その村の近くには、誰も近づかない山があった。山の頂には古代の龍が住んでいるという言い伝えがあり、村人たちはその話を恐れ、決して山へは足を踏み入れなかった。
最終更新:2025-01-29 20:21:49
2688文字
会話率:42%
人生の終わるその時に、神を冒涜する言葉を口にしてはならない。
その禁を犯した者は、狭間の世界と呼ばれる領域に投げ落とされ、未来永劫さまよい続けることになる。
そんな言い伝えがこの世界には存在する。
傭兵クラウスは戦場で命を落とした。
彼は
多大な戦果を上げながらも、遂には力尽き地に伏した。
倒れた彼の遺体は跡形も無く掻き消えてしまい、そこには何も残らなかった。
戦場で彼が上げた功績と、死後の不思議な現象は人々の噂の的となった。
彼の働きを見た神々が、その力を惜しんで神の領域に連れ去ったのだろうと、そんな憶測を口にする者もあった。
その一月後、死んだはずの彼が再び姿を現した。
無双の剣技と意思を持つ魔剣を携えて。
時を同じくして、封印された神の僕たちが姿を現し始め、クラウスは世界の命運を左右する戦いへと巻き込まれていく。
この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 20:06:49
235800文字
会話率:27%
青髪系ヒロインは負けヒロイン。先祖代々私の公爵家に言い伝えられていたことである。そんな私の髪はなんと見事な青髪であった。
王子との婚約者候補から見事脱落した公爵令嬢の私。
王家の庭で実家に戻るのが憂鬱で時間を潰していたら、なんと公爵家の
令息が慰めに来てくれたようでして?
それからなんやかんやある物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 15:03:14
3801文字
会話率:60%
雪が降りしきる夜、深い森の奥で、真白という名の少女が伝説の「雪狐」を探し求める。願いを叶えるというその狐の言い伝えを胸に秘め、彼女が望んでいたのは、孤独を理解してくれる存在だった。
やがて彼女は銀色に輝く雪狐と出会い、その瞳を通じて、自分の
幼少期や忘れかけた記憶を垣間見る。雪の舞う中で交わされる無言のやり取りが、彼女の心の孤独を優しく溶かしていく。
狐は言葉なく彼女を受け入れ、そして雪の中に消える。真白の胸には、誰かに理解される安らぎと、孤独そのものを愛する意味が深く刻まれた。
それ以来、雪が降るたびに彼女は森を訪れ、その温かな記憶を胸に抱く。彼女の瞳には雪狐のような透明な光が宿り、穏やかな幸福を静かに湛えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 07:31:33
1300文字
会話率:5%
理由がわからない古い言い伝えの根本は、よくわからない出来事であるものである。
最終更新:2025-01-19 00:00:00
356文字
会話率:0%
白河天皇は、院政を始めたことで知られ、くせのある方であると言い伝えられているが、ある程度の独創性は、速記の上達に役立つ。多分。
最終更新:2024-12-07 00:00:00
315文字
会話率:0%
人神戦争、それは人が犯した過ちであった。
人間という生き物は愚かなり。
のちに、神は、そう記したという。
■…主人公、サク
とある事情で声をなくしてしまった。国家騎士を目指し日々訓練にいそしむ。
■…風の君
言い伝えのためサクの前に現れた
亡霊。幻の草剣を探している。
■…七尾姫(菜の花)
国の情勢を知るためサクの通う田舎の学校に潜入した。サクの憧れのひと。桜生国王女でもある。
■…イロハ
サクのおさな馴染み。人一倍正直で、毒舌がちであるため、嫌われやすい。だけど、サクの一番の理解者でもある。
■…ユーリ
隣街の裕福な家庭に育ち、なに不自由ない生活を送っていたが、街で見かけたイロハに惹かれ、同じ学校に通っている。
■…ケイ
妻を失ったエルフ。和の国より学んだ知識で平和を願う。
