大手ゲーム会社で、乙女ゲームのシナリオを書いている主人公。
昨今の流行から、「現代女性が異世界転移、もしくは転生した場合を考慮してシナリオを書け」という上司からの指示があり、頭を悩ませることになる。
「無茶振りにもほどがあるでしょ! 異
世界に転生することを考慮って何!?」
不平不満があふれる日常。
しかし、そこは悲しいかな会社員。
何とかアイデアを出そうとするが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 11:05:12
2170文字
会話率:16%
朝から元気な標識だなぁ。(※重複投稿しています)2023.9.29簡易チェック
最終更新:2022-10-14 06:00:00
282文字
会話率:32%
音が響き、奏であい、あふれる。(※重複投稿しています)2023.5.27簡易チェック
最終更新:2022-09-14 10:00:00
242文字
会話率:100%
菅原道真が亡くなった。
藤原時平も亡くなった。
国政は藤原時平の弟の藤原忠平のもとへと渡り、藤原忠平は父の藤原基経や祖父の藤原良房の時代への回帰を図ったが、中国大陸では唐が滅亡して五代十国の混迷が始まり、朝鮮半島では新羅の衰退から後三国時代
を迎え、日本国内では菅原道真怨霊伝説にあふれる時代となっていた。貴族達が一人、また一人と命を落としていき、誰もが恐怖に襲われた。
そんな中、関東地方では平将門が、瀬戸内海では藤原純友が反乱を起こし、日本国の分裂の危機が現実の物となっていった。恐怖はさらに増していき、藤原忠平は最後の最後まで奮闘するものの事態は好転しない。好転するのは平将門の反乱も藤原純友の反乱もどうにかして鎮圧することに成功したあとである。それは深手を負った末でようやく手にした安寧であった。
本作品は2012年6月より2012年12月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第七集 貞信公忠平」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 23:27:38
170535文字
会話率:1%
嵯峨天皇の絶大な信頼を得て若くして権力を掴んだ冬嗣(ふゆつぐ)は、勢力を伸ばそうとたくらむ葛野麻呂(かどのまろ)や緒嗣(おつぐ)といったライバルと宮中で冬嗣と対立する中、他者の上に冷酷な存在として君臨する。だが、権力を掴んだ冬嗣の前に立ち
はだかっていたのは日本史上最悪と言われる飢饉だった。その上、以前より続いてきた出挙を軸とする経済はバブル崩壊を迎えて破産者が相次ぎ、日本全国で失業者と餓死者が続出して税収がなくなり、田畑は捨てられ、都には生活を失った人があふれるようになった。冬嗣は貧困を無くそうと借金の税率を引き下げ、生活に困った国民にコメを分配するも貧困はかえって悪化する。
飢饉は国境の外でも発生し、東北地方の蝦夷が日本人の集落への侵略を開始。頼りとする勇将坂上田村麻呂も病に倒れて命を落とし、侵略を跳ね返すための負担が国庫を悪化させる。戦乱は国内の日本人と蝦夷との民族対立も呼び、各地で扮装が勃発する。それでも、苦しみながらも日本軍は蝦夷を追い詰め、三八年間続いてきた蝦夷との戦いを、本州統一という最高の形で終えることとなった。
しかし、平和は訪れなかった。本州統一直後に海の向こうから新羅が襲来する。対馬は蹂躙され九州に軍勢が押し寄せるが、国家をかけた戦いは日本の完勝に終わり、新羅軍は無条件降伏した。戦勝も状況の改善にはつながらず、一方で、財政危機は役人と貴族の腐敗を招いた。国庫からはコメが尽き、金銭に経済の主軸を移させるがそれがかえって大インフレを巻き起こす結果となる。持つ者と持たざる者との格差が拡大し、貧困はいっそう悪化して国に救いを求める人が増えるが、冬嗣にはその全てに応えることはできなかった。冬嗣に頼れなくなった国民は国の力を借りず生きていこうとする。地方は次第に独自の権力を持ち、後の武士の誕生のきっかけとなった。
自然災害で日本各地は壊滅的なダメージを毎年のように受け続ける。嵯峨天皇はただ一度を除いて好景気を経験することのないまま責任をとって退位し、本人は拒絶するも弟の淳和天皇が即位した。冬嗣は人臣の最高位である左大臣へと上り詰め二人の息子を貴族としてデビューさせるが、淳和天皇は平城上皇と薬子の起こした反乱の関係者を赦すという名目で、冬嗣の権力のきっかけとなった反乱鎮圧と首謀者の殺害の出来事を批判した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-06 11:57:57
99478文字
会話率:9%
とある世界、今じゃない、ここではない場所で、日々奮闘しているひと組の冒険者パーティがあった。
冒険者とはいっても、冒険だけでは生活できないのが現実で、日々の糧のほとんどは、それぞれが汗水流して励んだアルバイト。
そんな彼らの前に、一つの冒険
シナリオが現れた。
冒険の準備から始まり、バトルありほのぼのあり、シリアスあり(?)、ノリで解決していく王道冒険ファンタジー(自称)!
