バイトで忙しいながらも大学生活を送っていた水樹瀬名(みずきせな)は、大学二年目の春に恋人から別れを告げられる。
その後、瀬名は無気力のまま日々を過ごすが、偶々駅の出口で大雨によって足止めをされている、最近マンションの隣に家族で引っ越して
きた少女――杠乃愛(ゆずりはのあ)を見つけた。
ただ顔を知っているだけで話した事など無いのだが、お隣さんを見て見ぬフリするのは寝覚めが悪い。そう判断し、瀬名は乃愛に助け船を出す。
それが、これから二人が同じ時間を過ごす切っ掛けだった。
色違いの瞳を黒髪で隠す中学生と、少しずつ変わっていった恋人に振られた大学生。六歳も年齢が違う二人の恋物語が始まる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 19:03:27
191470文字
会話率:48%
バイトに明け暮れる天音海斗(あまねかいと)の通う高校には、有名人が二人居る。
その一人である西園寺凪(さいおんじなぎ)は、銀色の髪をショートカットにした小柄な美少女だ。
彼女は容姿だけでも魅力的なのに、学業の成績が非常に優秀で、更に実
家がいくつもの会社を経営しているお嬢様と噂されている。
そんな凪と学年も違えば能力も違う海斗は、偶然の出来事から顔見知りとなった。
お互いに深く踏み込まず、ぬるま湯のような心地良くも適度な距離感。
その関係に満足していたある日。海斗の日常に大きな変化が訪れる。
「これから、海斗くんに僕の親戚の子の世話をして欲しい」
バイト先の店長から依頼された、名前も知らない人のお世話係。
とはいえバイト代は出るし、頼まれたからには会ってみようと、海斗はその人が住む場所へ向かった。
すると、インターホンから聞き覚えのある声が耳に届く。
『天音、なの?』
「……こんにちは。まさか貴女だとは思いませんでしたよ。西園寺先輩」
完璧だと思っていたのに誰かにお世話される必要のある凪と、バイトに追われる毎日を送っていた海斗。
そんな海斗達の間で始まる、普通では有り得ない関係。
他人から見れば歪な関係の中で、海斗は人を寄せ付けないと言われている凪の本当の姿を知り、距離を急速に縮めてゆく。
「海斗の手はおっきいね」
「凪さんの手は小さいですね」
「早く食べよう、海斗!」
「はいはい、すぐ行きますよ」
「いつもありがとう、海斗」
「……別に、感謝される事なんてしてませんよ」
これは才能を持つがゆえに悩む少女と、何も持たないがゆえに自信のない少年が、少しずつ心を繋いでゆく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 20:00:00
545971文字
会話率:43%
「アドリエンヌ嬢、どうか……どうか愚息を見捨てないでくださらんか?」
ここガンブラン王国の国王は、その痩せた身体を何とか折り曲げて目の前に腰掛ける華奢な令嬢に向かい懸命に哀訴していた。
「国王陛下、私は真実の愛を見つけてしまったのです
。それに、王太子殿下も時を同じくして真実の愛を見つけたそうですわ。まさに奇跡でしょう。こんなに喜ばしいことはございません。ですから、そのように国王陛下が心を痛める必要はありませんのよ」
美しい銀糸のような艶やかな髪は令嬢が首を傾げたことでサラリと揺れ、希少なルビーの様な深い紅の瞳は細められていた。
「い、いや……。そういうことではなくてだな……。アドリエンヌ嬢にはこの国の王太子妃になっていただくつもりで儂は……」
国王は痩せこけた身体を震わせ、撫でつけた白髪は苦労が滲み出ていた。
そのような国王の悲哀の帯びた表情にも、アドリエンヌは突き放すような言葉を返した。
「国王陛下、それはいけませんわ。だって、王太子殿下がそれをお望みではありませんもの。殿下はネリー・ド・ブリアリ伯爵令嬢との真実の愛に目覚められ、私との婚約破棄を宣言されましたわ。しかも、国王陛下の生誕記念パーティーで沢山の貴族たちが集まる中で。もはやこれは覆すことのできない事実ですのよ」
「王太子にはきつく言い聞かせる。どうか見捨てないでくれ」
もっと早くこの国王が息子の育て方の間違いに気づくことができていれば、このような事にはならなかったかも知れない。
