大航海時代、船舶技術が大きく向上し、大海へ航行可能となった人々は海へ夢を求めた。
海の先にある浪漫。
そこには誰も見たことがない財宝がある。
未知の新大陸がある。
新たな冒険時代の開幕である。
今この異世界、ワルドでは世界に散ら
ばる遺跡から巨万の富、国さえ興す力が人々を魅了させていった。
人々は大海原を渡り、虚栄に心を奪われていった。
今、海は未知の生物、凶悪な海賊達、大海に眠る脅威が跋扈している。
しかし、人々は船旅に挑戦する。
人の探究心は闇深い。
果てしない欲の先に人は何を手にするのか。
この物語はそんな時代に直面する少女の冒険譚である。
紅い閃光のシウラン。
それは少女だった。
若い英雄であった。
しかし海に渡った人々は、少女に畏怖し、その二つ名が轟いた。
その少女の物語が今幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 02:03:05
52856文字
会話率:32%
―――お前が神だと自称するなら、僕の要求はただ一つ。
ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!!
ドラゴンという幻想体に人生を捧げた1人の科学者、竜永 夜澄(たつなが よすみ)
狂気じみた崇拝レベルのドラゴンに対する強い
想いが講じて、長い年月の末、ついに自らの夢を叶えるに至った。
魔法のない現実世界で、ドラゴンを生み出すという偉業を成した夜澄は、誰も知らない孤島を買い取り、そこに移住して生まれたばかりのドラゴンの幼体を育てていた。一匹、また一匹と新たなドラゴンを生み出し、いつしかその島は、龍の巣《エル・ドラド》と呼ばれるようになった。
そして、その名前は夜澄以外の人間にとっても魅惑の存在となった。
龍の巣は各国に襲撃され、夜澄はその身をもってドラゴンたちを守るため瀕死の重傷を負ってしまった。
夜澄は消えゆく意識の中、自らを慕うドラゴンたちに見守られ、静かに命を落とす。
次に目を覚ますと、目の前に自称神を名乗る怪しい人物が立っていた。
―――人の子よ。人の身でありながら、汝の成した偉業を称え、望みを一つ叶えよう。さあ、言うてみるがよい。
「僕の望み…。こういう状況は妻がよく見ていた小説の展開で見たことがある。よくある異世界転生物の定番だったな。なら、僕の望みはたった一つだ。
僕を、ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 21:00:00
1708441文字
会話率:46%
異世界流行フルコース
1文800文字程度。12話以内で完結予定。通勤、通学のお供にどうぞ。
双子のように、育った幼馴染の俺、リドリーとレイラ王女。彼女は、6歳になり異世界転生者だといい、9歳になり、彼女の母親の死と共に、俺を遠ざけた。
「この風景見たことが無い?」
王国の継承順位が事件とともに上がっていく彼女の先にあるものとは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 20:15:53
151271文字
会話率:40%
記憶喪失の少年エンディは、記憶を失ってから4年間、孤独な一人旅を続けていた。
自分が何者か分からず、頼れる人もいない。
自身の出自、年齢も分からない彼だったが、事情があり、かろうじて自分の名前だけは知っていた。
独りぼっちで当てのない旅を続
ける日々で、エンディはすっかり心を閉ざしてしまった。
そんな彼だったが、ある夢を見たことがトリガーとなり、思わぬ邂逅を果たし、自身の記憶を取り戻すべく、前向きに生きる様になった。
その過程でたくさんの仲間と出会い、血で血を洗う戦乱の世の中で、己の正義と信念を貫くべく戦い続け、真っ直ぐ勇敢に生きていく少年の奮闘記。
そして、いずれは自身に課せられた宿命を知り、全人類を巻き込んだ巨大な闘いに挑むことになるが、それはまだまだ先の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:35:47
452253文字
会話率:32%
