「お父様、このように丸々と太った酒樽のような方とは暮らせませんわ。隣に立てば暑苦しいったらないでしょう」
「この方も背がひょろりと高過ぎてまるで棒切れのよう。私が扇で仰げば倒れてしまうのではなくて?」
「あらあら、この方はまるで悪党のよ
うに悪いお顔をなさっておいでです。隣に立てば、私の命まで奪い取られそうですわ」
そう言って父親であるメノーシェ伯爵を困らせているのは娘であるジュリエット・ド・メノーシェである。
彼女は随分と前から多くの婚約者候補の姿絵を渡されては『自分の好みではない』と一蹴しているのだ。
箱入り娘に育てられたジュリエットには人魚の呪いがかけられていた。
十八になった時に真実の愛を見つけて婚姻を結んでいなければ、『人魚病』になってしまうという。
『人魚病』とは、徐々に身体が人魚のような鱗に包まれて人魚のような尻尾がない代わりに両脚は固まり、涙を流せば目の鋭い痛みと共に真珠が零れ落ちるという奇病で、伝説の種族である人魚を怒らせた者にかけられる呪いによって発病すると言われている。
そんな箱入り娘の令嬢が出逢ったのは、見目が好みの平民キリアンだった。
世間知らずな令嬢に平民との結婚生活は送れるのか?
愛するキリアンの為に華やかな令嬢生活を捨てて平民の生活を送ることになったジュリエットのドタバタラブコメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 11:19:14
123455文字
会話率:44%
一年間同棲していた彼氏の浮気が発覚し、菅野は東京を離れ、故郷の岡山に戻ってきた。
異性との付き合いに疲れた菅野は就職までの間は繋ぎで県北にあるコンビニでアルバイトを始め、平穏な日々を過ごす。
ある日、菅野はコンビニの前で男に言い寄られて困っ
ている少女を助け出した。
世間知らずで純粋無垢な箱入り娘と出会うことで、菅野の心も少しずつ変化が生まれ……。
あっ、ふーん……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 07:00:00
7824文字
会話率:50%
「ママ……もういいでしょ? ……どうしてわたしは外に出ちゃいけないの? ……しじゅつだって終わったのに……」
「まだ駄目よ。ママじゃなくてお母さんだと言っているでしょう。それにしじゅつじゃなくて手術。顔のアザは消えたけれど、歯並びも鼻の形
も癖毛も治っていないじゃない。私はあなたのことを思っているのよ。どこに出しても恥ずかしくない娘に育ってほしいの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-02 20:09:40
853文字
会話率:89%
そこは帝都と六つの行政区から成り立つ小さな帝国。
帝都アルレアに住む資産家の箱入り娘――フレアは結婚を控えていた。
将来への言いようのない期待と不安に駆られた彼女は自分探しをする為、家出当然に旅に出る。
当てのない旅を続ける彼女。やがて彼女
は宿屋を経営する兄妹に出会い、彼らから『祝福の道標』と呼ばれるパワースポット巡りの話を聞く。そのパワースポットを全て巡ればどんな願いも叶うと言われていた。
フレアは兄妹をガイドに迎え、祝福の道標を巡る旅を始めることにした。
この旅で、自分が求める何かが見つかることを信じて。
※本作品は縦書き閲覧推奨です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 12:00:00
104777文字
会話率:55%
セイラン国の「月の子」であるミナモは、月天宮の中で大事に囲われて育ってきた。
が、半年に一度の祭りの日、突然襲来した大岩鳥に捕まって空を運ばれてしまう。着いた先は首都から遠く離れた荒涼の地。正真正銘の箱入り娘であるミナモには何をどうすればい
いのかも判らないのに、次から次へと危険に遭遇する羽目に。
仕方なく、不愛想でおっかない若者・アカザネに用心棒を頼み、なんとか月天宮へ帰ろうとするのだが……
