「クラウディア・ヴィヴィアーニ、ただ今をもって、キミとの婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う煌びやかな夜会の最中。
公爵令嬢のクラウディアは、婚約者であり王太子殿下でもあるアレッシオから、唐突にそう宣言された。
アレッシ
オはクラウディアが男爵令嬢のロレッタを階段から突き落としたことを理由に、婚約を破棄すると言うのだ。
だがそれはまったくの事実無根。
クラウディアは弁明するも、アレッシオは聞く耳を持たない。
するとクラウディアは――。
「承知いたしました。このクラウディア・ヴィヴィアーニ、婚約破棄を謹んでお受けいたします」
アレッシオに対して、うやうやしくカーテシーを取った。
「ハッ、やっと素直になったか! それでいいんだよ、それで!」
「――ですが」
「ん?」
クラウディアはおもむろに手袋を外し、それをアレッシオの顔面目掛けて――。
「ブベッ!?」
「「「――!!?」」」
思い切り投げつけた。
「我が誇りを穢されたことだけは許せません。わたくしは殿下に――決闘を申し込みます。わたくしが勝った暁には、ロレッタ嬢と共に、誠心誠意謝罪していただきます」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 21:02:51
15673文字
会話率:49%
気づけば雨の中一人暗闇に横になっていた。
自分の名前がなんなのかわからない。
自分がなんなのかわからない。
でも不思議と俺が存在してはいけない禁忌だということだけはわかった。
でも俺は死なない。徹底的に戦い抗い続ける。
最終更新:2023-01-24 16:27:20
3149文字
会話率:44%
りんは祖母のハナと二人ぐらしをしている。ある日、りんが帰宅すると、リビングに見知らぬ男性がいた。その人は芸能事務所の代表であり、所属している舞台俳優・司とりんの偽装結婚を申し出る。
司はりんと血の繋がらないいとこだった。ハナの反対にあい
ながらも、期間限定の偽装結婚を決意するりん。その翌日から司との同居生活が始まる。
とある出来事から男性不信に陥っているりんと、心身ともに疲れ果てており、会話さえままならない司。二人は過去に癒えない傷を負っていた。心を閉ざしたままの二人が、偽装結婚生活の果てにたどり着く結末とは……。
※直接的ではありませんが、一部にDVや毒親の描写が含まれます。苦手な方はご注意下さい。
※この作品は「エブリスタ」さまにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 15:00:00
97522文字
会話率:71%
ジョージ・シーモア公爵は、エリン・チャーチ伯爵令嬢と結婚した。
没落寸前のシーモア公爵家への援助と引き換えの、純然たる政略結婚。しかも本来婚約していたのはエリンの姉のアレクサンドラのはずで、結婚直前に一方的に花嫁の変更を申し渡されるという、
公爵家としては屈辱的な婚姻だった。しかも、ジョージには幼馴染の恋人がいる。
ジョージは、エリンにこう言った。
「私には他に愛する人がいる。君を真実の妻にはできない。申し訳ないが、君とは白い結婚となる」
「私の愛と子が与えられることだけは、期待するな」
すると――エリンは平然とこう返したのだ。
「あら、そう。それは渡りに船だわ」
エリンもこの強引な結婚には不満があったのだ。
その日から、エリンによる公爵家の改革が始まる――
これは、没落寸前ボンクラ公爵と、元女優の伯爵家庶子による、復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 07:00:00
57486文字
会話率:47%
俺は信里 俊人。
どこら辺でも見かける高校生だった…そう、“だった”のだ。ここまで言えばわかると思うが、俺は死んだ。
そもそもなんで死んだのかすら自分でも分かっていないのだ。
最後に覚えている記憶もない。
ただ、死んだということだけは分か
る。
そして俺の目の前には摩訶不思議なものがある。
現代の技術とは思えないようなものだ。