男爵子息ニフェールは【狂犬】のあだ名を持つ学園生。婚約破棄を言い渡されるが婚約した記憶がない。それどころか目の前の女性の顔も見たことがない。友人と共に調べていくとさらに困惑が……。 ※二作の短編「狂犬の初恋」「狂犬のデート」をベースにした
連載版です。追加した設定を入れてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 16:14:17
1376030文字
会話率:33%
男爵子息ニフェールは【狂犬】のあだ名を持つ学園生。婚約破棄を言い渡されるが婚約した記憶がない。それどころか目の前の女性の顔も見たことがない。友人と共に調べていくとさらに困惑が……
最終更新:2024-02-21 14:20:03
54086文字
会話率:29%
怨霊………死んだ人間の霊や人々の怨嗟等が集まってできたものの総称。
梧村(あおぎりむら)。そこは、犯罪者が流れ込む場所だと差別されている村があった。
月城陽菜(つきしろ ひな)が中学生の頃。友達の東雲杏恋(しののめ
あれん)に手紙を貰い、約束の日に会いに行こうとして交通事故に遭った。
それから医者を志すものの、挫折。医者になれなかった陽菜は母親から怒られるようになり、耐えかねて大阪で一人暮らしを決意。親友の杏恋を1人にしてしまったことを心の中で後悔していた。
高校大学と適当なところを選び、進学。将来の不安を漠然と抱えたまま過ごす日々。高校で桜(さくら)歌恋(かれん)と出会い、段々と仲を深めていく2人。2人は恋仲になり、付き合い始め
時は流れ、村に対する差別も殆ど無くなっていた。
大学1年生になった陽菜。陽菜と歌恋は同じ大学へ進学した。
ある時、東雲一家の訃報を聞き、実家のある沖縄県の梧村に帰省することにした。
1年前の同じ時期、後悔の念から杏恋に会おうと帰省していたが、何故かその日の記憶が抜け落ちていた。最近、森の中で誰かが殺されている悪夢を見る。それを見たことがある気がするけど、思い出せずにいる。
久しぶりに帰ってきた村で、陽菜はクラスメイトと偶然にも出会う。
クラスメイトが泊まるという旅館で、陽菜たちは異形のバケモノに襲われてしまう。そこを、金髪の若い女に助けられた。女は陰陽師で、なんと姉の知り合いだという。
ぽっかりと穴の空いた1年前の記憶、その日は親友と会おうとしていた、大切な用事だったはず。あの夏の一日には何があったのか、思い出そうとしても何かに邪魔されてるかのように思い出せない。
きっと忘れてしまった、親友との■■な記憶(おもいで)。あの夏の『記憶(おもいで)』を取り戻すための、月城陽菜の最後の夏休みが始まる───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 12:20:00
205368文字
会話率:54%
性格が悪いクズの俺は、友達が一人もいない童貞の高校生。
トラックにはねられて死んで、剣と魔法の世界に転生したから、ウッキウキでスライム倒しまくって、死ぬほどレベルをあげて最強を目指した。
寿命で死んだら、また転生した。レベルは引き継いでい
た。
強くてニューゲーム。
二回目の転生で世界征服し、王になった。
しんどかったから、もう二度とやらないと誓った。
三回目の転生でモンスターになった。
世界征服とかダルいからもういい。
無邪気に最強だけ目指していたい。
そう思っていたが、三回目の世界は、糞な貴族が好き放題やっている地獄だった。
どいつもこいつもクソ調子こいててムカついたから、とことん苦しめてから皆殺しにすることにした。
俺は性格が終わっているのだ。
自己中心的でサイコパスなシリアルキラー。
皆殺し破滅計画の初手として、俺は、
「スペックは高いが、頭がおかしいとウワサの悪役令嬢」に目をつけた。
「こいつを女王にして、こいつの犬として暗躍しよう」
うまいこと力を隠しつつ、悪役令嬢の犬として、陰湿に、残虐に、シニカルに、ビターに、ダーティに、手際よく、小気味よく、カス貴族共に絶望を与えていく。
改めて思う。
やはり、俺は性格が悪すぎる。
俺ほどのサイコはそういない。
もはや、自分で自分が可哀そう。
※周りの声。
悪役令嬢『あなたほどの聖人は見たことがない。私ではなく、あなたが王になるべき』
手下1『あなた様こそ、正当なる支配者』