余り暗くならないように心がけます。
Twitterではイラストも乗せていきますのでよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 23:43:51
116252文字
会話率:38%
転生したら、チーレムで退廃的に暮らすんだ。そう思っていた時が俺にもありました。
現代日本から異世界に転生した少年トトは、剣と魔法の世界に転生したは良いものの、何のチートもないただの村人として生まれた。
魔法も剣の才能もなく、知識チ
ートも出来ない。だけど可愛い幼馴染が居るからどうでもいいや! と思っていたのも束の間、幼馴染は賢者の天職を持ち、手の届かない存在に。魔王討伐の戦力として、国によって二人は引き裂かれてしまう。
このまま別れるのは嫌だ。大好きなあの子の側に居たい。そう願ったトトの前に、村の守り神と言い伝えられた神様が現れた。
「あの子の側に居る為の力をくれ! そのためならどんな代償だって払ってやる!」
神はその願いを聞き遂げ、トトは力を手に入れた。だが、その代償はトトが考えるより遥かに大きかった。
トトは人から獣の姿に変貌。そして、”自分がトトであると明かしてはいけない”という呪いを掛けられたのである。
かくして、力を手に入れたトトは正体を隠したまま、賢者の幼馴染の力になるべく、勇者一行として旅に同行するのであった。
「よし、アメリアは俺と一緒に休憩! 雌ゴリラは周りの警戒! 中年オヤジは火の用意! ポンコツ勇者は料理配膳その他もろもろ俺の世話! 分かったらさっさと動けぇ!」
「テメェも働けやこのクソウサギィイイイイイイ!」
これは、勇者一行(下僕)を率いて賢者の少女を守ると誓った、無力だった少年の、恋心を胸に秘めた、決意と覚悟の物語である。……たぶん。
※ カッコ悪いけどカッコいい。応援したくなる。そんな主人公が見たいという一心で書きました。
楽しんでいただけると幸いです。暇つぶしにどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 23:12:06
933967文字
会話率:52%
その日、私は魔女が住まうという森に来ていた。
言い伝えでは、『女神降臨祭』の、午後から日没までの間に、太陽を道しるべに魔女の住まう森を歩けば、湖の畔に魔女の家を見つけることができる、ということだ。
太陽は私の味方をしてくれているのか。
だとしたら、このあと会うはずの魔女様はどうだろうか。
私の味方になってくれるたろうか。
「味方になってもらわなくちゃ」
私は声に出してつぶやいた。無意識に。
『私は対価をもらえればそれでいいさ』
突然、私の耳に、いや、頭の中に直接語りかけるように、知らない声が響いた。
果たして、逃げ延びた先で出会うはずの、対価を求める魔女様は私の味方になってくれるのだろうか。
断罪された聖女は、自らの望みを叶えるべく、魔女の森を進む。
その先に待ち受けるものが、幸せな結末だと信じて。
(恋愛要素はありません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 11:05:40
12005文字
会話率:34%
この世界には、精霊について3つの言い伝えがある。
1.精霊は、自然豊かな場所にひっそりと存在する。
2.精霊と契約した者は、体内の魔力を吸われ瞬く間に衰弱死する。
3.精霊と契約した者は、あらゆる魔法を十全に操ることができる。
誰
が言い出したかは知らないが、上の二つは真実だ。
だが、最後の3つ目の真偽は誰も知らない。
そんな精霊についてプロフェッショナルな俺から言わせれば、3つとも真実だ。
そして俺は、4つ目も知っている。
精霊と契約した者は、永遠の命を獲ることになる。
という真実を……
◆◇◆◇◆
※一部暴力的な表現や朝チュン程度の表現があります。
↓ こちらもよろしくね。
[完結]捨てられ聖女と森の主・妹のためにと捨てられたんですけど?
