「おかしい、なぜ俺の叙事詩が二桁PTなんだ……」
冒険者アッシュは苦悩していた。
彼の住む世界ではプレイヤーズ・テキスト――すなわち神々へ奉じる自身の冒険の成果を綴った叙事詩、これに対し神々から魔力という恩寵が与えられる。だが例えA級モ
ンスターを倒そうが彼の詩に与えられる魔力はごく僅か。
「なぜだ。高度な技法を駆使して臨場感あふれる描写に、情感を細やかに綴った俺の長大な傑作が……」
「どう考えてもテキストの問題だろ」
「ねえ、もうプロの吟遊詩人を雇お」
「そこで改善策として冒険のあり方を見直したい。具体的には酒場で聞いた高PTの秘訣、パーティー追放ってのに挑戦してみようと思う」
「なんでそっちいくんだよ」
「アッシュがリーダーでしょ!?」
これはそんな冒険者アッシュが、自身の叙事詩で高PTを獲得すべく奮戦する物語である。
※主人公は古いタイプのファンタジー世界の住人なので、根本的になろう最新テンプレの意味を理解していません。
※本作はカクヨムでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-06 19:37:08
131494文字
会話率:54%
亡き妻「珠」の復讐に燃え、関ケ原の戦いに挑む細川忠興。
しかし、妻への愛が重すぎて、異世界に転移してしまう。
なんと妻は、死後、神の御使いとして異世界に転生していたのである。
少女となった妻は「ガラシャ」と名乗り、神の恩寵を受けた聖女として
、先に旅立った勇者を追って魔王討伐に乗り出す。
忠興の愛に応えず、魔王を目指す妻。
「ワシより、魔王の方が大事だと言うのか!!」
「ワシ以外の男を見るな! 魔王だろうが勇者だろうとだ!」
戦国一のヤンデレ細川忠興が、異世界でストーカーになる冒険譚が幕を開ける。
※歴史上の登場人物が登場しますが、その点につき当作品においては、先人への評を下す立場ではありません。あくまで、敬意を持って描きたいという思いでおります。
※その上で、感想や指摘などはドンドン御寄せいただきたいのですが、作品に反映、修正はできかねますので、ご了承下さい。
※『カクヨム』でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-27 05:35:37
101863文字
会話率:37%
過去の因縁が女を蝕み、屈辱を晴らそうとする。
だがその相手となる男は神に愛されし者であり、そして神の逆鱗に触れた。
最終更新:2020-02-15 12:02:42
3832文字
会話率:47%
人間に火を授け、知識を芽生えさせた罪に代わって罰せられた者、プロメテウス。
彼が伝えた原初の火は、長い歳月を越え再び世界に恩寵を下すために降臨する。
最終更新:2020-02-11 21:42:59
12825文字
会話率:69%
【システム】という名の神の恩寵により、ステータスやスキルが表示される世界。強さが明確に数字で表れる中で、リオンは世界最弱の少年だった。あらゆる要素が貧弱なリオンだけど、何よりも酷いのが【装備適正】である。世界で唯一のマイナスの補正を持った【
装備適正】――それはすなわち、何かを装備すればその分だけ弱くなるというデタラメなステータスだ。親に捨てられ、周囲に見下され、それでも楽天的にのんびり生きようとするリオンは冒険者を目指すものの――。
これは、最弱が最強だったというよくある物語である。主人公がチートという、それだけの物語である。さあ、リオン。きみのすべてを解き放て。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-13 01:01:39
106936文字
会話率:23%
幸運と幸福の神フォルトは、不運にも魔物に食い殺された。しかし彼がこのままいなくなっては、下界は不幸が蔓延し滅んでしまう。
これを阻止するには、人として下界に転生し、失った幸運と幸福の恩寵を取り戻さねばならない。
が……転生した彼いや、彼女
の幸運値は最悪を通り越していた!
