アパートで一人暮らしを始めて二年目の男子高校生、光瀬怜(みつせれい)。
新学期を数日後に控えたある日、隣に同年代の少女、渡良瀬桜彩(わたらせさや)が引っ越してきた。
数日後、怜と同じクラスに転入してきた桜彩は早々にクールな美少女として
注目を集めたのだが、私生活では初めての一人暮らしに戸惑うことも多かった。
人を寄せ付けない雰囲気で他人を頼ることを良しとしない桜彩だったが、いくつかの偶然が重なり怜は桜彩の一人暮らしを助けていく。
出会った当初は他人との関わりを極力拒んできた桜彩だったが、怜の優しさに徐々に心を開いていき、二人の関係は隣人から徐々に変わっていくことになる。
「まあ、私があの人と関わることなんてないか」
最初はそう思っていたのに
「いえ、ですが光瀬さんにそのようなことをしていただく理由はありません」
それでも手を差し伸べてくれて
「美味しいです、本当に……」
料理が出来ない私にご飯を作ってくれて
「た、た、助けて、助けて、助けて下さいっ!!」
夜中に助けを求めても、嫌な顔一つしないで駆けつけてくれて
「出会ってからさんざん迷惑を掛けているこんな私ですが、友人になってくれますか?」
何も出来ない私と友達になってくれて
「私のこと、可愛いって……。え、えへへ、えへへへ」
私のことを可愛いって言ってくれて
「もしも私が困った時は隣で私を支えて下さい。もしも怜さんが辛い時は私も怜さんを支えるので、私にも頼って下さい」
少し弱いところも見せてくれるようになって
「そ、その……怜さんも……凄く素敵だと思いますよ……」
そんな怜のことが素敵に思えて
「あの……その、ね……。怜、今までさんざん甘えてきたけど、もっとわがまま言っていいかな?」
もう遠慮なんてしたくなくなって
そして――
「怜、今日の献立は何にするの?」
「そうだな。桜彩は何が食べたい?」
学校帰りに一緒にスーパーへと寄って献立を決める。
桜の咲く季節、二人に訪れた新しい幸せ。
そして二人はお互いを徐々に意識していく。
(俺と桜彩の関係ってなんだろう)
(私と怜の関係ってなんだろう)
今はまだ分からないこの気持ち。
でも……多分……この気持ちの名前はきっと……
これは世話焼き男子とクール女子が無自覚に繰り広げる甘い半同棲生活の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
1434704文字
会話率:45%
高校二年生の蔵真 龍彦(くらま たつひこ)には困ったことが……いやそこまで困ってないことがある。
それは中学の時からなんだかんだ一緒のクラスになっている話題の美少女(と言われている)白雪 繭奈(しらゆき まゆな)。
目が合ったりすれ
違うと睨まれ、龍彦がクラスの女の子と仲良くしていると辛辣な物言いをされる始末。
そんな女の子と、ひょんなことから少しずつ距離を詰めることになる。
※この物語はフィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 01:00:00
64881文字
会話率:36%
この春、高校に進学した牧野圭太(まきのけいた)はどこにでもある普通の学校生活を送っていた。なにか特別な事とか、そういうのとは無縁なんだと思っていた。そう‥‥‥あの時、美術室を覗いてしまうまでは。
うちの高校には入学早々に学内一の美少女とい
う称号を欲しいがままにした女子生徒がいた。名前は水瀬杏葉(みなせあずは)。以前はモデルとしても活動しており、この町のちょっとした有名人なのだ。美人なだけでなく、周りにも優しく、非の打ちどころのない人物だった。
ところがある日、俺はそんな水瀬さんの絶対にバレてはいけない秘密を覗いてしまう。驚愕の真実を知ってしまった俺は、なぜか水瀬さんと付き合う振りをすることになってしまう。自分とは住む世界が違うと思っていた人とカップルの振りだなんて‥‥‥。
さらに、幼少期の思い出に、いつも愛用していたネックレス、久しぶりに再会する事になる幼馴染など、今までほったらかしにしていた事柄が一挙に降り注いでくる。俺は普通に高校生活を送っていただけなのに‥‥‥。
これはラブコメではなく、フェイクなラブコメだ。だって、付き合って無いから仕方ないじゃん?
