道路網が見える。
「ラストスパートらっ。あーん」
じゅぽっじゅぽっじゅぽっ。
「はわあああああだめえええええええ」
脱力しそうになる下半身を無理やり踏ん張る。
橋が、上がっていく。
スピードを出さなければ、向こうまで渡れない。
「アクセル全開や!」
じゅぼぼぼぼぼぼ。
「もうダメ………いきまふううう」
「行け!行けええ」
橋の最高点から、ジャンプした。
崩れ、海に消えていく鉄骨とコンクリート。
オレンジ色の景色の中。
汗と涙が夕焼けにきらめいた。
びゅるるっびゅるっ。びゅるっ。
どんっ。ぶいーん。
危なげなく着地し、車をまっすぐ走らせる。
「おおー」
車を止め、振り返る。
橋が真横に倒れ、沈んでいった。
「やればできるやん」
お姉さんは口元を手で拭いながら、にやっと笑った。
「もうこんなの無理…」
びくんびくんと震えながら、シートに深くへたり込んだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 06:34:51
784文字
会話率:28%
【アルファポリス第3回ホラー・ミステリー大賞奨励賞】
いつもと変わらないはずの金曜日。
穏やかな夜明けを迎えたかに見えた彼らの街は、いたる所からあがる悲鳴に満たされた。
一瞬で、音も無く半径数キロメートルの小さな島『鹿翅島‐しかばね
じま‐』へ広がった「何か」は、平和に暮らしていた街の人々を生ける屍に変えて行く。
隔離された環境で、あるものは戦い、あるものは逃げ惑う。
ゾンビアンソロジー。
※章ごとに独立した物語なので、どこからでも読めます。
※前書き部分に、その回の傾向(ホラー、アクションなど)を記載しています。
※由緒正しいロメロのゾンビを前提としてください。(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 23:00:00
129871文字
会話率:28%
美貌の政府職員が殺された。事件を解決する間もなく、次々に起きる奇妙な事件。その黒幕とは。地下200メートルの世界で繰り広げられる、得体のしれない相手との新たな戦い。
地球に帰還した最後の人類三千人が、その存続を賭けて希望のない戦いに臨みます
。
絶望の中、最後の戦術は。人類は絶滅するのか。
そして、最後に残った謎は解き明かされ、数百年に渡る旅の結末はどのように締めくくられるのだろうか。
「ノブシリーズ=生駒&優 長編ミステリー小説シリーズ8」
※「ニューキーツ」から続く、長編SFミステリー4部作「トゥシー イントゥザ ヒューチャー」の最終編にあたりますので、この作品を読んでいただく前に、「ニューキーツ」「サントノーレ」「パリサイド」の順にお読みくださった方が楽しんでいただけると思います。
では、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 16:33:10
380459文字
会話率:30%
地上高三千メートルの宇宙太陽光発電タワーがそびえる都市、美鈴田区。
その街で密かに人を石に変えてしまう怪物『メデューサ』の目撃情報が相次ぐ。
高校の雑誌部の部員、ゼロとリュウジはその怪異の謎を究明するべく動き出す。
間違った時報、時間の進
まない街。 どこか奇怪で、切なく、恐ろしい物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 18:00:00
101938文字
会話率:51%