三輪環はレコードショップでアルバイトをしながらイラストレーターになることを目指していた。
ある日、バイト先でたまたま聴いたレコードが、環を名指しして語りかけてきた。
その声の主によると、環の持つダイナマイトが爆発して、まもなく地球が崩壊
するという。ダイナマイトにぜんぜんまったく心当たりがなかった。意味もわからなかった。
しかし、レコードを聴いたその日の夜。風呂場で自分の胸元にダイナマイトが埋め込まれているのに気づく。昼間のあれはどうやらマジな話っぽい……ってか、どうすんのこれ……と、途方に暮れる環であったが、持ち前の投げやり気質を全開にして、ダイナマイトと地球をなんとかしようとゆるく奮闘する――。
胸元にダイナマイトを抱える環と地球がヤバい!でミラクルな日常物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 20:14:24
2190文字
会話率:39%
不治の病で軍を退役した冴島陣は緩和ケア科の病室で微睡んでいる時に頭に直接語りかけられる。
「私の頼みを聞いてくれたら、あなたを苦しめている病気を完治させよう。約束する」
頭の中に響く声に困惑する冴島陣だったが、声の主の依頼を受け入れることで
想像もしなかった戦いに身を投じていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 00:53:39
57555文字
会話率:47%
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 21:00:00
199360文字
会話率:41%
「そなたとの婚約を、今この場で破棄する!」
王妃陛下主催の夜会の会場にて、王子は婚約してわずか3ヶ月の婚約者に婚約破棄を通告した。
理由は『婚約者たる王子に対して無視を続け愚弄した』こと。
それに対して婚約者である公爵家令嬢は冷静に
反論するも、王子にその『言葉』は全く届かない。
それもそのはず。令嬢は王子の思いもよらぬ方法で語りかけ続けていたのだから━━━。
◆例によって思いつきでサクッと書いたため詳細な設定はありません。主人公以外の固有名詞も出ません。
比較的ありがちなすれ違いの物語。ただし、ちょっと他作品では見ない切り口の作品になっています。
◆特に問題提起する意図はありませんが、普段あまり関わりのない人には関心が非常に希薄になりがちな問題がテーマになっています。男女問わず読んで頂き向き合って頂ければと思います。
◆話の都合上、差別的な表現がありR15指定しております。人によってはかなり不快に感じるかと思いますので、ご注意願います。
なお作者およびこの作品には差別を助長する意図はございませんし、それを容認するつもりもありません。
◆無知と無理解がゆえにやらかしてしまう事は、比較的誰にでも起こり得る事だと思います。他人事ではなく、私(作者)も皆さん(読者)も気をつけましょうね、という教訓めいたお話です。
とはいえ押し付ける気はありません。あくまでも個々人がどう考えどう動くか、それ次第でしかないと思います。
◆異世界かつ婚約破棄ものなので一応ジャンルは恋愛で。違和感あればご指摘下さい。
◆この話も例によってアルファポリスでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 20:00:00
5366文字
会話率:46%
俺の名前は三沢陸空(みさわりく)。
友人達からはその名前の為に「うみなし」なんて呼ばれている。
俺はリア充でもなく陰キャよりの普通の高校生だ。
そんな俺が異世界に勇者として召喚された?
……のはずもなく、地面が割れて落ち先の異世界では、俺も
知っている同じ学校の有名な先輩がすでに勇者として魔王を倒したところだった。
俺の二つ上の勇者、片桐尚人(かたぎりなおと)さんは、俺の着ていた学校の制服で後輩だとわかったからか、とっても気さくな口調で語りかけてきた。
「ごめんね?俺達の攻撃で世界を切り裂いて繋げちゃったみたいだね。それで、これから俺達は魔王を倒した後の世界の秩序を取り戻すお仕事にかかりきりになるからさ、頼みごとをしてもいいかな?」
それは、勇者パーティにいた戦士の付き人をしろと言う事だった。
「デューンさんたら大事なクラゲの為に国に帰りたいそうなんだ。頼むね。」
俺は勇者が指さした人物を見返した。
そこには、標本が入っていそうな筒状のガラス瓶を抱いた大男が!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:50:25
37379文字
会話率:30%
死を恐れ、退屈な世界に辟易していた十七歳の陽葵(ひまり)は怪しげな科学者、神宮寺と出会い千年後の未来まで冬眠する事になった。3025年、そこは肉体が存在しない脳が作る意識だけの世界。どんな人生も自由自在に何度でもやり直せる世界は魅力的だっ
たが、陽葵は現実世界で宇宙の果てを目指す決断をした。同じ時代からやってきた春翔、神宮寺と共に神の名を持つ宇宙船『ゼウス』で旅に出る。