俺はほんのちょっとの好奇心でそれに触れてみた。
するとそれはいきなり俺を包み込み、
「合格だ。」
その一言を聞いた瞬間、俺は目の前が真っ暗になった…
これは俺が新しい世界でまた新しく人生を始める物語…
※初投稿の物語です。大目に見てやってくれると助かります。
最初の方はキーワードの一部が使われないと思います。
首を長くして待ってくれると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 22:52:24
19565文字
会話率:53%
私はヒト型アンドロイド。
製造コード : I ー NOLY113N
人間女性の姿に擬装しており、世話を任されているぼっちゃまから「イノリ・イーサン」と呼ばれている個体。
最近のぼっちゃまのブームは釣り。
専門外なので判別はできな
いモノが多いものの、食べられないことだけは分かるナニかを釣っては放してを繰り返すぼっちゃま。
何が楽しいのか、ぼっちゃまは今日もまた釣り糸を垂らす。
それはそれは楽しそうに。
※こちら、ひだまりのねこ さん主催の「つれないメイド企画』の参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 20:00:00
3944文字
会話率:12%
美沙都、僕は君さえいてくれればそれでいい。君の為なら僕はどんなことだってできるよ。
僕は両親に、育てられなかった。父方の祖父母は僕の母を嫌い、僕のことも疎ましかったのかもしれない。
友達も誰もいらない。美沙都さえいてくれれば僕はそれ
でいい。
だけど、他の男が美沙都に近づくことだけは僕は耐えられそうもないよ。僕は、君を僕だけのものにしたい。ああ、美沙都、君もそれを望んでくれているね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 21:00:00
83855文字
会話率:51%
目覚めたら白い塊であった俺は、『気ままなコレクター』という才能をもらって転生することになった。人生は楽しいもの、という言葉を信じて今度は楽しく生きていけるようにしていこうと思う。でも、好きに生きて良いと言われたが、何しようかな。
スキルも魔
法もあるが、魔物もいる世界。できれば魔物を倒したり、ダンジョン攻略をしてほしいらしい。強くなることもするけど、魔物って美味しいね。
ゆくゆくは冒険者になって世界中を旅します。最初は子どもとして意識を持つところからスタート。
楽しく幸せを目指して生きていこう。
初めて投稿します。果たしてコレクターという大きな言葉を使いこなせるのか。
作者はストレスに弱いので過度にストレスをかけることだけはしません!良ければお付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 08:00:00
491076文字
会話率:47%
かつて倒れたままでいた青年を、彼自身の心の影が、怪物に仕立てようとする。しかし、彼は自分に負けることだけは決して認めなかった。
キーワード:
最終更新:2022-07-09 23:53:00
964文字
会話率:14%
吾輩は吸血鬼である。
自分の正確な名前は忘れた。見た目は若いし気持ちも若いが、何しろ伝説レベルで長い長い時を生きているだ。ちなみに名前以外もあれこれ忘れている。なお、ポンコツであることだけはよく分かっている。出会う人すべてから滅茶苦茶馬鹿
にされるのでね!
そんな吾輩は今、愛しの魔王様の寝室に忍び込んでいて、可愛らしい寝顔をベッドに寝転んで眺めている。今晩は魔王様の誕生日で、吾輩は密かにプレゼントを持ってきたのだ!!
だが、思いがけず魔王様は目覚めて吾輩を取り押さえた!
当然だね! 寝床に侵入するやつは許せないよね!! 怒るよね!!
まぁ、そこまでは受け入れられる。そこから先が良くなかった。
魔王様は償いとして、魔王城で起きている吸血鬼連続殺人事件の解決を吾輩に押し付けたのだ!!
ねぇ! 吾輩も吸血鬼なんだけど!?
吾輩はポンコツ吸血鬼なんだけど!?
荷が重すぎない!?
