双月暦五一四年。アレンシア。
一人の少女が、坂道で目を覚ます。紅い髪と瞳を持ち、記憶を失っていた。しかも十日間滞在した町を滅ぼし、五日間行動を供にした相手を不幸にするという呪いを背負い、アレンシアの地を孤独に歩き続ける。
少女の名は、
マール。
アレンシアで唯一、魔法を使う事ができる存在。
これは後に神として崇められる、偉大な“魔女”の叙事詩である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 07:00:00
132105文字
会話率:34%
※ タイトルを『もふもふ長者』から、副題にしていた『隠された神域で幻獣をモフるだけの簡単なお仕事です』に変更しました。
「セイのスキルは──【会話する】! ……なにと?」
「……さぁ」
セイが生まれ育った国では十六歳以上は全員、教会
でスキルチェックを受け、それに沿った職業を国から決められる。幼馴染みたちは良スキルを出していくが、セイのスキルは全くの意味不明。なにと会話できるのかを探すためにと、大人しい性格で非力であるにも関わらず、冒険者になるよう命じられ村を出る。
ひとりで旅立ったその日に、魔獣が生息する危険な森の中で『タスケテー!!』と叫ぶ小鳥と出会う。それをきっかけに尻尾が二本ある猫、翼を出し入れできる大きな白狼、真っ白な体に目尻だけ紅い小狐、尾が刃物になるカワウソ……そんな珍しい生き物たちと知り合っていく。
そしてセイは神域と化していた秘境へと足を踏み入れた──。
『人間にも魔獣にも襲われない楽園があると聞いて』
幻獣、神獣たちが続々と集まってくる秘境で、セイともふもふたちのこっそりのびのび生活が始まる。
※ ゆっくり進みます
※ 幻獣が出てくるのは2章からです
※ カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 00:52:20
576364文字
会話率:39%
「な、にを…何をしてっ…!」
――ああ…。
そんな顔をしないでください。
これは…――。
これは、貴方に対する謝罪なのです。
「何をしていると、聞いているんだ!」
今にも泣き出しそうな顔をしないでください。
でも…痛い
…。痛い…。
私は、夫である彼の目の前で…切腹をした。お腹が痛い…自分のお腹を刺したから当たり前だけど…。
「聞いているのかっ?!いや、それよりもっ…早く治療を――。」
その言葉を聞いた私は、差し伸ばされた彼の手を払った。
触られたくなかったからだ。
汚されてしまった私を…貴方は、私に何時ものように優しく…愛しく…触れようとしていたから…。
私の行動に驚いたのか、彼の差し伸ばされた手は硬直したまま…綺麗な紅い眼が見開き「何が、起こった?」と、言わんばかりの目で、私に訴えかける。
「…申し訳ご、ざいま…せん…旦那様…私の…身勝手を…お許しを…。」
私は、腹部の痛みに耐えながら…なんとか言い切ることができた。
しかし、その後の会話が覚えていない。憶えているのは、手の温もりと夫の「分かったっ…待っているっ…!」と、悲願の籠もった言葉だった。
その言葉を聞き終えると…私は、静かに目を閉じた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 00:00:00
502825文字
会話率:10%
赤い瞳の少女、雪菜は、エルフと異種族の間に生まれたハーフエルフ。
その赤い瞳が原因で、幼い頃から周囲に拒絶されていた。
やがて実母にも手放され、数百年もの間、酷い仕打ちや過酷な労働を強いられる日々を送る。
数百年にわたるその地獄のような時間
の中で、心を閉ざし、生きるためだけに従順であり続けた彼女が、奇跡のような出来事で屋敷を脱出し、逃げる途中で「僕」と出会う。
助けられたとはいえ、他人に対する信頼を持てず、警戒心を解こうとはしなかったが、
日常を共に過ごす中で、彼女の心の傷を少しずつ癒していく。
裏切りと孤独に囚われていた少女が、再び信じる心を取り戻し、新たな絆を築いていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 19:47:20
3385文字
会話率:11%
――彼女は、誰よりも純粋な願いを抱き、戦場へと旅立った――
15世紀、百年戦争に揺れるフランス。
国は分断され、人々は飢え、希望を失いかけていた。
そんな時代に、一人の少女が神の声を聞いたと語る。
「フランスを救わねばなりません――それ
が、私の使命です」
少女の名は――ジャンヌ・ダルク。
だが、彼女が進む道を照らしたのは“神の声”ではなかった。
彼女の前に現れたのは、灰色の髪と紅い瞳を持つ青年。
彼は何者なのか?
