気が付くと僕は常世(とこよ)と呼ばれる不可思議な世界に立っていた。
過去の記憶がない。自分が誰かも分からない。
しかし時間が経つにつれて周囲にいる住人たちが「人」でないことだけは分かった。
取り留めもない夢の中にいるようなフワフワとした感
覚が付きまとう。
それでも夢のようであるが故にその世界のすべてが当然のように受け入れられる。
すべてが自明であった頃の夢の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 21:26:51
7282文字
会話率:20%
犬が大好きな私。今日も仕事の休憩時間に愛犬の写真を眺めていた。
そこに、同僚が声をかけてきた。もう少し周りの人間に興味を持った方がいいと言われる。でも、そんな気にはなれない。
けれど、その同僚のことだけは、ちょっと気になるかもしれない。
そ
んな私の話。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-27 02:06:49
1780文字
会話率:59%
前世とそのまた前世――魔女として処刑された五〇年前と、侯爵家の女主人として生きた一五〇年前の記憶を持って生まれたエルメリア・ロッシュは、リブラント侯爵家が子息ユスツィート・ケリーとの婚約の解消を望んでいた。
前世の罪を忘れられない。前々
世の恋を忘れられない。
〝過去〟の苦い経験を引きずっている彼女にとって、彼が自分ではない誰かと恋に落ちることは決定事項だったのだ。
しかし当のユスツィートにその気がないこと――運命とも呼ぶべき出会いを果たし、恋をしたとしても、それをなかったことにするつもりでいることを彼女は知らない。
婚約を解消するための唯一絶対の条件。
それは、エルメリアが自身の幸福のために望むこと。
自責の念に囚われるあまり不幸こそを求める彼女を彼は認めない。
どうあっても幸せになりたくないというのであれば一生を掛けてでも確実に、必ず幸せにしてみせる。
婚約者として紹介されたその日。その場で。
拒絶された彼が抱く感情は愛と定義付けられながら復讐心にも近く。
ただ、エルメリアに惚れ込んでいることだけは間違いがなかった。
一五〇年前から抱き続けてきた恋心に終止符を打つと同時。
記憶を有したまま生まれ変わった原因を知り、自らもまたユスツィートを愛していることを自覚せざるを得なくなったエルメリアは契約している精霊から、そんな婚約解消の条件を聞かされ考えを改めることになる。
ユスツィートには幸せになってもらいたい。
そのために必要なこととは。
非正式だった婚約を正式なものへと変えることを受け入れた彼女は悩みながらも決意する。
もしもこの選択が過ちに変わるならその時は。
彼を傷付け、不幸に落とすことを“最後の罪”としよう。
魅了の魔法を受けてなおユスツィートの愛は揺らがない。
ならばもう求められていることを認める以外にない。
侯爵家に生まれた令嬢らしい傲慢さと素直さを亡国の教会で培った純朴さで覆い、忌むべき名を持って生まれた少女という殻の中に押し込めていた彼女は愛する者の願いを叶えるため、自らの幸福に手を伸ばす。
これはそういう話だ。
※他投稿サイトでも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 12:00:00
101368文字
会話率:31%
時はXXXX年。
突如として世界中に広がったゾンビウイルスにより、地球上の生物の半数がゾンビと化した。
これは、そんな危機的状況の中でゾンビに恋をした少女の物語である。
なお、その少女が少々奇っ怪である、ということだけは先にお
伝えしておこう。
★★★★★★★
カクヨムにも投稿しています。
思い切りフィクションですw
緩い設定なのでツッコまずに読んでいただけたら有難いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 15:10:03
3095文字
会話率:43%
これはどん底の二人が、幸せを掴む物語
アシルス帝国の若き公爵アルセニー・クジーミチ・ユスポフは、皇帝を巻き込んだとある事故の責任を負う形で爵位を失った。
辛うじてユスポフ公爵家が保有する子爵位を名乗ることだけは許されたが、事故のせいでアル
セニーは実質的に社交界を追放されてしまった。
それ以降、アルセニーは帝都郊外の小さな屋敷に引きこもって生活をしていた。
そんなある日、アルセニーの弟でユスポフ公爵家の当主となったマトフェイが現れる。
アルセニーとマトフェイはあまり仲が良くなかった。
マトフェイからの嫌がらせで、アルセニーは自殺未遂をしたという醜聞のあるキセリョフ伯爵家の令嬢タチアナ・ミローノヴナ・キセリョヴァと無理矢理結婚させられてしまう。
