――――魔術は冴える、月光を穿つ
或る世界の、或る国の、或る町に生を受けた少年、平野旭(ひらのあさひ)が魔術が世俗にまで横行する世界にやってきて数年の月日が流れていた。魔術も使えず、剣も未熟、目立った力も能力もない彼にひょんなことから薄藍の
髪の少女と出会う。彼は彼女の護衛を、彼女は彼の手助けを、二人は果たしてどこに行きつくのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 23:00:00
32375文字
会話率:48%
今ここに、一冊の本がある。
著者の旅日記をもとに、日本の世俗や妖怪について詳しく書き記された書物──その名は『妖怪奇談』
何はともあれ、コレはいったい誰が書いたものなのか? この世の真(まこと)を知るためには、まずはその人物を知らね
ばなるまい。そのためにも、今からこの本の中にある話を、ひとつ抜き出してお話ししよう。
すべてはここより始まった。かつてこの書を記したのは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 15:51:52
43276文字
会話率:42%
名無しの権兵衛、ジョン・ドゥ、様々な呼ばれ方をしているその男は死を経て、異邦から来たと言う。
彼は金が欲しいわけでもない、女が欲しいわけでもない。ただただ無為に捨てられた人生をちゃんと終わらせたがっていた。死を経てもまだ続く存在に彼は絶望し
ていているのと同時にその悲劇に静かにヒロイズムを感じていた。彼はただ死なないという呪いを持ってして、自身の背中を地獄の中へ押す。
独りよがりの男により独りよがりの英雄譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-21 03:21:12
214文字
会話率:0%
Kaith、Ury、Samael、Bersekは両親との戦いを開始しますが、そのためには、彼らが彼らを倒すのを助ける戦士に会う途中で簡単な仕事ではない世俗的な神々を克服する必要がありますが、ちょっと.. ......最悪の事態はまだ来ていま
せん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 13:31:34
2000文字
会話率:21%
名前のない王女、それが私の呼称。名無し様、とか、名無し姫、とか呼ばれている。現在16歳。そろそろ婚約とか、世の中の令嬢は考える歳、だそう。
一人だけ離宮に住んでいて、趣味は流浪の民だった母の形見の札で行う札占い。
気紛れに手を出された母は
私を産んで亡くなった。王は私に関心など無く、母も居ないので、名前は与えられなかった。
食事と衣服は与えられたが、教育も教養も私には無い。離宮の中で王家の責任も何も無く苦労もせず世俗から隠されて暮らす。
ある日、隣国の大使が来ると侍女たちが噂をしていた。
他の国にも私みたいなのはいるのかしら、という興味から、有り余った体力と躾のなさで鍛えた木登りをしていたら、大使と目があってしまう。
「君は?」
「……名無し」
「名無し……、そう、そうなったのか……」
意味深な言葉を呟いた若い大使は、私を売ってくれと国王に掛け合い、見事二束三文で売られた先の隣国で、私は本物のお姫様のように扱われて……?!
占い札に導かれた、シンデレラストーリー開幕!
※日間総合5位ありがとうございます!たくさん読んでいただけて嬉しいので、長編改稿していきます。数日後から1日1話更新になります。(2/8 13:30 追記)
※感想の取り扱いは活動報告を参照してください。
※アルファポリス様でも別名義で掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 19:08:27
37544文字
会話率:37%
様々な事情を抱え込み世俗に疎くぼんやりとした日々を過ごしていた自称・普通の男子高校生──相模 奏は、五月特有の穏やかな気候を満喫できる屋上でのんびりと過ごしていた。
「何者にも囚われず、何事にも干渉しない」をモットーに、今日も今日と
て自堕落な学生生活を送っていた奏。
けれども彼には、誰にも言っていないような大きな秘密があって──
そんな最中に出会った女神の歌声。
これは、ぼっちの思考回路を有していながら色々巻き込まれがちな少年と、学校では女神と讃えられているものの目指す場所には到底届かないことを嘆いている少女が、互いの利益の為に利用しあうつもりだったけどなんだかんだ惹かれあっていくだけのお話。
※この作品は不定期です。作者の筆が進んでいる間はある程度貯めた話から適当に投稿していきます。
※ペンネームは猫ノ助にしてる通り、作者は極度の猫好きです。が、猫アレルギーなので猫自慢の感想はご遠慮ください。作者が発狂して泣いちゃいます(にゃー)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 23:00:00
12915文字
会話率:38%
中国が隋にとって統一されようとされている時、大和の大王家に一人の王が生まれた。その名は厩戸王、即ち聖徳太子である。
彼は南中国・陳の高僧である南嶽大師・慧思の転生であった。天界より祝福されて生まれてきた厩戸王であるが、産まれた瞬間から世俗
の政治に巻き込まれることとなる。
※極力史実に反しないように書いていますが、聖徳太子が慧思の転生であるという伝説を始め、スピリチュアル要素のある伝承についても作中に取り入れています。
