ディミネラ・アンブローズは、200年前の魔王討伐パーティで賢者の役割を演じた少女である。彼女は元々早熟で本と星が好きなだけの内気な少女であったが、予言により賢者とされたことで幼くして親から引き離され、大魔法使いゲベールの元で数々の魔法を習
得した。
厳しい修行の末、師ゲベールに認められた彼女は、魔王討伐パーティの頭脳として活躍し、3年に渡る冒険の末に遂に魔王を打ち倒した。彼女は褒美をと言われ、こう望んだ。
「では、王立図書館における全裁量権を」
あれから200年、歴代賢者の中で唯一賢者の石の作成に成功し、不老長寿を成し遂げたディミネラ。彼女は今日も王権さえ及ばない図書館の中で、時折星見をしながらのんびり過ごす……はずだった。
これは、下手に長生きしてしまった引退賢者が、周囲の人間から腫れ物扱いされたり、面倒ごとを持ち込まれたり、指一本で政局を動かしたりする、そんなお話。
「長く生きていれば気長になるはず? 残念ながらそこまで浮世離れした生活はしてないわよ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 17:02:44
153593文字
会話率:53%
辺境の小国ザヴィアー王国。その第十八王子ギルバードは前世の記憶を持つだけの一般下級王族だ。ギルバードは家族から虐げられコソコソのらくら生きていた。が、そこに突然現れる封印された美少女! 彼女は自分を王権《レガリア》だと言い、真の王、王の中の
王に仕える力の象徴だと語った。その言葉通り、レガリアちゃんは絶大なウルトラパワーでギルバード以外の王族を一族郎党皆殺し、腐敗した貴族達も滅殺する。一夜にして内部に風穴が空いたボロボロの小国のトップに躍り出たギルバード! 前世で学級委員長もやりきれなかったギルバートに荒廃した国を治めろなんて無理無茶無謀! でも王は俺しかいねぇ! やるしかない! 反乱に戦争に、苦難の連続で王様稼業は楽じゃない。ああ、憧れの「良きにはからえ」生活はいつの日か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-27 19:22:57
54911文字
会話率:30%
「光あれ」から「神は死んだ」まで、神々の興亡を辿る異世界神話。一章「ガバガバ創世神話(神話の時代)」二章「大英雄完全無視放浪記(仮)(英雄の時代)」三章「寄生魔法と共生しよう!(仮)(中世)」四章「王権泥棒(近代)」五章「魔法災害対策省(現
代)」六章「誇り高く滅びろ人類(未来)」の六章構成。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-29 18:00:00
7242文字
会話率:8%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ、大樹のごとき歩みの経脈。それが、銀河戦國史
です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込むのです。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回、エリス少年のもとに舞い込んだ物語は、銀河史中世のものです。とある星団王国で、巡察使と呼ばれる職務を任じられた人の物語です。
最大長が百光年に及ぶ広大な星団の、全域を領有する王国において、多くの人々の生活や利害にかかわる重責を負うのが、巡察使という職です。王権の代行者ともいえるくらいに、強力な権限を与えられている分、彼の判断や裁定は王家への敬意や信頼をすら、左右し得るのです。
そんな巡察使であるジョンという青年が、10年以上も前から熱い恋心を寄せている女性ケイラと交わす、超光速の文通において、彼の職務上での活動を述べて行きます。
2人のなれそめ、ジョンの公私にわたる努力、そこから漏れるジョンの情熱と誠意などを、本作の読者は目の当たりにするでしょう。
ジョンとケイラの行く末を気に掛けるか、巡察使の壮大な活躍に胸を躍らせるかは、読者各位にお任せしますが、いずれの観点からも、前代未聞の独創的な世界を味わって頂けるものと、自負しております。
ぜひ、ご一読ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-04 17:00:00
57861文字
会話率:11%
この世界の王権は、五つのダンジョンを全てクリアし、その力を手に入れた賢者のみに与えられる。
何千年の歴史の中でその権利を得たのはたったの六人。
故に、六つの王国ではそれぞれの子孫達が王権を受け継いでいた。
かつての賢者達の誇り高
き志だけを置き去りにしてー。
奴隷上がりの主人公・アレスと、ハンハリー王国第一王女・カヤはそれぞれの想いのもとに王権を手に入れようと試みるなかで互いに弾かれていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-13 23:51:26
805文字
会話率:23%
アレイポラス王は長男イフィニアス、次男ペルタンダスの常備軍団だけでなく、王族の末弟エクランドスの軍団を新編成。民衆議会では王族の過剰な武装暴力として『共和国の罅』となるも、アレイポラス王は編成を強行。共和国は王権と民衆の乖離を煽られ内乱直前
となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-08 21:48:03
96840文字
会話率:46%
その王国の午後は、人外にして、一糸まとわぬ素はだかの美少女が残酷に支配する。
——絹織りのように無垢でたおやかで、硝子ガラスの花挿しのごとく手折れそうに儚げな白身をさらす少女を衝きたおし、どれほどの勇者ならば雄々しく剛剣をふりかざし討つ
ことができるだろう。
聖油にぬれた大理石のようになまめかしくも清い肌が秘所で淫靡にひだつくり、わずか覗かす肉の朱すら誇らんと胸を反らし立つ少女と真向かい、どれほどの高僧ならば目を覆わず調伏の呪詛をうたい上げることができるだろう。
——その美はまさしく天より授けられた王権であり、ひとしく臣民にとって午後王は受肉した神意であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 23:56:31
5989文字
会話率:0%
魔力持ちが多数をしめる国の貴族に生まれ、人を癒す力に恵まれた。けれど時代は王権争いへと突入し、現王を支持した家は負けてしまった。
そして罪人として処刑されてしまった娘は、眼が覚めたら三百年先にタイムトラベルしていた。
お金もない、権力も
ない、住む場所すらない。そんなないない尽くしからスタートする……はずが、なぜか一人の貴族に執着されて……?
※アルファポリスと同時掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 06:00:00
112136文字
会話率:39%
地球とは違う<惑星パラ>を舞台とした、ファンタジー+SFのオリジナル戦記シリーズです。
南半球にある<クリト・エ大陸>の小国マドリード。その国は大貴族たちの反逆によって王は幽閉され、政治は大貴族たちの貴族評議会の手中に落ち、彼らは暴威と
簒奪の限りを尽くし、国は荒廃した。
その政変から7年……
王位継承第一位の王女アリアは、民間に隠れ14歳となった。
彼女は荒廃した祖国マドリードを救うべく、革命軍を組織し、ついに王権復古の革命戦に乗り出す。最初彼女の有する兵力は500名。敵する貴族評議軍5万。後に『栄光の三元帥』と呼ばれる若き英雄を従えていたがその兵力差は10倍であった。だがアリアはただの王女ではなく、<歴史の寵児>と呼ばれる特別英雄体質ハイ・シャーマンの能力者であった。
後に大陸を統一し、そして『惑星パラ史上最高の女帝』となる、輝かしい栄光に彩られながらも、哀しい不幸で語られるアリアの英雄譚が、今ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 18:21:45
694424文字
会話率:38%
私、第一王子アルフォンスの婚約者である公爵令嬢は、どうやら私との婚約から逃げたがっているようだ。でも簡単には逃がさないよ? 何せ君より優秀な令嬢はなかなかいないからね。そうはいっても王権強化のために、彼女の実家には少し力を落としてもらうこ
とにしよう。
***乙女ゲームのモブに転生したけど元悪役令嬢に振り回されてます』の『悪役令嬢』、ファティリアの婚約者である第一王子アルフォンス視点の前日譚的短編ですが、これ単品でもお楽しみいただけると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-19 19:00:02
7774文字
会話率:26%
中世ヨーロッパ終焉の時代、十字軍の失敗により教皇庁の信用は地に落ちた。
王権の伸長、黒死病の流行、そして聖教による無計画な魔女狩りによってヨーロッパ世界は混乱の中にあった。
魔女を助けたことで教皇庁に追われることになった元聖教の騎士ネイ。
その相棒にして「最古の魔女」であるサガ。
二人の行く手には、戦闘狂の騎士から人外魔境の「暗黒種」まであまたの強敵が立ちはだかる。
斬り合い、飛び合い、殴り合いでバトル多めのファンタジーを目指します。
残酷描写あるので、その点ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-11 17:00:00
28311文字
会話率:24%
天から降ってきたもの、無限の魔力を齎すもの。
この世界は、レガリアと呼ばれる種子を中心にして全てが回っている。
都市を防衛し、土地を肥やすための魔力を供給する、それはまさに王権の証。
そしてそれ自体を守るために、ある種の強化兵を作り出しも
する。
主人公はその強化兵の一人である。教会の持つ翡翠百合のレガリアによって作られた、神兵。
だが、その強化適性は本来ならば強化に不適とされるほど低いものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 18:56:15
29241文字
会話率:38%
凡庸で飄々損なイメージを持たれてきた王国の第3皇子。国王が後継者指名をせぬまま死去し、王位継承権争いが始まる。第三王子は王権を握れるのか?