アルセニーとタチアナ。ボロボロな二人は不本意な形で結婚させられ、生活を共にすることになる。
しかし次第に二人は心を通わせ、幸せを掴む為に前を向いて行動を始めるのであった。
心に傷を負ったボロボロな二人は、周囲の目や邪魔立てしてくる者達に立ち向かう勇気を持ち、幸せを掴んでいく。
※ロシア系の名前を採用しているので男女で苗字が違います。誤字ではありません。
毎週火曜日と金曜日に更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 17:00:00
58299文字
会話率:37%
文芸合唱部を舞台に繰り広げられる、ラブコメディ。
締め切りに追われながらも、全く書かない僕と、全く歌う素振りのない元合唱部員の美少女【ベスパ】。
恋にも愛にも遠い、ふざけることだけは得意な男と女の甘酸っぱい青春短編。
最終更新:2024-08-14 07:30:00
2910文字
会話率:51%
悪女と呼ばれ、愛する人の手によって投獄された私。
理由は、嫉妬のあまり彼の大切な女性を殺そうとしたから。
彼は私の婚約者だけど、私のことを嫌っている。そして別の人を愛している。
彼女が許せなかった。
でも今は自分のことが一番許せない。
自分の愚かな行いのせいで、彼の人生を狂わせてしまった。両親や兄の人生も狂わせてしまった。
皆が私のせいで不幸になった。
そして私は失意の中、地下牢で命を落とした。
──はずだったのに。
気づいたら投獄の二ヶ月前に時が戻っていた。どうして──? わからないことだらけだけど、自分のやるべきことだけはわかる。
不幸の元凶である私が、皆の前から消えること。
貴方への愛がある限り、
私はまた同じ過ちを繰り返す。
だから私は、貴方との別れを選んだ。
もう邪魔しないから。
今世は幸せになって。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
アルファポリスで先行連載しています。
元サヤのお話です。ゆるふわ設定です。
合わない方は静かにご退場願います。
ムーンライトで大人版も連載してます。
本編の内容は同じです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 23:10:00
57468文字
会話率:32%
気が付くと森の中に倒れていた。魔獣に殺されたようだ。少し離れところに肉片が有ったので仲間達だったものかも知れない。もはやどうにも出来ないことだけは確かだ。自分が生きているのは転生されたからだ。自分のチームは依頼を受けた。森の中の地底洞窟の
調査だ。3人チームで私だけが生き残ったらしい。例え一人でも依頼はこなさなければならない。地底洞窟に行った。強い魔素によって魔法が覚醒していく。その中で新しい人格、万能の魔術師マリエールが生まれる。封印された魔獣の元へ行く。魔獣は邪魔な存在
ではなかった。ただ戦いが好きで見境なく戦った結果
が封印だ。マリエールは封印ごと魔獣をアイテムボッ
クスの亜空間に入れ。解錠の魔法をかける。魔獣を亜
空間に入れたことでマリエールの能力が上がった。万
獣支配の力だ。洞窟から外に出るとコボルトに縋られ
た。助けて欲しいと。こうして森の中に支配地を作っ
て行く。流通、産業、事業を進める。魔獣も人間も住 み良い場所を作る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 20:40:56
5834文字
会話率:42%
ある森の中で一人の少女が目を覚ます。
その少女には記憶がほとんど無かったが、自身の名前である「アステ」と、数人の兄弟姉妹がいることだけはうっすらと思い出すことができた。
そんなアステは変に賢い謎の幼女「プラナナ」と、冷静沈着な美少女「シス
ティ」と出会い、アノーツと呼ばれる特殊な能力を扱いながら、世界のどこかにいる兄弟姉妹を探すことを目的として巨大な大陸シェダルを旅をする。
これは、アステが自分と向き合い、他者と向き合い、世界と向き合い、波乱を巻き起こしていく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 10:30:00
195132文字
会話率:48%
5歳の頃、高熱にうなされのをきっかけに前世の記憶を思い出したロベリア・アラベスクは、前世で自身がプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることに気づく。
その乙女ゲームの悪役令嬢は死亡ルートが多いことで有名だった。
なんとか死ぬこと
だけは回避したいロベリアは、あらゆる手を尽くし、なんとか王太子攻略の修道院送りルートに辿り着いた。
そのつらい日々を乗り越えることができたのも、大好きなゆるキャラたちのおかげ!
