“最後の地”と呼ばれるエンデラント大陸。その最古の王国、グライフトゥルム王国は危機に瀕していた。
国内では自らの利益のみを追求する大貴族が国政を壟断し、王宮内では毒婦と呼ばれる王妃が我が子を玉座につけようと暗躍する。そんな状況に国王は無
力で、心ある家臣たちは国政から排除されていた。
国外に目を向けても絶望的な状況だった。東の軍事大国ゾルダート帝国は歴史ある大国リヒトロット皇国を併呑し、次の標的としてグライフトゥルム王国に目を向けている。南の宗教国家レヒト法国でも、野心家である騎士団長が自らの栄達のため、牙を剥こうとしていた。
小国であるグライフトゥルム王国を守ってきた“微笑みの軍師”、“千里眼《アルヴィスンハイト》のマティアス”は病と暗殺者の襲撃で身体を壊して動きが取れず、彼が信頼する盟友たちも次々と辺境に追いやられている。
そんな風前の灯火と言える状況だったが、第三王子ジークフリートが立ち上がった。彼はマティアスら俊英の力を糾合し、祖国を救うことを決意した……。
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第12回ネット小説大賞入賞作品「グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~」の続編となりますが、前作を読まなくとも問題なく読めるように書いております。もちろん、読んでいただいた方がより楽しめると思います。
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カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 12:00:00
534919文字
会話率:37%
彼女はまさに安楽椅子探偵ならぬ、安楽御簾探偵!
平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。
華やかな姉、可憐な妹に比べれ、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれ
ていた。
ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。
男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、土筆に悩みを打ち明ける。
その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……
中将の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。
事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。洞察力優れた彼女の平安探偵譚を、ご覧あれ。
※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いと頃までは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新、ご容赦ください。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 23:04:58
218347文字
会話率:40%
35歳のコンビニバイトだった主人公は、ある日突然倒れ、そのまま目を覚ますと、全く異なる世界に転生していた。目の前に広がるのは、アニメ業界が支配する世界で、主人公はその業界のプロデューサーとして新たな人生を歩んでいた。だが、その世界では、声優
たちとの権力争いが繰り広げられ、欲望がすべてを支配している。
主人公が最も驚いたのは、かつて自分が熱狂的に応援していた早澤いのりが、今や自分のセフレとなっていることだった。推しであり、業界トップの実力派声優であるいのりとの親密な関係に、主人公は困惑しつつも次第にその現実を受け入れ、欲望に振り切った生活を始める。
いのりとの関係を続ける中で、主人公は他の女性声優たちとの絡みも避けられなくなる。業界内での立場を確立するため、彼は策略家である佐宮真礼、清純系だが腹黒い小倉沙織、そして枕営業も厭わない野心家天野李依といった女性たちと、時には甘い関係を築き、時には冷徹な決断を下す。
欲望と権力が渦巻く中、主人公は自分の立場を確立し、業界のトップに立つことを目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 09:08:02
1964文字
会話率:7%
古き技に新たな息吹を吹き込む若き天才鍛冶師と、彼を見出した野心家。
理想と現実の対立、伝統と革新の葛藤を描く、クラフトファンタジー。