しかし、もうその後悔も後の祭りなのだ。
王太子から婚約破棄された吸血鬼の侯爵令嬢が、時を同じくして番い(つがい)を見つけて全力で堕としていくお話。
番い相手は貧乏伯爵令息で、最初塩対応。
『アルファポリス』に掲載中のものを移植しました。
執筆し始めて二ヶ月ほどの作品の為、拙いですがご了承くださいませ(੭ ˃̣̣̥ ω˂̣̣̥)੭ु⁾⁾
*今度の婚約者(王太子)は愚か者です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 18:11:07
60717文字
会話率:48%
「お父様、このように丸々と太った酒樽のような方とは暮らせませんわ。隣に立てば暑苦しいったらないでしょう」
「この方も背がひょろりと高過ぎてまるで棒切れのよう。私が扇で仰げば倒れてしまうのではなくて?」
「あらあら、この方はまるで悪党のよ
うに悪いお顔をなさっておいでです。隣に立てば、私の命まで奪い取られそうですわ」
そう言って父親であるメノーシェ伯爵を困らせているのは娘であるジュリエット・ド・メノーシェである。
彼女は随分と前から多くの婚約者候補の姿絵を渡されては『自分の好みではない』と一蹴しているのだ。
箱入り娘に育てられたジュリエットには人魚の呪いがかけられていた。
十八になった時に真実の愛を見つけて婚姻を結んでいなければ、『人魚病』になってしまうという。
『人魚病』とは、徐々に身体が人魚のような鱗に包まれて人魚のような尻尾がない代わりに両脚は固まり、涙を流せば目の鋭い痛みと共に真珠が零れ落ちるという奇病で、伝説の種族である人魚を怒らせた者にかけられる呪いによって発病すると言われている。
そんな箱入り娘の令嬢が出逢ったのは、見目が好みの平民キリアンだった。
世間知らずな令嬢に平民との結婚生活は送れるのか?
愛するキリアンの為に華やかな令嬢生活を捨てて平民の生活を送ることになったジュリエットのドタバタラブコメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 11:19:14
123455文字
会話率:44%
─俺には「幸福」が存在しない─
とある事件で幸福という感情を失った主人公·高校3年生の相川佐久。そんな彼がある事件をきっかけに学校1の美少女に懐かれた!?
感情を失った欠落系主人公と積極的なヒロインのじれったい青春ラブコメ!
この作品はT
witter(@nemunemu_4414)とnote(@nemunemu_4414)にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 04:44:39
1745文字
会話率:56%
前世が不幸だった男がひょんなことからエルフに転生。普通に幸せな生活を送るつもりが魔法にどっぷりハマってしまう。これは、エルフに転生し、魔法漬けのスローライフを送る男の話。(主人公は結構やりたいことはなんでもやります。)
最終更新:2019-07-31 18:00:00
20215文字
会話率:56%
主人公レインはスキル鑑定の日に『無能』と診断されてしまう。
親には捨てられ、学校ではイジメられる。
辛く苦しい日々。
そんな主人公が、なんやかんやで美少女たちと仲良くなりつつ、きゃっきゃうふふと成長していく話。
硬派なようで、軟派な作品
にしていきたいです。
▼作者が書きたいもの
据え膳系の超ハーレム(4章終了時点では小ハーレムくらい)
積極的なヒロイン
ずっと若いヒロイン
ソフトなヤンデレ
ソフトなドロドロ
ノクターン未満のエッチな話
(↑主人公が16才くらいから)
▼作者が書かないもの
寝取られ
※追記:5章再開まで間が空いてしまうので、いったん完結設定にしてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 07:00:00
576684文字
会話率:25%
カルラは同居人のリーンと朝食を共にする。でもその同居人の頭は少しおかしくて……。
※基本コメディですが、多分ラブコメ?です。
最終更新:2017-09-02 21:40:10
3197文字
会話率:62%