なぜ彼はジャンヌに力を貸し、フランスを導こうとするのか?
ジャンヌと青年の間に芽生えるものは、果たして信仰か、それとも――?
数々の戦場を駆け抜け、次々と奇跡的な勝利を収めるフランス軍。
その裏には、愛、裏切り、死、そして別れがあった。
しかし、ジャンヌが進んだ道の先には、誰も予想しえない過酷な運命が待ち受けている――。
「希望は、光と共に消えるのか。それとも――」
戦争の愚かさと悲しみ、人々の絆、そして少女の純粋な願いが交錯する物語。
歴史に隠された“もうひとつの真実”が、いま明かされる。
あなたは、ジャンヌが見た“焔”の意味を知ることになる――。
その時、あなたは涙を流さずにはいられない――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 19:05:52
20021文字
会話率:28%
事故で死んでしまった俺は、見習い神様によって十八禁乙女ゲーム『甘やかな箱庭』の世界へ強引に転生させられてしまう。
そこで出会った銀髪に紅い瞳を持つ少年が、いずれ最強魔術師になる攻略キャラのシリウスで、彼を保護して魔法を教えるのが自身の役割で
あることを神によって告げられる。
シリウスと師弟関係になり三年が経ち、才能を開花させた彼を魔物から庇って、俺は二度目の死を迎えた……。
「よくやってくれたね!」
無事に役割を果たした俺に、褒美として次の転生先での
望む人生を神が与えてくれるのだという。
「俺が元いた世界の日本へ……」
しかし、望みを口にした途端に謎の力が俺に干渉し、なぜか再び『甘やかな箱庭』の世界へ転生してしまった。
しかも、今度はゲームの舞台ど真ん中、悪役令嬢の弟リアムとして、大人になったシリウスと再会を果たすことに……。
※BL作品です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 20:00:00
77218文字
会話率:33%
大学生の清水貴美夫は下宿の大家代行をしている。本来の大家である親類が今年からは体調不良を理由にで慰安の旅に出てしまったからである。下宿の入居者はなっちゃんというニックネームの紅い髪の年上女性だけとなっていた。
そんな彼が体験する数々の出来事
を経て、彼女に思うことは。
「カクヨム」にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-27 18:00:00
54545文字
会話率:45%
主人公緋那が異世界に転生し、そこで様々な人と交流し、様々な困難を乗り越えることにより成長し、人の温かさを知るほのぼのストーリー。
最終更新:2024-12-27 12:00:00
242233文字
会話率:41%
もうどこにも行きたくない。
そんな思いで商店街を歩いていた。その商店街の八百屋に一つだけ残ったリンゴを見つける。自分と重ね合わせるように思って、そのリンゴを買った少女が最後にすることは……
最終更新:2024-12-25 20:26:18
1520文字
会話率:13%
みなさま、本日の夜空は、どのような空ですか?
満天の星空?それとも雨が降る音が聞こえる?
さてさて、夜空と言えばお月様。
三日月、十六夜、弧月、青月・・・いろいろな呼び名がありますが、
「赤い月」は、ちょっとだけ「特別な力」があるようです
。
さて、どんな「力」なのか・・・
それでは幕が上がります。
・・・どうか、お気をつけて・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 19:18:01
10433文字
会話率:3%
私の名前は花澤ゆき《はなざわゆき》四月にこの高校に入学した。
「ゆきさん、貴方に一目惚れしました。好きです。付き合ってください」
人生初の彼氏ができちゃった!
クリスマスプレゼント何渡せばいいのー!?