https://ncode.syosetu.com/n7147ji/
[完結]侯爵家の三男だけど能力板には大盗賊って出ちゃいました。
https://ncode.syosetu.com/n7409iu/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 16:00:00
238459文字
会話率:38%
ヾ❆(❅▽❅)❆ノ゛ 明けまして2025年、初投稿でございます〜♪
(T_T )「それがこれかい」
最終更新:2025-01-01 00:20:00
2059文字
会話率:40%
「光り人」と呼ばれる言い伝えの残る街、天乃市。この街に住む高校生、深海優は高校の入学式の日に雪の降る公園で、記憶を失くした少女、波風カナと出会う。一年前に脱走した猫探しをしているユウは、彼女と協力関係を結ぶ。
この作品はhttps://w
ww.pixiv.net/novel/にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 23:00:06
272728文字
会話率:70%
古代竜の呪いとも言い伝えられていた難病、竜髄症を発露した少女リテュエッタ。彼女は放浪の鉱石術士レルゼアと出会う。あまり感情の読み取れないこの男は、奇しくも同じ病に斃れた家族を追悼する旅の途中で、その疾患は直ぐに死ねず、やがて周囲に対してもそ
の痛苦を撒き散らしてしまうのだという。それを聞いた患う少女は、両親を失って2人だけで寄り添うように生きて来た姉のミレイユに知られないよう、「遠くに連れて行って」と厚かましくも願い出る。
当面だけという口約束の元、彼女の終わりへの旅が始まる。
※補足※ 他サイト(カクヨム)にも投稿しています。少し重たい文体となりますが、よろしければ最後までお読みいただけますと幸いです。それでもし気に入っていただけら嬉しい限りです。
非オムニバスのため順番にお読みください。2024内に完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 18:10:00
148213文字
会話率:37%
主人公・ヒカルの住む村には大きな湖があり、竜が住むと言い伝えられていた。そして竜が目覚めると、村は瞬く間に焼き払われてしまう。
ヒカルは、そんな村を救うための生贄だった。
そんなある日、ヒカルの親友であり幼馴染のリアから衝撃の事実が
告げられ…
最後の1年、僕らは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 15:52:14
4914文字
会話率:51%
サキュバスとは、特有の能力である魅了と惹香、幻惑により男性を虜にして死に至らしめるとされる魔物。サキュバスはそんな言い伝えから、世界からとても嫌われていました。サキュバスとして生を受けた少女ミストは、誰も知らない山奥の小さな村で家族と一緒
に幸せに暮らしていましたが、ある夜、村に怖い人たちが来て、その幸せの全てを壊されてしまいます。焼き払われる村、捕らえられていく人々。命からがら逃げおおせたミストは、森の中で一人の騎士様と出会います。そこからが、私の人生の物語の始まりでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 19:00:00
32588文字
会話率:30%
とある豊かで賑やかな王国の物語
魔法の力を持った国の王族が滅び魔法が亡くなった時代
黄金の瞳と髪を持った女の子の話。
黄金の少女は禁忌の証
そう言い伝えられた国の王族に黄金の瞳と髪を持った綺麗な姫が産まれた。
最終更新:2024-12-13 12:10:00
6114文字
会話率:20%
人類の文明が崩壊した後の世界。
大樹と呼ばれる不可思議な樹木に覆い尽くされた『大和』では、人間・言葉を話す獣・精霊が大樹の定めた『理』の元、共存して暮らしていた。
しかし人間の中には、獣や精霊に危害を加える者がいる。理を乱す人間を狩る
『人狩り』と呼ばれる狩人によって大和の秩序は、保たれていた。
数十年に一度精霊の力で真冬に実り、純金よりも価値があるとされる遅れ米は、実る時その土地の人間を一人だけ精霊に変えてしまう。
遅れ米に頼って生きる村の少女である『紬』は、精霊となってしまった。精霊となった人間は精霊成りと呼ばれ、自然の均衡を崩す存在だと言い伝えられている。
自然の均衡を守るため、精霊成りは人狩りと共に安寿の地へ向かう旅をしなければならない。それが理だった。