前世の記憶を思い出したロベリアは、侯爵家の侍女たちの協力の元、前世で大好きだったゆるキャラグッズをせっせと制作し、部屋に飾り、お気に入りの「くま吉」にいたっては、小さなマスコットのぬいぐるみを作り、持ち歩いていた。
なんとか王太子攻略の修道院送りルートに辿り着き、パーティー会場から離れた四阿で、これから先のシナリオのない未来に不安を抱き、ロベリアは「くま吉」のぬいぐるみに話しかけていた。
すると、後ろから「そのクマちゃん……!」と突然低い声で話しかけられ、振り返るとそこには、サラサラの金髪にエメラルドの瞳をした、美しい男性、ランズベルト・ハーティス公爵が立っていた。
さらにランズベルトの口からは次々にファンシーな言葉が飛び出してきて――!?
ゆるキャラ好きな悪役令嬢と可愛いものが大好きなオネエ公爵の一筋縄ではいかない不思議なラブコメディ。
※不定期更新。「虐げられた傷持ち令嬢は冷徹な魔法公爵に愛される」の方を優先的に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 11:50:40
130922文字
会話率:38%
人はなぜ悪と善、不義と正義に別れるのか。二極対立するのか。そんなことはわからない。しかし、自分が悪側にいるということ自体は、そのことだけは間違いなく言える。俺は悪のchange the heroだ。ブラックカードをカセットに差し込んで変身
する。鎧というか、甲冑というか、的確には軍艦の空母や護衛艦のような装備を有してヒーローに変身する。悪だけどな。
悪のヒーローがやることは単純で、社会悪だ。人を騙したり、陥れたりして困らせる。それによって得られる収益を組織に還元する。今回も人を騙し、三百万円の金をせしめた。全く持って順調であった。しかし、そこに現れたのは正義のチェンジ・ザ・ヒーローだ。こちらも、鎧というか、甲冑というか、護衛艦や空母みたいな装備に変身して、戦う。人間よりも身体能力が高くなり、武器を使って戦う。彼らは正義のため。我らは悪のために。
「悪のチェンジ! 奪った金を返せ!」
「今日も威勢がいいな、正義のチェンジ。ちなみに俺の名前はブレイズンだ」
「そうか、ブレイズン。正義の名の元に貴様を倒す」
「ふん、本当に威勢の良い。そんなことより貴様も名前くらい名乗ったらどうだ」
「よかろう。私の名前はタイド・スプリングだ! 覚えておけ悪党」
正義と悪は紙一重。表裏一体にて同質にて、互いに違う。これは悪のチェンジ、ブレイズンに焦点を当てて物語を見ていく悪こそ正義なストーリーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 19:49:27
6901文字
会話率:49%
真っ暗な空間で目覚めた少女。なぜ自分がここにいるのかわからないがただ、「戻らないと」という焦燥感に苛まれていたことだけはわかっていた。
赤く光る目だけの存在の赤目が現れたことによってここがどこか、なぜここにいるのか明らかになっていく……
これは彼女が犯した罪の末路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 20:00:00
5229文字
会話率:51%
《ようこそ、いらっしゃいませ。我々は貴方の来訪を歓迎します。この箱庭には、今、変革の時が訪れています。それがより良いものとなるように、貴方の助力を期待します。武器を振るい、戦うも良し。物を作り、売るも良し。住民と親交を深めるのもまた良し。全
てが貴方の選択次第です。どうか悔いることだけは、無いように。
──では改めて。我々は貴方の来訪を歓迎します。》そんなメッセージとともに、ゲームを始めた一人のプレイヤー。彼は、始まりの街のコロッセオで闘争に明け暮れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 11:16:32
299710文字
会話率:17%
聖女シンディは、恋人だった王太子とともに口うるさい令嬢を断罪しようとするが逆に断罪返しをされ、辺境での巡礼の旅に出ることになった。