不運で不幸な、幸運と幸福の元神様の冒険が始まる。
※:カクヨム、マグネット!でも掲載しています。
★マークがついている話には挿絵が挿入されています。
※2:前作『TS.異世界に一つ「持っていかないモノ」は何ですか?』から舞台を引き継いでおり、一部登場人物が再登場しますが、前作を読まなくても分かるようにはなっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-10 14:02:02
302729文字
会話率:39%
ジャック・アゼルバーンは、200年続く国内最高峰の魔術師育成機関、サンシャルルへの転入が決まった。
サンシャルルの教育理念は、「国王陛下に尽くし、恩寵を受けることを至上の喜びとし、その為なら例え命さえも捨て得る、高尚な人格の育成」である。
しかし、ジャックの目的は、国王に身を捧げることではなかった。
それは、かつて故郷を到底理解できない理由で、焦土にされたことへの復讐だった。
復讐心を覚えてからというもの、ジャックは寡黙な老師、レナード・ローガンのもとで剣技や魔法を習っていく。その才能はレナードをして、「鬼才」と言わしめるもので、11年間でその実力は計り知れないものとなった。
時は熟した。
最後にあるものを手に入れる為、ジャックは学院へと向かう。
それが、200年続くゼルウィード王国を崩壊へと導く、革命の足音だとは、この時まだ、誰も知らないーーーー。
(1話1話が短いです。ご了承ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-14 12:33:26
29109文字
会話率:28%
数多の神々が創り出した、生命が溢れる世界エストニア。
神々が住まう天嶺界、死者の魂が還る冥霊界、命ある者が生を育む泉命界の三つの世界が折り重なるこの世界は、魔法が存在する平和と危険に満ちた女神と悪魔の貌を持つ、厳しくも豊かで美しい世界。
突如、暗い闇の力と軍勢を従える魔王が現れ、美しい世界をその力で覆い支配しようと魔の手を広げた。
勇者は目覚める。
辺境貴族の領土を耕す若い農夫に、天啓と共に聖なる印が授けられる。
「お前が今日から握るのは鍬ではなく剣、踏み締めるのは畑ではなく世界の大地だ」
麦を愛でる田舎勇者の元に集う、戦場の英雄と呼ばれる帝国騎士、人里離れた森に住む長寿族の賢者、聖女と謳われる盲目の司祭。
世界が闇に覆われるその時、美しい世界を救うために、神々の恩寵を受けた光の勇者と導き集う者達が全人類の為に立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 00:00:00
95044文字
会話率:36%
この世界の人々は十五歳になると、神々からの恩寵(おんちょう)をもらう。
フォルテイス王国に住む、ユーリ・フィリドールは安全でダラダラと過ごすことを人生の理想としていた。
しかし、そんな気持ちとは裏腹に彼が授かった恩寵は火事場の馬鹿力・超だ
った。
それは、ピンチになればなるほど力を増す恩寵だった。
火事になれば力が出ると勘違いした彼は、本当のスキルの能力を知らないまま生きていく。
これは後に、王国を陰から支え、最強と言われるようになるユーリ・フィリドール。
そんな彼の気持ちを置いてけぼりにする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-21 12:28:22
67161文字
会話率:32%
「黒熊」の異名をもつ白馬の騎士ギュミル、異国の血を引く恩寵の少女ニィカ。
呪いにも似た過剰な恩寵を抱え、二人は異なる神話をもつ国々を旅する。
世界と三つの家族をめぐる物語。
最終更新:2019-09-16 22:57:26
157688文字
会話率:42%
剣と魔法の世界「ミュスクル」。この世界は様々な神によって守護されており時にその神の寵愛を授かり生まれながらに特別な才能をもった人間が存在している。
彼らは「恩寵者」と呼ばれあるものは歴史に名を残す英雄となり、またあるものは歴史に刻まれた
大悪党となった。良くも悪くも絶大なる力を授かる時代の寵児がこの時代にもまた一人。
彼の名はファット・アブラギッシュ・オイリー。ミュスクルの小国、プロイン王国の下級貴族、オイリー男爵家の嫡男として生まれた彼は後にこう記されることとなる。
「もっとも記録にこまる恩寵者」、と。
第一部完結。しばらく休止します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-01 20:15:47
86758文字
会話率:62%