ゼウス充電の為に立ち寄った惑星シヴァー、そこには白いカラスの姿で人間の言葉を操る謎の生物がいた。石井と名乗るその生物に案内された土地、ユピテルでは人間が幻影の姿で生活していた。一見して平和に見えたその惑星では派閥争いに破れた人間たちが投獄され迫害を受けていた。石井は彼らを救出する為に陽葵たちに協力を求める。
しかしゼウス同様、神の名を持つ兵器『ポセイドン』を持つ不知火に、残された人間は皆殺しにされてしまい、助けにむかった陽葵も不知火の催眠にかかってしまった。
宇宙の果てに存在するものは一体なんなのか、陽葵に語りかけてくる謎の生物の正体。現在の物理学を覆す新常識がその世界には存在した。陽葵と春翔に与えられた運命と宿命が静かに動き出す折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 02:00:00
60778文字
会話率:54%
▼説明
自作の男性向けシチュエーションボイスの台本です。
女性が男性に語りかける音声の台本になります。
本作は『pixiv』『note』『カクヨム』にも重複投稿しています。
▼利用規約
ご自由にお使いください。
Youtube、Twit
ter、ツイキャスなど、どちらのサイトで使って頂いても大丈夫です。
台本としての使用はご自由に使って頂いて大丈夫ですが、テキストのみの無断転載はご遠慮ください。
(動画内に字幕として表示するのはOK)
台本作者名の表記は必須ではありませんが、動画の概要欄などに表記して頂けるとうれしいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 16:09:09
105223文字
会話率:1%
▼説明
自作の女性向けシチュエーションボイスの台本です。
男性が女性に語りかける音声の台本になります。
本作は『pixiv』『note』『カクヨム』にも重複投稿しています。
▼利用規約
ご自由にお使いください。
Youtube、Twitt
er、ツイキャスなど、どちらのサイトで使って頂いても大丈夫です。
台本としての使用はご自由に使って頂いて大丈夫ですが、テキストのみの無断転載はご遠慮ください。
(動画内に字幕として表示するのはOK)
台本作者名の表記は必須ではありませんが、動画の概要欄などに表記して頂けるとうれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-13 09:28:00
13665文字
会話率:2%
毎日が退屈でたまらない男子学生の目の前に猫のような見た目をした化け物が突如現れる。そいつは学生の退屈な日々を変えてやると語りかける。
最終更新:2024-04-18 21:06:15
5961文字
会話率:69%
4月から高校生になる〈古澤 彰人〉。
彼はある日を境に奇妙な夢を見るようになる。
血溜まりと炎、自分に語りかける異形のナニカ。
そして、町で発生する奇妙な事件。
探偵気取りの先輩である〈花村 日向〉に誘われ、彼は怪奇譚に巻き込まれていく。
その先にあるのは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 13:45:25
25868文字
会話率:41%
魔族と人類が同じ星に住む世界。
魔族の妃を人類が殺めたことにより、魔族の王は魔王となった。
人類の国を、最後の一つを残し全て海に沈めた魔王は、己の限界を感じ、大切な一人息子に語りかける。
「俺のあとを継ぎ、人類を滅ぼしてくれない
か。」
息子は、二代目魔王になることを決意し、人類の最後の国へ向かう。
最強の勇者を見つけるために。
この話は、二代目魔王が勇者を育て、人類と魔族の平和な世界のために奮闘するお話。
よくある、勇者達の勝利とハッピーエンドのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 07:04:09
7799文字
会話率:17%
眠れない夜は
月に語りかけてみよう。
最終更新:2024-03-31 23:42:12
7220文字
会話率:16%
異世界から召喚された勇者によって魔王は倒された。
100万年続いた人類と魔王の戦いに終止符が打たれるその時、魔王は勇者に語りかけた。
「約束だ……貴様の望み……なんでも一つ……叶えてやろう……」
勇者は旅を共にした聖女、女エルフ、姫騎
士の静止を聞かずにある願いを魔王に告げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 02:11:33
5681文字
会話率:39%
生まれてから一度も病院から出ること無く18年という人生を終えた青年、伊良拓斗。
彼は死後、不思議な世界で目覚める。
困惑する彼に語りかける少女は、驚いたことに彼が生前一番好きだったシミュレーションゲーム『Eternal Nations』に出
てくるキャラクター――「壊れ性能」でおなじみの英雄ユニット『汚泥のアトゥ』だった。
破滅を司る文明『マイノグーラ』の支配者となったイラ=タクトと、現実世界を知る配下アトゥ。彼らはその邪悪な力を持って――ひたすら内政する為に引きこもろうと企んでいた!
