シナリオを書くことが大好きだった秋葉清十郎は中学生の時に同人サークルに加入。シナリオライターとして、ノベルゲームを生み出すも功績をメンバーに奪われ、以来同人界隈に足を踏み入れることがなかった。
その出来事から5年。大学1年の春休み。
彼は
自分のファンを名乗る少女と出会う。
この出会いが彼の運命の歯車を変えていくことになる。
これはブランクを抱えた元シナリオライターと仲間たちによって紡がれる1つの青春の物語である。
※誤字脱字や文法的に間違っている箇所があったら教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 22:57:05
18694文字
会話率:32%
〈登場人物〉 ドラマが進むにつれて人物を書き足していきます。
今井友雪:プロのシナリオライターを目指すために実家に戻る。
服部夏子:友雪の友人。シングルマザーで銀座のクラブ雅のホステス。
服部鞠子:夏子の娘。
今井純子:友雪の母。
今井
栄治:友雪の父。
中島朔:映研時代からの友人。
穂高:映研に所属していた。アメリカで賞をとる。
〈あらすじ〉
始りは、ままごとだった。
夏子はシングルマザーで鞠子を育てていた。
鞠子には「パパは遠いところで働いているの」と言っている手前、パパに書いた絵や手紙を送りたいという鞠子の願いを叶えるために友人の友雪がパパ役になり、手紙の相手をすることになった。
〈あとがき〉
資格の勉強、ずっと2、3年ほど中断しながら今年、書き上げました。
ディティールは弱いですが(お金と時間がないので取材等は出来ません)、ストーリーテラーとしてドラマはしっかり描きました。
多くの人に読んでいただければ幸いです。
13万字のドラマです。
推敲次第、UPしていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 13:30:00
131234文字
会話率:47%
公爵令嬢のアーデルハイド・アーレンベルクは、ある日の夜、魔族を統べる魔王に揺り起こされ、この世界は乙女ゲーム『隣の君はサイコパス』の中だと教わり、それをきっかけに自分が現実世界から迷いこんだことを知る。
同じく現実世界から来た魔王が言う
には、魔王とヒロインが結ばれる『魔王ルート』以外では『悪役令嬢』である自分はもれなく殺されるというのだ。
その代わりに魔王ルートなら『生き延びて、わりと幸せに暮らせる』とのシナリオライターからのお墨付き!?。
生き延びるため協力する魔王と悪役令嬢。だが、しょせんはゲームの世界。イベントと設定による縛りがあった。
公式設定にない行動ができず、イベント外でヒロインと会うこともままならない魔王に代わり、ヒロインと攻略対象のイケメンたちとの親密度が上がるのを妨害する悪役令嬢だが、そこに立ちはだかる『強制イベント』の数々。
どんなに避けてもぶつかってくるヒロインに、黙っていても台詞を代弁してイベントを進める周囲の人々。
悪役令嬢アーデルハイド・アーレンベルクは、見事生き延びて『わりと幸せに暮らせる魔王ルート』を勝ち取れるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 22:52:17
210977文字
会話率:46%
【第28回 2021.3.1】『ゲームの売上・販促に関する法則 4選』を配信
【14年間、業界で活動してきた知識・経験則の粋!?】
【ソフトを販売・宣伝するにあたっての規則性を4つご紹介します】
---------------
--
ここは、2018年にゲーム制作業を引退した、私こと板皮類がプレゼンツ。
14年間にわたって企画&シナリオライターとして活動し、身に着けてきた雑学を、幾つかご紹介していきたいと思います。
取り上げるジャンルに垣根は設けませんが、企画屋もやっていた筆者の性質上、『大勢に自分の作品を読んでもらう・支持される』ための、ちょいテク・心理学・発想法に比重がよるかもしれません。
※この作品は、『カクヨム』に投稿した、『【シュレディンガーの猫よりも】クリエイターならば知っておきたい雑学』のバックナンバーを、再編集してお送りしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 20:10:00
209029文字
会話率:5%
【元ゲームクリエイターが遺言、キャラ設計術!】
【リテイク以外で、キャラのしずる感を上げる設計法を考えてみよう】
---
最近までプロだった企画屋・シナリオライターだった筆者が記しちゃう! これから来るかもしれない、キャラクターの設計法の
仮説・ノウハウ集デス。
---
もう、単独キャラクターでのクオリティアップは限界。
(リテイクばっか増えてイクナイ!)
違う設計思想で、ヒロインのしずる感(訴求力)を上げようぜ!
というのが最終目標です。
※この連載は、カクヨムに投稿した『【チームでキャラデザのすすめ】言われてみれば当然だけど、優れたキャラクター設計に必要な工夫を考えてみる』を再編集してお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 21:00:00
62170文字
会話率:3%
『源氏物語』の六条御息所、「今度こそ幸せになります」と思ったのに悪役令嬢に憑依!?