紬は凄腕の人狩りの男『ヒスイ』と旅に出る。安住の地を目指す旅路の中で紬は、ヒスイとの絆を育くみながら不可思議で理不尽な世界の理を学んでいく。
やがて深い絆で結ばれる紬とヒスイだったが、旅の終わりが近づいた頃、二人はある選択を迫られる事となる――。
※このお話はカクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 02:05:02
107087文字
会話率:43%
公募用のためネタバレ注意。ネタバレが嫌な方は、空白行で読むのを止めてください。
バーバスカム王国には、創建にまつわる言い伝えがある。彗星がふってくる夜に、ある男が星の子を星身の台座まで連れていき、星の子は莫大な魔力によって彗星を破壊した
。だが、星の子は膨大すぎる魔力を使った反動で命まで燃やしてしまう。星の子のために涙を流した青年の願いは天まで届き、やがて世界に争いのない平和が訪れた。
ラルフは初めて聞いたときこの話を全く信じなかった。だが、彼の周りに言い伝えと同じようなことが起こり始める。
ラルフのいるロナデム村含む、王国の北部領にある村は飢餓にみまわれ村民が反乱を起こした。貴族の子であったラルフは家族を殺され王都で保護されることになる。王城の使用人兼、貴族見習いとして城内で生活するある日、そこで出会ったエミリーと剣術を学ぶことになった。それと同時期に自己防衛のために魔法を勉強するようになった。
そして、城での生活に慣れ始めた二人のまえに星の子が現れる。名前はリオラ。ラルフ、エミリー、リオラの三人は紆余曲折しながらも親友と呼べるよ仲になる。そして、ラルフとリオラは、段々お互いに惹かれていった。
しかし、ある日、悪魔の使いと呼ばれる魔物、ディアトロスが王都を襲撃し、ラルフとエミリーは瀕死の重傷を負ってしまう。二人を守るために星の子の力を解放させたリオラは、怪物を消し、二人の傷を癒すも、自らを硬い蛹に閉じ込めてしまった。
それから四年が経つと、いよいよ彗星衝突の日が近づく。リオラの蛹の運搬が開始されるその直前、リオラは目を覚ました。リオラは、国に悪魔の契約者がいると告げ、それを聞いたラルフはリオラを連れ出し、星見の台座へ。その道中でゼルフィーが前回の見送り人であることを知る。
星見の台座付近でゼルフィーは魔物となってラルフに襲い掛かる。狙いは星の子の力を奪い、前回の星の子を復活させること。
ラルフはゼルフィーを倒し無事リオラを見送った。彼女ともう一度生きたいと願った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 14:40:44
165917文字
会話率:41%
好奇心には勝てないのです
最終更新:2024-11-30 02:00:00
885文字
会話率:0%
神辺高校に通う男子高校生、不知火潤平は、対悪魔組織、『ソロモン72柱の候補生』と出会う。
彼女は“リリム”と名乗り、現世に潜む下級悪魔、フレイムを駆逐するために働いていた。
フレイムは街の至る所に存在し、人々の“負の感情”を食べる存在
であった。
空気を汚し、病気を蔓延させることで、大地を腐食させ、海を穢そうとしていた。
彼らは「空」からやって来た。
少なくとも、古代文明においては、そう言い伝えられていた。
——空。
つまり、銀河星雲の彼方より。
これは、人々に名前が宿るようになった後の物語。
変化のない世界から、変化のある世界へと変貌を遂げた後の、物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 20:02:03
231文字
会話率:0%
世界には四つの大陸があり、それぞれの大陸において【シスエレメント】と呼ばれる巨大な魔鉱石が存在していた。
北の大陸には青のシスエレメント。
東には赤。
西には黄色。
そして、南には緑が。
世界は四つのシスエレメントによって均衡が
保たれており、それは数千年もの間、【世界の秩序】として言い伝えられ、世界に於ける「天理」として、人々の教えの中に守られ続けてきた。
かつていくつかの戦争があったが、それは大陸間戦争の記録として今日の文献に残っており、それぞれの国の領土を広げるために起こった“人間同士の戦い”であったと伝えられている。
北の大陸、コルリウス
東の大陸、イーフリート
西の大陸、グレートウォール
南の大陸、ディアボロス
それぞれがぞれぞれの大陸において独自の生態系を築き、四つのシスエレメントが持つ魔力の恩恵を受けながら、豊かな暮らしと裕福な歴史を送ってきた。