手下2『世界で一番優しいあなた様に、この世の全てを奉げたい』
手下3『この上なく尊き方。全ての生命を照らす光よ』
……なんで、こうなる……
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だ。
どうやったら、性格最悪の俺を、いい人間だと勘違いできるんだ。
俺を善人扱いするのは、フェルマーの最終定理よりムズいだろ。
――これは、『性格最悪の俺が、ハンパなカスどもを陰湿にイジメる物語』だが、
――『絶対に王にはなりたくない性格最悪の俺』と、そんな俺を『聖人』だと誤解して王にしようとするバカ共との、『終わらない血みどろの闘争』を描いた物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 07:20:00
200448文字
会話率:30%
趣味で石集めをしている石フェチの主人公、白石 剛(しらいし ごう)は、宝石発掘体験に行った際に不慮の事故で崖から転落してしまう……
朦朧とする意識の中、自身が一度も見たことがなかった輝く金剛石を見つけ触れるも、力尽きるように視界が暗くなる…
…
しかし死んだと思っていた彼の視界に途端に差し込む光り…導かれるようにその目を開くと…
そこには宝石のような髪と目をした男女がいた……
そんな感じで始まる石フェチ男のファンタジー作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:12:13
3131文字
会話率:56%
【基本的に月・水・金の18時更新しております】
リンディ王国には四人の王子王女がおり、それぞれに秀でた才を発揮していたが、自身の出産で王妃である母を亡くした末の姫・エーヴァファリンは、国から王妃を、兄姉たちからは母を奪ったことを気に病み、表
には一切姿を現さず城の奥に引きこもってしまう。
また早産の影響か、王族ならば必ず持っているという〝魔力〟にも恵まれなかった彼女は体が弱く、公務にも出たことがなかった。
そのため誰も彼女の姿を見たことがないことから、いつしか『幽霊姫』と嘲笑からくるあだ名までつけられ、ひとり嘆き隠れるように生きる日々。
──まぁ、表向きだけは。
「エヴァ様! 勝手に城を抜け出すのはおやめください!」
「あらオスキャル。護衛対象に撒かれるなんて護衛騎士失格よ?」
「撒かれてねぇぇーッ!」
これは、実は誰よりもお転婆で破天荒な素顔を持つ末の王女様と、彼女の護衛騎士になったばかりに振り回されていつも不憫な目にあってしまう初恋拗らせ護衛騎士のドタバタとした日常の軌跡である。
振り回されてばかりだが秘めた想いを王女に向ける被害者護衛騎士×いつかする政略結婚の日までは誰よりも自由でいたいと願う王女のドタバタハイテンションラブコメディです。
ラブより気持ちコメディ多め、ですが最後の溺愛までお付き合いくださると嬉しいです。
※ネオページ様先行にて連載しております。
エブリスタ様、カクヨム様、ベリカフェ様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:00:00
67482文字
会話率:50%
ライモンは、ある晴れた日に街にやってきた。
それは、国王一行がこの街にやってくるというからだった。
ライモンは生まれてこの方、国王はもとより、王族なぞ見たことがなかった。
何かが起こるかもしれない、そんな予感を覚えながら。
最終更新:2025-04-16 05:00:00
527838文字
会話率:52%
かつて魔王レグルスを倒し、世界を救った若き勇者レン・フリューゲル。その戦いから2年後、彼は16歳となり世界を巡りながら強い敵を求めて旅をしていた。
目指すは誰も見たことがない領域!
注))なるべく定期的に連載していきたいですが、基本不定期
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 00:00:00
59017文字
会話率:54%
アニメ、ゲーム大好きな姫宮さくの20歳大学生、ドハマリしている『銀の乙女』のイベントに行く際に事故で死んでしまった。
次に目が覚めた時には自分が令嬢!?
