護符魔法が発達し、魔獣が跳梁跋扈するユーパン大陸には、いにしえからの言い伝えがある。曰く、「汝、身体もしくは心が病いに侵されし時、十字の印刻まれし白亜の建物を見るであろう。ただし、それは汝が生涯に一度きりなり」人間、エルフ、ドワーフ、イーブ
ルエルフ、獣人族、リザードマンなど、あらゆる種族の者たちはこの伝説を信じ、病魔に蝕まれた者は、その出現をこいねがった。その建物を実際に訪れたことのある者は、そこを次のように呼んだ。「本多医院」と……。
これは、次元の狭間に出現する本多医院に来院した、数々の患者たちの記録の物語である。
いわゆる異世界+職業もので、おちゃらけた医師と無機質ナースが異世界からのお客様の相手をします。
大体六回前後(一万字とちょっと程度)で一つの話が完結しますが、例外的に長いのや短いのもありますのでご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 22:00:00
869912文字
会話率:56%
遥か昔の言い伝え。アーツバルトの側にある大岩は空から落ちた星だと。墜落したその星の欠片は惑星トレスの大海に浮かぶアイオスと呼ばれた島に降り注いだ。欠片を拾い上げた人々は、美しく煌めく石に魅了されたという。そして、島の中央に墜落した星は眩く
煌めき、目に移すのも憚られるほどの美しい女性に姿を変えたという。彼女は、「我が力に呼応せし英雄よ。十二の名座を退け、この地に平穏を」と言葉を残して姿を消した。
星降りの夜が過ぎさり、幾ばくかの月日が経った頃。空から一本の剣が島の中央に舞い降りた。その剣が大地に突き刺さり三度煌めくと、アイオスを縦断するように二本の塔を顕現させた。そして、それらが聳え立つ時、呼び寄せられるように十二の星が降り注いだとされる。以降、各地で魔物と呼ばれる異形の生命体が確認されるようになった。異形の生命体は人を大きく凌駕する力を有し、人々を瞬く間に蹂躙した。多くの命が空に還った頃、星降りの夜に舞い降りた女性と七人の人間が人々の前に姿を現した。彼女達は異形の生命体と対等に渡り合い、多くの時間を有しながらもそれらを殲滅した。全てを終えた後、島中央に突き立てられた剣の元で奇跡を起こし、十二の星々を剣と塔に封印したとされる。彼女は封印を見守るため、英雄たる七人に命を授けた。「これらを見守り、世界を導くように」と。彼らはその命に従い、剣と塔を見守るために近くに街を起こした。そして、英雄達は聡明な指導者ただ一人を残して各地に散り、幾つもの街を立ち上げて人類を導いた。彼らが残した街並みは人々を繋ぎ、団結させ、今もなおこの地の人々を守り続けている。
英雄たちの歩んだ道が伝説となる程に時が経ったアイオスに、一人の少女が降り立つ。少女は本能に導かれるように三人の人間に会い、世界の状況を知る。
アイオスを守った英雄は過去のものとなっていながら、再び異形の生命体が地上に戻り、人類を虐殺していると。
彼女は自身の頭に刻まれた伝説を再現するため、この地を奔走していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 18:00:00
33758文字
会話率:15%
シナリオあらすじ
舞台は“奇跡が起きる”という言い伝えが古くから残っている波音町。
主人公の鳴海は高校三年生、しかし将来については何も考えず友人の嶺二と共に自堕落な日々を送っていた。それを見かねた担任教師、神谷志郎が鳴海、嶺二、そして病弱で
すぐに学校を休んでしまう菜摘を職員室に呼び出す。この3人は学校にあまり来ないため周りに馴染めず浮いた存在だった...
一方で滅びかけた世界ではナツとスズの二人が“奇跡の海”を目指しながら旅をしていた。荒れ果てた世界...人がいなくなった世界...少女たちは少しずつ世界について知る...