語りは主人公の僕っ娘・ルシア。好き勝手に感想を交えて独断と偏見で物語を進めます。
今回の冒険は、滅びたとされる古代遺跡『パスラン』に眠る秘宝を探すこと。
山あり谷ありの道中と、驚くべき秘密、そして個性あふれるキャラクターたちも登場。幸運だけは強い我らがパーティメンバーは、無事に冒険の目的を達成することができるのか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 12:23:25
96605文字
会話率:55%
三日月の晩にだけ、人前に現れる宿があるという――。
ある時は、赤い提灯と重厚感あふれる楼閣が目を引く老舗宿。
またある時は、水面に浮かぶ楽園コテージ。
そしてまたある時は、郷愁に駆られる茅葺屋根の民家。
気まぐれで、幻想的で、神出鬼没。
謎の宿主・通称『三日月』が、魔法のような美味しい料理とおもてなしで、疲れきった人の心を癒します。
◇名もなき小説家の譚◇
片桐悠真は小説家を目指す二十六歳の会社員。
大手WEB小説投稿サイトで小説を投稿しているが、書いた小説は鳴かず飛ばず、日々ランキングと睨めっこしては懊悩と葛藤を繰り返す。
ある日、気分転換で訪れたお台場で編集者をしている兄・一真に出会う。共に食事をしていると兄が偶然自分が参加した小説コンテストの選考員を行っていることがわかり、ひょんなことから悠真は兄から自分の作品の酷評を受ける。
傷つきその場を飛び出した悠真は、途方に暮れていた公園でビルの合間に揺らめく楼閣を見つける。
その楼閣には、『三日月』と名乗る謎の美男と、モフモフの毒舌銀狐『彩雲』がいて、人恋しい彼らによる一夜限りのおもてなしがはじまるのだった――。
※連作短編形式を予定して執筆した作品です。
※本作品は「アルファポリス」、「魔法のiらんど」でも掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-08 21:44:08
44051文字
会話率:50%
エアステア王国は、巨大大陸の東側ほとんどを支配する巨大な王国である。
雄大な自然と、大地に力強く鎮座する巨城。活気あふれる人々。
そんな美しい国の最東に位置する街、ソウディア。剣技が盛んな巨大都市、そこに暮らす少年、シオンは訓練に
おいて同年代をしのぐ強さを持っていたが、ある出来事をきっかけに自分の弱さを痛感する。
シオンは誓う。いつか、聖剣に選ばれるほどの剣士になると。
幼馴染のミアと歩みだしたシオン。幼い二人は長い物語の果てに、果たして何を見るのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 20:55:50
7349文字
会話率:45%
そこは魔獣のはびこる世界。原因不明の異常地域『死海』よりあふれる魔獣を狩る存在、冒険者が多く存在する世の中。『死海』の中でも現れる魔獣の量、強さのばらつきが確認されており、冒険者は対応するためにランク分けされていた。その冒険者の中でも異彩を
放つ少女、アルテミス。彼女は20年前伝説となったパーティー『幸翼』のメンバーの娘で、最高ランクSの力を有していた。
この物語はそんなアルテミスの冒険譚…という名の旅の話を少女から聞く少年、ディフェイクの物語。しがない薬屋を営む少年は時折帰る少女の話を聞き、無事を祈る。目を布で覆い、穏やかな表情をたしなめ日々を営む。
二人はにこやかに話しをし、日々が過ぎてゆく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 12:09:59
1476文字
会話率:59%
はじまりは『聖女を職業や役割として扱った最初の作品って何なんだろう?』という疑問。
ジャンヌ・ダルクを語るようであり、現状世にあふれる【聖女モノ】に疑義を呈すようであり、聖女というものの歴史に思いを馳せるようであり、やっぱただジャンヌ
を語る。
よくわからん短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 12:21:58
3479文字
会話率:5%
【一言あらすじ】
不遇でも健気な前向き魔女と、塩対応なのに懐かれてしまい無自覚に絆されていく生真面目騎士の愛着ラブコメ(予定)!