『源氏物語』をベースにした乙女ゲームを作ってほしいという仕事依頼を受けたシナリオライターの私。
かわいそうな女性登場人物たちに感情移入した私は、気付くと六
条御息所に憑依していた!?
そして、生霊として体を抜け出すことができる六条御息所の特異能力を使って、私と六条御息所は『源氏物語』を抜け出す。
たった一人の運命の相手として溺愛してくれるヒーローを探して。脳内会議を続けながら幸せを模索するけれど、憑依した先はよりによって悪役令嬢。脇役はどこに行っても脇役、幸せにはなれないの――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 23:00:00
27264文字
会話率:28%
そこそこ名の知れたラノベ作家をしている男は
アプリゲームのシナリオライターを担当することになった。
だが、あるストーリーによって炎上してしまい、
誹謗中傷が鳴り止まなく、極度のストレスから気分転換で登山をすることにした。
身体的疲労から思う
ように身体が動かず、落下し、意識をなくした男が目覚めた場所は…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 12:00:00
2274文字
会話率:15%
シナリオライターを目指すあたし(女)はコンテストに向けて奮闘中。
そんな時、作中キャラが物語の中から現実世界へ飛び出てきた!
【登場人物】
・あたし……売れない女性脚本家
・アテナ……異世界王国の女戦士
・リリス……異世界の悪の女将軍
・
ケンタロウ……ケンタウロスの王子様折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 11:32:17
5330文字
会話率:61%
エロゲシナリオライターの旦那のゲームをたまにプレイする嫁、天手鎮花。
二人で交通事故に遭い死亡して転生したのはいいが……転生先が旦那の乙女ゲーの世界だった!?
転生したものの人生ハードモードからスタートしてるけど、旦那とはいつか会えるだろ!
たぶん……と意気込んで、ゲームキャラである悪役令嬢として、そして魔女狩りの冒険者として過ごしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 21:52:08
101695文字
会話率:40%
ことがゲームの話となれば、楽しんだ者こそ勝者、楽しむことこそ正義である。
伝統ある白桜高校ゲーム部の部員達は、それをよく知る者達の集まりだ。
部員の一人、ゲーマーネーム『マウス』は、通称『ソロのネズミ』と呼ばれている。
数多のゲー
ム世界を渡り歩いて来た、歴戦のソロプレイヤー。彼が求めるモノは闘争であり、彼が欲するのは強者のみ。つまりまあ、戦闘メインの、シナリオライター泣かせのプレイヤーだ。
国家の危機だろうが、世界の危機だろうが、そんなもの知ったこっちゃねえ。歴史背景? 人々の事情? 要は敵を倒せばいいんだろう!
あらゆるシナリオを無視(スキップ)してとにかく戦闘だ!
仲間? 要らぬ、一人で戦った方が戦いに歯応えが出る!
ヒロイン? 知るか、邪魔だから棺桶で眠ってろ!
自国が滅亡した? やったぜ、味方がやって来ないから一人で戦いたい放題だ!
会話? なにそれ、この拳でぶん殴った方が早いでしょ!
そうしてただ一人、数多のゲーム世界を救ったり滅ぼしたり殴り倒してきた、生粋の蛮族こそが、マウスというゲーマーである。
そんなソロのネズミに、幼馴染から協力プレイのお誘いが入る。
「国盗りしたい」
うーん、乱世思考。
蛮族的ネズミも、こんな楽しそうなお誘いを受けては、ゲーム部員として否はない。
果たして、マウスはゲーム内で平和的なコミュニケーション能力を取り戻せるのか。蛮族を卒業した超蛮族になれるのか。
変わらず蛮族していても見てる分には楽しそうだな。そういうゲーム部員一同の期待の眼差しを向けられながら、ゲームスタート!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 12:00:00
325265文字
会話率:29%
エロゲームディレクターと専門学校講師を兼業している巽俊介(たつみしゅんすけ)。彼は同窓会でかつての憧れの人で、未だに淡い思いを寄せている女性、前田翔花(まえだしょうか)と再会した。自分の仕事を明かすことのできない俊介は「文筆業」と称して誤
魔化そうとするが、それが誤解され翔花の認識では「小説家」ということになってしまう。
自分と同じく現在は東京に住んでいる翔花と同窓会の後も会うようになるが、誤解は相変わらずつづき、ついに俊介は作家デビューを目指すことを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 19:00:00
72820文字
会話率:39%
この小説は、小説制作会社で働く若きシナリオライタージョカンが、監督からの無理難題をチームの仲間たちと一緒に乗り越えていく、そんな、小説を作る小説です。
僕たちは、小説を作る会社“小説クリエイト(株)”で、日々、えー日々、えっと……、ごめん
、なんだっけ?
…——カット!