これはいわゆる転生!?ラッキー。
あれ?まって、この顔見たことがある……
これって銀の
乙女に出てくる悪役令嬢じゃん!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 11:08:42
729370文字
会話率:49%
「さあ、死にたくなければ俺の手を取れ!」
壊滅した村を背景に黒髪の男が自分に手を伸ばす。彼女はこの光景を知っていた。生前に見たことがある広告詐欺乙女ゲームの広告そのままの出来事だ。
そして彼女は悟った。広告詐欺ゲームの広告の方に転生
してしまったらしいと。当然、広告詐欺のためそんなゲームは存在しない。
選択を間違えたら即死! 攻略対象はヤンデレの素質あり! 情報は30秒の広告だけ! 一体どうしろと? 攻略対象たちにビビりながら世界を生き抜くために彼女は生存戦略を立てる。
……みたいな、へっぽこ寄りの主人公が真剣に考えて選択を誤り、勘違いされながら攻略対象たちをうっかり執着させる話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 00:17:42
257879文字
会話率:50%
3月の修了式の放課後に家に帰ろうと下校していた主人公
だが、今日に限ってとてつもなく暑い日となっていた
28度を超える暑さ
熱中症になった彼は早く帰って休もうと急ごうとすると倒れて意識を失ってしまった
目が覚めると見たことがない景色が広が
っていた
城か何か
彼が目が覚めた場所は見たことがない場所だった
彼は知らなかった
自分が転生したことを
自分が転生先の世界で裏ボスの存在であることを
これは熱中症で倒れて転生した主人公が異世界の裏ボスになり、異世界にある均衡(バランス)を破壊する物語である
※主人公は全く思っていません
皆も熱中症には気をつけてくれ
by裏ボス主人公折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 21:00:00
23050文字
会話率:60%
ーー異世界転生。
誰もが一度は夢見たことがあるのではないだろうか? 現在23歳、社畜の俺、立花碧もその一人だ。
だが、もし本当に異世界に転生してしまったらどうなるのか?
ネット小説のようにチートスキルで無双するのか、それともただの凡
人として生きるのか。
ーー俺には無理だ。
だって、俺は平和な日本という“鳥籠”の中でぬくぬく育ったただの日本人である。
いきなり剣を持って、気色悪い魔物と戦うなんてできるわけがない!
これは、無双するのかしないのか、それとも何か別の選択をするのか――焦ったり、悩んだりしながらも、どうにか生き抜こうとする焦ったらしいたらありゃしない男の物語。
【毎日投稿】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:10:51
4302文字
会話率:35%
特にやることをなく大学生活を満喫していた彼は突然電子音が頭の中で響き、「ステータス」というとステータスが見れる世界に世の中がなってしまう。他に持っている人を見たことがないエキストラスキルである「経験値十倍」を持ちながら、彼は他の探索者とは一
風変わったダンジョン攻略を行なっていく。そんな彼と彼を取り巻く周りの人々のダンジョン攻略モノが今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 16:29:43
5268文字
会話率:34%
濁った池の中で孤独に生きる魚と、群れとともに空を渡る鳥。 本来なら捕食者と獲物という関係のはずの二者は、ある雨の日に出会い、言葉を交わす。 魚は生まれてからずっと汚れた池で生き、同族を見たことがない。鳥は獰猛な仲間たちの狩りに馴染めず、
魚を食べたことがない。
互いの境遇を語り合ううちに、二人は奇妙な友情を育んでいく。 ある日、鳥の群れが異変に気づく。「魚を食え。さもなくば、お前の翼を折る。」――そして、鳥は自殺する。空から池へと飛び込み、一瞬だけ、本当に魚になった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 23:30:28
1645文字
会話率:36%
神秘が色濃く残り、神の加護が当たり前のように存在する世界、アトル。
神殿と契約することで加護を受けられるようになり、その加護の力を借りて魔物を狩る神殿師という職業が存在している。
神殿は5つあり、それぞれ象徴する概念がある。
勇気のロム