【いつものあらすじ】
エレファナは誰もが恐れるほどの魔力を持つ、ドルフ帝国に仕えるためだけに生まれてきた魔女
だった。
皇帝の命で皇太子と『婚約の枷』と呼ばれる拘束魔導を結ばされていたが、皇太子から突然の婚約破棄を受けてしまう。
失意の中、命を落としかけていた精霊を守ろうと逃げ込んだ塔に結界を張って立てこもり、長い長い間眠っていたが、その間に身体は痩せ細り衰弱していた。
次に目を覚ますと、そこには黒髪と銀の瞳を持つ美形騎士セルディが剣の柄を握り、こちらを睨んでいる。
そして彼の指には自分と同じ『婚約の枷』があった。
「あの、変なことを聞きますが。あなたの指に施された魔導の枷は私と同じように見えます。私が寝ている間に二百年も経っているそうですが……もしかしてあなたは、私の新たな婚約者なのでしょうか。さすがに違うと思うのですが」
「ああ違う。枷は本物で、形式上は夫となっている」
「夫!?」
皇太子との婚約破棄から、憧れていた『誰かと家族になること』を一度諦めていたエレファナは、夫と名乗るセルディの姿を一目見ただけですぐ懐く。
「君を愛することはない」とまで言ったセルディも、前向き過ぎる好意を向けられて戸惑っていたが、エレファナに接する様子は無自覚ながらも周囲が驚くほどの溺愛ぶりへと変化していく。
「私はセルディさまに言われた通り、よく飲んでたくさん食べて早めに寝ます。困ったことがあったらお話しします!」
(あ。気のせいでしょうか、少し笑ってくれたように見えます)
こうしてエレファナはセルディや周囲の人の愛情あふれるお手伝いをしていきながら、健やかさと美しさ、そして魔力を取り戻しはじめる。
***
閲覧ありがとうございます!
コメディとシリアス混在のゆる設定。
相変わらずですが、お気軽にどうぞ。
アルファポリスさんでは先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 15:00:55
114845文字
会話率:50%
異能の強さで人間としての価値が決まる世界。国内でも有数の貴族に生まれた双子は、姉は才能あふれる天才で、妹は無能力者の役立たずだった。幼いころから比べられ、虐げられてきた妹リアリスは、いつしか何にも期待しないようになった。
十五歳の誕生日に突
然強大な力に目覚めたリアリスだったが、前世の記憶とこれまでの経験を経て、力を隠して平穏に生きることにする。
さらに時がたち、十七歳になったリアリスは、変わらず両親や姉からは罵倒され惨めな扱いを受けていた。それでも平穏に暮らせるならと、気にしないでいた彼女だったが、とあるパーティーで運命の出会いを果たす。
異能の大天才、第六王子に力がばれてしまったリアリス。彼女の人生はどうなってしまうのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-20 11:00:00
10604文字
会話率:31%
風水師(我流)である少女フーカは謎の異世界人(?)フレイと出会う。
とある事故のせいで彼は元の世界に帰れなくなってしまったという。
フレイを異世界に返すための遺跡がどういう訳かダンジョンになって出現!?