でも、最近の水瀬さんはなんだか楽しんでいるような気も‥‥‥。
これは俺と学内一の美少女が送るフェイクなラブコメ生活である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 21:33:22
123175文字
会話率:60%
週末深夜のコインランドリーが俺の聖域だ。そこで出会ったのは、鮮やかなピンク髪で、なぜかいきなりため口の若い女性。
後日、取引のITベンチャー企業との打ち合わせに出てきた役員はそのピンク髪の女性だった。
最終更新:2025-07-17 12:10:00
102999文字
会話率:53%
喫茶店の常連になった青山萌夏はかなりの美少女。クールであまり感情を表に出さないが俺をツンデレとイジる時はやけに楽しそうにしている。
最終更新:2025-05-04 18:10:00
70424文字
会話率:63%
アラサーおじさんがクールダウナー系女子大生に懐かれた結果、毎週金曜日に立ち飲み居酒屋のカウンター席で飲むようになった二人の話。
最終更新:2024-08-17 12:10:00
181672文字
会話率:63%
「平凡な僕とクーデレ美少女」というラノベの愛読者だった俺、夢実駆は高校三年生の引き籠りである。過去に心に深い傷を負い、塞ぎ込んでしまった駆だが、一度は推しである茜により前を向き、現実に向き合うと決めた駆だったが、高校入学早々に起きたある事件
により孤立してしまい、再び塞ぎ込んでしまう。現実に希望を見いだせず、いっそ死んで転生でもしたい、そう思っていた矢先に駆は事故に遭い、ラノベの世界に転生してしまっていた。
彼の推しである夕陽茜は涼の幼馴染であり、この世界での負けヒロインであるが、物語の内容を熟知した駆なら、推しをハッピーエンドに導けるのかもしれない。そう思い、俺デレの世界の主人公、夏目涼と高校入学早々友人になれた駆は涼とメインヒロインである氷宮真冬が近づくことを防ぎながら、なんとかして涼と茜を近づけようと思い行動を起こす駆だが、ことごとく空回りしてしまう。その上、茜と距離が縮まるのは駆のほうで!?原作にない様々なハプニングに見舞われる駆はこの世界の原作との大きな異変に気付く。
各々の思いが交差するラブコメの世界で駆は苦難と過去を乗り越えアオハルリベンジを果たすことができるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 22:41:42
1600文字
会話率:24%
転校生のユウは、誰とでも話せる「いい人」。
でもその仮面が、彼を少しずつ壊していく。
そんな彼を救ったのは、質問ばかりしてくる無口な科学部の少女・ナナミだった。
「問い」を通して始まった、ふたりの不器用な“関係”。
答えのない対話の先に、
彼らが見つけたものとは――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 12:10:00
22312文字
会話率:41%
裏山の長いトンネルを抜けると異世界であった。
勇者を祖父に持つ高校生・瑛斗が、絶世の美少女ハイエルフと旅する異世界ファンタジー。
魔王のいない平和な世界で、祖父の功績を巡る――そんな休日限定・勇者見習いの物語。
努力家で真面目な主人公は恋愛
に鈍感で、超絶美少女ハイエルフはツンデレな呑兵衛です。
※ BKブックスより書籍化が決まりました。(2019年1月5日発売)
※「今日の一冊」にて紹介記事が掲載されました。ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 18:00:00
637933文字
会話率:42%
退屈な高校生活を、ギャンブル研究会の活動で誤魔化していた真木海斗。
元カノの翠やセフレの琉亜、オカルト研究会の奇才かぐや達との学園生活は、修学旅行の朝、終わりを告げる。