創始暦2101年。
人間たちは自らの住む大陸を守るべく、それぞれのシスエレメントの恩寵にまつわる“魔法軍事帝国”を築き上げてきた。
かつての大陸間戦争は、四つのシスエレメントを巡る戦いであった。
しかし未だ大陸を超えてシスエレメントの領域が侵された歴史はなく、四つの大陸に拠点を置く国々は平和を保ち続けられてきたと言える。
東の大陸、イーフリートの中心にある軍事国家、ガルバディアの傭兵養成学校は、優れた魔法生を育成するべく、「バトルロード」と呼ばれる独自の傭兵訓練システムを構築していた。
世は戦乱の時代だった。
イーフリートに隣接する大陸、ディアボロスを支配する“グラシアル聖国”が、各大陸への宣戦布告を実施したのだ。
彼らは独自の科学技術によって開発した『人工魔鉱石』という黒色のシスエレメントを生み出し、それを人間に埋め込むことで、“ブラックタール”と呼ばれる魔物を数多く製造していた。
ブラックタールは本来の人間の能力を大きく超える代わりに、理性を失い、異形の怪物へと変化することが明らかになっていた。
そして、最も特筆すべきは、ブラックタールはあらゆるシスエレメントを取り込むことができる“変異細胞”を持っているという点だった。
グラシアル聖国はこの特性を利用し、各大陸にある3つのシスエレメントを奪おうと、ブラックタールを“兵器”として送り込むことを画策するが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 13:10:14
28213文字
会話率:11%
古来より人々の間では、「精霊」と呼ばれる、草木、動物、人、無生物、人工物などひとつひとつに宿っている超自然的な存在が、“【生物】という概念の誕生とその歴史に関係している”と言い伝えられてきた。
現代社会においてもその存在が科学的に証明でき
ない状況であったが、「マテリアルバンク」と呼ばれる“霊魂錬金術科学研究所”という機構が発足して以降、あらゆる生物の肉体には、「マテリア」と呼ばれる未知の原子が存在していることが明らかになった。
このマテリアを使って肉体と精神を切り離す“霊魂錬金術”と呼ばれるテクノロジーが発展し、コンピュータ上にあらゆる「死者」のデータを保存するという計画が、2031年よりスタートした。
そしてその計画の中枢を担う研究員のグループに、「マテリアメーカー」と呼ばれる錬金術師が配属されることになる。
彼らは、“陰陽道”と呼ばれる、古代日本の律令制下において中務省の陰陽寮に属していた者たちであり、『陰陽五行』に基づいた思想によって、悪霊の討伐や死者の霊の鎮魂の役割を1000年以上も担っていた。
そしてその歴史の中でも、“1000年に1人の逸材”と呼ばれる少女が、マテリア研究所付属の“霊術師育成学校”に在学していた。
彼女は、研究所のある「計画」によって生まれてしまった特殊生命体、【プラーナ(透明人間)】とある“取引”をする。
それは、プラーナの“精神”として生まれ変わった火神ナオトという少年がかつて描いていた「夢」であり、ある少女との約束を叶えるための「時間」だった。
「世界に存在しなくなったとしても、あなたはそれを望むの?」
生と死の狭間を流れる現実の果てに、待ち受けているものとは——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 04:30:05
413文字
会話率:0%
「たすけて……――」
ある日突然、前世の夢を見た少女ノアール。その影響か本来は儀式を行うことで覚醒するはずの魔力まで目覚めてしまった。
夢の中で助けを求められたノアールは、前世の自分、もう一人の自分を捜し出すために旅がしたいと家族に相談する
が当たり前のごとく拒否される。
前世のことはきちんと学生としての勉強をし、魔法をしっかりと学んでから家族と約束した。
――まだ思い出せない欠けた前世の記憶、闇を秘めた魔力、謎に包まれた勇者と魔王の伝説、異世界から召喚されたと噂される勇者の言い伝え。調べても調べても解き明かされることのない過去。
前世の自分を、欠けた魂を捜し出すために、ノアールは学園へと通い始める。
そこで出会った親友、グリーゼオと共にノアールは一歩一歩とあらゆる困難を乗り越えながら成長していく――
ネトコン12一次選考通過!
カクヨム・アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 17:25:14
82752文字
会話率:55%