最奥まで行けば願いをかなえてくれる
とか甘い響きに載せられつつもダンジョンの中へ入っていくと遺跡の地下は大自然とモンスターがあふれる異世界が広がっていたのだった。
魔物を打ち倒し、魔物料理を食べてパワーアップ!なんだか地上の料理にすごく似ている魔物料理を食べながら様々な困難に立ち向かい、風水師的にも成長していく……
はたして、フーカ達は無事遺跡の最奥までたどり着けるのか?
最奥についたときのお願いは何にするのか?
魔物料理+風水バトルストーリー始まります!
【設定】
風水と書いてあるけど五行思想とオリジナル設定で崩れまくります。
【重複投稿】
FANBOXでも無料公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 00:24:25
15348文字
会話率:45%
男が、いる。
私の部屋のベランダに、満面の笑みを浮かべた男が、頭をガラスに打ち付ける男が、私以外誰にも見えない男が、いるのだ。
大学一年の夏、毎日酷い悪夢のような現象に悩まされていた私は、とある事務所を訪ねた。
水溜まりと蝉の死骸があふれ
るうだるような夏に、私は柚木さんと出会った。
※気が向いたときに短期集中で一章ごと増えます。
時系列・更新時期などばらばらで、基本一章ごとに完結の短編のような更新になる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 18:49:50
202544文字
会話率:44%
とある女の人が、とても懐かしい夢をみた。
奥底に眠る想いがあふれるのは、どんな時なのでしょうか?
※“私(お前)”の視点と、“彼(貴方)”の視点からなる全二話。
※連作短編の内一作品としてカクヨムさまの方では掲載しております。
最終更新:2022-08-28 10:17:50
8000文字
会話率:23%
俺は「園田 茂部雄」名前の通り何の特徴もないいわゆるモブキャラと呼ばれる存在の一人だ。どこかのライトノベルの主人公みたく、平和な日常から突如刺激あふれる非日常に変わる予定もない。本当に何も持っていないただの人だ。そんな俺が突然従妹の魔法少
女をやっている「魔塚 なぎさ(29)」に突然呼び出され……さらにその場に露出魔の変態も……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 23:54:52
11915文字
会話率:59%
銀行専門の経理担当「榎本あおい」が、銀行融資に悩む中小零細企業、フリーランスのために立ち上がる物語。
ストーリーは「銀行融資」を中心に展開。
決まり文句の「あなたの融資通します。」が、孤独なあなたに寄り添う。
融資を通じて人に笑顔を届
けるあおい。
臨場感あふれる「銀行融資のリアル」をお届けします。
※この物語はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
この作品はhttps://anatanoyuushitooshimasu.com/にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 20:00:00
60329文字
会話率:1%
現代から遡ること✖✖✖年。
人体に突如与えられた不思議な”力”
時を同じくして、突然現れた未確認生物によりこの世界は滅亡の一途を辿ることとなる。
その危機を救ったのは”力”の例外に属する二つの家筋、蓮水家と鳳莱家だった。
平穏な暮らしに戻
った世界では一間の出来事は忘れ去られ、架空の作り話として人々の間で語り継がれることとなる。
そして時は巡り、平成。
その家筋の子孫である少女は、自分のたった1度の人生をかけた”使命”を全うすることを命じられる。
果たして彼女はその使命から逃げることなく立ち向かうことができるのか。
それはこの先どのような変化をもたらすのか。
これは1人の少女と、個性あふれるたくさんの感情が描くファンタジーな世界。
儚い命を懸けた戦いが今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 19:39:18