突如異世界に転移した海斗達二年生全員は、目の前にそびえたつ魔導師の巨
塔に圧倒されていた。
そこは異世界の経済、軍事、研究、魔法の全ての中心地にして頂点、『アクラニスの塔』。
生徒達は、そこで『魔導師見習い』として塔の頂点を目指す事になる。
海斗はギャンブル研究会でも発揮しきれていなかった独自の才覚と戦略で、次第に塔を成り上がっていく。
その果てに待つのは、栄光か破滅か――
そしてそれは他の生徒達も同様であった――
※本作は執筆工程の一部にAIを用いている事を明記しておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 15:21:36
82686文字
会話率:48%
ひきこもりの高校生長嶺暁は、義妹の自殺騒動に巻き込まれて死亡し、大作RPG『デウス』の悪役貴族、サルヴァ・サリュに転生していた。
暁は、これは人生やり直しのチャンスだと奮起するが、問題が一つあった。
それはこの『デウス』世界の原作は、バッ
ドエンド確定の鬱ゲーであるという事である。
原作において、主人公はヒロインをサルヴァに寝取られた上で、ヒロインが持つ女神の力を奪うためにヒロインを殺され、復讐に燃えた主人公はサルヴァをボロ雑巾のように殺す。そして主人公はその後女神の力で自らも死亡し、最後は主人公の事が好きだった秘密結社の少女が、世界ごと女神を滅ぼしながら盛大な自殺をする。それがこの〈デウス〉世界の悲しき運命であった。
だが当然暁は、殺されるのも、世界がバッドエンドを迎えるのも嫌だった。
暁改めサルヴァは決意する。強くなり、自分がこの世界を主人公には出来なかったハッピーエンドに導いてみせると。
だがその過程でサルヴァの下には、ゲーム内に存在する謎の秘密結社〈円環の唄〉の幹部、〈天の秘密を唄う使徒〉などと名乗る使徒たちが集まってくる。
サルヴァは、ヤンデレ美少女ばかりの〈円環の唄〉の使徒達に次々好かれていき、結果として原作シナリオは見事に崩壊していく――
ゲーム知識から来る特異な行動が、サルヴァに原作キャラ達との原作にない因縁を作り、サルヴァは否応なく誰も見た事がないストーリー展開に巻き込まれていくのだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 23:07:41
102176文字
会話率:30%
陰キャぼっち高校生の与志原 真平太は、最凶の魔眼と最強の聖眼を持っていながらその価値に気づかず死ぬ愚かで怠惰な噛ませ犬の悪役貴族、ベルベッチア・ラーグに転生してしまう。
そこはまさに真平太が好きでやり込みまくっていたリアルなゲーム世界!
原作ゲームである超大作恋愛冒険アクションRPG『サーザント英雄伝』をプレイして蓄えた原作知識では、このベルベッチア・ラーグは唯一心を許していた女家庭教師に闇落ちさせられ、殺人狂となり、いずれはどのシナリオでも必ず5人いる主人公の誰かに断罪されて殺されてしまう運命の哀れな男(まさに、かませ犬!)のはずなのだが、実はこの物語(ゲームの完全クリア)の鍵を握る超重要な隠れ主人公だった?
それならもう本気出して、隠れ主人公として悪役らしく暗躍し、どの主人公より強くなって全ての破滅フラグをバッキバキに叩き折るしかないでしょ?
努力! 努力! また努力! 成り上がり! 無双! 世界最強! ってな感じで?
さらには深刻な家族の危機も訪れて、ますますベルベッチア(与志原 真平太)は本気の本気で強くなりたいと願うようになる!
果たしてベルベッチア(与志原 真平太)は周りのヤンデレ女達(美少女! チョロイン? 感情激重? メンヘラ? 地雷系? クーデレ? 甘々? ラブコメ要素もあり!)に悩まされながらも、最強となり、家族の危機を解決し、ゲーム本編であるサーザント英雄学園でも無双して、全ての破滅フラグをバッキバキに叩き折り、隠れ主人公として世界を救う(ゲーム完全クリアする)ことができるのか!
どうぞご期待ください!