滅びへと向かう世界で、ミナモは自分だけの花を咲かせることが出来るのか。
十話~十五話くらい(たぶん)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-14 15:43:24
112047文字
会話率:34%
中世ファンタジー風の異世界に転生したわたしは、とある道化師の箱入り娘だった。大人になり、前世の記憶がおぼろげながら戻ってきた時に気づいた。これは名作オペラ『リゴレット』に登場する悲劇のヒロインルート(最後に死ぬ)では!?と。日々消えゆくその
頼りない記憶をもとに、エモい父とわが身を守るため、幾度となくループを繰り返し、運命の改編に挑むのだ。
そう、あたしは魔法も、力も、お金も、権力もない、ただの箱入り娘。自分にできる事は、ただただあがき続け、愛する喜びを歌い、愛される喜びを歌うだけ。
そしてこれは、苦悩と葛藤の末に運命を乗り越え、ハッピーエンドを目指す”あたし”と”わたし”の物語。
<2021年3月末までには完結予定。現在は最終の第五部を執筆中となります。/二次創作/作中に登場するオペラの歌詞は、全て筆者Principeによる訳です。微妙なニュアンスの違いは、独自解釈と捉えてください>
「編集者ツッツー添削OK」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-30 14:10:55
298174文字
会話率:24%
唯一神エルムを信仰する宗教国家クルサール王国の第一王女シルヴィアの恋のお話。
その美貌から、<人形姫>と綽名されたシルヴィアは、幼いころから諦められない初恋を追いかけ続けて、気が付けば婚期を逃してしまった王女様。いい歳なのに、いつまでも恋
に恋するお姫様は、当の昔に無残に砕け散った恋愛なのに、悲劇のヒロイン気取りで現実を見ることが出来ない――
※これは、長編小説『聖女転生物語』https://ncode.syosetu.com/n1899gt/の番外編に当たります。
本編未読でも読めるように努力しましたが、本編読了後の方がより楽しく読んでいただけるかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-17 21:46:29
12850文字
会話率:47%
平安時代を生きる少女、鵺快(やよう)。
名家に生まれた身で、強制的に結婚をさせられることになるが、
嫌で嫌で仕方なく、考えた末の結論が___だった。
最終更新:2021-02-19 01:22:52
247文字
会話率:19%
学院始まって以来の大事件!
主人公が使い魔の儀で召喚したのは魔族のお姫様!?
箱入り娘のお姫様は初めての人間の街に興味津々、目を輝かせて色々と楽しむ傍ら主人公は何か大変な事に巻き込まれていくのであった!
最終更新:2021-02-08 12:00:00
4834文字
会話率:71%
キャロライナ・テンプトンは商家のお嬢様。恋に恋する箱入り娘、いつか素敵な恋ができると夢見る毎日。
ある日、友人に誘われて参加した仮面舞踏会にて、一人の男の子と出会い、めちゃくちゃ盛り上がり、恋をした。なんと、彼はキャロライナと同じ学校に
通っているという。
再会を約束し、お揃いのブローチを手に別れる二人。学園内を探検するキャロライナはついに『彼』をみつけるのだが……
「な、な、なんでライバルのウィリアムがブローチを手にしているのよ!!」
なんと、ブローチを手にしていたのはライバル商会の一人息子、ウィリアム・ノーランド。いつも意地悪なことを言う彼。キャロライナは報われぬ恋に頭を悩ませ、ついに閃く。
「『あなたの為じゃない』って明言しながら渡せば確実にバレないはずっ! 私、天才だわ! 勝った!!」
宿命のライバルにぽいぽいと差し入れとツンデレ台詞を投げつけるッ!!
さらには調子に乗って色々ツンデレめいた発言でトラブルを解決ッ!!
誰も何も言ってこないからバレていないと確信するキャロライナ!
その光景を見て真っ赤な顔を俯かせて肩を震わせるウィリアム!