10を超えるChapterから分かる世界の歴史、青春から始まった物語は一つの街で繰り広げられ群像劇となる。様々な登場人物が”奇跡”に触れながら小さな一歩を踏み出す、彼らは傷を負い残酷な運命を背負い過去と向き合わなければならない。終末に向かう世界を描いた歴史長編大作!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 01:04:26
2372449文字
会話率:83%
竜と人が共に暮らす北の孤島、オリヴェルダ王国。
王家の者は代々魔法の力を持ち、儀式で選ばれた一頭の竜――「守護竜」を生涯傍に従えるのが掟であった。
島は氷の壁に囲まれ、決して外へ出てはいけないと言い伝えられていた。
王女エリサと守護竜ルデ
ィオは、とあるきっかけでその禁忌を犯し、王国に隠された秘密を知ることになる。
破竜の大帝国、地下に眠る禍、予期せぬ来訪者…
故郷を守るため、少女と竜は世界の命運を握る冒険の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 23:59:59
1644文字
会話率:36%
大学サークルの合宿で海辺にやってきた7人の大学生。
読書好きな伊藤萌絵は海辺の神話を記した文庫を手にしていた。
「沖に浮かぶあの島には神社があるの。新月の前後の日には近づいてはいけないって言い伝えがある」
そんな話をしていた矢先、体力自
慢の木島航太が興味本位で泳ぎ出す。
他のメンバーも貸しボートで後を追い、残されたのは萌絵ひとり。
だが夕方になっても彼らは戻ってこない。
風は止み、海は静かになり、やがて空は深い闇に沈んでいった――。
登場人物(大学生7人)
木島 航太(体力自慢・好奇心旺盛)
中村 春香(テンション高い女子)
三浦 翼(軽いノリの男子)
山内 理沙(慎重な女子)
吉田 智也(冷静な理系男子)
杉本 雅也(運転と段取り役)
伊藤 萌絵(読書好きで一人残される女子)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 15:02:43
2796文字
会話率:36%
七夕の夜、一年に一度だけ出会える――そんな言い伝えのような恋を、本当に経験するなんて思っていなかった。
大学生の圭は、毎年七夕になると現れる不思議な少女・ミユと、夜の天文台で語らう時間を大切にしてきた。
彼女は星について詳しく、まるで空のこ
としか知らないように話す。でも、次の日には必ず消えてしまう。
何年も続いた再会と別れ。その繰り返しに、圭はあるとき気づいてしまう。彼女はこの世界の人間ではないのではないか――と。
それでも、彼女を愛してしまった。
七夕の奇跡は、ほんの一夜の幻想なのか。それとも、未来へと繋がる真実なのか。
星降る夜に交差する、ちょっと切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 21:10:48
1621文字
会話率:39%
その家の古井戸には、不思議な言い伝えがあるという……。
最終更新:2025-07-04 18:31:33
2950文字
会話率:39%
UFOに乗って世界を旅するスパイである十五歳の少女、胡桃まめまきはある日、ある任務のために、砂漠の地下にある幽霊ホロウの街に侵入することになった。
その幽霊ホロウの街でまめまきは若干十五歳の美しい天才マッドサイエンティスト、浮雲ひまわり
博士と博士の生み出した幽霊ホロウの子供たちと出会った。
まめまきはひまわりからある一つの提案を受けるのだが……。
長編小説 第四作目
SOS
死んじゃったらだめだよ。
愛は病である。
ある砂漠にある、地方に残る古い言い伝え
子供の目を通してまだ見ぬ世界を見ること。
子供の耳を借りて遠い異国の風の音を聞くこと。
子供の口を自由にして誰も口にしない真実を語ること。
子供の心を忘れずに、いつまでも清らかな気持ちで生きること。
幽霊 ホロウ
幽霊たちは歌が大好き。
幽霊たちは遊びが大好き。
幽霊たちは眠ることが大好き。
幽霊たちは笑うことが大好き。
むこうがわの世界から、きみへ。
この世界には、君が必要だよ。
私ね、奇跡だと思っているんだ。君と出会えたこと。
本当にね、奇跡だって、思ってる。
まめまきとUFO
嵐の夜
人の意識は青白い電気によって、生み出されている。(あるいは、電気ショックによるお仕置き)
磁気嵐の中を一機のUFOが飛んでいる。
『限界です、まめまき』
「まだもたせて!」
まめまきと呼ばれた少女が叫んだ。
『だから私はこの作戦には反対をしたんです』
「今更、遅い! 文句言わない!」
まめまきは言う。
『まめまき。限界です。このままだと、あと数分で砂漠の上に墜落します』小さな女の子の声がする。
でも、UFOの中にいるのはまめまき一人。
まめまきの会話の相手をしているのは、コンピューター。いわゆる、この最先端の技術で秘密裏に製造された小型宇宙船に搭載された『みちびき』という名前の(小さな女の子の声の)人工知能だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 01:40:30
216863文字
会話率:11%
昔、ある世界ではある言い伝えがあった。
──『ヴェルムメギアの地に太古から存在する塔が目覚めし時。彼の塔に導かれし者は集い、幾千ものの道が開かれ、終わりなき旅が始まるだろう。塔の嘆きは誰にも聞こえず、破滅の道へと進む時もあるだろう。抗え、
世に生きる人々よ。希望は常に正義と共にある。』──
私、氷鉋曉霞はある日、突然闇に飲み込まれ、目が覚めたらそこは知らないところだった。
しかも、さっきまでやっていたゲームのキャラクターになっている!