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古都ガルディアの片隅、若き鍛冶師エリク・フォージハートは幼馴染のルーク・スミスソンとともに、偶
然発見した神秘的な青い「蒼天石」を用いた革新的な鍛造技術を開発していた。しかし才能は認められず、工房は借金に苦しんでいた。
そんな折、冒険者ギルドの幹部ダリウス・グレイブが訪れ、増加する魔物の脅威に対抗するため新たな武具の必要性を説き、彼らに出資を持ちかける。エリクたちはこの申し出を受け入れ、ギルド直属の鍛冶工房「蒼星の炉」を設立した。
ダリウスの商才と人脈、エリクの天才的な技術が結びつき、工房は急速に発展。しかし成功を手にするにつれ、理想と現実の間で葛藤が生じ始める。そして北方から訪れたエルフたちがもたらした魔法鍛冶の技術が、彼らの前に新たな試練として立ちはだかる。
創造の純粋さと商業的成功の狭間で揺れ動く若き鍛冶師の物語が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 08:00:00
9844文字
会話率:42%
五歳のリーゼロッテはブラック企業で部下の手柄を横取りして刺されて死んだ前世がある。
そのためお金に困らず安泰な生活を夢見て、王子殿下の婚約者になりたいと思っていたある日、お茶に訪れた侯爵邸で嫡男のクレメンスが魔法を使っているところに通りすが
る。
強大な魔力を持っているため父親に冷遇されて怪我をしたクレメンスにハンカチを渡すと、後日ハンカチを返しに来た。
そのときに魔法をクレメンスに見せてもらい、仲良くなった二人は頻繁に交流を持つようになる。
お転婆なリーゼロッテにクレメンスはいつも母親のような小言を言ってくる間柄になった。
過保護でオカンなヒーローと王子様との婚約を虎視眈々と狙う少女の話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 10:00:00
106374文字
会話率:36%
北の大国ヴォルフガング帝国に嫁ぐことになった、弱小国ユーフェミアの姫ミスティア。
ヴォルフガング帝国、皇帝ジークフリードからの申し出──というよりも命令だった。
ジークフリードといえば、血も涙もない氷の覇王と呼ばれる皇帝陛下。
皇太子であ
ったときに帝国の内乱を軍を率いておさめ、武力でもって周辺諸国を平定した武王である。
ユーフィミア王国もいつ属国に加えられるかとびくびくしていた矢先のことだ。
それは妃とは名ばかりの、人質のようなもの。おそらく大勢いる妃のうちの末端に加えられて、捨て置かれるのだろう。
気弱な父と母はお前がヘマをすると国が滅ぶと怯えており、野心家の姉たちは皇帝を手玉に取れとうるさく言う。
「わかっているのでしょうねミスティア、あなたが失敗すれば国が滅ぶ」
「あなたが皇帝を手玉にとれば、我が国は安泰」
今まで目立つ存在でもなかったミスティアは、皇帝を手玉に取る悪女にならなくてはいけない。民を属国の憂き目から救うために。
そう決意して帝国に向かったその日の夜、ミスティアは突然現れた仮面の女によって、呪いをかけられてしまう。
その呪いとは──夜だけ猫になる呪いであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 08:26:09
40489文字
会話率:35%
エミはもっといい生活をしたいから王家に入りたいだけだった。
それからのことはよく考えていなかったし、考えようともしていなかった。
そんなエミの結末。
幸せかそうでないのかは人によるだろう。
最終更新:2025-03-04 22:20:00
3668文字
会話率:8%
元朝末期、群雄が割拠し、中原は動乱に満ちていた。遠く離れたモンゴルの大砂漠には、チンギス・ハンが莫大な財宝を埋めたという伝説があり、その宝には無上の武功秘笈が隠されているとも言われていた。それは復国を果たし、武林を制覇する力を与えるとされ
ている。
蕭逸風(ショウ・イーフォン):中原の若き侠客で、正道門派「青雲宗」の弟子。性格は剛毅で義理堅く、武芸に優れる。
阿依娜(アイナ):モンゴル草原の少女。神秘的な身分を持ち、率直で自由奔放な性格。聡明で機転が利き、乗馬と弓術、軽功に長けている。
鉄木真の末裔(テムジンのまつえい):宝の守護者であり、先祖の遺志に忠実。武功は計り知れず、冷酷無情。
段長老(ダンちょうろう):青雲宗の長老。宗門の衰退を憂い、蕭逸風を宝探しの旅に送り出す。
バトゥール:モンゴル草原の部族長で、宝を狙う野心家。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 18:27:57
3485文字
会話率:32%