※「九州王朝説」「十二年後差説」「多元王朝説」を採用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-05 10:00:00
66722文字
会話率:68%
かつて世界に名を馳せた大魔術師である賢者アウルムは世俗を嫌い世捨て人となって森の奥深くにひっそりと住んでいた。
そんなある日気まぐれに彼に拾われ育てられたアウルムの唯一の弟子であり血の繋がらない娘であるシルフィスは密かに父代わりのアウルム
に想いを寄せるも、肝心のアウルムには届いていなかった。
あの手この手でアプローチをかけるのに全く通じず業を煮やしたシルフィスは実力行使に出るのだが──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-21 19:28:41
4068文字
会話率:25%
エリノアとベアトリーチェ。
二人の少女とともに教国を後にしたセオは一路西へと馬を駆る。
そこは六人の王が政争を繰り広げる策略と陰謀の地、帝国。
彼らが手にする結末は、果たして転落か平穏か、あるいは動乱か。
全四編からなる『世俗忌む騎士』シリ
ーズ、遂に完結……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-05 00:00:00
91205文字
会話率:29%
陰謀蔓延る帝国の、その首都バートは欲望渦巻く博徒の街だ。
王のお膝元たる天下の賭場で、小さな兎はいかな空を仰ぐのか。
これは彼ら彼女らが巻き起こし、そして呑み込まれた恋と賭けの物語。
『世俗忌む騎士』シリーズ第三弾にして前日譚――、ここに開
幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-05 00:00:00
61329文字
会話率:34%
――私の初めては埃まみれで、そして苦かった。
誰も話しかけてはこなかった私に、彼女は突然言ったのだ。
その一言が、もう迷わないと決めた思いに、小さな亀裂を入れてしまった。
大陸の端、宗教国家アラステア。
フウルと呼ばれる移民たちの街
で、私は彼女と出会った。
これは『世俗忌む騎士』と同じ世界で紡がれる、少女たちの恋の物語。
ファンタジー共通設定利用作品。
他作品とモンスターなど一部の設定を共有しています。
特記ない限り、該当作品との物語上の関連はありません。
キャラクター名共有作品。
他作品に登場するものと全く同じ名前のキャラクターが登場します。
特記ない限り、該当作品との物語上の関連はありません。
関連作品(世界観を共有しており、同一のキャラクター、モンスター、設定等が登場することがあります)
・世俗忌む騎士折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-05 00:00:00
73265文字
会話率:38%
戦国時代の末ごろ。日光のとある川のほとりで若い彫り物師が自殺に適した濁流をさがしていた。実はもう場所は決まったが覚悟がなかなか決まらずにいた。
日光ではある寺院の大造営が行われており、この彫り物師も参加していたのだが、ちょっとばかり評判
になったせいで天狗になり自分を見失って世俗的な作品を仕上げてしまった。いよいよお披露目の日に自分の堕落ぶりに気づいた彼は己の愚かさに絶望したのだ。
自殺することにしたが決心がつかずうろうろしているうちに雷雨にあい、ついその場を逃げてしまったとき、謝って彼は深い洞窟に落ちる。失神したあと目をあけるとそこには巨大な龍が寝ていた。
龍は人間が落ちてきたことに気がついてはいたが相手にしなかった。龍は天界軍を率いる大将軍で今は戦闘中であり、またかなりの傷を負っていた。何よりも戦争の原因となった宝玉を龍は天帝より預かっており、つまらない人間など眼中になかった。
ところが若い彫り物師のほうは龍に夢中になった。その造形があまりにも完璧で美しく思えたのだ。なめるように龍を観察した若者だが、とうとう龍の開いた目を見たくてたまらず、無理に龍を起こしてしまった。
若い彫り物師は自分の熱狂を龍に語り、その完璧な美が戦いによって傷つけられていることに憤り、ついには龍の持つ万能の宝玉でその体の傷を自ら癒すべきだと力説する。
しかし龍は別の目的にその玉を使った。その何でも見通す玉の力で若者のみじめな現状をさぐりあてたのだ。己の愚かさとみじめさもかえりみずに上位の存在たる自分に意見することをなじり軽蔑する龍。若者はいっぺんにへこんでしまった。
龍がそう思ったのもつかの間、若者は再び活気を取り戻した。やっと自分の彫りたいものがわかった、それは龍の完璧な美しさだ、だから自分はまだ生きたいと息巻いたのだ。
思わぬ反撃に心を打たれた龍は戦いに戻っていき壮絶な戦死を遂げた。
何十年か後。年老いて名人となった彫り物師は龍の生まれ変わりの青年の訪問を受ける。
あの日の自分の美と憧れへの情熱に打たれて自分に弟子入りするため転生したという龍を彼は受け入れ共に創作の道を歩むのだった。
そして時は現代。彼らの作品が我々に訴えかける……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-06 21:35:39
16608文字
会話率:36%
世俗から切り離されるように建つ大きな家──そこはかつて挿絵画家である祖父が数多くの少女達と性交を重ねていた場所であった。『私』はこの家と自身に流れる血に囚われ、一人過ごして来た。しかし静止が日常であった『私』の世界は、たった一人の少女によっ