地球から友人を召喚して、あらゆる困難を乗り越えていく。
せっかく地球に帰還できたのに異世界に再転移されることなく、無事に帰還することを目指したいなぁ。
※不定期更新です。予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:09:45
226998文字
会話率:36%
座敷童は富をもたらすという。
ある貸しビルはいつも満員御礼で座敷童がいるとオーナーは信じていた。
そんなある日感染症が流行りはじめビルに迫る。
最終更新:2025-07-02 05:07:31
3524文字
会話率:70%
甘夏地方。この地方には、昔からの言い伝えがあります。それは、甘夏地方の何処かに隠された、ローリエの杖手に入れた者は、どんな願いでも一つは必ず叶うと。ですが、ローリエの杖を手に入れて、願いを叶えた者は、一人もいません。その為、甘夏地方
に住んでいる人々は、ローリエの杖は存在していないんじゃないかと疑い始めました。徐々にローリエの杖の話しは、人々の記憶から消されていきました。そして、この頃から何十年も経った頃の話。言い伝えは、完全に存在を消されていました。昔の甘夏地方に住んでいた人々の日記でも、読まない限り、ローリエの杖を知る事はできません。
ある願いを叶える為に、ローリエの杖を必要とする社長の息子の娘がいました。娘は、探索していたら鉄格子に守られている洞窟の入り口を発見します。鉄格子は、古びているようで、鍵が壊れていました。娘は、鉄格子を軽く押すと、軋む音とともにそれが開きました。中に足を踏み入れると、ひんやりとした空気が流れていました。恐る恐る、娘は、洞窟を歩き始めました。洞窟の壁は湿って冷たく、ぽちゃんという水滴の音が、不規則に響いています。視界は、暗黒に包まれてはいますが薄暗く見えます。彼女は、果たしてローリエの杖を手に入れる事はできるのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 12:44:42
6040文字
会話率:58%
四人の少女が織りなす冒険ファンタジー。
勇者の末裔エムは、言い伝えに従い魔王を倒す旅に出る。
村娘マオリー(前世は魔王)、領主の娘レティシア(前世は竜王)、帝国諜報員ミリア(昔は孤児)を仲間とし、へっぽこな勇者パーティーは世直しを繰り返しな
がら魔族の国を目指す。
勇者エムは、勇者の責務を果たすことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 09:39:18
990165文字
会話率:51%
多分おそらく異世界転生系主人公だったはずであろうアリアスは前世や産まれたばかりの頃の記憶を失っていた
そして父親が信じてる言い伝えをバカバカしいとか思いつつも本当だったので…しょうがなく魔王討伐へと赴くのであった
最終更新:2025-06-28 21:47:14
742文字
会話率:90%
山あいにひっそりと佇む村。
信号は三つ。バスは一日三本。唯一のコンビニは夕方に品切れ。
そんな何もない村に住む、都会進出を夢見る一人の少女。
「狐を見た者は、雛狐様に見初められる」
それはただの言い伝えか、それとも──。
最終更新:2025-06-27 21:00:00
7937文字
会話率:30%
【あの時計塔には宝物が眠っている】
この街、デロスにて古くから言い伝えられている噂
これまで数多くの学者が時計塔なんてない街の時計塔の噂を解明しようとしたが数百年間誰もその噂の真相を知るものは居なかった
彼女の名はティム
街外れにある森の中
の古い洋館に住まわっている不思議な少女
どうやら誰かを待っているようで
怪物と呼ばれるその少女の正体は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 07:28:09
5765文字
会話率:93%
守谷町—――かつて六つの森に囲まれ守られていたこの地では、宅地開発にともなって〝何か〟が目覚めようとしていた。
フォトグラファー・那須隼人は、タウン誌に掲載する写真の依頼を受け、中学の一時期を過ごしたこの町を再度訪れる。しかしそこは彼が知
る町ではなかった。