426343文字
会話率:32%
異世界に転生した立花悠汰は魔王を倒すように使命を受ける。異世界の勇者や才能あふれる仲間と出会い世界を救うために奮闘して英雄に!なんてことはなく、少し特殊な普通の冒険者になった。本来ならスポットが当たることのない物語が今始まる。
最終更新:2022-08-13 22:01:30
4982文字
会話率:65%
それは、深く昏き深淵より現れる。それは、音もなく汝の背後に迫り来る。
黒より黒きそれに狙われた者は、逃げることなど叶わない……神出鬼没のそれを相手に、逃げ隠れる場所などありはしない―――。
「…いや、ファンタジーっぽい世界なのに何だこのB
級映画感あふれるあらすじは」
これは、剣と魔法が実在する世界に魔物転生を果たした主人公が、J〇WZ的なハンティングで生き延びようとする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 17:47:30
320631文字
会話率:30%
生まれ持った才や将来を、職業として知る事ができるその世界に、女騎士シャリーナはいた。
|た《・》|だ《・》|の《・》女騎士ではない彼女が、部下を率いて赴いたのは、国交を脅かす山賊の討伐任務。精鋭が揃った騎士団ならば、完遂できたはずの任務だっ
た。
だが、ある一人の強力な職業持ちによって騎士団は壊滅。男は皆殺しに、女は囚われの身となる。
シャリーナも拘束され、女性の魅力あふれる肢体を好き勝手凌辱されそうになる。
しかし、そんなシャリーナの元にある一人の男が―――彼女の幼馴染であるユージが救いにやってくる。
騎士団をも全滅させる山賊の頭に振るわれる、ユージの職業の力とは―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 18:36:56
11101文字
会話率:28%
自衛隊員のおれは、平和維持軍の一員として派遣された異国の地で窮地に立たされた。武装勢力の砲火の前に部隊は壊滅。おれもあえなく落命した――はずだった。ところがおれが転生したのは、とある和風異世界の花嫁学校だ。
出雲国の中心都市、美保の帝都の
郊外に、鳳凰院と呼ばれる施設がある。各地方から集められた選りすぐりの美少女たちが、帝の嫁の座をかけて過酷な花嫁修業を日々くり広げる… そこは実に、ひたすら女ばかりの学院だ。
地方豪族の令嬢「蜜柑(みかん)」として、その学院の転入してしまったおれは、朱雀寮と呼ばれる女子寮で、女子らに囲まれ、望んでもいない憂鬱な学園ライフをスタートする。同室の「綿虫(わたむし)」は、さぼり魔の気まぐれ娘。同じく同室の「猫(ねこ)」は、鬼の血を引く一族の姫で、出雲国への人質として学院に預けられた気弱な娘。そのほか野心あふれる美貌の貴族令嬢たちが学院内でせめぎ合い、日々、帝のハートを射止めようと研鑽を続けていた。
(ここより先、多少のネタバレ含む。純粋にストーリーを楽しみたい方は、ここを読まずに本編をどうぞ!)
その学院内で、とある授業がきっかけで、おれは白桃(はくとう)という名の女神的に可憐な令嬢と知り合う。じつは白桃は、おれと同じ自衛隊部隊の出身で、おれと同じく任務中に命を落とし、こちらの世界に転生してきたノナカ三尉だった。
そんな折、帝がじきじきに学院を訪問する視察イベント「天覧会(てんらんえ)」が開かれる。ここぞとばかりに帝へのアピールに余念のない花嫁候補の令嬢たち。ところが視察の当日、手薄な警護の隙をついて、帝の命をねらう反乱軍が鳳凰院を急襲。急速に狭まる敵の包囲網の中、おれと白桃(ノナカ)は、自衛隊時代の実戦経験を生かし、その他の鳳凰院の乙女らを巻き込んで、帝の命を護るため、少数精鋭での突破作戦に撃って出る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 07:46:44
59243文字
会話率:37%
二年前、とある舞踊劇で主役の機嫌を損ねた私は踊り子ではいられなくなった。
美しく、才あふれる踊り子の女と、しがない針子の私の話。
最終更新:2022-08-04 21:36:15
16879文字
会話率:18%