ピュアな高校生カップルの青春ラブコ
メです。
あらすじ書くのめちゃくちゃ下手くそです…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 22:51:40
2802文字
会話率:25%
銀河鉄道に思いをはせる自分は、なかなか周囲と話が合わない。
話が合うのは、洋館の町の駅前のパン屋の年上の女子大生。
そんな自分は、都会の駅の機関区に居る紅いディーゼル機関車ことDD51が好きで、銀河鉄道の夜に登場する鉄道を、紅いディーゼル機
関車が走る光景を思い浮かべるのだ。
そして、そんなある日、イベントの誘いを受けた自分は衝撃的な事を知る。
それは、都会の駅の機関区に居る紅いディーゼル機関車が老朽化のため引退する。
誘いを受けたイベントというのは、紅いディーゼル機関車のさよならイベントだったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 12:33:06
57771文字
会話率:25%
ルーゼット侯爵家の娘、イザベラはもうすぐ十六歳。
幼い頃から侯爵家を継ぐ男児を産むことだけを望まれ、それ以外の価値を与えられず、心を殺して生きてきた。
母はイザベラを産んですぐに男と逃げ、父は愛する恋人との間にできたイザベラの義姉だけを愛し
ている。
家族の愛というものを知らず、それでも愛されることを心のどこかで諦めきれずに、求められる役割を受け入れていたイザベラだったが、デビュタント目前で病に倒れてしまう。
一命を取り留めたイザベラだったが、唯一の価値を失うとともに、自分は父の復讐のための駒でしかなかったことを知りショックを受ける。
傷つき、声すら失ったイザベラは、自分を押し殺すことをやめ、すべてを捨てて逃げることを決意した。
たとえ明日、絶望したのだとしても――。
傷ついた女の子が、わけあり青年に拾われて愛されるお話。
※『リーラの復讐』のクロード・ロシェット伯爵の友人、ジーンがヒーローの物語です。
※『リーラの復讐』の感想欄に書いていたジーンの設定とは少し変えてあります。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 20:00:00
148429文字
会話率:27%
魔法の時代の黄昏。
文明の基軸に科学が取って代わった時代。
ヒト族が周囲を圧し、覇権を唱えるようになって久しい世にあって、ほぼ唯一、未だその威にまつろわぬ存在、謎、禁忌があった。
地を這うヒトの頭上遙かを舞うドラゴン――いっさいの生
態が不明にして、この世のすべてを眼下に睥睨する魔獣たちの王である。
驕慢たるヒトは、超越者たる龍に倦むことなく挑む。
抜き難い衝動に突き動かされ、ほとんど信仰の域に達した渇望を胸に、もっと速く、もっと高く、もっと遠くへ、と……。
これは、そうして飛行機械を駆り蒼穹を翔る、『龍を追う者』たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 12:00:00
120963文字
会話率:16%
鬼――それは、角を生やし、異形の姿形を持ち、人々に恐れられ、忌み嫌われる、伝説上の生き物。
しかし、鬼はその伝説に隠れてひっそりと生きていた。
伝説の「鬼」である主人公は、一本の角と紅い瞳を持つ、見た目は幼い童女。豪快で屈託のない性格を持
ち、なにより酒と楽しいことが大好き。百人力にもなる強大な力を秘めながらも、それを誇示することもなく、気ままな旅を続ける。
人と鬼、善と悪。境界を超えて自由に生きる彼女の姿は出会う者たちに何をもたらすのか・・・。
これは、ただひたむきに楽しさを求める鬼の童女と、彼女に関わる者たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 00:16:26
9609文字
会話率:22%
忌々しい核戦争が終わりったものの人類は逞しく生き延びていた。汚染被害が少ない地域に集まり街を形成していった。
『ネオンシティ』と呼ばれるコミュニティが核被害の少なかった世界の各地にあった。
その中でも特に治安が悪いとされるニューミシガン。そ
こに1人の男がいた。
彼が営んでいるのは『ネオンシティ・ハウンズ』という『問題解決屋』だった。
明らかにされていく煌びやかな街の裏。