そして生暖かい目でそれを周囲は生暖かく見守るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 11:00:00
37769文字
会話率:47%
利口な輩からのヤッカミで商社を辞めタクシーの配車担当になり、勝者から敗者だと皆に言われて数年経った男の活躍を、あの男の声が懐かしいと古株の運転手達は声を揃える。
お人好しの馬鹿正直が故に口は悪いが頭は良く効率よくこなし周囲が良く見えてい
るのに損をする。
ただの天才コンパルダス
夏のヴァカンスを前に仕事帰り、商社時代に良くも悪くも面倒を持って来たヒユサリアに話しかけられてしまった。世間の噂等知らない籠の鳥は箱入り娘のようにハメられて【人形館の殺人鬼レイモンド】の謎解きを余儀なくされる。
それがコンパルダスの最後になるとも知れず……
備考
こちらは超不定期連載になります。ですので更新情報は、ブクマなりお気に入り登録等もしくは活動報告(私割と書いてる方なんで埋もれますが)を確認して下さい。
「DEBUTデブるー DOUBLE」の連載完結後にスタートする予定なので本格始動はまだまだ先の話ですが、頭のリフレッシュに書くかもしれませんし、連載休んで書くかもしれずの予定の無い超不定期連載です。
兎角こちらを投稿した理由は、まだまだ先の「DEBUTデブるー DOUBLE」完結の折を考え、次があるとなれば燃え尽きる事も出来ないかなと……私の燃え尽き症候群防止目的です(笑)
実はこの「ただの天才コンパルダスの最後」と「DEBUTデブるー DOUBLE」は粗同時期に書き、どちらを連載処女作にするかと考えた折……処女なら女! と、主役の性別で「DEBUTデブるー DOUBLE」を先出しにしました。今に思えば逆の方が楽だった様にも思えますが……
詳しくは活動報告にて。
映画等の予告や最初の十五分みたいな感じと捉えて下さい。
新年早々の余暇にともすれ……今後の勉強にも評価や感想等お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 06:32:04
14907文字
会話率:5%
お蔵は元気いっぱいの江戸娘で、近所の子どもたちと折り紙遊びをするのが大好きだった。
ある日、お蔵の働く水茶屋「おせん」に六人の娘たちがやって来た。
箱入り娘のようで、他人への気配りのない所作を繰り返していた。堪忍袋の緒が切れたお藏は、
娘たちに灸をすえようと、弟太郎たちと示し合わせてひと芝居打った。
万事うまく運んで大満足だったが、娘たちから投げ掛けられたさげすみの言葉はお蔵にとってつらいものだった。
お蔵は、実は、呂宋(ルソン)生まれで、幼い頃、弟太郎とともに人さらい船から逃れてきたところを、江戸平川町で茶店を営むお染と五助の夫婦に助けられ、二人の子どもとして育てられるとともにお染と五助が営む水茶屋「おせん」を盛り立てていた。
だから、幼い頃のつらい思い出と娘たちからのさげすみの言葉とが入り混じって、お蔵は、江戸が本当に自分の居場所なのか、そう思い悩むようになっていた。
それでも、お蔵は、それから起きた四ツ谷御門外での事件に端を発した鬼騒動、水茶屋「おせん」で仲居をしていたお常の長屋でのごみ屋敷騒動、さらには、耳元に時折ささやいてくる不思議な声音から、生きていく上での大切な理を気付かされた。
こうして、お蔵は、江戸が自分の居場所なのであって、ここで江戸娘として生きていく、そう誓いながら、元気よく立ち上がっていた。
以上。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 10:17:56
97741文字
会話率:27%
初めて一人暮らしを始めた女子大学生の、寂しく切ない気持ちを抱えながら日常生活を送っている様子を書いてみました。
「ボロアパート」というキーワードを使った「なろうラジオ大賞2」の参加作品です。
最終更新:2020-11-30 10:15:20
932文字
会話率:8%
シルフィは神殿に使える聖女____
表向きはそうなっている。けれど、広い部屋に閉じ込められてただ力を捧げるだけの孤独で寂しい日々。
神殿に飼い殺しになるのだろうか___
そんなことを薄々思っていたある日、世界で魔王と呼ばれる人物に接触して
しまう。
泣くな。無口な彼はそう言った。シルフィは分からなかった。この人物が魔王であることも、自分が閉じ込められていることも。無知で無垢なシルフィに魔王は接触を増やす。魔王はシルフィを自分の花嫁だと言う。そして、シルフィは神殿の様子や彼の言動から考えてしまう。もしかして彼は…まお_____
寂しい孤独な箱入り娘が恋を知っていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-21 00:16:41
409文字
会話率:0%
美少女王子の異母妹である正妃の娘は、王位を側妃の息子に取られそうでピリピリした正妃の元で育った。そんな正妃が少し機嫌が良くなったのは、美少女王子が爵位の低い令嬢と婚約したから。ならば婚約を続けて貰いに美少女王子に会いに行こうとしたのだが……
※「溺愛される悪役令嬢」シリーズの番外編です。他の話を閲覧頂いた方がより理解できますが、単品でも問題ないと思われます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-06 23:00:00