貴族社会の不正を暴き、秩序を保つ「調停官」。だが、その役職に就くアメリア・ヴェルトンは、悪役令嬢として名高い冷酷な人物だった。腐敗した貴族社会の裏側で、アメリアは力を持つ者たちと知略を巡らせながら次々と調停を成功させる。だが、彼女の前に現れ
る新たな敵――策士で表裏の激しい野心家たちとの対決を通じ、アメリア自身の「正義」が試されることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 00:00:00
24965文字
会話率:43%
【男三人友情もの】【仲悪いバディもの】
トルカットはその血筋から、生まれた時より宗教のトップである大神官の後継者候補として育てられてきた。並居るライバルたちを押しのけてトップに立つべく、日々奮闘している野心家だ。あるときそんな彼の命を狙う刺
客が!……と思いきや、弱すぎてすぐ捕まる。
捕まったアホな男・アルバロの監視役をトルカットが買って出たのは、最大のライバルにして人望の塊・イドゥリオへの対抗心からだった。なんやかんやで派手に衝突しながらも、次第に三人組は日常へと馴染んでいくがそんな折。彼らは今度こそ本物の暗殺事件に巻き込まれてしまい……。
「イストリエカのふわふわな不和」の五~六年前、トルカットが頼れるパイセンの風格になるまでの話。全体的にコメディ風味。これだけでも読めます。
24/11/30~12/29まで一日一話更新。おまけ含め全30話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 00:00:00
96732文字
会話率:50%
(連載の目安)
一話3000字目安。1パート14〜15話目安です。
火曜日〜金曜日各0時の更新です(連載時)。
土曜0時〜日曜深夜の投稿はありません。
(PART1あらすじ)
武谷新樹こと『ぶたにん』は厨二で人見知りでコミュ障気味
。たまに自信喪失で症状に拍車がかかる17歳の男子高校生。
中学時代からラノベを書き続け、高校二年生の夏にケモミミ・ディストピア作品で太陽系出版社のサンライトノベル文庫新人賞、審査員特別賞に内定した。
新人賞に内定した日に、出版社に呼び出された『ぶたにん』はラノベ作家ではなく、『ラノベ編集作家』を勧められる。
ぶたにんを新人賞審査員特別賞に推薦したのは、通称『二編』の野心家編集長の四霧鵺(しきりや)征次。
混沌とするラノベ業界で、『二編』では企画から執筆まで一気に進め、ヒット作を量産する6人の編集作家を育て、ぶたにんを7人目の編集作家に熱く勧誘する。
ぶたにんは、新人賞の身内バレから家出騒動を経て、『平均寿命3年とも言われるラノベ作家』の厳しい現状にめげずに、生き馬の目を抜くラノベ業界で勝ち残るため、『二編』に入ることを選択する。
『二編』でキャラ作り、プロット作りなどのサポートを受けられる環境で、『ぶたにん』は、ラノベ作家のスターダムにのし上がることを目指す。
厨二エネルギー全開で『ぶたにん』がラノベ業界の新興勢力サンライトノベル文庫編集部を舞台に、出版業界を駆け抜けます。
出版社、編集者、創作活動に興味のある方向けの、出版業界ものストーリーです。
(登場人物ガイド)
ご要望のありました登場人物紹介を挿入しました。どうぞ、よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 02:05:33
322615文字
会話率:39%
「七つ国の国宝を揃えし者世界を手中に収めん」
数千年前の遥か昔、神話の時代から伝えられている伝承があった。
が、その伝承に頼らずに人が統べる【花蝶国】によって大陸は統一される。
だが、それも悲しいことに過去の話となってしまう。
7つ
の大国のうちの1つ、人が統べる【炎帝国】が密かに【鬼人国】と手を結び、【花蝶国】に反旗を翻したのだ。
結果主人公の父親である君主【椿姫陽一】は討ち死にし、【花蝶国】は滅びる。
お付きの忍びと、同盟国である【緑の龍のお面を着けた風月国の使者】によって何とか命拾いする陽葵姫。
2年後、【炎帝国】の捕虜となり城内に幽閉されてしまう、ヒロイン【椿姫陽葵】。
花蝶国の跡継ぎである【陽葵姫】が殺されていない理由。
それは国宝である【椿姫日輪の刀】のありかを聞き出すため。
その理由は、野心家である炎帝国の君主が【七宝伝承】を信じている為。
陽葵姫は正直に椿姫日輪の刀を差し出すが、実はこの刀、刃が付いておらず本物ではないと信じて貰えず突き返されてしまう。
監禁状態の為、陽葵姫は静かに機会を待つ。
そんなある日、炎帝国で武術大会が行われることになる。
優勝の褒美は「常識内の願いを何でも叶えてくれる」こと。
優勝すれば領主のお墨付きで国外に出れる! だがしかし、この参加にはある条件があり、陽葵姫はその内容に驚愕する!