かつては立派な社の神だった男、水島雲はとある高校で国語の教師をしていた。ある日いつものように授業を行なっていると突然異世界にクラスごと召喚されてしまった。そこは神々が最終戦争に負け終末の気配が漂う世界だった。そんな世界で水島は一人の幼女と出
会う。これは自由気ままな神が幼女の為に神として世界に降臨する前の短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-18 07:44:29
7087文字
会話率:47%
【2019/6/6:一章完結】【2019/7/8:二章完結】
神の恩寵たる魔術。ヴェルゲニア国に広く浸透したそれは、もはや誰もが意識せずとも行使できるものであった。ギデオン・クラークはそこに疑問を抱く――人間は、これを与えられるままでいいの
か、と。
「そう、理論魔術! 輝かしい道を捨ててまでも、成し遂げたいものがあるということですな」
ギデオンは異端の行為と知りつつも稀代の大賢者としての道を捨て、神秘の解体とその理論化を選んだ。
暗い思惑を秘める可憐な王女ユディアや特殊体質のエイベル、優れた凡人アーサーらを弟子に迎え、ギデオンは彼女たちと共に世界の革命を目指す。
本格始動は一章後半~二章より。しばしお付き合いください。
この作品はカクヨムにも掲載しています。(URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054889721000)
セルバンテスにも掲載しています。(https://cervan.jp/story/p/4967)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-08 18:16:39
135007文字
会話率:54%
★書籍化決定:ツギクルブックスさまより4月10日より発売中 電子書籍版も4月24日に発売★
スキル反転で運命が変わる一発逆転ファンタジー
貴族には『恩寵(ギフト)』と呼ばれる特殊なスキルを与えられる中央クロイデル王国。十五歳の成人の
儀式において、最低等級のスキルを発現してしまった少年は、貴族から下男へとその身分を落とされた上に、上級スキルの保持者が集まる夜会に引き出されて、笑いものにされる。
だがその夜会の最中に、反乱が勃発する。
貴族に不満を抱いた者達が仕掛けた『スキルを反転させる呪い』が発動し、上級スキルは底辺に。そして少年の最低スキルは、神のスキル『生命の樹』へと変貌を遂げた。
反乱軍による貴族虐殺の中から、スキルを駆使して脱出した少年と、褐色肌のメイドを始めとする四人の少女達は、反乱によって崩壊する国を捨て、個性豊かな仲間達を次々と加えながら荒野へと逃げ延びる。
そして少年は、生命を司るそのスキルを使って、仲間の少女達と共に自分の国を建国する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-01 06:14:16
370477文字
会話率:40%
天職とスキル。神が人間族に与えた二つの恩寵は、身体能力で勝る魔族と拮抗し、あまつさえ優位に立てるだけの力を与えていた。特に“勇者”の天職を持つ者は、一たび剣を振るえば100の魔族が切り裂かれ、一たび呪文を唱えれば神の怒りがごとく雷が降り
注ぐ、まさに魔族をもってして化け物と言わしめる存在であった。
辺境の村で健やかに育っていたカイルは“勇者”の天職を授かり、王都の学園に入学させられる。だが、同時に授かった“触手”のスキルのせいで差別と迫害を受ける。そして、ついには戦場で彼は味方から、敵ごと魔法で撃たれるのだった。
ケガを負ったカイルは、自身を介抱してくれた魔族の女性と穏やかな時間を過ごす。しかし、ある時人間同士の諍いによって故郷が滅んだことを知ったカイルは、魔王軍に志願し復讐のため戦いに身を投じる。
やがて、≪黒騎士≫の称号を授かったカイルは荒野にて、復讐の最大の壁となったもう一人の“勇者”を待ち受けるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-19 17:23:42
9579文字
会話率:50%
ガーデニングが趣味の中学二年生の暁幸太郎は、不運にも患った白血病で最期を迎えようとしていた。ところが、イシュタルを名乗る女神に強大な魔力を与えられて異世界へ召喚され、恩寵の騎士アカツキとなる。
アカツキは魔王を倒すために恩寵の騎士とし
て召喚されたが、その魔王が前回の恩寵の騎士の子孫である普通の人間だと知り困惑する。気が向かないアカツキはむしろ飢饉や疫病に困っている人々を助けたいと考えるが、信用と功績が必要だと諭されてドラゴン退治に赴くことになる。相対したドラゴンに核兵器の知識が以前の恩寵の騎士によってもたらされていると告げられ、異世界が直面する危機の深刻さに驚愕する。