8292文字
会話率:33%
「与えられた役を全うしろ。何があろうと。最後まで」
英雄譚は、一人では生まれない。英雄の子孫や魔法の国の王、酒場の看板娘に鍛冶屋の跡取り息子……。それぞれの「役」を持って生きる人々の目を通じて展開する群像ファンタジー。
青年は、剣と魔
法の世界を終わらせるために今旅立つ―――。
全3部予定。第1部(第0章~第2.5章)・第2部(第3章~第4.5章)完結済み。第3部(第5章~)連載中。
(キャラクターイラスト制作:たたた たた様 https://twitter.com/Tatataworld75)
* ︎
純人王国の王家に生まれた王子リンド・アルバートには、兄弟たちと同じく特別な力があった。
退魔の力。それは魔法王国の脅威から人々を守る、魔法を打ち消す力だ。しかしその力には、人々を恐怖で縛る副作用があった。
その力を利用して王国に絶対王政を布くかつての英雄の姿に違和感を覚えたリンドは、幼馴染の少女アリアと互いに誓いを立てる。
「世界を終わらせる」と誓った彼と「世界を手に入れる」と誓った彼女。二人の思いはいずれどこかで衝突すると知りながら、それでもリンドは歩き出す。放浪する怪力少女ニーナや魔法人の箱入り娘フレアなど周囲の人々と思いを交錯させながら―――。
剣と魔法の英雄譚を彼ら彼女らの視点で描く群像ファンタジー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-25 20:05:08
568862文字
会話率:42%
勇者と先代の魔王の娘ソニアが16歳の誕生日に初めて外の世界へと踏み出す。
これまで誰もいない草原で外にも出ることが出来ず、正体を隠して暮らしていたため何も知らないソニアにとっては全てが冒険である。
そこでソニアは王都タイタンを拠点に冒険者と
なり、各地を巡ることを目標にする。言いたいことは目上だろうがはっきり言うが素直な性格のソニアは次第に冒険者たちの人気者に?しかし偏った知識しかもたない彼女は時折素っ頓狂な発言をして周りを困らせることも。
そんな彼女には彼女自身が今まで気付いていなかった不思議な力を持っていてそれは魔族のハーフであることに関係が…
これは箱入り娘ソニアが仲間を巻き込み心身ともに一人前に成長していくお話である。
コメディ 多めです。
お読みになる前に頭を空っぽにすることをおすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-23 18:39:26
85370文字
会話率:68%
※しばらくの間、土曜日のみの更新になりますm(_ _)m
父親の魔王を家臣の魔族たちに殺されて途方にくれていたティナは、ある日こんなビラを拾った。
「ギルドランク序列一位ヤマト•ツキカゲ弟子をとります!」
強くなって平和に冒険をしたい
と思っていたティナは強くなるために、訳あり世界最強の勇者の弟子になる!
しかし、ティナ箱入り娘だったため魔法等の知識がほぼ皆無だった!
果たしてティナは強くなることはできるのか!?
ギルド最強で勇者の師匠と弟子で魔王の娘が仲良く?旅をしていきます!
ちなみにヤマトの方は、ほぼ無双主人公でいき、ティナは努力して強くなる最弱主人公で行きます。
そしてサブキャラの成長もあります!
後、この世界主にチートキャラだらけです!
初めて投稿した小説です。
他にも小説投稿してるので更新が遅れることがありますご了承ください┏○ペコッ
早くて二日後には投稿します!
遅くて四日後あたりです!
たまにキャラの名前を考えるのに時間をロスするので(-ω-;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 22:34:56
464566文字
会話率:50%
はじまりは一冊の書物から。
不死の霊薬——エリキサの依り代とされた深窓の令嬢・崔雪蓮。
謎に満ちた霊薬に刻々と身魂を侵されていく彼女を、少年道士・黄雲は果たして救うことができるのか。
——そう、金のために!!
過激派守銭奴の黄雲を筆頭に、
外道ばかりでお送りしておりますこの物語。
天然お嬢はのほほんとえげつなく武芸に秀で、変態エロ忍者は街をスケベに跳梁跋扈!大量破壊兵器少年は今日もひたすら惰眠をむさぼり、美貌の巨乳師匠はアル中だし寝ゲロするし!
そんなゆるふわコメディーな中華風味ファンタジー。
外道どもの縦横無尽かつ荒唐無稽の大活劇をば、ざっくばらんにケレン味をぶっかけて!
さあ!満漢全席めしあがれ!
更新日は不定期となります。
(2018年6月より、マグネットでも後追い連載を始めました)
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©️2016-2018,Uzuki Misoji 無断転載禁止折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-21 22:33:26
843568文字
会話率:46%
『エリキサ -少年道士と箱入り娘・霊薬にまつわるエトセトラ-』の番外編。アホアホです。
最終更新:2020-04-10 19:38:02
9423文字
会話率:34%
箱に入れば、世界変わる。
最終更新:2020-09-05 07:00:00
255文字
会話率:0%