★GCノベルズ様より発売中!書籍絶賛発売中!★
2019年11月30日 一巻
2020年6月30日 二巻
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 20:00:00
919394文字
会話率:25%
世界各地にダンジョンが出現したものの、日常に馴染みつつある世界。
現代ダンジョンにまつわる奇病にかかった幼い妹、綾芽を救うため、時堂千斗はダンジョンに入る。
しかし、彼には才能がない。
チュートリアルダンジョンで病院送りになるという前代未聞
の珍事をやらかしてしまうほどだ。
それでも諦めない彼に、ゲームのような謎の情報ウィンドウが出現し、不思議な女の声が語りかけてくる。
[チュートリアル終了おめでとうございます! 【オートバトルモード】が解放されました!]
自動的に戦闘を行ってくれるオートバトルモードのお陰で死の恐怖や戦闘のプレッシャーなどを感じず、俺だけは作業感覚で楽々とレベルアップができるようになった。
しかし、地球最速で最強に至る彼を世界は放っておいてくれない。現代ダンジョンに関わる各国の思惑や謎などに巻き込まれていってしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 17:08:22
60396文字
会話率:27%
ショーウィンドウのなかで表を見ているマネキン。彼女に猫が語りかけ、旅へ誘う。彼の国へ。
最終更新:2024-03-18 16:08:03
54097文字
会話率:73%
とある町の暮らすシスターはある寒い朝、教会の前に捨てられていた子供を見つける。
子供を捨てた親に憤る彼女に、教会の神父は静かに語りかける。
「親とともにいることで子供の未来が閉ざされるなら、……私としては『捨ててくれてありがとう』と、言い
たいがね」
初めは神父の言葉を理解できなかったシスターだが、話を重ねるにつれその真意に気づかされる。
子供を捨てるという行為を納得はできない。だが、それでもここに愛があったのだとしたら――それは神さまのはらわたのように、優しさと傲慢の上に成り立つ行為だったのだろうか。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 22:13:14
4479文字
会話率:36%
セレスティアと呼ばれる小さな町では、アッシュという若者が幸せな家族と平和な日々を過ごしていました。しかし、突如として謎の集団が町を襲撃し、混乱が広がりました。この事件でアッシュの両親は犠牲となり、彼は深い悲しみとトラウマに覆われ、感情と色を
失ってしまいました。
悲しみに暮れる中、一人の老人が町を訪れました。老人はアッシュの心が暗い灰色に染まっていることに気づき、「深い悲しみに沈んでいるようじゃ。」と語りかけます。アッシュがどうしたらいいか尋ねると、老人は「色を取り戻すには、その色を強く持つ者たちと絆を深めることじゃ」と提案しました。
アッシュは老人の言葉に背中を押され、感情と色を取り戻すための旅に出ることを決意します。物語はアッシュが新しい仲間たちとの出会いや冒険を通じて成長し、失われた感情と色を見つける過程を描いています。彼の心を彩る仲間たちとの絆が、セレスティアに、そして彼自身に再び平和と色彩をもたらすのでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 16:16:24
1022文字
会話率:0%
存在も時間もないところに宇宙が開闢して幾星霜、地球が出来上がった。さらに長い時をかけ、「海」が生まれた。「海」が初めて目にしたのは、どこまでも広がる青色だった。
「あなたの名前はウミリス。そしてわたしはソラリス」
語りかける空、ソラリス
に、海のウミリスは一目惚れした。
pixivにも投稿した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 02:14:06
5169文字
会話率:31%
世界中の宝石を集めた者はいない。それは命の危険を伴う使命だ。しかし、それが颯太の目標だ。しかし、僕たちがこの世界を旅する間、剣の思考のような世界が隠そうとする多くの秘密を解き明かすことになる。私たちと一緒に、世界の隠された秘密を解
き明かす冒険に出かけよう。
第1章は2024年1月5日に出版予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 09:00:00
36779文字
会話率:53%
自身の思うかなり間抜けな死を迎えた主人公。
意識を失った後目覚めたのは異世界
彼の内側から語りかけてくる謎の存在と夢の記憶を探す物語。
最終更新:2024-01-10 08:40:12
991文字
会話率:4%
――夢を見ていた。
己の他に幾人か、見知っているようないないような、そんな身なり形も朧気な者達が脈絡もなく現れては消えてゆく。
何かを語りかけているような、或いはただただ其処に佇んでいるような、楽しいようで何処か物悲しい。そんな、あやふや
な夢。
目覚めた瞬間、その全てを忘れ去ってしまうのだろう。そんな予感を懐きながら夢の世界にその身を任せる。
一つだけ、忘れてはいけない大切な事。
――それを必死に心に刻みながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 07:49:32
11902文字
会話率:27%