※カクヨムにも『魔眼と聖眼の闇剣士(ダーク・ソーズマン)』というタイトルで掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 12:10:00
67681文字
会話率:28%
グロウ・バディズ・オンライン——通称GBO。
フルダイブ型VRシステムが普及し、数多のVRゲームが発売された。そんな中、日本サーバー限定という、なかなかに攻めた運営でありながら約一年でプレイ人数一千万人を超える、文句無しの神ゲー。
そ
んなGBOは、そのゲームシステムから一部のプレイヤー達からこう呼ばれていた。
性癖博覧会、と。
そんな神ゲーに挑むのは、ゲームをこよなく愛する高校二年生の日向葵。
彼、否、彼女の参加によって、一年間の停滞が嘘のように、GBOの世界は加速していく。
そして、葵はGBOを通じて、かけがえのない出会いを果たす事になる。
「俺の師匠が今日も可愛い過ぎる!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 12:00:00
406679文字
会話率:49%
男子高校生の天崎は、あるとき席替えで「氷の女王」と呼ばれるクーデレ美少女、氷見織姫の隣の席になってしまう。
そして、天崎が氷見を助けたことをきっかけで、天崎の机の中には毎日のようにプレゼントが入れられるようになり―――!?
最終更新:2025-01-10 17:06:08
6245文字
会話率:60%
伊崎 渚の通う高校には二つのコースが存在する。人気のある普通科コースと正体不明な商業科コースだ。訳あって渚は商業科コースを選択することとなる。しかし渚以外の商業科の学生は『氷の女王』一ノ瀬 涼花と『聖女』雨宮花音の学年1位を争う美少女二人だ
った。自分とは住む世界の違う二人の美少女に男子一人の渚は高校生活の青春を諦めていたが――
いつの間にか男女の友情を確立して楽しい生活をしています!
これはラブか存在するかは分からないがとりあえずラブコメと言っておく青春物語!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 20:00:00
39274文字
会話率:69%
そこに這い寄る異界の存在。
きさらぎ駅~と書かれた定期を拾った土御門くん。
定期を利用してきさらぎ駅に到着してしまった彼はそこで形容しがたい肉塊と邂逅する。
腐った生肉を地面に叩きつけたような音を響かせながら這い寄る肉塊を相手に……。
ヒ
ロインズ
ゴスロリ×ダウナークーデレ ※ベロチューしても平気な顔してる
ケモミミ和風少女 ※女狐で人を騙すけど主人公には初手で好感度マックス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 22:22:34
23984文字
会話率:58%
喫茶店でバイトをしている主人公、夏狩正人《なつかり・まさひと》は、マスコットキャラクターである着ぐるみを着ている先輩に話し相手になってもらっていた。
しかしある日、その先輩がバイトを辞めることを言いそびれたまま新人の着ぐるみ役が来る。し
かし、中にいるのは学園一可愛いと言われている一匹狼系女子、冬狼栞《ふゆがみ・しおり》だった。
御構い無しに褒めちぎる話をしてくる主人公に対し、彼女はだんだんと惹かれてゆき……。
主人公の好意がストレートに伝わってしまうじれじれラブコメの開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 12:58:11
12216文字
会話率:48%
主人公、堀田優斗は、教室の隅で漫画やラノベを読んで学校生活を送る、ぼっちな高校生であった。
ある日、下校しようとした時、隣の席にいる『冷徹女王』と呼ばれる学校一の美少女、伏見玲が、柄の悪い男子生徒に絡まれてしまう。
何とか勇気を胸に伏見を助
け...ようとしたのだが、男に睨まれ小声になり、さらに吃ってしまい、しかもその後担任が男を連れていき、堀田は何も助けられず、ただ自分が気弱なことを伏見に見せつけてしまった。伏見の呼び掛ける声を無視し、思わずその場を走り去る堀田だったが...。
後日何故か伏見さんが話しかけに来てーーー。
鈍感で自信が無いぼっち主人公と、クーデレで少し気が強い女の子の、イチャイチャラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 21:37:08