■□■□■
これは、魔界にその名を轟かすお人好しのポンコツ吸血鬼が、持ち前の陽気さと馬鹿さと、それから隠れた真の力を--何しろ伝説レベルの存在なのでね!--嫌々ながら使って、馬鹿にされながらも難事件に取り組む物語である。
頑張れポンコツ吸血鬼!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 23:21:08
81410文字
会話率:37%
わたくしは、婚約者から度々アクセサリーを贈られるのですが、婚約者はセンスがなくて(他の物もいろいろありませんけど)贈り物は全てがイマイチですの。身につけるとセンスが疑われそうなものばかりで困ってしまいますわ。こうなったら、婚約者が贈り物選び
をしている所に乗り込んで『こういうのがセンスがいいものですわ!』と教えてさしあげるしかありませんわね!
『わたくしの婚約者殿は無能ですが、たったひとつのことだけは有能です』と『娘の婚約者に無能者を選んだのは私だが、そのせいで娘が希代な悪女になりそうで怖い』に続くお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 02:00:00
27037文字
会話率:24%
筆頭侯爵家の当主は混乱していた。
彼の愛娘が一通の報告書を提出してきたからだ。
それは、王太子の弟とその実家を破滅させる内容だ。
娘は王太子の婚約者だが、無能な婚約者のことなど全く愛していないはず。
父親である当主も、娘の口からは罵倒以外
、聞いたことがない。
一方、王太子の弟は才能美貌共に恵まれた素晴らしく有能な男。
こちらこそが優秀な娘の婚約者にふさわしい。
誰もがそう思っていたはず。娘も同じだったはず。
それなのになぜ。
「わたくしの婚約者殿は無能ですが、たったひとつのことだけは有能です」の直後にあった話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-04 00:00:00
4777文字
会話率:11%
ヒロインの婚約者は無能で愚鈍という評判の名高い王太子。
容姿、知能、運動能力全てに渡って凡庸未満。王太子という以外、なんの取り柄もない人です。
そんな殿下に迫る、玉の輿狙いのかわいい女。
殿下はその評判にふさわしく、あっさり陥落してしまう
のでしょうか?
ヒロインがなまあたたかい目で見守る前で繰り広げられる攻防戦の行方はいかに!?
他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 15:00:00
11432文字
会話率:20%
『★1〜★5、すべての評価を受け付けます。★0でスルーすることだけはご遠慮願います』
キーワード:
最終更新:2022-05-29 09:28:31
1627文字
会話率:9%
星花愛さまへのラブ、あ、間違えた、レビューを書こうとしたら、想いが溢れて400文字超えてしまったので、ここに完全版を。(お嫌なら即削除いたしますので、『わしは不興』とおっしゃっていただければ、ホント即消し、ですから、勝手に書いてしまったこと
だけはお許しください)
あ、だから、上述のとおり、これは詩じゃなく、レビュー、です。
ので、ご注意を。
って、なにを「ご注意」したらええねん、なぁ?
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-05-25 00:13:01
433文字
会話率:0%
前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢だと知ったローズは毎日毎日…王子の元から逃亡する⁉︎
「逃げなきゃいつか、婚約破棄&断罪されるもんね‼︎」
そう言い、断罪されることだけは防ぐためにローズは王子の元から逃亡するのだが王子から逃げられなく
て…。
逃げたいローゼと、逃したくない王子の不器用すぎる物語です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 00:00:00
2671文字
会話率:43%
心配や信頼の目を受け止め、皆が俺と「彼女」の無事を祈る中、俺は彼女のもとへ向かう。
何が待っているのか想像できない。それでも一つだけ。「彼女」がいることだけは確かで、それだけで十分だった。
――そうして再会した彼女は、自分の「世界」を満喫
していた。
***
掲載サイト:エブリスタ、カクヨム、Pixiv折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 23:27:47
5465文字
会話率:56%
ずっとずっと小さい頃、上の姉も下の姉も、街に呼ばれてしまって居なくなり、とても寂しかったことを覚えている。
トナカイ小屋の兄さんにはそれがないと聞いた。人類ではないからと。それはそうだ。あんなに美しい方が、僕たちと同じはずがない。だか
ら、安心していた。結局、只人が決めた勝手な定義など、神様には関係なく、古の契約通りに兄さんも街に呼ばれてしまった。
ぼくは自分がいかに無知かを思いしらされた。お兄さんの事を何もわかっていなかった。だから一生懸命勉強した。姉たちに尋ね、父母に尋ね、書物を漁り、ごく稀にくる商人を頼り、そうして一生懸命勉強してみて、多分、ぼくじゃ《足りない》ということだけは辛うじてわかった。
それでも、街に呼ばれる年齢になれば、兄さんに会える。探せる。今度こそ離れないように。それだけを糧に更に頑張った。
そして、もう兄さんが既に誰かのものになったことを知った。王家は契約を更新出来ず、皇家が新たに立った。ぼくが何者でも無い若者から何の能も無い愚か者と判明する間に、兄さんは神様になってしまった。
だから、彼らと手を組んだのだ。
・ダイスの振り直しをさせたげるゼ☆
生憎と、全部66しか出目はねぇが、今のお前に比べたら十分優秀なほうダロ?