ス神殿、信頼のイーリャ神殿、慈愛のウェール神殿、幸福のポラリス神殿、そして真実のペンタゴン神殿。
これらの神殿と契約した人は神殿師育成学校に通うこととなる。
そこでは研究や実践を通じて経験を積み、神殿とのリンク率を上げていくことを目的としている。そしてリンク率が高ければ高いほど多くの加護を受け取ることができ、それが神殿師としてのレベルと直結する。一定のレベルに至れば神殿の一部を召喚し、直に加護を受け取ることができるだけでなく、その影響を自分以外にも与えることができる。
王立セントリア学園3年生のテル=ガーディは全学院生の中で上から数えて片手に入るほどの実力者である。当然彼のレベルであれば神殿の召喚はできるはずであるが、彼が召喚した神殿を見たことがある人間は講師を含めほとんど誰もいない。
成績を決めるのに重視される学院順位戦においても、魔物との戦闘においても一切召喚しない。
それこそ3年生にもなれば上位陣は召喚できる者が占め、召喚できないものは相手にならないほどの実力差が生まれている。
そんな中にあっても一切召喚をしない彼は学校の中で見ても異質であった。
しかし、彼には召喚できない理由があって……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 18:00:00
138872文字
会話率:46%
クロ・ハートフィールドは辺境の地を治める領主である。
そんな彼には"この世界”の予備知識が生まれた時から存在していた。
転生、乙女ゲーム、魔法、学園、この世界の行く末。つまり、彼の記憶ではこの世界は前世でのゲームの世界だっ
たのである。
しかし主人公や悪役令嬢、攻略対象に転生したわけでもなく、年齢も主人公とは違い、学園に同時期にギリギリ通えない年齢の、ゲームでも見たことが無い貴族の息子。そして特に転生特典もない。
さらには学園で高貴な人間の恨みを買い、左遷のように辺境で領主としてやっているのだ。
ゲームとは関係なく、この世界は別の人生の舞台なのだと切り替えて過ごしていると、自身の結婚が唐突に決まったのである。
そう、この世界の悪役令嬢役であった女性、ヴァイオレット・バレンタインと。
これはそんな二人が、のんびりしたり、勘違いさせたり、恋愛したり、偶に暴れたりする物語。
ついでに己の欲望に忠実な者達に頭を悩まされたりもする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 22:00:00
5882723文字
会話率:57%
今日も今日とて、社畜として生きて日付をまたいでの帰路の途中。
高校の時に両親を事故で亡くして以降、何かとお世話になっている叔母の深夜食堂に寄ろうとした俺。
いつものようにドアに手をかけて、暖簾をぐぐりかけた瞬間のこと。
足元に目を開けてい
られないほどの眩しい光とともに、見たことがない円形の文様が現れる。
声をあげる間もなく、ぎゅっと閉じていた目を開けば、目の前にはさっきまであった叔母の食堂の入り口などない。
代わりにあったのは、洞窟の入り口。
手にしていたはずの鞄もなく、近くにあった泉を覗きこむとさっきまで見知っていた自分の姿はそこになかった。
泉の近くには、一冊の本が落ちている。
『ようこそ、社畜さん。アナタの心と体を癒す世界へ』
降り出した雨をよけて、ひとまずこの場にたどり着いた時に目の前にあった洞窟へと本を抱えながら雨宿りをすることにした主人公・水兎(ミト)
日記らしきそれを開くと見たことがない文字の羅列に戸惑い、本を閉じる。
その後、その物の背表紙側から出てきた文字表を見つつ、文字を認識していく。
時が過ぎ、日記らしきそれが淡く光り出す。
警戒しつつ開いた日記らしきそれから文字たちが浮かび上がって、光の中へ。そして、その光は自分の中へと吸い込まれていった。
急に脳内にいろんな情報が増えてきて、知恵熱のように頭が熱くなってきて。
自分には名字があったはずなのに、ここに来てからなぜか思い出せない。
そしてさっき泉で見た自分の姿は、自分が知っている姿ではなかった。
25の姿ではなく、どう見ても10代半ばにしか見えず。
熱にうなされながら、一晩を過ごし、目を覚ました目の前にはやたらとおしゃべりな猫が二本足で立っていた。
異世界転移をした水兎。
その世界でまわりに自分の姿がどう見えているのかを知らないまま、本が導くままにのんびりと旅に出る水兎のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 22:00:00
452007文字
会話率:40%