22090文字
会話率:55%
「ズキズキ」だとか「メラメラ」だとか、実際は聞こえないはずの【擬音】が、大御所声優っぽいダンディ低音ボイスで聞こえる能力(?)に覚醒した俺。
そんな俺にいつも厳しい風紀委員の【片瀬紗瑛】さんは、知的なクール系美少女だけど、冷徹な追求ぶりか
ら【鉄則乙女《アイアンメイデン》】の異名で恐れられている。
その日、いつものように俺を厳しく問い詰める彼女の胸から、ダンディな低音ボイスが「キュン」と囁いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 12:17:09
8435文字
会話率:32%
「ご主人様、私たち母娘がご奉仕を」「お兄ちゃん…♡」
黒猫みたいな母娘を拾った。幸いにもウチは民宿、部屋もある。義妹に叱られつつ住まわせてあげたら、発情した母猫が夜中にやってきて……
カクヨムコンに参加中です。
そちらも応援してくださると
嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 18:34:19
101462文字
会話率:43%
元水泳部の高校生、芽岸正幸は17歳の誕生日に三人の美少女――幼馴染の不動優理香、後輩の佐々岡凛、生徒会会長の城咲ブレンナーから突然告白される。抜群のプロポーション、ボーイッシュな凛々しさ、妖しいカリスマというそれぞれ独自の魅力を持つ彼女たち
からの告白は一見ハーレム漫画じみたウハウハ展開に思えたが……?
※分かりやすい学園ハーレムものとはちょっと違った物語になるかもです。それからもし多少なりともこの作品を気に入って下さったなら、ブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆から評価して頂けると嬉しさのあまり五体投地し、更新も早くなること請け合いです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 20:16:36
59261文字
会話率:43%
遅読で悩んでいた主人公・九条ともり。
速読になりたい、と強く思い、最近世間に広まっていた、どんな願いも叶えてくれる魔法使いを召喚した、のだが――
「私を喚んだかしら?」
現れたのは水色のワンピースを身に纏った美少女魔法使い・ステラだった
。冬なのに裸足、ベランダから出現。その魔法使いは世間に広まっていたものの、見た人は誰もいなかった。つまり、噂でしかなかった。
「ああ。俺を速読にさせてくれ」
「無理よ」
「はぁ!?」
「私、魔法なんて使えないから」
どうやらこの魔法使い、魔法が使えない魔法使いだったらしい。けれど、空は飛べるし、冬なのに裸足でいられる。魔法使いであることは間違いなさそうだった。
しかも毒舌でクーデレ。
何故魔法が使えないのにともりの家に現れたのか。分からない。
それからというもの、夜になると必ず彼のベランダに現れるようになった。
※自分の為に書いてます
※基本非日常ラブコメです
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 20:18:32
3082文字
会話率:38%
王子ジュリオは、運動神経も悪ければ頭も悪く、何をさせてもダメなバカ王子である。
使える唯一の魔法は、最弱回復魔法のヒールのみという体たらく。
母親は救国の大聖女であるにも関わらず、息子はクソの役にも立たないバカ王子と蔑まれ、王位継承権も望
めないという腐った日々を送っていた。
しかし、ひょんな事をきっかけに、ジュリオは国を追放されてしまう。
しかも、追放された隣国で運良く転がり込めた冒険者パーティは、凶悪な魔物により壊滅してしまった。
目の前で仲間が魔物に食われる絶望的な状況下で、ジュリオはついに死を覚悟する、が。
突然現れた弓を担いだ美少女――アンナに窮地を救われ、ジュリオは難を逃れたのだった。
アンナとの出会いをきっかけに、ジュリオは自尊心を取り戻しながら、自立を目指して毎日を懸命に生きるようになる。
やがて、ジュリオは自分に眠っていたヒーラーとしての常識外れな才能に気がつく。
その才能の「秘密」を知ったとき、ジュリオを追放した国は、呪いの病で崩壊寸前であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 21:05:52
1353128文字
会話率:38%