なんとお付きの婆やに書かされた大会参加書きには、自身の婚姻許可のサインと印を押してしまっていたのだ!
「優勝しないと馬の骨とも分からない輩と結婚しなくてはならない」逆境をバネにし、俄然やる気が出て来た姫は優勝を目指す事を決意する!
実はこの姫は女性の身でありながら父親譲りの【椿姫日輪剣】を使う【剣豪】であり、炎帝国道場で密かに技を磨き牙を研いでいたのだった!
【ヒロイン陽葵姫が人々と出会い戦い傷つきそして仲間達と成長していく、剣劇と陰陽術が繰りなす和風ファンタジー戦記!】
今、ここに開幕、開幕……。
※この作品はフィクションです。架空の異世界の物語であり、実在の人物や団体などとは関係ありません。
この作品はアルファポリス様等にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 22:00:00
50370文字
会話率:34%
プロのヘア&メイクアップアーティストとして活躍していた私。だけど気づいたら異世界で王女になっちまってたわぁ~。
しかも、悲しい事に王女の婚約者は浮気男でおまけに王女の私に代わって自分が王の座に座りたい野心家ときたもんだから、あなた、大変よ~
。神様は何で私をこの世界に送ったのよ~。
でもメソメソしたって仕方ない。前を向きましょう。私の目標、「美で人々の心を癒し、世の中を美しく平和にする」はどこの世界でも通じる目標だから。これを実現する為なら私、誰にも負けないのよぉ~。挑戦、成長、美って言うでしょ~、そうよぉ~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 19:00:00
32056文字
会話率:30%
潔癖な新米女王と歳上の『捨てられた』敵国の王子の、愛のない結婚の顛末
即位したばかりの若き女王フィルガレーデは、敵国の王子との政略結婚を余儀なくされる。婿のザイワンは二回り近くも歳上で、浅黒い肌に刺青のある、有能だけれど胡散臭い野心家だっ
た。
愛情など芽生えないまま義務だけで繋がり、子を生しても壁が取り払えない。
そんな二人が辿った運命は――。
「君はいつも俺の気遣いを曲解する」
「あなたは良い夫なんかじゃなかった」
どうか、死が二人を分かつまで。
*ノベルアッププラス主催『歳の差恋愛短編小説コンテスト』参加作
・まさかの入賞を果たしました
・シチュエーションの設定上、不本意な性行為の描写が含まれます
・カクヨムでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 11:07:53
12728文字
会話率:34%
現実世界で「ドリームシェアリング」の技術を持つ翼は、ミッション中のトラブルで異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った王女エレナと共に、夢と現実を操る力を使い、異世界の危機に立ち向かっていく。
次第に惹かれ合う二人だったが、身分違いの恋に
周囲は反対し、さらには野心家のライバルが二人の仲を引き裂こうと画策する。
夢の中では結ばれながらも現実の厳しさに直面する中で、翼とエレナの絆は試される。
果たして二人は、夢と現実の狭間で紡がれる真実の愛を守り抜くことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 02:20:00
3453文字
会話率:41%
乙女ゲームに転生!? 現代知識あるし、展開(未来)わかるし、悪役令嬢と言えど、二度目の人生イージーモード!!