美人宰相補と王位目指して奮闘する。その理由とは?
最終更新:2019-03-09 18:39:52
10836文字
会話率:38%
空想の様な、現実。嘘の様な真実。混沌と希望。筆者の表現力の限り、世界の秘中の秘を暴く、ノンジャンルストーリー。実際、どの項目にも当てはまらないんだから、しょうがない。読んで損はさせませんよ!
最終更新:2018-12-23 20:41:39
5013文字
会話率:0%
『絶対王政期(ぜったいおうせいき)』とは『王』による完全で完璧な統治が行われた暗黒期を指す。
~異世界の歴史書より~
異世界の歴史書にはこんな一文がある。過去、およそ千年ほど前だろうか。こんな時期が数年間あったのだ。数年というと、と
ても短いように感じるが、実際は途方もない期間だった。その期間、一切の争いを起こさず、何一つ問題を起こさず、理想郷を創ろうとした。
支配者の『王』――となるまでの冒険譚を描いた異世界ファンタジー!!!
なお、作者は途方もない阿呆なので、そんなに理想的に書けません!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 12:00:00
6838文字
会話率:28%
※2018年5月25日、MFブックス様より書籍第1巻が発売予定です。
英雄とも暴君とも呼ばれた、偉大なるヴェルネスタ王が死んだ。
時を同じくし、平凡な農家の子ルネスは村を焼かれ家族を殺され、奇怪な魔術師の元に連行される。
魔術師はルネスを凡
人であり、外れだと断じた。
結果ルネスは訳も分からず、『帰らずの大迷宮』へと放逐される。
襲い掛かる大迷宮の魔物を前にして、ルネスは『王権』のスキルを発動させる。
それはあらゆるスキルを『徴発』(強奪)し『改革』(合成)し『下賜』(付加)する力だった。
ヴェルネスタ王の強大なるスキルは、隠し子であるルネスに継承されていたのだ。
ルネスは復讐のため『帰らずの大迷宮』から這い上がり、やがて英雄への道を歩んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-10 21:00:00
210192文字
会話率:38%
古代、倭国は「九州王朝=筑紫朝廷」を中心とする連邦制国家だった。
6世紀末に始まった中国大陸と朝鮮半島の大変動は、倭国の体制にも大きな影響を与えていた。倭国連邦の一国である大和王権も、その例外ではなかった。
【第四話から第一部が始まり
ます!第四話から読んでも問題ありません】
※九州王朝説や十二年後差説と言った定説ではない仮説や、私のオリジナルの仮説も含まれています。
※小説執筆にあたっては、なるべく文献史料を直接調べるように心がけましたが、話の都合上、意図的に史実を改変している部分もあります。
※私個人による文献資料の調査には限界がありますし、古代史においてはそもそも史料自体が少ないので、かなり創作された部分が含まれています。
※『日本書紀』における大和王朝の皇族等の敬称については、当時の天皇は大和王朝ではなく九州王朝の君主であったとする立場から、「天皇」⇒「大王」、「皇子(親王)」⇒「王」、「王」⇒「公」へと、それぞれ改訂しています。ご了承ください。
※名称については、なるべく当時の名称を使用するようにしましたが、<1>地の分では(特に初出の場合)現在の通称を使用乃至併用した場合があります(上述の敬称の問題も同様です)<2>カッコ内に現在の通称を併記している場合があります<3>歴史に詳しくない方でも読めるように一部の固有名詞にカッコ内で若干の解説を付した場合があります<4>作者の知識不足で現在の名称を使用した場合もあります(パソコンの変換で出てこない場合も同様です)――ので、ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-29 09:38:37
52112文字
会話率:67%
現実世界に馴染めないままのアラフォー独身転職貧乏男に起きた不思議なこと。
誰にでも起こりうる不思議なこと。
「そんなことあるわけないだろ!」
気づいていないだけかもしれないし。
知らないふりをしているのかもしれない。
ひと昔と比べスマホが普
及し物質が裕福になって行く。
代償として、人と人の繋がりが希薄になっていった。
スマホから顔を上げて見回してごらん、
いつもと違うもの、いいことも、悪いことも見えてくる。
もちろん不思議なことも!