シンディの監視役は、美しいが毒舌でおねぇ口調な神官レイノルド。すぐに楽な方に逃げようとするシンディをしごい
てくる厳格な神官だ。
口喧嘩をしつつも仲良くなっていく二人。やがて功績が認められた聖女は、王都への帰還を許されるが、彼女は大聖女になんてなりたくないと言い募る。実は旅を続けるうちに、シンディはレイノルドに好意を抱くようになっていて……。
元気で明るく一途で素直なヒロインと、美しいが口が悪い可愛いもの大好きなヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 20:03:06
7999文字
会話率:65%
【悲しいことがあったら、甘くておいしいケーキでお祝いしてあげる。私の目の前に置かれた、真っ赤ないちごのショートケーキ。いちごの天辺に、涙のような甘い透明なジェルが小さく一粒載っていて、それが宝石みたいにキラキラと輝いていたことだけは、今でも
覚えている。】
(この作品はnote、カクヨム、エブリスタにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 18:34:59
3227文字
会話率:28%
子供の頃の「いつか○○と結婚する」といった約束は、得てして守られないものである。大抵の場合、そういうものは幻想であり、いつの間にか別に好きな人ができるというのが普通であるだろう。無論、例外はあるのかもしれないが、少なくともそれが自分に適用さ
れないことだけはわかっている。
引っ越しによって別れる際、俺は幼馴染である由佳とそんな約束をした。
だが、それから彼女とは一言も話していない。連絡先すら知らなかったため、その約束は決して果たすことができない約束になったのだ。
そんな由佳と再会したのは、俺が高校に進学した時だった。
色々とあってかつて暮らした町に帰って来た俺は、入学式で彼女の姿を認識したのだ。
しかし、由佳は俺が知っていた頃とは大きく変わっていた。年月を経て成長することは当然のことではあるのだが、ピンク色の髪や着崩すされた制服は、彼女が俺とは違う世界の住人になったことを表していた。
だから、俺は彼女に近づかなかった。
今更再会して、いいことはない。そう思っていたからである。
それから一年が経った頃、俺は由佳と同じクラスになった。
その際、由佳は驚くべき反応をしてきた。
「ろーくん?」
「……」
「ろーくんだよね?」
そうやって俺との再会を喜ぶ由佳は、昔とちっとも変わっていなかった。
見た目は派手になったが、彼女はあの時の由佳のままだったのである。
だが、俺の方はあの頃とは大きく変わっていた。外見ではなく中身が、すっかりと捻くれてしまったのだ。
こんな俺と仲良くしても、いいことなんてない。
そう思った俺は、由佳を拒絶するのだった。
しかし、由佳はそんな俺に対してぐいぐい迫ってくる。
彼女の中では、俺はあの頃の俺と変わらないらしい。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
※以前短編で投稿した作品の連載版となります。第1話から第9話までは短編版と同じ内容ですので、短編版を読んでくださった方は第9.5話からお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 20:00:00
457062文字
会話率:55%
子供の頃の「いつか○○と結婚する」といった約束は、得てして守られないものである。大抵の場合、そういうものは幻想であり、いつの間にか別に好きな人ができるというのが普通であるだろう。無論、例外はあるのかもしれないが、少なくともそれが自分に適用さ
れないことだけはわかっている。
引っ越しによって別れる際、俺は幼馴染である由佳とそんな約束をした。
だが、それから彼女とは一言も話していない。連絡先すら知らなかったため、その約束は決して果たすことができない約束になったのだ。
そんな由佳と再会したのは、俺が高校に進学した時だった。