「ちょっとジョカンさん! セリフを忘れてしまいまして? 」
「ごめん、でもナロウナが急に読めって言うから」
「言い訳無用ですわ! では最初から……」
「ちょっと待ってください! この台本では説明が足りないのでは? これでは読者が物語を想像ができないです。もっと説明を入れた方が良いかと」
「まってリュウノスケ、一気に喋ると誰が喋ってるのかわからないよ」
ロイ「ならこんなふうにするのはどうかな? 誰が喋ってるかすぐわかる。売れそうじゃないかい?」
リュウノスケ「そんなの駄目です! 小説の体をなしてない!」
ニーナ「あのぉ、カメラ回ってますよ……」
監督「こりゃあ楽でいいな! よし、このあらすじの最後は爆発シーンにするぞ!」
「みんなちょっと待って! しょうがないな……」
若きシナリオライターの悩みは続く……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-22 23:36:47
20926文字
会話率:57%
売れるために仕方がなく個性を消してゲーム会社でシナリオを書いていた優秀な青年と、書くのを楽しんで自分の色を出していた劣等生のシナリオライターの同期。同期は突然、外的要因でシナリオを書くのを諦めることになった。ゲームにもシナリオにももう関われ
ない、好きな事を諦めかけた同期に青年が初めて本気を出してエールを送るために仕事にかかわる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-14 00:08:52
9909文字
会話率:50%
これは『考える』ことに重点を置いた、物書きハウツーエッセイです。
(それを目指していきたい)
自分の作品を面白くしたい、だけど極力“面倒な事はしたくない”――そんな書き手の皆様へ捧げます。
主に当エッセイは、執筆していない時に『作
品の質を上げる』ため、物語を書き上げる前の「プロット作成」の考え方を記していきます。
プロの現場にて学んだ物語を構築する際のコツや、意識すると良い事など。
物語のあらすじ(大筋)を考えながら、本文を執筆する。
このやり方は、思った以上に心と身体が疲れてしまいます。
事前に山場やオチ、物語の始まりから終わりまで含めた設計図を考えちゃいましょう。
そうすれば、本文執筆の際は『文章力』を向上する事にのみ『考える』事を集中させられます。
本文を執筆する前に『考える』をフル稼働し、物語の設計図(プロット)を構築しましょう。
もし事前に準備が終わっていれば、執筆の時あまり疲れない上に、スルスルと書き上げられます。
書き上げる本文の内容が決まっていれば、何を書くのか迷う事はないからです。
執筆の際に楽をするため、作品の質を上げる為に――『考える』と『書く』を分けていきましょう。
実は物書きは、本文を書いていなくても『実力を高められる』特殊な職業なのです。
花咲が投稿した作品を例題に用いた構造解析や、プロット全体図、各話を書いている時にどんなことを考えていたか(文章の配置や意図の説明)、そんな事を小説やライター関連の基礎知識等を混じえて、書き連ねていきます。
好きな作家さんがどんなことを考えているのか、知りたいと思ったことはありませんか。
まだまだ未熟な物書きですが、幸運なことに「物語でお金を稼いでいる」立場になれている花咲樹木が、どうやって物語を組み立てているかを書きたいと思っています。
これは、全ての“面倒くさがり”に捧げるハウツーエッセイです。
※どの項目から読んでも大丈夫です。
気になった項目だけでも覗いてみてもらえれば嬉しいです。
1話~8話は、考えることが物語に与える影響についての解説など。
9話~25話は、プロット構成のコツや考え方のきっかけとなるお手伝い。
26話から、文章表現の向上についてのお手伝いになっています。
旧題:物書きを目指して『考える』を覚えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 22:07:59
242722文字
会話率:8%
■エッセイ連動_短編本文
■エッセイ
「現シナリオライターが、物書きに必須な『考える』を掘り下げていきます。」
項目「48:物書きの「トレーニングメニュー」考案と実践」との連動短編
物語の作り方練習、物書きのトレーニング方法を実践した内
容を掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 11:15:12
6003文字
会話率:37%
シナリオライターとして初期は参加していたVRMMOが終幕を迎える。
最後のプレイをしていたはずの俺は、気づけば人外のNPCの前にいた。
設定どおりに邪神を召喚していたらしいが、何故か生贄は俺のアバター。そして神の中にいる意識は俺自身で。
プ
レイヤーへの殺意が高すぎて正体を明かすことに恐怖を覚えた俺は、十年以上前に設定したNPCについて思い出しながら、邪神のふりをして状況把握に努める。
どうやらエリアごと異世界に転移してしまっているとわかり、なんだか吹っ切れた。
俺の設定のまずさでゲームでは日の目を見ることもなく終ったNPCに、今度こそ日の目を見させる。
そんな目標を掲げて、俺は観光気分で異世界に踏み出した。
まさかそれが、異世界を脅かす第一歩になるとは想像もせずに。
*以下にご注意ください
VRMMOと言ってますがこれはファンタジー作品です