おっさんは不思議と出会った。
運命は冴えないおっさんに与えた、抗うチャンスを。
少女は答える「運命を乗り切り私を楽しませよ」と。
おっさんは退屈で理不尽な毎日に飽き飽きしていた。
そう、死んでしまいたいけど勇気がない。
そんな、毎日時間だけを浪費する日々に。
そして、おっさんは簡単に即答する。
「いいですよ!」
少し拍子の抜けた少女はニヤリと笑い、
企てを秘めたまま、ならば、と続ける。
冴えないおじさんは、気にもとめず次なる世界を夢見る。
少女は現世界での冴えないおじさんの魂を肉体から剥がし、
別世界へと送り入れる。
冴えないおじさんは最下級家庭に生まれる。
しかし、やがて冴えないおじさんはメキメキと学び、成長するにつれ頭角を表す?
とある少年との出会い少年の運命をかけたゲームが周り出す。
少年は、出会った少年を国王にするため学び、そして導く。
数々の試練を乗り越え、少年は見事国王に導くことができるのだろうか。
葛藤と冒険、人の本来のあり方を描いた冒険ヒューマンドラマ要素を盛り込んだ、
ドキドキハラハラ、そして楽しめる内容間違いなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 13:29:12
3019文字
会話率:16%
王権が弱まり、貴族で構成された議会が政治を牛耳る「王国」の騎士――アレクサンダー・フォン・グラディッシュは、無二の戦友ヴォルフラム・ツー・リンデンベルクと王都で再会を果たす。
酒を酌み交わす二人であったが、アレクサンダーの胸の内には、友
にも明かせぬ秘密があった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 00:14:02
10963文字
会話率:46%
・中世日本風世界観を持った、ダークファンタジー系アクション。
それは呪術を用いた大戦……。
ショーグンを滅ぼすことで、王権の復活を狙ったミカド。猛将ラカンはその命を受け戦を勝利に導く。
だが、戦場となった東の地は人々の流した血に穢れ、また
邪悪な呪術にも汚染され尽くしていた……。
戦場で目を覚ましたショーグン側の少年僧兵『天歌』は、死者の血に赤く染まる海を見た。
死屍累々たる戦場をさまよう彼は、世界の異変に気がついていく。
魔物、悪鬼、死霊……そういった邪悪なものたちが、現実のものとして東の地にはびこり始めている。
ショーグン側についた妖怪/アヤカシ、タヌキ族の長『ぼたん狸』は死に、その娘、お里は行く当てを失う。
また、勝者である猛将ラカンに、キツネ族の姫があやしい接近を試みていた。ラカンは自分たちサムライの未来を憂う。ミカドは、自分たちサムライの存在をゆるすのであろうか―――。
友人の僧侶、大牙と再会した天歌であるが、大いなる異変は始まろうとしていた。
ミカドやラカンを呪うため、『生け贄』にされたショーグン家の姫君……彼女が、冥府魔道の邪悪なる力の化身として蘇ろうとしていた……世界の全てを呪う彼女によって、東の地はますます混迷を深めていく。
呪いに取り憑かれた人間たちと、邪悪な魔物たちが壮絶なバトルを繰り広げる和風ダークファンタジー、その序章でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-05 21:00:00
202791文字
会話率:57%
古事記、日本書紀には「出雲」、「日向」のエピソードが丁寧に描かれている一方で、弥生時代の先進地域「筑紫」が描かれていない。大和王権が封印した2つの金印の真実、それは400年続いた伊都国と奴国のライバル関係。
21世紀の英国がEUからの離脱を
選択したのと同じく、和の国、国創りを志向した伊都国のリーダーは大陸帝国の影響からの離脱を目指し、賛同する勢力を求めた。
本編はエピソード毎に登場人物が入れ替わる、短編集大河ドラマとして描きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-15 20:04:51
5053文字
会話率:79%