多くの人々と出会う中で、本当は何と戦うべきか。謎の多い女神イシュタルが引き起こす混乱が否応なくアカツキ達を巻き込み、容赦なく動いていく時間と情勢はアカツキに考える間も与えず決断を迫り続ける。
見えない絶望に蝕まれつつある世界で、新たな希望を追い求める長編ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-20 22:14:20
99960文字
会話率:72%
聞けノルドの子らよ、神ユマラの祝福を約束されし者たちよ。神ユマラの恩寵高きその者は、火星との戦において剣に賭けて皆を守りたる。その命に賭けて皆を救いたもう。彼は戦士の中の戦士、ノルドの中のノルド、そう、雄々しき英雄ヴァルトなり。神ユマラの祝
福と、神々の嫉妬はヴァルトの身と魂を焦がしたる。彼は炎の中に溶け消えたもう。されど英雄ヴァルト、火星の再来の日に蘇らん。聞けノルドの子らよ、敵を恐れることなかれ。父祖の大地に賭けて栄光を。我らノルドの子らに祝福を。祈れ英雄ヴァルトの再来を。さすれば英雄ヴァルト、神ユマラの使徒と共に蘇らん。祝福されし英雄ヴァルト、再び我らノルドのために戦わん。おお神ユマラよ、かの英雄ヴァルトの力、願わくば我らノルドの民の全てに授けたもう。
~神ユマラに祝福されし者の唄~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-15 19:24:55
31678文字
会話率:36%
世界は二つに分かたれた
太古の昔、ともに歩みし二種族はその共存能力を失い
火と鉄を神授の恩寵とする人間は、地上で自らの種族のみが繫栄する道を極め
水と風を愛し共にあることを望んだ竜族は、空を舞い、時にその姿を変え人にまぎれた
人間は
、かつて共に戦った竜族の能力が己を脅かすことを恐れていた
いつしか恐れが憎しみへと姿を変え、その狂気は竜族を殺すことで形をなした
二種族は完全に分かたれた
今も、人間は人へとその姿を変えることのできる竜族の影に怯え、その恐怖を憎しみへと変え続けている……
≪竜狩り≫が行われる世界で、竜に育てられた子[クィオネル]は人間の兵士[ヴェルデ]と出会う。次第にひかれあう二人だが、分かたれた二つの種族の間で想いは引き離されていく。
もがき、苦しみながら二人はともに歩み、その先に待ち受ける、巨大な闇に立ち向かってゆく・・・。
ドラマティック異世界ファンタジーがここに幕を開ける――――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-17 22:44:00
2271文字
会話率:50%
俺は箕作雷斗(みつくり らいと)。
自慢ではないが、ぼっちだ。
そんな俺は朝のホームルーム中にクラスごと異世界転移してしまった。
神殿に集められた俺達に異世界の女神はこう宣う。
――あなた達に恩寵を与えましょう。スキルという恩寵を
。そしてクエストをクリアしてください。
と。
クエストをクリアすることで女神の力が増して俺達を元の世界に戻せるというのだ。
なら、俺達に与えられるスキルはちゃんとしたものになると思うだろう?
でも違うんだ。
なにせ俺がもらったスキルはこんなものだったんだから……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-03 15:00:00
21109文字
会話率:23%
その世界には「女神の樹」と呼ばれる、美しい大樹がありました。
人間も、魔獣も、生きとし生けるものはすべて、女神の樹の恩寵を受けることで、豊かに暮らしていました。
しかし、ある時から女神の樹の力は突然に弱まり、大地はひび割れ、川は干上がり始め
ました。
そして世界は東西に分かれ、残された恵みを、資源を……女神の樹を求めた争いが始まることになります。
そんな頃、まだ豊かさの残る西部の小さな村には、ベンジャミンという一人の男がいました。
村の便利屋としてそれなりに頼りにされている彼が、一人の少女と出会ったことから物語は始まります。
英雄になることを望みながらも、何の特別な力も持たぬ凡人に過ぎない中年男。
平穏な生活を望みながらも、世界を救う力と使命を与えられた少女。
何もかもが対照的な二人は、一体どのような物語を織りなすのでしょうか。
※本作は2016年11月に「ふりーむ!」で公開した同名のゲーム作品を小説化したものです。
若干の設定の追加・変更点が存在しますが、全体のシナリオは同一のものとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-21 19:12:17
127208文字
会話率:39%