握手した手にはいつの間にか0~99の100面ダイスが握られていた。
全て振り切る。
・次は職業を選びナ!
こっちは全部の職業が選べるようにしといたゼ☆
勿論、ステータスが足りないやつは相応の《ペナルティ》食らうケド、代償なんて覚悟のうえダロ?
元々、万に一つもチャンスが無かったんだからナ!
▶️君主系
…
覇
王
帝
皇
新皇◀️折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 18:50:42
43044文字
会話率:45%
忘れられない思い出がある。
あの人と一緒に過ごした五月のこと。
あの人の顔も名前も、もうどうでもいいのだけれど
あの人が隣にいた五月のことだけは、どうしても忘れられない。
五月の桜を見ると
思い出したくもないあの人の匂い
が、ふと風にのってやってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 09:02:26
1639文字
会話率:3%
この短編小説は私が令和3年1月25日に小さな厄災としか言いようのない信じられないような不幸を連続で経験した時のことを書いたノンフィクションです。
正確には、台詞などは多少面白く着色していますので、まあ9割方ノンフィクションと言ったところでし
ょうか……
その厄災の内容ですが出血が一番多いかと思います。それ以上あらすじで言ってしまうと本編のネタバレになってしまいますが……PCR検査が内容に含まれているということだけは念の為書いておきます。
この先は本編をお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 22:16:49
8987文字
会話率:20%
俺、織部一成《おりべかずなり》には義理の妹がいる。織部千夏《おりべちか》、一つ下で高1の代だ。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗と非の打ち所がない三拍子を揃えたハイスペックシスターだ。
んでここからが本題であり、嘘のような本当の話なんだが
……ある日突然、兄である俺は千夏を妹ではなく一人の女性として意識し始めてしまったんだ。
可愛い可愛い可愛い……急にだ。今までなんとも思っていなかったのに急に千夏を異性として見てしまうようになった。徐々にじゃなく、急に。
俺はどうなってしまったのだろうか? その問いに答えてくれる者はいない。
ただ一つだけ――義理の妹が可愛いすぎることだけはわかっている。まぁ、言うまでもないと思うけど。
*この作品はカクヨム様の方にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-23 09:00:00
10078文字
会話率:45%
この小説は作者が現在書いている作品をどうやって見てくれているのかということを考えた結果、自分の考え方や疑問に感じたことを短編小説にすることで注目を集めようとしている下心ありありの作品です。
※注意書き
① 前書きとあとがきに自分が書いてい
る作品を宣伝するのでよろしければそちらを見ていただければ幸いです。感想もよろしくお願いします。
② ①のようにしつこく宣伝するので、気に入らない方気にしなくて大丈夫です。
③ これらの小説はあくまで自分自身が悩み、考え、一つの結論として出した作品ばかりです。色んな方の考え方があると思いますので、否定することだけは絶対にやめてください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-23 19:00:00
5737文字
会話率:0%