色々とあってかつて暮らした町に帰って来た俺は、入学式で彼女の姿を認識したのだ。
しかし、由佳は俺が知っていた頃とは大きく変わっていた。年月を経て成長することは当然のことではあるのだが、ピンク色の髪や着崩すされた制服は、彼女が俺とは違う世界の住人になったことを表していた。
だから、俺は彼女に近づかなかった。
今更再会して、いいことはない。そう思っていたからである。
それから一年が経った頃、俺は由佳と同じクラスになった。
その際、由佳は驚くべき反応をしてきた。
「ろーくん?」
「……」
「ろーくんだよね?」
そうやって俺との再会を喜ぶ由佳は、昔とちっとも変わっていなかった。
見た目は派手になったが、彼女はあの時の由佳のままだったのである。
だが、俺の方はあの頃とは大きく変わっていた。外見ではなく中身が、すっかりと捻くれてしまったのだ。
こんな俺と仲良くしても、いいことなんてない。
そう思った俺は、由佳を拒絶するのだった。
しかし、由佳はそんな俺に対してぐいぐい迫ってくる。
彼女の中では、俺はあの頃の俺と変わらないらしい。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
※途中まで書いた作品の供養です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 20:12:07
26948文字
会話率:50%
わたしはねこで、なまえはまだない。
どこで生まれたのかはわからない。
うすぐらいじめじめしたところでにゃあにゃあ泣いていたことだけはおぼえている。
最終更新:2024-03-03 20:57:54
1532文字
会話率:3%
よく思い出せないが、俺は異世界転生者らしい。
それ以外は何も思い出せない。
自身の名前はさえもーー。
ただ。これだけは覚えている。
俺は記録抹消刑なんて刑罰に処されたということだけはーー。
オマケに、俺は魔族らしい。
魔族は魔
王の眷族として忌み嫌われる種族だ。
種別としては女夢魔とか女淫魔なんて言われることがあるサキュバスである。
その前に待てーー俺は男だったはずだ。
さらによく分からないが、どうやら俺の肉体は女体化したらしい。
だか、俺はポジティブだ。
女体化したからなんだ、イチイチ気にしないのが俺の主義だからである。
さて、そんな俺は魔族である故に、受け入れてもらえるかどうか心配ではあるが、エフェポスという村に流れ着くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 19:58:46
5348文字
会話率:48%
他人の色恋どころが自分の恋愛感情にすら興味のない男爵令嬢ファニーリが偶然目撃したとある男女の密会現場。
「他言無用と言われましても、え、なにを?」
「とりあえずお前が俺に全く興味がないことだけはわかった」
そんな令嬢にグイグイ迫る侯爵令息と
、
己に向けられた恋慕に対して無関心の令嬢の攻防の日々。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 01:25:32
64753文字
会話率:28%
旧題:この身は露と消えても……避け難き大東亜決戦
7月25日、改題しました。
あの敗戦を繰り返さない。彼の心は頑なにそれを願う。
絞首台に消えたあの時から……やり直しがきくのあれば、出来ることをやろう……あの無様な帝国の清算人になること
だけは避けなければならない……。
後世に国家滅亡を引き寄せた大罪人扱いされたとある忠臣の第二の戦いが始まる。
1930年代初頭、時代は間違いなく変わっていく。日伊両国のユーゴ介入はハンガリーの参戦によって事態はさらに混迷の度を深める。ハンガリーは手にした列車砲をどう使うのか。
史実にはない事件やキーマンの独自行動……これらはやがて新たな騒乱の火種となるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 00:00:00
1626697文字
会話率:33%