出会いと別れを繰り返し彼は『ネオンシティ』という鏡を通して何を見るのか。
そして現れる謎の紅い瞳の少女。
これはダークでファンタスティックな大人の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 23:33:28
16231文字
会話率:47%
スラム街で生まれ育ったオッドアイの瞳を持つラヴィは助けられた印象深い紅い瞳のロイの元で暗部組織の工作員として生活するようになる。そこでの様々な経験を経て、ラヴィが決断を迫られた時にどの取捨選択をするのか。喜怒哀楽を知らない少女が孤高の男を
救い、救われるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 22:00:00
105716文字
会話率:42%
生まれ育ったシルバート大陸を離れたユイナ達は、新天地を探して船旅を続けていた。だが、皆が寝静まる真夜中に『魔眼』と呼ばれる海賊から襲撃を受けた。
紅い瞳を光らせ、暗闇から襲いくる強敵。銀狼のアレスや船乗り達の活躍でどうにか撃退したものの
、多数の負傷者が出てしまった。
それから数日後、ロートニア王国の港町へとたどり着いたユイナ達は、休養と船の修理をかねてしばらく滞在する事となった。恵まれた自然、美しい街並み、どれも豊かで平和な景色だった。
ところが、そんな平和な街も『魔眼』と呼ばれる海賊に襲われていた。子供が攫われ、他の人間は殺されたという。それを聞いたアレスは、メリル王女と討伐の旅に出かけてしまう。
音信もなく待ち続ける日々はつらい。
眠れないユイナは、彼の無事を祈り、月夜に舞った。
帰ってきたら、恋心を打ち明けよう。
ところが、アレスに想いを寄せているのはユイナだけではなくて……
これは、恋に揺れる少女たちの葛藤と決意の物語。
【幕間<シルバート編>】
第一侯爵となり名実ともに国軍最高司令官となったラインハルトは、遠くない未来にシルバート大陸が沈没する事を予言した。シルバート王国の民を救うためには別大陸への侵略しかない。狙うはパッフェル大陸の強国ウィンスター。しかし、正面切ってウィンスターと戦うには同盟国のシラ=エン王国とネフェタリカ王国が邪魔だった。それを打開するためにラインハルトが考えた計画とは――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 17:38:36
403848文字
会話率:47%
〔敵は南の厄災『食魔獣トンパ・トンパ』〕
アチの世界〔わたしたちがいる現世界〕にある『毒森メニューがない無愛想な創作料理店』でチーフ料理人を務める。
蛮族少女料理人【カリュード】
ファースト料理人で、美形の料理人【風紋】
セカンド料
理人で、紅い髪の炎の女子高校生料理人【炎樹】
サード料理人で、炎樹と同じ学校に通う【水犬〔すいけん〕】
彼らは、現世界と異世界〔コチの世界・異界大陸国レザリムス〕を、往復して美味しい異世界料理を今日も作る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 05:48:05
34125文字
会話率:41%
――――占い部って知ってる?
ある日、深淵を思わせるほどの真っ黒な木と出遭って以来、俺の身体にいつの間にか増えていく切り傷。
不可解な出来事が続く中で、耳にした占い部という存在。
それは、占いの他、心霊相談も受け付けているとのことだった。
噂程度の話に胡散臭さを感じつつも、窓から差し込む夕日を背に、俺は緊張した面持ちで占い部の部室のドアを叩く。
――病的なまでに白い肌。
――夕焼けを宿すような鮮やかな紅い瞳。
彼女こそ幽霊なのではないか疑うほどの特徴を持つ人間がそこに在た。
『それは幽霊ではない、恐らく怪異の仕業よ』
夕闇鴉と名乗る彼女は、何故か楽しそうに爛々と目を輝かせてそう答えた。
――怪異との出遭いから。
――彼女との出逢いから。
深淵へと深く深く沈み込んでいっていることに、この時の俺はまだ気づいていなかった。
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学園×青春×ホラーなお話になります。
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209738文字
会話率:30%