大規模な開発によって森は削られ、田畑と木々ばかりだった風景は整然とした住宅街へと変わっていた。
町を守ってきた森の消失とともに、不可解な失踪事件や怪異が相次いで起こっていた。
――そして三年前、隼人の恋人・藤原美月が姿を消したのもこの町でだった。
「谷には六つのもりさまがある。もりさまは村を守っている。もりさまに入ってはいけない。枝の一本も切ってはいけない」
古くから言い伝えられていた戒め。
森の神への供物〝しずめ〟の因習。
写真に写っていた〝写るはずのない森〟
過去と現在が交錯する中、隼人は郷土史家・見学の協力を得て村の真実へと近づいていく。
森に秘められた禁忌が解かれ、己の過去と対峙したとき、隼人が目にするものとは――
過去に葬られた因習と、悲しき闇が交錯する民俗ホラーミステリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 01:03:28
40123文字
会話率:35%
5回。それは地球が経験した絶滅の数
そして訪れた第6の絶滅。それは人々が太古の昔より語り継いできた
「伝承」によって引き起こされた
言い伝え・フォークロア・都市伝説が実体を持ち、街を、人を、国を壊していく
都市伝説を狩る男「星之宮渡(
ほしのみやわたる)」と
その相棒「森山夏樹(もりやまなつき)」は
奮闘虚しくも、定められた滅びから逃れることは出来なかった――
3000年後、未来にて。彼は目を覚ます
人類(じゅうじん)に支配された世界に
ただ一人、人類の伝えた伝説を知る男として……
(この作品は獣人が多く登場します。
また作中における人類は全て獣人で、ヒトとは区別されます。
予めご了承ください。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 00:19:34
223209文字
会話率:24%
-信じようと、信じまいと
この一言から始まる真偽不明の怪文書、フォークロア。
あるものは水なき地で溺れ、またある者は名もなき声に救われる。
それら都市伝説が、言い伝えが牙を剥く。
過去が未来へ、牙を剥く。
最終更新:2018-11-16 21:00:54
9726文字
会話率:16%
時代は令和。
悪霊に取り憑かれやすい中学生、瀬田守は平安時代に活躍した巫女が眠ると言われる巫女塚にお参りに来ていた。
言い伝えでは悪霊を退治した後、巫女は崇められ死後この場所に埋葬されたと言われている。
だからこの場所でお参りをすれば厄
祓いになると信じられていたが、そこは巫女が生涯をかけて悪鬼を封じ込めたいわく付きの屋敷跡だった。
そうとは知らずに守は誤って封印の一角であった西側の杭を抜いてしまう。
ビビり散らかして逃げていった守の前に、夜現れたのは角と牙を生やした巫女だった。
そんなビビり中学生の守ともう一度封印を試みる半妖巫女、椿の令和日常ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 18:07:01
1519文字
会話率:58%
森の奥深くに湧く、とある泉。
「正直者の泉」と呼ばれるその泉には、女神が棲んでいるという言い伝えがありました。
木こりの少年レオナルドは、その泉で斧を落としたことをきっかけに、泉の女神・エルミアと出会います。
日に日に惹かれ合う二人の時間
は、静かで、甘やかで、幸せに満ちていました。
しかし、泉を創り、女神エルミアの創造神である水の神・セリオンにとって、その愛は許されるものではありませんでした。
「彼女はわたしの女神だ。わたしだけを見ていればいい」
狂おしいほどの独占欲が、やがて女神を自身の神殿に閉じ込めてしまいます。
これは、神の寵愛に囚われた女神と、その手を取ろうとしたたった一人の人間の切ない『愛』の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 16:39:59
24766文字
会話率:31%
世界が“色”を失った未来。人々は白と黒だけの世界で暮らしていた。色彩は数百年前に「大崩壊」と呼ばれる現象で奪われたと言い伝えられている。
キーワード:
最終更新:2025-06-22 14:42:13
1586文字
会話率:28%