て崩壊した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 01:08:38
2905文字
会話率:19%
老化に屈した偉大な賢者は腰痛や膝の痛みから逃れるべく、転生した。
彼は転生して若い肉体を手に入れ、世俗に紛れて杖職人になったのだが………
最終更新:2019-07-13 15:00:00
971文字
会話率:36%
かつて賢者と呼ばれた私は、大きすぎる力ゆえに疎まれて、世俗を捨て、一人孤島で暮らしていた。
ある嵐の過ぎた朝、浜辺に子供が倒れているのを見つけ、そっと抱き上げ、束の間の二人の生活が始まった。
全四話。予約投稿済。
最終更新:2019-06-28 20:00:00
15353文字
会話率:37%
主人公、志未来夜(ココロザシ・ミキヤ)は世界に絶望していた。
顔つきは平凡。
性格もまじめで、学校のテストでは毎回平均点。
世俗に疎いところはあるものの、それでも至って普通の17歳、現役もいいところの高校生だ。
だがしかし、そんな
普通の主人公に与えられたのは平穏な生活ではなく過酷、地獄とも思えるような生活だった。
生まれながらの敗者、救われない悲劇。
全てに希望を見出だせなくなってしまった主人公は、逃げるようにして死を選んだ。
これで解放される、そう思っていた主人公だが、世界はそれを許さなかった。
なぜなら俺、志未来夜は異世界で転生をしていたのだから。
それも不死身のヴァンパイア(女)として。
老いることも死ぬこともない体を手にしてしまったことで、死による解放は不可能となってしまった主人公。
しかし、主人公は死を諦めきれなかった。
それ以外に救われる方法が見つからなかったからだ。
これは、そんな主人公が自らの死を模索ながらも、幸福を追い求める異世界物語である。
※死体や血なんかも出ます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 23:00:00
109113文字
会話率:42%
竜を駆る騎士――。聞こえは良いが、しょせんは雇われ人。嫌な上司もいれば、気に入らない同僚もいる。高邁な精神も、徐々に世俗にまみれて、今は週末を待ち望むだけの生活。でも、優しい妻と、ほんのちょっとのプライドで、なんとか毎日に彩りを与えている。
そんな、どこにでもいる、真面目な男の日々……。
竜のイメージは、ファンタジー感が薄めで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-19 16:39:12
75827文字
会話率:43%
雪村和音(ゆきむらわのん)は、かつて母(雪村香梨)が愛した恋人(青山駿介)に徐々に惹かれていく。それをじっと見守るミュージシャンで施設出身の三浦拓朗。
誰もが持ち合わせる世俗的な心を描きながら、ユーモアを交え、愛とは、生きる意味とはを学
んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 21:58:42
17022文字
会話率:21%
「愛」についての懐疑。正確に言えばテレビCM的な、世俗的な「愛の肯定」の否定という事になると思います。「愛」という言葉を違う風に使うのであれば、そこにまた違う世界も開けるでしょう。
キーワード:
最終更新:2018-12-16 19:12:51
6280文字
会話率:0%
女の心を持った男・葵は、忘れられない女、樟(くす)とのことを忘れて生きようとする。葵は町の中で、世俗的に金を手にして生きるあきらめの第二幕を生きる。
最終更新:2018-12-14 06:14:57
1707文字
会話率:0%
唯一の神が支配する異世界・エルマル。世俗の支配者であるアルール帝国と、神の代理人である教会は、この過酷な大地を1000年以上に渡って統治してきました。
しかしながらエルマルは、かつて神と悪魔が支配権を巡って争った地。悪魔はいまなお、闇の
中からその影響力を行使し、帝国と教会を汚染しようとしています。帝国と教会がどんなに厳しく取り締まっても、悪魔による精神汚染を受けた異端者たちによるカルトはなくなりません。異端者たちは今日も善良なる人々の魂を蝕み、ときには生贄の儀式といった形で無辜の命を奪っています。
この邪悪なる異端者らから命がけで人々を守ることを生涯の任務と思い定め、厳しい訓練と研鑽を積んだプロフェッショナルたち――狡猾なる異端者を正面から粉砕する力と知識を備えた彼ら異端審問官は、人々から敬意と同じくらいの恐怖をもって迎えられる、教会の切り札とも言える暴力装置です。
この物語は、そんな異端審問官たちが集って作り上げた派閥である「審問会派」において、後に伝説と呼ばれるようになる2人の審問官、ザミーラとフェドーシアによる、奇妙な戦いの記録です。
※「お前が神を殺したいなら、とあなたは言った」のスピンオフとなります。
※ただし時代は約1000年ほど前です。
※ざっくりと言うと、神の奇跡は辛うじて存在しますが、魔法はありません。
※魔法は悪魔の技、いいね?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-22 17:00:00
21409文字
会話率:23%
由希半里が世俗の問題などに対してリパラオネ教法を構築し、考えていた覚書。教法学の派閥の一つとしては扱えるのではないだろうかなどとは思うが一応覚書としての地位。
キーワード:
最終更新:2018-11-06 01:51:02
11946文字
会話率:51%