主人公は悪側です
直接的な描写は避けていますが暴行表現が含まれます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-17 10:00:00
1262140文字
会話率:31%
しがないゲームシナリオライターが芥川賞を目指す話。
最終更新:2023-02-17 21:45:02
999文字
会話率:3%
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーと
して断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他複数サイトで投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 10:15:03
16660文字
会話率:42%
売れないラノベ作家兼ゲームのシナリオライターの女性「私」が、人の言葉を話すじじくさい猫「タマ」とお仕事の大変さなどについて日常会話を繰り広げるだけのなんでもないお話です。
1話完結型の短編集です。不定期更新です。
最終更新:2023-01-07 01:26:37
6172文字
会話率:54%
作家・シナリオライター秋月大河の日々の生活で気づいたことなどをまとめていきます。
ラノベ作家やゲームシナリオライターの話題が多くなる予定です。
キーワード:
最終更新:2022-02-05 08:50:10
3508文字
会話率:0%
第二章
輸入品を扱う商社に勤める岡田森(おかだ。しん)は、ある日、刑事の訪問を受ける。父親が違う弟、樹(いつき)について何か知らないか、と訊ねられたのだ。が、そのときまで、森は樹の存在すら知りもしない。自分の母親でもある瑞枝が既に死んでい
たことも……。樹は勤めていた会社の金を横領し、姿を消した、と土屋刑事は森に告げる。会社に遺書が郵送され、その中で樹の自殺が仄めかされていると言う。が、未だ、遺体の発見には至っていない。森にとっては、まるで別世界の物語だ。そんな折、土屋刑事の捜査線上に、ある意外な人物が浮かび上がり……。
憧れの牧村俊からデートに誘われた桜だったが、その席には若い女も同席し……。
第一章
藤本桜は脚本家(シナリオライター)だ。種々のテレビドラマを執筆する。今回、彼女が担当したドラマは恋愛モノ。正確に言えばラブコメだ。が、主人公(大学二年の男子と高校二年の女子)は出遭わない。毎回、擦れ違いを繰り返す。
そんなドラマを描く桜自身はテレビ局のドラマ演出家、牧村俊に恋している。が、その想いは遠い。代わりに、大学時代の友人が急接近。更にドラマ『出会わなくても良いですか?』の主演男優(体育会系イケメン)も接近し……。
全五章予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 10:06:03
53078文字
会話率:60%
大手ゲーム会社で、乙女ゲームのシナリオを書いている主人公。
昨今の流行から、「現代女性が異世界転移、もしくは転生した場合を考慮してシナリオを書け」という上司からの指示があり、頭を悩ませることになる。
「無茶振りにもほどがあるでしょ! 異
世界に転生することを考慮って何!?」
不平不満があふれる日常。
しかし、そこは悲しいかな会社員。
何とかアイデアを出そうとするが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 11:05:12
2170文字
会話率:16%
あらすじ
シナリオライターの霧崎祥子は、仕事に疲れて帰ってきたある日、乙女ゲームの世界に転生してしまう。
しかし、転生してきたのは嫌いな乙女ゲームの世界。
キャラやストーリー展開の遅さなどが得意ではなく、付き合いだけでプレイしていただ
けのゲームだった。
転生したのは、モブキャラであるアニータ・デムーロ男爵令嬢。
悪役令嬢にいじめられるだけの役回りであり、本編にはほとんど絡まないキャラであるが、彼女はストーリーの裏側で人知れず婚約破棄を突き付けられていたらしい。
転生して速攻、婚約破棄の憂き目にあった祥子は決意する。
「もう誰ともかかわらずに、のんびりモブキャラ男爵令嬢として生きていく」と。
しかし、ひょんなことから、王太子・エリゼオが女性関係に苦悩しているシーンに出くわしたアニータはついつい放っておけず……。
得意のシナリオでもって彼を助けることとなり、偽の恋人関係を結ぶこととなった。
はじめはただの演技だったが、やがてエリゼオは本気でアニータのことを気に入るようになっていく。それが王子による溺愛の始まりであった。
「君のそばにいられるなら、僕はなんだってやるさ」
ゲームをしていたときは、情けなくて優柔不断なキャラだったはずのエリゼオは、どんどんと祥子にとって魅力的な男へと変わり、積極的なアピールをしてくる。
それに心を動かされつつも、静かに平穏に過ごしたいアニータは、元シナリオライターとしていろいろな策でもって展開を変えようとするが、なにをどうしても王子からの溺愛だけは止まらない!?
一方、アニータに婚約破棄を突き付けた元婚約者や、アニータをいじめていた悪役令嬢らは、アニータをおとしめんと画策するが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 22:21:13
87422文字
会話率:30%