いいえ、世の中そんなに甘くありません。
元女子高生が、知識チートも無双もできるわけもなく、転生特典はインクを操るポンコツ機能だけ
!
それでも優しい婚約者の助けになりたくて。
野心家の父に足を引っ張られたり、意地悪な令嬢たちをかわしたり、婚約破棄を視野に入れ時には陰で暗躍し、内政に取り組んでいく。
しかし、運命は残酷で……。
ーー私はあの子を王にする
これは、彼女が断頭台に立つまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 23:01:37
439337文字
会話率:40%
「エレオノーラ、お前みたいな血も涙もないような冷酷な女を王妃には出来ぬ。王妃とは慈愛を持ち、国母となるのだ。私はお前との婚約を破棄し、新たに心優しく我が伴侶に相応しいヘンリエッテと婚約を結ぶことにする」
第二王子ジークフリートは自身の成
人を祝う宴の場で公爵令嬢エレオノーラにそう宣言した。王子の隣には花のような微笑みを浮かべる伯爵家の養女、ヘンリエッテの姿がある。
エレオノーラは冷や水を浴びせられたかのように固まる。今まで懸命に王妃教育を受け、冷酷と言われようとも静かに耐えてきたが、最愛の人からの言葉に今なら氷のようになってしまえるとすら思っていた──。
衆人の前で晒し者になってしまったエレオノーラは最後な力を振り絞り、毅然と対応する。
「私から婚約者を奪って満足ですの、ヘンリエッテ嬢? 奪って得たものはいずれ奪われるもの。真に価値あるものは自分の中にあるものですわ」
婚約破棄の意趣返しに、ジークフリートなど価値あるものではないと言い切り、ヘンリエッテも人のものを欲しがるだけの空っぽな女だと侮辱して皮肉げに笑って見せたエレオノーラ。
しかしヘンリエッテは笑顔を崩さずこう告げた。
「まあ、私もこんなバカ王子なんて要らないんですけどね」
(※設定はゆるゆるです。倫理的にアウトな表現・不快な表現があるかもしれませんがあくまでフィクションです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 12:00:00
13947文字
会話率:45%
嘘と欺瞞が横行する世界の中で、僕の父は我欲を隠す様なことはしなかった。
そんな所が清々しくて気に入っていた。
そうして僕の政略結婚の相手もそんな人だった。
嘘が苦手な君へ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御
座いません。
注意事項2
異世界転生ネタのあの二人です。
『お近付きの印に』の旦那目線です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 20:59:26
1326文字
会話率:48%
未来を見据えたオンラインゲーム。
まるで時代を先取りする様な内容のゲームを作ろうと、ゲーム業界の野心家達が立ち上がった。
仕様書にGOサインが下りて、ゲームの方向性と大枠が出来上がった。
そこで持ち上がるのが、ゲームタイトル問
題。
さあ、どんなタイトルを付けようか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 01:00:00
2127文字
会話率:2%
ドロシア・クラーク男爵令嬢は貴族社会では珍しく『女の子も学問を修めるべし』という両親の元で勉学に励んできた。しかし王立学園入学早々、第二王子の婚約者の座を狙う野心家の子爵令嬢ヒルダに喧嘩を売られたことでドーラ自身も玉の輿を狙うライバルである
と噂されてしまう。人目を避けて逃げ込んだ図書室で、ドーラは第一王子の婚約者であり王子達の従姉妹でもある公爵令嬢アデラと出会う。一か八かで助けを求めたドーラに対して、事態を面白がったアデラはある提案をする。
2日に1話のペースで投稿し、全12話で本編完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 18:45:33
9715文字
会話率:74%